関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記   作:柳芽帆奈

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第四話「すなぱの回転焼」

 当初の目的地、木津ではなく王寺に降り立った俺は、跨線橋を渡ってここが始発駅である和歌山線に乗り換える。和歌山線乗り場である4番乗り場には既に乗車する227系の普通高田行きが止まっていて、大和路快速の接続をとっていたため、接続時間は6分とかなり良い乗り換えになった。

 

 13時9分に電車は王寺を出発。ここでルートを確認しておこう。

 

 [訂正前]天王寺→(関西本線)→木津→(片町・JR東西線)→北新地

 [訂正後]天王寺→(関西本線)→王寺→(和歌山線)→高田→(桜井線)→奈良→(関西本線)→木津→(片町・JR東西線)→北新地

 

 ・・・かなりややこしくなってしまった。これわからん人にはちんぷんかんぷんやろな・・・。

 

 まあ、それは後でどうにかするとして、ここでは特に書くこともないまま高田に着いてしまった。

 ここで次の奈良行きはいつ来るのか電光掲示板を見る。

 

 

 

 

「・・・は?」

 

 愕然とした。電光掲示板には『普通 奈良 14;20』と書いてある。

 

 現在時刻は13時27分。

 

「・・・いや、きっと別の乗り場から出てるんやろう。時刻表を・・・」

 

 見てみても次の電車はやっぱり14時20分。高田駅に売店は無い。大回りは同じ駅を二回通れないので王寺にも戻れない。こんな所で50分待ちをくらうとは。

 

 ハァ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後はスマホを見たりしてなんとか時間を潰して14時20分の奈良行きに乗車。つくづく思い付きで行動するもんじゃないと考えた50分であった。

 

 桜井線には古事記などに登場するヤマトタケルの和歌にも使われた理想郷を表す言葉から、『万葉まほろば線』という愛称がついているが、その名の通り、万葉集にも詠まれた天香久山をはじめとした大和三山があり、長閑な車窓が広がっている。朝に福知山線で見た険しい山とはまた景色が違い、見飽きる事はなかった。

 

 奈良には15時3分に到着し、奈良線の京都行きの普通に乗り継いで今度こそ木津へ。

 

 そして予定より2時間弱遅れて木津に到着し、いよいよ今回の大回り最後の電車、宝塚行きの快速に乗って一気に北新地へ!

 

 木津を出た頃にはあまりいなかった乗客は大阪都心に近づくほど増えていき、ほぼ貸切状態だった俺が乗っている2号車も席が埋まり、16時半に北新地に到着した時には立ち客も多くなっていた。

 

 これで今回の大回りはひとまず終了。切符は駅員さんに無効印を押してもらって改札を出た。

 

 その後、百貨店で妹の好物の回転焼きを買って都島の我が家へと帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま・・・」

 

「ん、お兄ちゃん、お帰り」

 

「あれ、お前帰ってたんや。6時半に帰ってくるんやなかったんか」

 

「さっき帰ったの。雨で行事が潰れて、帰りの渋滞も無かったからね」

 

 ちなみにこいつは俺の2つ下の妹の白庭遥。今日、三日間の修学旅行から帰ってきたのだ。

 

「お兄ちゃんこそ、どっか行ってきたの?」

 

「せや。ついでに阪神で白あんの回転焼きを買ってきたから食うとき」

 

「ありがと」

 

「あと、金渡しとくからなんか適当なん買うといて。もうクタクタや」

 

「ハァ・・・朝から何やってんの・・・」

 

 呆れ顔の妹を尻目に俺は部屋に行ってそのまま寝ることにした。

 

 

今回のルート 

【挿絵表示】

 

 




今回で一応第一章は終了です。
この章は半分自分の体験を元にしてるので筆が進みましたが・・・
つぎはどうなんやろ?
まぁ、気長にやっていきますのでこれからも応援していただければ幸いです。
ちなみにまだ描写はしていませんが総一君には彼女がいます。それが恋愛タグの正体です。
では。
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