アレスのところに英雄がいるのは間違っている 作:織田三郎ノッブ
ナンデ?なんで俺の脳内にレオニダスさんがいるんだ?よくわからん。
「一旦落ち着きなされラクラス殿。そうですな、かけ算とやらを暗唱するのです。やはり、時代の流れとはすばらしい。あの脳みそ筋肉のスパルタ兵でさえひたすらにつぶやくことはできるのですから、かけ算を!数学を!計算をすることができる!これほど素晴らしいことはありません。とてもすばらしい。そもそも……」
おーっとレオニダスさんは自分の世界に入ってしまったぞ。まぁ、そのおかげで冷静になれたな。いったいどういうことなんだ?脳内で聖杯戦争をするとか?いや、ないな。自分で言っといてそれはない。
「はっ、いけないいけない。スパルタの闇に吞まれるところでした。まぁ、それはともかく落ち着いたようでなにより。これできちんとした話し合いができますな」
まぁ、説明は欲しいよな。うん。全然わかんないし。
「まず、申し訳ありませんが転生云々かんぬんについては説明することができません。そこは納得していただくしかありません。ただ、転生理由ぐらいは説明しても良いでしょうからそこのところだけ説明しておきます」
あっ、そうなの。まぁ、できないのなら仕方がない。それで、理由って?
「はい、端的に言えばあなたにはこの世界での強者になっていただきたいのです。ただ、そう簡単にいかないというのも理解できるので英霊3騎が師としてあなたを導きます」
で、そのうちの1騎がレオニダスさんか。後の2人のうちの1人はもしやイスカンダル?
「さぁどうでしょう。こういうのはバラさないほうが面白いでしょうし教えません」
くーイスカンダルだと良いなー。後1人は検討もつかん。
「ただ、私が師となった場合はそれなりに過酷な修練にします。きちんとやり遂げれますか?」
そんなのノーとなんて言える訳ないだろ!イエスだ!
「よろしい。その返事が聞きたかった。ではそれなりに体が成長したら裸で熊でも倒すことを目標にしましょう。明日からは並列思考の修練に励みましょう。冷静に常に計算ができるようになりますよ」
いや並列思考はできたらすごいけど、どんなことするのさ。てか、やっぱ脳筋では?
「そんなことは断じてあり得ません。私が脳筋などとは!ああ、そういえばあなたには1つ朗報があります。あなたが神の眷属となったらあるスキルが発現する様になっています。スキルの効果は簡単に言えば体が丈夫になります。これでこの世界では病魔に冒されることはないでしょう」
ああ!それは素晴らしい。今回はきちんと生を謳歌できる。ありがたい。本当にありがたい。
「それではまた明日。いくら精神が赤子でなくとも体は赤子です。そう長く活動はできない。休息が必要でしょう」
おぉ、眠気がーーお休みなさい師よ。
「お休みなさい、我が弟子よ」
眠りましたか。さて、語っていないことは多くありますがラクラスあなたは今デミ・サーヴァントとなっている。よってそこらの男よりはよっぽど強いのですぞ。イスカンダル殿を最初から教師としなかったのはあなたの体への負荷を気にしてのことです。いくら怠らず修練してもこのことを告げれば必ず心のどこかで自分はデミ・サーヴァントだからと心の隙が生まれてしまう。それはよろしくない。私の都合ではありますが、まだあなたにはこのことをお伝えできない。死はあなたのためにも、私のためにもよくない。もうすでに原作と呼ばれる流れとは異なっているのだから。