もしも転生者が緑谷と爆豪を仲良くさせていたら   作:かっちゃ

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物書きに1番大切なのって更新速度だと思うんですよ。1話から2週間近く空けて投稿するとか論外です。本当にすみませんでした。
いやほんとに色々用事が溜まっててですね……。スプラとかapexとか。すみませんでした。ってことでヘドロになります。対戦よろしくお願いします。
追記:退会したユーザー様、誤字報告ありがとうございます。


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 中学3年になって少しした辺りのLHRにて、みんながソワソワしていた。理由は簡単、進路指導だ。

 みんな近くの仲がいいヤツらと一緒に「どこに行く!?」みたいなこと言ってる。おれは席運に恵まれず仲いいヤツがみんな遠い場所にいるから一人で本を読んでる。カスが。

 

 あ、こここんな展開なんだ。これまだばくごーくん買ってなかったはずだからネタバレしようそうしよう。

 

「えーお前らも三年生ということで!」

 

 始まった。みんな浮き足立ってるなぁ……。どうせヒーロー科志望でしょ? 知ってる知ってる。え? おれはどうなのかって? 

 雄英のヒーロー科受けるつもりだが? あたり前田のクラッカーって感じだろ。このネタがこっちの世界で通用しないのが悲しいところ。ジェネレーションギャップならぬワールドギャップを感じる。そもそもギャップって言葉を使っていいのか? 

 なんで雄英受けようと思ったんだって? ……なんでだろ、いずくんとかばくごーくんが馬鹿みたいに雄英雄英言ってるからかな。もしくは俺自身2人のことを意外と気に入ってるからか。

 あーあ、先生の一言を皮切りにみんな個性使い出しちゃって。おバカさんかな? まあまだ中学生だししゃーないわな。

 

「爆豪と雲渡は雄英志望だったな」

 

 ありゃ、ばらされちまったか。というかいずくんを入れてないところに悪意感じるなぁ。いずくんは無個性だから虐められてるし、先生はそれを黙認、なんならたまに混ざってやってる。教員免許捨てちまえゴミ。

 ばくごーくんも同じことを思ったのか明らかに不機嫌になってる。周りからの賞賛なんて気にしてないっぽい。おれは気持ちよくなってるけどね。

 

「あ、そういえば緑谷も雄英志望だったな」

 

 一瞬の沈黙。そして教室に広がる笑い声。無個性のお前が? とか無理無理!! とかいずくんを嘲笑うような声が広がる。先生はそれを止めるでもなくただニヤニヤとそれを見ている。

 ……不愉快だな。クラスメイトは中学生だからまだ経験が足りないだろう。でも、あの先生はストレスの発散を教え子でしている。それが教師のやることかよ。

 いっそ潰すか? いじめの現場をどうにか撮影して、先生に相談。その時にボイスレコーダーでも持ってれば嘘は付けないだろ。それではぐらかしたりするようなら今までのあいつの行い全部校長やら教育委員会やらに訴えにいく。素人の考えだがこうすればあいつは終わりだろう。

 

BOMB!! 

 

 そんなことを考えていると、爆音が鳴り響いた。

 

「お前らは人を笑う前に努力しろよ。つまんねー真似してんじゃねえ馬鹿どもが」

 

 ばくごーくんが怒鳴ってない。珍しくイラついている。いや常にイラついてる感あるけども。こうなったばくごー君を見るのは2回目だ。一回目は7歳の時、おれが引っ越してきていずくんを虐めてるばくごーくんを説教(物理)したときだ。7歳の時なのに自分のした事を自覚して、自分に対してめっちゃキレてた。

 そして今、おれが2人と会ってから2回目のイラつき。心はいつもよりどす黒い赤、そしてトゲトゲ。先生も何も言えなくなってる。

 うん、落ち着いた。自分よりイラついてるやつを見てつまんねー真似なんてするもんかって思ったわ。あいつを消すよりも自分を鍛えた方が100倍マシ。ありがとなばくごーくん。

