関西人の関西人による関西人のための鉄道旅行記   作:柳芽帆奈

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第六話「You know ‘’Tansan-senbei’’ , don't you? Right?」

「そういや、他の奴らは?」

 

「まだ来てないですね。授業が終わったばかりですし、もうちょっと待ってみますか」

 

「せやな」

 

 そんな訳で香里奈と一緒に他の奴らがくるのを待つ。それから15分ぐらい後に・・・

 

 ピコン♪

 

「あ、総一さん・・・部長以外は今日は来られないって」

 

 香里奈がそう言ってスマホを見せてきたので見てみると、

 

 

 ・鶴見圭人 

 

 今日は家の用事があって・・・すいません。

 

 

 ・平林紗里 

 

 ゴメン、バイトがあるから休むね!

 

 

 と、欠席する旨が部のMINEに挙げられていた。

 

「ほな、後は・・・「すまん!遅なった!」やっと来ましたか」

 

 俺の声を遮って入ってきたのは、顔は外国の血が混じっているような彫りの深い爽やかな顔だが、体格は一般の高校生より大柄で、一瞬、野球部かなんかの運動部のやつが入ってきたのかと勘違いする程の雰囲気を醸し出す男子生徒。

 

 しかし、彼こそがこの鉄道部の部長、岸辺弦一郎その人なのだ。

 

「おう、今日は確かあんたらだけやったな」

 

「はい。あれ?部長、それは?」

 

 見ると部長は何かが入った袋を持っていた。

 

「これか?昨日は有馬温泉に行ってきてな、そん時に買った炭酸せんべいや。ちょっと買いすぎてもうたから、欲しいやつにあげよう思うたんやけどみんないらんって・・・」

 

 と部長は苦笑まじりに言う。ちなみに、炭酸せんべいというのは小麦粉や砂糖でなどで作った生地と炭酸泉の水で作られる煎餅で、色々な温泉街で売っているのだが、そのうち有馬温泉が総本山と言われていて、サクサクしていて、控えめの甘さもあって俺的には結構好きな部類に入る。だが・・・

 

「いや、高校生に炭酸せんべいは渋すぎますって。みんな欲しがらないなら俺がもらいましょうか?」

 

「おっ、ええんか?ほな」スッ

 

 言って部長が袋を差し出してきたのでそれを受け取る。

 

「2袋あるな・・・香里奈。どうせやし、1袋いるか?」

 

「ありがとうございます。じゃあ、もらいますね」ニコッ

 

「グハッ!」

 

「そ、総一さん⁉︎ 大丈夫ですか?」

 

「だ、大丈夫」

 

 ア、アカン・・・香里奈の笑顔で悶絶してもうた・・・流石俺の彼女、殺傷能力バツグン。

 

「ハハッ、見せつけてくれるやん。でもなあ、今日は全員おらんから部の鉄道旅行の予定も立てられへんから、今日は解散にするか?」

 

「そうですね」

 

 そんな訳で部長が来てからものの十分程で今日の部活は終了してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから少し経って、俺と香里奈は学校を出て、一緒に電車に乗っていた。

 

「なあ香里奈、今度の日曜、デートせぇへんか?」

 

「デ、デートですか!」///

 

「そ。最近はお互い予定が合わへんかったからな。たまにはって」

 

「も、もちろんです!あなたと行くならどこまでも!」

 

「なんか、プロポーズみたいなってんな・・・まあ、地下鉄でブラブラしようや」

 

 そんな事を言っていると、

 

『なんば、なんばです。御堂筋線、四つ橋線、JR線、南海線、阪神線はお乗り換えです・・・』

 

「あ、降りないと」

 

 アナウンスを聞いて香里奈はおもむろに立ち上がる。彼女の家は阪急沿線にあるのでここで降りて御堂筋線に乗り換えるのだ。

 

「それじゃあ、楽しみにしてますね」

 

「ん、ほな」

 

 




はい、今回は鉄分は控えめです。
次は鉄分多めのデート回(全線乗り潰し)をお送りします。
うーん、回を追うごとに鉄分が不足していく・・・
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