前の話で神戸三宮に降り立った俺達。
ここからは始発から約7時間乗り続けた阪急に一旦別れを告げ、ここからは阪神電車に乗り換える。
それにしても・・・
「やっぱり神戸は違うなぁ・・・」
俺が住んでいる都島の街や、梅田の雑多さとはまた違う、繁華街なんやけど、どことなくおしゃれな感じがプンプン漂っているのだ。それがまた神戸に来た実感を湧かせる・・・
~グゥゥゥゥ
なんか腹減ってきたな・・・もう12時回ってるんか。
「なあ、そろそろお昼やし、なんか食うか?」
「そうしましょうか。私もお腹が減ってきましたし」
という訳で、ここらで腹ごしらえをする事に。
「それじゃあ、どこに行きましょう?」
「始発から乗ってあんまり食うてへんから、ガッツリしたものを食いたいんやけど・・・」
「全然いいですよ!」
香里奈は笑顔でOKしてくれた。普通の女の子はこんな事言うとあんまりええ顔しないんやけど、彼女は全然嫌な顔せずに聞いてくれる。無理してる感じもないし・・・
前に大丈夫か聞いた時も『総一さんと一緒に食べるものはどれでも美味しいから大丈夫です』と言ってきたからな。そんなところが大好きやで、香里奈・・・」
「も、もう・・・いきなりそんな事を//」
アカン、いつの間にか口に出してたみたいや。香里奈はゆでダコみたいに真っ赤になってる。
「ハァ・・・///。気を取り直して、行きましょうか」
「せ、せやな」
そこから三宮周辺を歩いていると洋食屋を発見。メニューを見ても結構安かったので、この店を選んだ。
昼食どきで混雑している店内に入り、注文して数分後、料理が運ばれてきた。香里奈はグラタン、俺は名物のとんかつ定食である。
「「いただきまーす」」
食べ始めると、とんかつはめちゃくちゃ歯応えがあって、衣もサクサク。ソースも手作りらしく、非常にこのとんかつにマッチしていた。ホンマはもうちょっと美味い事を伝えたいんやけど作者の野郎がこれが限界だと言いやがる。もうちょっと仕事しろ。
グラタンを食べている香里奈の方を見てみるとこちらも恍惚の表情をしている。
結論、めっちゃ美味かった!
ランチを終えて、今いるのは阪神神戸三宮駅。
今の時点で三宮唯一のアズナスとなったここの東口のエクスプレスを撮影して、ホームに入る。
数年前に大リニューアルを終えて、見違えるほどにきれいになっていて、近鉄直通の快速急行が主に発着する2番線は開業当時の形状に復元されている。
俺達が乗るのは今やって来た普通大阪梅田行き。車両は・・・ドン!
なんと5550系がやって来ました!
「これって珍しいんですか?見た感じは普通の5500系っぽいですけど・・・」
フッ、甘いな香里奈。この5550系は阪神最後の看板車の代替として作られたこの1編成しかなく、しかもアルミやステンレス車体が当たり前になった今の車両にしては珍しく、普通鋼で作られている。見た目は5500系っぽいけど、実は結構な異端児なのだ。
「へぇ・・・平林さんだったら喜びそうですね」
ここで香里奈は俺のもう一人の彼女の名前を出す。アイツ、誘って来たらよかったな・・・
「でも、平林さん、朝苦手だったはずですよ」
「あっ・・・せやったな」
そう、紗里はとんでもなく朝が苦手なのだ。どれくらいかと言うと、鉄道職員御用達の、時間になると送風機で膨らむ布団を使っても起きない程。
今日は始発から動いているので、多分無理やったやろうな。
電車は地下区間を抜けると、踏切を一つ挟んですぐに高架区間に突入し、大石駅に到着。
勿論、アズナスの写真も忘れずに撮っておく。
そして、一本後の普通に乗って、一路東に向かう。
いよいよアズナス編も後半突入です!
今回は初めて食事の描写を書いてみましたが、めっちゃ難しい。
プロの方の小説を読んでいると食事の描写が丁寧に書かれてて、すごいなぁと感じましたね。
なんかコツがあるんでしょうか?