杭瀬駅北のバス停で待つ事、10分ぐらい。
西の方から回送表示でバスがやってき・・・あ、『野田阪神前』の表示に変わった。
という訳で、今回はこのバスに乗って野田まで戻ることにする。
早速車内に入って、発車を待っていると・・・
「兄ちゃん、あんたバス好きかい?」
運転手に話しかけられた。
「ああ、はい」
「そうかそうか、この路線に乗る人って、よっぽどの物好きやからな」
「まあ、そうですよね」
「まあ、写真撮りたかったら好きにとってええからね。どうせ誰も乗ってこーへんし」
「ありがとうございます」
見た目とは裏腹に、結構優しい運転手やったな・・・
結局、俺以外は誰も乗って来ずに定刻通りに阪神杭瀬駅北を出発した。
まあ、この路線知らん人が多いと思うから一応、説明しとこうか。
この路線の名前は『野田尼崎甲子園線』といい、遥か昔は野田から神戸まで1本のバス路線で繋がっていたが、これが阪神甲子園で切られた路線がルーツになっている。つい十何年前までは15分に1本とかなりの高頻度で走っていたが時代の流れで減便。特に大阪市内の減便が凄まじく、2013年の改正の時点で、野田まで来ていたのは途中の尼崎浜田車庫発着の1往復だけになっていて、それが今年の改正から野田発着は杭瀬で完全に切られた上、土休日のみの運行と行くところまで行ってしまった。次は多分、年一運行か廃止やろうな。
バスは発車すると川を渡ってすぐに大阪市に入る。
しかし、大阪市内に入っても誰も乗らない。
というのも、ここの真下ってJR東西線が走ってるから、それに乗客をほとんど取られてしまっているのだ。そういや、この路線の減便が始まったのも、東西線が開業してからやからな・・・。
そしてバスは淀川を渡り、淀川区に突入。ここまで来れば野田阪神はもうすぐなんやけど、ここに来て大渋滞にハマってしまい、定刻より5分ぐらい遅れて、阪神バスの大阪側の拠点(笑)、野田阪神前に到着。
ここにはそれなりの規模のバスターミナルがあるんやけど、そのほとんどが大阪シティバスの路線。阪神バスの路線は今乗って来た路線と今から乗る路線の二路線しかなく、どちらも免許維持路線に成り下がっている。一応営業所はあるらしいが、クッソちっさい。これでも、20年前は案内所まであった程の拠点やったんやろ?これを(笑)と言わずして何と言ったらええんやろうか。
バスは俺を下ろすと、表示が変わってすぐ先の乗り場に向かう。
表示は『天神橋筋六丁目』これが今から乗る『北大阪線』という中津経由で天神橋筋六丁目まで向かう路線。こいつも土日1本の免許維持路線である。
ちなみにこいつ、もともとは阪神北大阪線という路面電車、まあ、いわゆるチン電として走っていて、廃止後もしばらくは15分間隔で走ってたんやけど、こっちはシバスの58系統というほとんど同じルートを通って大阪駅前に行く路線に客を取られて、今では見る影もない。シバスの方は大阪駅まで行くので当然っちゃあ、当然の結果なんやけども。
一応、乗り場の前には何人か人がおるな。乗るんやろうか・・・
「ってあれ・・・?」
誰も乗る様子を見せない。
「なんやなんや・・・」
調べてみるとこれの7分後にシバスの58系統が出るらしい。
確かにこれは免許維持なるわ・・・
という訳で、この便も俺以外誰も乗せず野田阪神前を出る。
それから10分ぐらいで中津に到着。先月末まではここで折り返す便がちょっとあったんやけど全部あぼーんされてしまった。ショッギョムッジョやな。
ちなみに、この路線の中津から先の停留所はまんまチン電時代の停留所の名前を受け継いでいて、『北野』とか『南浜』とかいう今ではもう町名に残っていない名前もあって結構おもろい。あと、『天神橋筋六丁目』も町名として残ってなかったりする。
その後も誰も乗らないままそのまま天六に着いてしまった。そして乗る人もだれもいな・・・ちょっと待った。いたわ。多分同業者やけど。
あ、写真撮ってる。同業者や。
ちなみに、この路線はループ運行なので別に天六で降りなくてもいいんやけど野田まで戻るのは時間も金もかかるのでやめとこう。
運賃は210円。本来、阪神バスの運賃は220円だが、大阪特区という『往年の名残』でちゃんとシバスの運賃と同調しているのだ。
そっからは商店街とかをぶらぶらして色々物を買ったあと、一駅ぐらいならと思って歩いて家に帰ることにした。案の定、汗ダクダクになった。
お待たせしました!
今回は閑話として阪神バスを取り上げてみましたがいかがでしたでしょうか?
免許維持路線って調べてみると、この路線みたいに昔はめちゃくちゃ本数あったりとかして、結構面白いんですよ。よかったら是非調べて見てください。
次回からは2学期編がスタートしますが、もしかしたら、新キャラが出るかも知れません。楽しみに待ってくれたら幸いです。
それでは次回!