関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記   作:柳芽帆奈

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筆がノったので連日投稿しちゃいます。


第二話「660円のお布施」

「せや、アレがあるんやったな・・・」

 

 アレとは一体なんだろうか、それは・・・

 

「あ〜面倒くさ、改札通らなあかん」

 

 改札である。といっても、これで外に出られるわけではない。改札は改札でもこれは中間改札だ。

 

 加古川線は無人駅が多いため、不正乗車されるのを防ぐ為に、のりかえ改札と銘打って切符をチェックしているのだ。大回り自体は違法行為ではなく、加古川線は大回り可能な路線のため、別に通れない事はない。しかし、この切符を改札機に入れても弾かれてしまう。そりゃあ、普通ではあり得ないルートですからね。そんな訳で駅員に事情を説明せねばならないのだ。

 

「すいません、大回りなんですけど・・・」

 

「はい、どうぞお通り下さい」

 

 ただ、駅員も分かっているのか切符見せて大回りと言えば通してくれた。そんな訳でこの駅でJR神戸線に乗り換え。103系以上の爆音で通過するスーパーはくとを見送って次にやって来たのは、時間に余裕の無い大回りする人や18きっぱーの救世主であり、JR西の生命線、新快速である。

 

 10時37分、加古川を出発。加古川線の高架を左手に見てこの3448M、近江塩津行きに揺られて次に向かうのは新大阪。途中、海岸沿いを走る区間があったのでそれを見ながら大阪で買ったおにぎりを食べる事にした。うん、美味い。駅弁は時間と予算の関係で調達出来なかったが、それでも美味いことに変わりはない。

 

 電車は特段の遅れもなく進んで行き、新大阪に到着したのは11時34分。ここからは天王寺に向かう。恐らく、ここで大阪から環状線で行かないのか、とツッコむ人もいるであろうが、新大阪から直接天王寺方面に行ける梅田貨物線を忘れていないだろうか? この路線は大阪駅を経由せずに大阪環状線に入れるのでルール的にはセーフである。

 

 ただ、この路線は少し前から特急しか走っていないので、ここからは特急を使う。通常、大回りに使うのは普通乗車券なので特急券さえ買えば特急に乗れるのだ。ただし、特急だとほぼ確実に車内検札が回ってきて、やってきたのが大回りを知らない車掌だと不正乗車を疑われて説明に追われるかもしれないので、慣れている人でない限り、大回りで特急などにはあまり乗らないほうがいいだろう。

 

 しばらく待っていると入線放送が流れ、俺が乗る「くろしお11号」新宮行きが入ってきた。

 

 普段なかなか特急を使わないので新鮮だ。

 

 座席に座ってみると自由席とはいえ、今まで座ってきたそれよりはるかに快適な座り心地だ。グリーン車だともっといいのかもしれないが流石に短区間利用でそこまでの特急券は買えない。

 

 そんな事を思っている間に発車時刻になっていたらしく、いつの間にか電車はうめきたエリアに入っていた。そういえば、今度、梅田貨物線を地下化して大阪駅に停まるようになるらしいが、恐らく同じ駅なので今のルートの大回りはできなくなるだろう。

 

 後、朝早くから動き回っていたからなのか、眠くなってきた。10分ぐらいで降りないといけないのだが、どうにもならないので少し仮眠を取ることにしよう・・・( ˘ω˘ ) スヤァ…




たぶん次で一区切りつきます。4話ぐらいから愉快な仲間達(?)がでてくるかも。
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