もしも転生者が緑谷と爆豪を仲良くさせていたら   作:かっちゃ

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建前)どっかでこの話は入れたいと思ってた
本音)そろそろ更新するかと思ったけど思うように書けなかったから繋ぎで書いた


幕間2

 ──恋人といるときの雨って特別な気分に浸れるので僕は好きです。まあ相手がいないんですけど。

 

 まあ何が言いたいのかというと。

 

「雨っていいよな」

 

「僕はそうでも無いかな……髪の毛爆発するし」

 

 今日は珍しくいずくんと二人きりの朝。駅に着いた時、外は土砂降りってほどでもないがまあまあ強い雨だった。

 

「ばくごーくん程じゃないでしょ。あいつ常に爆発してるし」

 

「あはは……」

 

「あ、おれコンビニでパン買ってくから先行っててね」

 

「分かった。そのバッグは持っていく?」

 

「あ、いいの? じゃあお願い」

 

 右手が骨折してるからか着替えが入ったバッグを持って行ってくれるらしい。いずくん、サイコーの男。

 コンビニでパンを買って学校まで向かう。ふと顔を上げるといつも通る道に普段と違うものが落ちていた。ダンボールだ。荷物かな? と思ったがどうも違う。うーん、なんだろう。

 

 ──ミャー

 

 ッスー、ネコ……っすかねぇ。

 ごめんなネコちゃん、おれは学校に行かなくちゃ……それに飼う費用だって……えっと……そんなにつぶらな瞳でこっちを見つめないでもろて。ほらあのさ、傘置いていくかっていずくんの傘あんじゃん、置いてくのははおれの傘にしよう。だから、ほら……………………………………………………………………しょうがねぇなぁ、学校にもっていってやらぁ! 

 ほら、雄英って自由が売りでしょ? やっぱりさ、自由が売りならこういうことしてもいいよね。やっぱ人助けも猫助けも変わんないじゃん? 決してネコちゃんの可愛さに惹かれて連れていこうとしたわけじゃないんだよ? マジマジ。ほら、行こうや。

 ああかわえぇぇ~~。やっぱ犬より猫よ*1。とはいえどうやって連れてこうか。片腕折れてるし傘ささなかったらおれ濡れるし。う──────ん。

 

「クソ目玉何してやがる」

 

「ばくごーくんナイス! こっちこいお前!」

 

「…………あ゙?」

 

 

 

「つまり『捨て猫を見つけて連れていきたいけど傘持てないから持ってくれない?』ってことか。そんなら傘もってやるよ」

 

「マジで助かる。あのままだったらおれ濡れて登校するとこだった。ありがとうツンデレばくごーくん」

 

「ぶっ殺すぞ!」

 

「子猫ビビってるからあんま大きい声出さないでもらえる?」

 

「てめぇ……この傘捨てるぞ……」

 

「やめろォ!!」

 

「猫がビビってんぞ」

 

「クソがよ……」

 

 ハッ、と鼻で笑ってくるばくごーくん。あああマウントポジション取って顔面タコ殴りにしてぇ。まあこの腕治ってても無理どころかばくごーくんが片手でもそんなのできないんですけど。マジでバグ。これが女の子だったら……! ツンデレ美少女! って騒げたはずなのに……! もっと甘酸っぱいなにかがあったはずなのに……! 

 そんな感じで煽り煽られしているうちに学校に着いた。雨だからかみんな急いでるね。おれらはクソのんびり歩いてるんだけど。昇降口には誰もいない。みんな急ぎすぎでは? 着替えでもしたいのかな。

 

「ねえばくごーくん。右肩の辺り濡れたんだけど爆風で乾かせない?」

 

「あ? やってみっか。カスっても文句言うなよ」

 

「猫ちゃんに当てなきゃなんでもいいよ」

 

「じゃあよこせや。というか最初から俺持っときゃ良かっただろうが」

 

「途中で思ったけど手放したくなかった」

 

 舌打ち一つをして子猫を受け取って爆風で服を乾かそうとしてくれてるばくごーくん。あ、ちょうどいい感じの距離感。クソうるせえけど。

 

「ありがとうドライヤー」

 

(無言の小爆破)

 

「っ……! っ……!! *2」

 

 こちとら骨折しとるんやぞ! だからかは知らんがこいつ地味に骨にあんま響かないけど絶妙に痛いくらいにやってきやがった。デカめのささくれ思いっきり引っ張ってとった時くらい痛いんだが? なんなんあいつ。あんなやつの所にねこ様置いておけるか! 

 そう思ってネコちゃん強奪したら案外すんなり離してくれた。まさかこいつ犬派か? ○すぞ? 

 

「犬猫」

 

「犬だろ」

 

「死ね」

 

「は?」

 

 犬らしい。もうあいつはダメだ。名前のある病気だ。いやね、犬もいいんですよ。可愛いのわかるよ。着いてきてくれるし従順だし。でもさ、猫はツンデレなんよ。そのくせほっとくと寂しくなるのか甘えてくる。ほっとかなくてもたまーに甘えてくる。は? かわいいかよ。

 なんでツンデレヒロインが人気かと言うとギャップなんよ。ふとした瞬間に「あれ、こいつってかわいいのか?」という思いを抱く。普段はめっちゃツンツンしてるのにたまにデレる。その瞬間に今まで気づかなかったことに気づく。だからこそツンデレヒロインは人気だしかわいい。

 

 まあ個人的にはクーデレがいちばんかわいいと思ってる。普段はクール、つまりまあかっこいいんだわ。表情の変化もあんまりない、頼りにされるというより頼りになる。もちろん他の人もそう思ってる。けど2人きりのときとか弱いところを見せてくれる。頼りにされる。そこでグッと心にくるところがあるんだよ。

