関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記   作:柳芽帆奈

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祝・四十話・UA1000突破!


第四十話「フタリのdestination」

 朝6時半、俺は起きて出かける支度を始めていた。去年まではコミバが終わった日のムーンライトで帰っていたのだが、ムーンライトが無くなって、鈍行乗り継ぎになった今年からは2泊目の後に青春18きっぷを1枚づつ渡して現地解散をするという方式になった。いわば、すぐに帰るか観光して帰るか選べるのだ。ただし、ホテルは各自で取るようにとのこと。

 

 ちなみに俺は今日大阪に帰る。決して作者がネタが切れた訳やないからな。しかし、せっかくならということであることをやってみようと思う。

 

「・・・ん?総一さん、もう朝ですか・・・」

 

 ちょうど香里奈も起きたようだ。眠そうに俺に話しかける。

 

「いやぁ、今日帰ろうと思うんやけどな。せっかくやし、中央本線経由で帰ろうと思ってな。時間はかかるけど東海道本線よりおもろそうやし。香里奈も行くか?」

 

 そう、中央本線経由で大阪に帰るのだ。正確には名古屋までなんやけど。

 

「ええ、総一さんが行くなら。でも他の人に連絡を・・・」

 

「大丈夫や、3時ぐらいにMINEに送ったら、みんな既読ついたからな」

 

「皆さん、そんな朝っぱらから何をしてるんですか・・・」

 

「ナニでもしてたんちゃうん?」

 

「ハァ、女子の前でそんなこと言わないで下さい」

 

「ああ、すまんすまん」

 

「まあ、連絡は入れたんですね。じゃあ、準備するんで、テレビでも見て待って下さい」

 

 言って香里奈が着替え始める・・・待て、目の前で着替えんの?

 

 香里奈ってこういうとこあるんよ。結構、彼氏(俺)の前では結構無頓着になるとこ。

 

 あんまり見ても仕方がないので、テレビを見て待つことに。なんやこの日テレポシ⚪︎レって、こんな通販番組聞いたことないで。ビート⚪︎プスなら聞いたことあるけど。あれか、関東ローカルか。

 

 なんてことを考えていると準備ができたようだ。それと同じタイミングで部長からお呼び出しがかかり、全員集合。部長からきっぷをもらい、『まあ、次は始業式で会おう』という言葉で全員解散。早速ホテルを・・・

 

「そーくん、もう帰るの?」

 

「紗里、せや。ちょっと昨日張り切って疲れてもうたしな」

 

「じゃあ、一緒に帰ってもいい?あたしもそーくんと帰りたーい」

 

 そう言って紗里が腕に抱きついてくる。そんなことしたら・・・

 

「平林さん、そんな事を私が許すと思いますか?」

 

 そら見たことか、香里奈様がお怒りや。

 

「えー、いーじゃん。好きな人と一緒に帰って何が悪いのさ」

 

「昔ならともかく、今の総一さんには私という彼女がいるんですよ。これから大阪まで私が彼を独り占めするんです」

 

「「むむむー!」」

 

 現場は一触即発のムード。今にも殴りかかりそうや。

 

「ハァ、そんなんやってるんやったら俺一人で帰るで」

 

 仕方ないのでそう言い放つと二人は途端に絶望したような表情になり、

 

「「仲良くするんで一人で帰らないで下さい!」」

 

 と涙を浮かばせて懇願してくる。そんなに俺と帰りたいんか?

 

「ほな、喧嘩して他の人に迷惑かけたらあかんで、もちろん俺にもな」

 

「「はい!」」

 

 二人と約束を交わしたら、早速ホテルを出て溜池山王駅・・・ではなくすぐ近くの国会議事堂前駅に向かい、池袋行きに乗って東京駅に向かう。

 

 東京に着いたのは7時ちょうど。早歩きでJR線のホームに向かい、道中のコンビニで食料を購入する。行きの東海道本線経由とは異なり、中央本線経由は非常に大回りになる上に、東海道本線は一番本数が少なくても30分に1本程度だが、こちらは2〜3時間開く区間が存在するので、かなり時間がかかる。タイトな乗り換えも勿論あるのでここで食べ物を買っておかないと大変なことになりかねないのだ。

 

「ほな、ホーム行くか」

 

 一通り食料を買って、上越・北陸新幹線ホームの増設で地上3階に追いやられた中央線のホームに行く。京葉線といい、総武快速線といい、中央快速線といい、東京駅は縦にも横にも広い駅だと改めて実感した瞬間であった。

 

 最初の電車は7時37分発、765T中央特快高尾行き・・・765⁉︎

 

「おー、アイマスっすねー」

 

「私、283のプロデューサーなんです・・・」

 

「ううん、俺は昔はミリシタやってたんやけど、今はポプマスPやからな・・・」

 

「え?香里奈ってシャニマス派なの?」

 

「ええ、私の推しは風野灯織と和泉愛依です」

 

「正反対やん」

 

「ええ、でもこの取り合わせがまたいい・・・」

 

 などと香里奈が恍惚とした表情で両手を組む。

 

「この人百合好きっすか?」

 

「いえ、単純に面白いからです。あと、総一さんはこんな二人の比じゃないです」

 

「自分の推しをこんな呼ばわりするなんて・・・」

 

 香里奈、灯織Pと愛依Pに謝っときなさい。でも、それだけ俺が愛されてるんはちょっと嬉しい・・・

 

 そんな脱線しまくった話をしている間に発車時刻をむかえ、7時37分の定刻通りに東京駅を出発。これから大阪へ向けて長い旅路が始まるのだ・・・

 

 




いかがでしたでしょうか?
最初は東京観光を一日置いてから帰ろうかと思ったんですけど、ネタが全然ないので大阪に帰ることにしました。
ちなみにアイマスネタはJR東日本のホームページで時刻を調べてた時に偶然、列車番号が765Tで、その時に思いつきました。何ならタイトルの元ネタもアイマス関連ですよ。
次回からは三人はひたすら中央本線を下っていきます。あと何話かかるんやろ・・・
それでは次回。
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