 

 

 

 

 

 

 

「つーか勝己よ、なんで緑谷なんて庇うんだよ。無個性だろあいつ?」

 

「うるせーな、ってかタバコやめろや! 内申に響くだろうがよ!!」

 

「そりゃ悪うござんしたよっと」

 

 そう言った爆豪の取り巻きがイライラした様子で落ちていたペットボトルを蹴り飛ばした。それは、運悪くオールマイトが捕まえたヘドロヴィランが入っているペットボトルだった。そして、偶然にも蓋が緩んでしまい、ヘドロヴィランは解放された。そのまま、目の前の少年に襲いかかった。

 

「う、うわぁぁぁ!!」

 

「んだよって、ヴィラン!? っそがァ!!」

 

 手汗は書いておらず、今すぐの爆破は不可能。そう判断した爆豪は咄嗟に少年に体当たりをして、その少年を救った。しかし、位置が変わるということはヴィランが牙を向けるのは爆豪ということだ。いくら鍛えているとは言えど、人を突き飛ばした後に回避行動が取れる訳もなく、爆豪はヘドロに飲み込まれた。

 

「クソがぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 商店街で買い物をした帰り、トボトボと歩いているいずくんを見かけた。

 

「よ、いずくん! なんか元気ないな。やっぱ進路指導? それとも別のこと? なんでもいいけどあんま思い詰めすぎない方がいいぞ」

 

「あ、見斗くん。うん、ありがとう。オー……とある人から無個性じゃヒーローになれないって言われちゃって……。かなりいい人で、尊敬もしてるからこそ"クる"物があってね……」

 

「ふーん、まあでもやっぱり気にするほどでもないと思うけどね。いずくんは充分努力してる。かなりの茨の道ではあると思うけど100%不可能ってことはないと思うよ。

 それにいずくんが無個性ヒーローになれば世の弱個性、無個性の人達に希望を与えられる。そんなヒーローでもいいんじゃない?」

 

「見斗くん……っ!」

 

 泣きそうになったいずくんと商店街をぶらついていると人混み、そして聞いたことのある爆音が鳴り響いた。

 まさかな、そんなことがあるもんかよ。

 そう思うが、この辺りで爆破なんていう個性、そうそういない。それもあの出力だ。嫌な予感が離れない。恐る恐る個性を使い、人混みの奥を覗いてみる。

 

 ヘドロにまとわりつかれたばくごーくんがいた。

 

「いずくん、ばくごーくんが……!!」

 

「かっちゃんが!? どうなってるの!?」

 

「ヘドロみたいなヴィランにまとわりつかれてる!! ヘドロの影響か知らんけど上手く爆発できてない! あのままだと!!!」

 

「わかった!」

 

 そして、人混みに到着した。が、人混みで前に上手く進めない。

 くっそ、どけよ、邪魔なんだよ!! 

 

「見斗くん、こっち!!」

 

 いずくんがいたのは建物の窓の縁の少し太くなってる部分。俺らの中で最も柔軟性に優れているいずくんはほっそい部分を普段とほとんど変わんない速度で走っている。いや、普段より速いかもしれない。それほどまでに焦っているのか。

 

「ヘドロでしょ? 見斗くん、"見て"!!」

 

「把握!!」

 

 いずくんからのオーダーを受け取り、個性を発動する。ヘドロの中を見る! ばくごーくん確認! もっと潜らせてもらうよ、すまんな。

 相手は異形系。体をヘドロにするだけ。なら、脳みそだってあるんだよなぁ!?!? 

 

「うぎっ……」

 

 ビンゴ! ヴィランから変な声がでて、一瞬拘束が緩んだ!! そこですかさずいずくんがヘドロを掘り、ばくごーくんの呼吸を確保。そしてばくごーくんが一息ついて爆風で吹き飛ば──ってちょ、え!? 

