関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記   作:柳芽帆奈

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第二十二話「嬉しいんじゃないの」

 高槻市で3つ目のスタンプを押した俺はホームに戻って、4つ目のチェックポイントの阪急京都観光案内所・河原町へ向かう。

 

 既に左の1号線には準急が止まっているが、こいつは以北は各駅に停まるので勿論つかわず、特急に乗る。土日ダイヤは女性専用車がなく、時刻表には9300系充当を表すピンクの菱形マークがないので、次も9300系が来るか分からないが果たして、席は空いてるんやろか・・・

 

 そんな淡い期待を抱いていると接近放送が流れ、電車が入線してくる。

 

「・・・うわっ」

 

 しかし、その車両は9300系・・・ではなく、ロングシート車の8300系だった。多分、代走かなんかで入ったのだろうが、この特急も既に着席率ほぼ100%。さっきの淡い期待は打ち砕かれた・・・かのように思えたが、なんとか空いているスペースを見つけたので一応、座ることはできた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 京都河原町に着いたのは。中央改札を出ると、目的の観光案内所があり、スタンプ台もそこにあった。押してみると、緑色のキャラクターが『がんばってるの』というプラカードを持っている絵柄だった。

 

 これで西宮北口、蛍池、高槻市、そして京都河原町の四つのスタンプが揃い、後は梅田まで戻ってゴールポイントのショップに持っていけばラリー成功である。

 

 後は戻るだけなので、ホームに戻って1号線に停まっている特急に乗り込もうとするが、ここである事を思い出し、乗るのをやめて1号線ホームのその先、2号線ホームに向かう。

 

 そこでしばらく待っていると、だんだん親子連れや同業者と思しき人が増え、そして電車が入線してくる。

 

 その電車は阪急マルーンを基調に金の扇子のラッピングなどこれまで乗って来た阪急電車とは一線を画すようなデザイン。

 

 7000系唯一の京都線所属、7006F。またの名を『京とれいん雅洛』である。

 

 これに乗りたいがために50分ちょっと待ったのだ。

 

 快速特急と名乗っているくせに、最後まで特急のケツを追うので所要時間こそこっちが遅いが、満足感はこっちの方がいいだろう。

 

 という訳でこっから梅田までこの『雅洛』で帰ることにしよう。

 

 前面展望が見られる1号車の乗車位置で待っていたので、すぐに車内に入れた。

 

 この車両は『秋』をモチーフにしたクロスシートの車両で、俺は進行方向右側の1列シートの方に座る。(ちなみに8000系のクロスシート車みたいに窓と席の配置が合っていないのは突っ込んではいけないところである)

 

 電車は14時41分に発車。やはり人気列車ということだけあって終始乗客は多く、初代と異なり、座席数も少ないので満員状態で15時25分、大阪梅田に到着。

 

 そのあと、三番街のショップに向かって『見てるよ?』のゴールスタンプを押してもらい、今回のラリーは制覇。参加賞のスタンディングメモをもらった。

 

 ちなみにスタンプのメッセージは『君ははなまる!いつもがんばってるの見てるよ?』というものだった。流石、肯定ペンギンといったところだろうか。

 

 そして、店で買ったグッズとケーキと共に帰宅。

 

「遥ー、ただいま」

 

「おかえr・・・あっ、それ」

 

「誕生日おめでとう。今日はこれを買ってきたんよ」

 

 そう言ってグッズとメモを渡す。

 

「あの、その・・・ありがと」///

 

 顔を真っ赤にしながらも遥が満面の笑みで言葉を絞り出す。どうやら喜んでくれたようだ。

 

「おし、ケーキも買ってきたからちょっと待ってな」

 

「うん!」

 

 




本日一話目の投稿、柳芽帆奈でございます。
今回でやっとスタンプラリー編が完結しました!次回からはまた日常編、そして東京遠征編に続いていきます。多分今日はもう一、二話投稿するのでぜひそちらも読んでいってください!
それではまた。
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