第四十六話「ゲームしようや」
「ふわぁぁ・・・」
昨日は朝っぱらから電車に乗り続けて、電車が止まったせいで着いたんが夜の11時。しかも、車内でぐっすり寝ていて体力が回復していた二人に運動(意味深)をさせられ、もう俺の体はクタクタや・・・
今も、左腕に紗里、右腕に香里奈が抱きつきながら寝ていて、リアル両手に花状態になっている。一応言っておくけど、何も着てへんよ。
朝ごはんを作らないといけないのでとりあえず腕を抜く。
「ふわぁぁ・・・おはようございます」
「あれぇ?もう朝?」
「せやで、とっくに7時前や。俺、3時間ぐらいしか眠れへんかったな・・・」
取り敢えずキッチンに行って冷蔵庫から卵とかチーズ、それと激激打破を取り出す。
この激激打破はカフェインがドバドバ入っている上に、スッポン、マカ、高麗人参、蟻、更には馬の心臓まで入っている究極の栄養ドリンク。ただ、こんな激ヤバなモンが入っているので味は察して欲しい。ウェェェ、まっず。
それを飲んでひとまず活力をつけて朝食を作る。今日は二人増えるから大変やな。
「ほれ、トーストと目玉焼きでけたで」
「「「はーい!」」」
俺、遥、香里奈、紗里の四人で朝食を食べる。
「それでさ、お兄ちゃん。香里奈さんは彼女だから分かるけど、なんで紗里さん?だっけもうちに来たの?」
「じ、実はな。紗里h「二人目の彼女になったんだ!よろしくね、遥ちゃん!」オイ・・・」
心の準備してたのにぃ・・・。さて、妹の表情は・・・
「ふーん・・・お兄ちゃん。まさかやとは思ってたけど、ハーレムを作ってたなんてねぇ・・・」
めっちゃ白い目で俺を見ています。そらそうか・・・妹は常識人やもんな。しかし、予想外の一言が飛び出す。
「・・・でも、なんか面白そうやん!」
「えっ」
前言撤回。どうやら俺の妹も相当頭がぶっ飛んでいたようです。
「おっ、遥ちゃん。気が合うね〜☆」
「フフフ、実は薄々気が付いてたんですよ。最初はこのアホ兄貴はって思ってたけど、くっついちゃったんだったらそれを楽しまなきゃ損損!だから電話で面白そうって言ったんだよ」
何ということでしょう。あの常識人の妹がハーレムを容認するなんて・・・
そんな事を考えているとあっという間に朝食を食べ終わってしまった。
「ハァ、今日はどうする?」
「そうですね・・・今日は家で遊びましょうか。何か総一さん、疲れてそうですし」
「おう・・・どこか出かけようって言われへんかヒヤヒヤしてたからな」
「じゃあ、何する?」
「一旦俺の部屋戻るか?なんか遊べそうなものがあるかもわからへんし」
という訳で自分の部屋に戻る。あ、布団買えとかな。結構濡れてるからな・・・ナニがとは言わへんけど。
「あ、これ遊んでみたいです」
「ん?ああ、それか」
香里奈が持って来たのは『日本一周鈍行旅行ゲーム』というボードゲーム。有名な『日本一周特急旅行ゲーム』の同人版で、大阪のコミバで親父が買って来て、しばらくは友達で遊んでいたゲームやったな・・・
「ほな、久しぶりにこれで遊ぶか」
「「ええっ(うん)!」」
ほな、早速始めるか。
ルールを説明しておこう。
このゲームは本家と同じようにガイドブックに書かれた名所をめぐって、最初に東京駅に戻って来た人が勝ちになるが、このゲームの特徴は『JR線全線の駅+並行在来線全駅が対象で、特急と新幹線は原則利用不可』という事。そのため、ボードがかなり大きく、しかも全ての駅が書いてあるのでかなり字が細かい。しかも本家の醍醐味である付属の時刻表を使うという要素は、何と、実際の時刻表を使う要素に変わった。なので年度が変わる度に利用出来る電車が増えたり、廃止になったりするのだ。しかも特急や新幹線は原則利用不可なので普通や快速を使うしかない。なので終わるまでめちゃくちゃ時間がかかる。実際、友達で遊んだ時もゴールまでに合計で10時間以上かかってしまい、以後は収納棚に封印されていた。
「なんか、すごいゲームですね」
「こんだけ作り込まれてるのに、難易度が異常に高いからな」
「まあ、やってみようよ」
「折角やし、遥誘ってくるわ」
その後、遥を誘ってみたが、『鈍行って聞いただけで、時間かかりそうだからパス』と断られてしまった。まさか見抜かれていたとは・・・
遥には断られたので三人で始める事に。
「ほな、始めるか」
「「はーい」」
こうして始まった鈍行ゲーム。一体誰が勝つんやろうか・・・
すいません、関西鉄道ネタは後三話ぐらい先になりそうです・・・
今回から『日本一周特急旅行ゲーム』のオリジナルパロディ版、『日本一周鈍行旅行ゲーム』を行います。
流石に十何時間も旅をして、そのあとでまた旅行させるのは体力的にも、金銭的にもアレですから・・・
まあ、フィクションなんでどうにでもなるんですけどね。
それでは次回。