 あ、あー。うん。オールマイトが殴った風圧でヘドロを吹き飛ばした。えー、まぁうん。雲の形変わったし雨降り出したし、なんか締まり悪いけどいいか。

 

 このあと、散ったヘドロは現場にいた他のヒーロー達によって回収された。そしてばくごーくんはあのタフネスがあったからかめっちゃプロにスカウトされてた。今のうちに媚び売っとけよ。将来安泰だろうよそうすりゃ。

 ばくごーくんへの賞賛&拘束はまだまだ続きそうだしなんかテレビカメラも来てたから時間かかるっぽいからいずくんと帰ろうそうしよう。

 

「おーいいずくん? 帰r」

 

「何故あんな無茶をした!? 君は無個性だろう。あそこで君が危険を冒す必要は全くなかったんだ! 待っていれば相性のいい個性のヒーローがくるはずだった!!」

 

 は? 

 いずくんは説教を受けていた。現場にいた何(・)も(・)し(・)な(・)か(・)っ(・)た(・)ヒーローに。そ(・)の(・)う(・)ち(・)相性のいい個性の人が来るだろうと言われていた。

 ああ、なるほど。なんて素晴らしい考え方だ。本当に……ヘドが出る。

 

「あの、"プロ"ヒーローの方々、ちょっといいですか?」

 

「君は、あの時のもう1人! 全く、君にも言おうと思っていた。あのなぁ」

 

「なんで」

 

 ヒーローの言葉を遮り言葉を放つ。

 

「なんで誰もばくごーくんを助けに行かなかったんですか?」

 

「それは、あの時有利な個性の持ち主がいなかったから」

 

「ざけんな……。巫山戯んなよ! こっちは友達の命かかってんだよ! 

 お前らは! 人の、中学生の命がかかってるって時に不利だからとかいう巫山戯た理由で棒立ちしてた!! 何がヒーローだ舐めんな!! 相性が悪いから逃げんのかよ!? その結果、人が死んでもいいってのかよ!? 

 というか、本当にやりようなかったのか? バックドラフトが水でヘドロ流し飛ばすとか、シンリンカムイが一か八かでばくごーくんを捕まえて連れ出すとか!! 

 何がヒーローだ、ざけんじゃねえよ! おれらの友達を見殺しにしようとしたやつが、助けようとしたやつに偉そうに説教してんじゃねえよ! なぁ!?!? 

 

 

 

 ……ねぇ、ヒーローって、なんなんですか?」

 

 誰も、何も言わなかった。沈黙が広がっていた。気まずい雰囲気が辺りに広がっていた。

 この間にばくごーくんは賞賛の渦から抜け出して来たらしく、おれらの頭を軽く叩いて帰るぞ、と言った。三人で現場から離れた。止めようとする人はいなかった。

 

 暫く歩いて、ばくごーくんがおもむろに口を開いた。

 

「……助かった、ありがとよ」

 

 ??????????????????????? 

 ばくごーくんの口から感謝の言葉が出た? まて、まてまてまて。プロヒーローへの怒りとか気まずさとかどうでも良くなった。あのばくごーくんが? 感謝を口にした? 

 いずくんも同じことを思ったのか目をぱちぱちさせていた。

 

「え、ばくごーくん熱でもある? ちょっとまって、おでこ見せてよおでこ」

 

「クソボケぇ! 俺だって感謝くらい言うわダァホ!」

 

「かっちゃん? まだヴィランの影響が?」

 

「天然で煽ってくんなやデクゥ!!」

 

 日常が戻ってきた。この何も無い、当たり前の日常。これこそが本当に大切なんだ。そう気づけた。

 

 雄英受験まで、残り10ヶ月。三人で受かりますように、この日常が続きますように。




物見見斗って名前なんか馴染むなって思ったら物間寧人とすっごい似てた。近いうちになんか変えます。
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