関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記   作:柳芽帆奈

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第五十一話「始業式」

 8月16日。今日は我らが長堀学園高校の2学期の始業式である。

 

 久しぶりにクラスメートと再会して談笑し、講堂へ向かい、校長のありがた──────い話を聞くという最早恒例と化しているイベントを済ませ、HRを済ませる。

 

 HRが終わったらすぐに鉄道部の部室へ向かう。

 

「あ、総一さん。お久しぶりです」

 

「そーくん、おひさー」

 

 左から香里奈、右から紗里がやって来てそれぞれ俺の腕にドッキングする。特撮か?

 

 しかも。それで通りかかった人の注目を集めてるんやけど・・・

 

「別にいいんじゃないですか?きっと私達のことが羨ましいんでしょう」

 

「そんなもんか?」

 

「そーだよっ☆」

 

 なんか殺意のある視線を向けられてるんやけどな・・・

 

 そんな事を考えていると部室の前に到着。ドアを開けて中に入る。

 

「「部長、お久しぶりです」」

 

「おう、総一と香里奈か。今日もバカップルぶりを・・・って、あれ?」

 

「な、なんで・・・平林さんも腕に抱きついて・・・」

 

「ちょっといろいろあってな・・・彼女が二人になりました」

 

 一瞬、部室に静寂が訪れる。そして・・・

 

「「「えええええええっっっ!!」」」

 

 一斉に叫び声を上げる。そら、二次元の世界でしか見ないようなハーレム主人公が今、ここに立ってるからな・・・ってあれ?なんか一人多ない?

 

 見てみると、部長と圭人以外にもう一人、茶髪の男がいるのに気付く。

 

「あれ?部長、この人は・・・あっ!」

 

 そうや・・・コイツ!

 

「よう、お久やな。総一」

 

「ちょっと待ってくれ。この人知っとるんか?」

 

「おう、何しろ、コイツは俺の中学までの友達やからな」

 

「「「「は・・・」」」」

 

「「「「はぁぁぁぁぁぁぁっっっ!?」」」」

 

 本日二回目の絶叫でございます。隣の迷惑なるよ。

 

「あ、せや、隆。俺の彼女と読者の皆さんはお初やから改めて自己紹介したげな」

 

「唐突なメタやな・・・まあ、自己紹介はしとかんとな。平林さん・・・と朝潮さんやったけ?桜川隆太って言います。趣味は総一と同じ乗り鉄!どうぞよろしく」

 

「「よ、よろしくお願いします(よろー☆)」」

 

「にしても、総一。こんな正反対の彼女を作ったんか・・・」

 

「まあ、成り行きなんやけど、結構楽しいで」

 

「ええなぁ!俺なんか、ついこないだ告白したら大爆死してもうたからな」

 

「ハハ、お前らしいわ」

 

「ねぇ、そーくん。あたしも中学一緒だったけど、この人知らないんだけど」

 

「そら、中二の時に転勤で広島に引っ越したからな。紗里が俺と一緒のクラスになったんは中三の時やろ?覚えてなくても不思議ちゃうで」

 

「ご名答。今年の夏で親の赴任期間が明けたから晴れて大阪に戻って来たちゅうわけよ」

 

 そんな話を少しして席に座る。

 

「それで隆。ここにいるってことはお前も・・・」

 

「せや。鉄道部に入ることになったんよ」

 

 なるほどな・・・

 

「まあ、歓迎するわ」

 

「そりゃどうも(笑)」

 

「それで、久しぶりに集まりましたけど何するんですか?部長」

 

「せやな・・・何がええ?」

 

「な・・・なら、模型を買いに行くのどうですか?」

 

「模型か・・・確かに、それ関連は最近はほとんどやってへんかったな」

 

「まあ、乗ってばかりだとあれだしねぇ、旅行部とかぶっちゃうよね」

 

 と紗里が部長の言葉に続く。この学校って部活の数が多すぎて、さっきの旅行部とかジオラマ部とかっていう活動内容が似通ってる部活がたくさんあるからな・・・

 

「それじゃあ、土曜日の放課後に模型店、行きますか?」

 

「「「「「賛成(さんせー)!」」」」」

 

「ほな、今日はこれで解散にしよか。お疲れさんでした!」

 

 部長の挨拶で今日の鉄道部はお開きに。

 

「ほな、隆。積もる話もあるし、帰りどっか寄ろうや」

 

「おう、ええで。で・・・そこの彼女さんはなんかあんたに用があるみたいやけど」

 

「え?」

 

 左には香里奈が何やら言いたそうに立っていた。

 

「か、香里奈。どないしたんや?」

 

「実はですね・・・」




いかがでしたでしょうか?
今回、新キャラが出ましたね。
名前は『桜川隆太』って言います。近いうちに活動報告にプロフィールを載せるので、是非覚えてあげといてくださいね。
それでは次回。
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