 あとこれは偏見かもしれないけどクーデレって絶対に過去になんかあるんよな。そこを突かれてパニックになったり弱くなったり。そこでヒーローがここぞとばかりにヒロインを攻略しにいくんだよ。大丈夫っつって後ろからギュッと抱きしめたりただ内情を吐露するのを聞いて言葉を送るとか。そういう普段と違う弱いところに頼りになる、じゃなくて頼りにされる、女の子っぽさを見つけると思うんだ。

 もういっこ偏見あるんだけどクーデレって天然が多いと思うんだよな。何気ない顔で周りの人を気にせず爆弾発言ぶち落としていくみたいな。それでヒーローが慌てるんだよ。「ちょっと!? なに急に言っちゃってんの?」ってな。

 

 まあそんなん実際いな……轟くんクーデレっぽくないか? 普段頼りになるしたまーに天然の片鱗見せてるし顔も綺麗だし。つまり轟くんは過去になんかあった? うーん迷推理。

 というかばくごーくんと轟くんTSしねえかな。そしたら1Aツンデレとクーデレがいる無敵のクラスになるんだが。巨乳お嬢様もいるし。

 

 というかなんの話してたんだっけ。ああそうだ、猫が可愛いって話だ。うん、まあ上記の理由から猫は可愛い。Q.E.D.証明終了。

 

 というわけで教室にイクゾー! 

 

「いずくんバッグありがとう。タオル取って机に置いてくれない?」

 

「わかったけど……渡さなくていいの?」

 

「それはいいよ。とりあえず置いといて」

 

 そう言って今まで見せないようにしてたこいつをジャーン! ってセルフ効果音と共に置く。うふふ、かわいいわね。みんなそう思ってかおれの(机の)周りに来てくれる。おれ(が拾った猫)モテモテじゃん。あっお前らSHRの時間やぞ散れ散れ! 

 

「おいお前ら何してる。はよ席につけ」

 

「「「はーい」」」

 

「せんせー、猫拾ったんですけど」

 

「……は?」

 

 そのあとかくかくしかじかでという便利ワードを使って今日だけは特別に居させてやる。飼う気がないならミッドナイトにでも相談しなというありがたいお言葉を頂いた。あとなんか物思いにふけってた。どしたん相澤せんせ。山田先生もなんかポカンとしてたし。なんだよ「猫が好きで可愛くて言葉が出なかった」って。めっちゃ嘘っぽいぞ。あーめっちゃ心みてぇ覗き見してぇ。個性使えないのキツイな。嘘って分かったら「おまえ、つまんないウソつくね」って言ってやりてぇ。

 にしてもどうすっかなーこいつなー。ウチに猫買うだけの経済的な余裕もねえしなー。なるようになるの精神で拾ってきちゃったけどなんなそうだしクラスメイト誰か貰ってくんねぇかな。

 

「──みたいなこと考えてるわね雲渡くん!」

 

「うわっびっけりした。なんすかミッドナイト先生、当然のように心読まないでくださいよ」

 

「前にも似たようなことあったのよ」

 

 そういったミッドナイト先生の顔は少し寂しそうで、どこか遠くを、おれを通して誰かを見てるみたいだった。相澤せんせとか、マイク先生がたまにしてくる目。何かあったのか知りたいけど多分プライベートなことだからなんも聞かない。教えてくれるんなら教えてや。

 それに、なんかそのうち知れるような気がするし。知りたくもないのに。

 

「それで、その子どうするのよ」

 

「クラスメイトで飼ってもいいよって人がいればその人に飼ってもらいたいですかね。うちは経済的に厳しいので」

 

「それなら私に預けない? 私、もう猫1匹飼ってるのよ」

 

「マジすか? ありがとうございます!     猫飼ってる女性って婚期逃しがちなきが……」

 

「なんつったクソガキィィ!!」

 

「じゃ、あざっしたー! あ、おれトイレ行きたいんで行ってきまーす!」

 

「逃げんなぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ってことがあって猫はミッドナイトに預けてきた」

 

「あんた……なんでプロヒーローにケンカ売れるのよ」

 

 帰り道、ジロちゃん、おれ、いずくん、麗日さんで帰ってる時に猫は? と聞かれたから答えてた。なんでそんなヤバいやつを見るみたいな目で見てくるの? ていうか聞こえると思わなかったんだって。いやガチで。

 でも実際あると思うんだよね。猫飼ってる女性婚期逃しがち問題。ミッドナイトだって独身でしょ? なんかめっちゃ処女ビッチみたいな雰囲気醸し出してるし。

 

「でも手放しちゃったのか。まあウチの家は楽器あるし多分飼えないけど、やっぱり飼ってみたいかな」

 

「うん、うちも八百万家くらい金あったら飼ってた」

 

「あー……ヤオモモなら猫用の家建てそうかな……人が住めるくらいの」

 

「あー…………見えるわ。『すみません、猫のおうちってどのくらいが適切か分からなかったのでこのくらいの家を建てたんですけど……』ってなってそう」

 

「……っ」

 

「なんで笑ってるん?」

 

「いや……モノマネが……割と特徴捉えてて声以外似てたから……っww」

 

「中学の頃からどことなく似てるけど声だけが違うって言われてきたからね」

 

 そんなふうにケラケラ笑いながら、だべりながら駅へと向かった。さて……体育祭どつしよう。帰り際に相澤せんせに聞かれたんだけど個性戻るかどうかギリなんよなぁ。さて、どうするかね。……ま、帰ってから考えるか! *3

*1:
大惨事世界大戦

*2:
猫がいるから頑張って声を抑えて無言の抗議をしている。爆豪ガン無視

*3:
この後帰って風呂入ってゲームして寝た。全く考えてない。

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