関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記   作:柳芽帆奈

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第二十八話「いざ行かん、東京へ!」

 8月7日、時刻は朝の6時25分。

 

 俺、白庭総一は背中に登山用のリュック、左肩にはショルダーバッグ、右肩には右手に大量の荷物を携えて大阪駅御堂筋口の前にいた。

 

 ちなみに俺の他には香里奈が既にいた。なんでも、始発で来たとか。ちなみに香里奈の最寄駅、雲雀丘花屋敷からの大阪方面の始発は4時25分発。関西で一番早い始発電車だ。ということは香里奈は約1時間30分、早朝の梅田にいたことに・・・

 

「何して時間潰したんよ・・・」

 

「最初はネカフェで時間を潰そうと思ったんですけど、よく考えたら私、高校生だからこの時間入れないんですよ。それで地下街を1時間ちょっとぶらついてたんですよ」

 

 え、地下街・・・誰もおらへん地下街を?

 

「ええ、結構面白かったですよ。ダンジョンを冒険してるみたいで」

 

「そ、そうか。不審者っていうモンスターが出んかっただけマシやったな・・・」

 

「ふふっ、心配してくれたんですか?」

 

「そら、好きな彼女が一人荷物を抱えて早朝の地下街にいるって聞いたらみんな心配するやろ」

 

「も、もう・・・」///

 

 そんな会話をしていると、

 

「ふふふー、こんな朝っぱらからバカップルぶりを見せつけちゃってー。あたしの口の中は砂糖まみれだよう」

 

「「うわあっ(キャッ)!」」

 

 いつの間にか紗里が後ろに立っていた。

 

「おお、紗里か。おはようさん」

 

「おはようございます、平林さん。びっくりしましたよ」

 

「ごめんごめーん。バカップルが砂糖を撒き散らしてたからつい驚かせたくなっちゃった」

 

「ハァ、紗里は朝から平常運転やな」

 

「じゃあ後は部長とつr「・・・お、おはようございます」・・・部長だけやな」

 

 JRの駅の中から圭人がやってきた。

 

 その10分後・・・

 

「すまんすまん。お待たせ」

 

 部長がやってきて、これで鉄道部員が全員集合。え?なんでトップたる部長がこんな集合時間ギリギリの重役出勤なのかって?それにはちゃんと理由があるのだ。

 

「いやー、始発で出たんやけどギリギリなってもうた」

 

 実は部長の家は三重県の青山町という場所にあって、香里奈と同じように彼も5時2分発の五位堂行き(五位堂から急行大阪上本町行き)始発電車に乗って来ているのでこれがギリギリなのだ。集合時間が朝の7時なのもこれが理由だったりする。

 

「来て早速やけど点呼するで、平林!」

 

「はーい!」

 

「鶴見!」

 

「は、はい」

 

「朝潮!」

 

「はいっ!」

 

「最後、白庭!」

 

「あい!」

 

「おーし、いくぞ!」

 

「「「「はい!」」」」

 

「よし、ほな切符渡すで」

 

 言って部長は俺達に今回使う青春18きっぷを渡す。このきっぷは鉄道ファンにはお馴染みのJRのほぼ全線の普通列車が2410円で乗り放題になる貧乏人や俺達学生にとっては非常にありがたい切符である。

 

 これで準備万端、いよいよスタートだ。

 

※5人は人に迷惑にならない程度の声量で話してます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 早朝の大阪駅は土曜日ということがあってからか、客の数は少ない。18きっぷは有人改札を通らないといけないのだが、5人まとめて改札を通るので予想外に時間がかかり、気づけばもう乗る予定の電車の時間が迫っていたので食料の確保は後にして、急いで8番のりばへ。

 

 ホームに止まっていたのは3406M 新快速米原行き。これが俺たちが最初に乗る電車だ。

 

 幸い、大阪始発だったので席は容易に確保することができ、左右のクロスシートを荷物用を含めて8席確保することができた。座席は俺と香里奈が隣り合って座り、真向かいの席には部長。隣の列の席には紗里と圭人が向かいあって座る。

 

 そして7時15分、電車はゆっくりと大阪駅を出発。いよいよ長旅の始まりだ。

 

「ふわぁ、なんか眠くなってきました」

 

「そら、4時台の始発で来るからやん。もうちょっと遅う来てもよかったのに」

 

「別にいいじゃないですかぁ」

 

 そんな会話を少し続けて俺と香里奈は揃って車窓を眺める。

 

 電車は新大阪を出ると速度をぐんぐん上げていき、新快速の名に恥じないスピードで走っていく。

 

 高槻、京都と過ぎていき、滋賀県に突入。ここからしばらくは停車駅の間隔が狭まるので速度はあまり出なくなる。

 

「あ、そういえばこれ買ったんだ。小腹も空いてきたと思うからさ、じゃが⚪︎こでも食べない?」

 

 大体草津を出たあたりで紗里がリュックからじゃがいものスティック菓子を2個取り出す。

 

「あ、食うわ」

 

「・・・ありがとうございます」

 

「サンキュー」

 

「いいんですか?じゃあ頂きますね」

 

 もし、乗客が多い区間だったら断っていたが、乗客も少なく、早朝集合もあって腹が減っていたのでありがたく全員でじ○がりこを頂くことにした。

 

 そんなこんなで時間は過ぎていき、米原に到着したのは8時41分。ここからはJR東海にしばらくお世話になる。

 

 




今回からいよいよ東京遠征編がスタートです!
私自身、関西の鉄道専門で、首都圏の鉄道にはほとんど乗っていないのでちょっと違うところがあるかもしれませんがそこは多めに見てくださいね。
それでは次回。
追記 (9/11)すいません、書き足りなかったところがあったので少し修正しました。あと、急ぎの投稿だったので文章を整形し忘れてました。読みにくかったかもしれないのでここで整形しておきます。
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