もしも転生者が緑谷と爆豪を仲良くさせていたら 作:かっちゃ
「実技総合成績出ました」
試験が終わった日。その日のうちから合格者を決める会議は始まる。そこで行われているのは実技試験の結果。そこには敵Pと救助P、そして合計得点が表示されている。
「一位のこの子すごいな。敵Pだけで80点超えてるよ。トータル100点超えは久しぶりに見たな」
モニターに映し出されたのは爆豪勝己。ロボを破壊しつつ他の受験者を助けるシーンが映し出されている。
「後半他が鈍ってくる中で戦闘を続けるタフネス。その中でもピンチの人を見つけ助け出す能力。そして0Pをも吹っ飛ばす戦闘力。全てがピカイチだ」
「ただ……」
「「「口が悪い」」」
雄英の高性能カメラは内蔵マイクも優秀だ。離れた位置の声も拾っている。それを聞くと「チンタラしてんじゃねぇよ」「ノロイ、後ろから来てんだろーがボケ」「状況把握出来るようになってからこいや三下」など救助の際に暴言を垂れ流す様子が撮られている。
それが無ければ恐らく歴代最高点も有り得ただろう。口の悪さでかなり損をしている。それでも救助していることには変わりないため特に議論の余地なく合格となった。
「三位の彼もいいな。純粋で強力な増強型の個性。オドオドしてはいるが、他の人を助けるというヒーローに必要な素質がある」
次に映し出されたのは緑谷。OFAと身につけた棒術を駆使してロボットを撃退していた。また、ぎこちないながらも声をかけながら救助を行っているため救助Pもかなり高い。
「それにこの棒術もなかなかのものですよ。一朝一夕で身につくものじゃない。他に例を見ないほどの遅咲きの個性だからこその技術でしょうか」
「しかし最後の0P撃破はなかなかに爽快だったな! 俺はあいつ気に入ったぜ!!」
「キャパオーバーで腕を壊してなければ、ですけどね。どうもまだ100%を出せないようだ。遅咲きだからなのかもしれないが……妙な個性だ」
「出力の上げ方はこれから学ばせれば良いでしょう。彼も合格でいいですね?」
満場一致の合格。そして、次の合格者が映し出される。そのとき、ガタッと音がなり、二人の教師が立ち上がった。
「相澤くん? プレゼントマイク? どうしたんだい?」
「こいつは……いや、でも……。…………すみません、取り乱しました。続けてください」
「いや、でも待てよイレイザー!! こいつは」
「静かにしろ山田、今は会議中だ」
「……すまん。続けて構いません、ご迷惑お掛けしました」
映されていたのは雲渡。人助けをしている様子が映されている。相澤とプレゼントマイクはどこか辛そうにして見ている。異様な空気に包まれ、誰も口を開けない。
そんな空気を察して、根津校長が会議を進める。
「まあ彼は問題ないのさ! というか、今議題にすべきなのは彼なのさ」
画面に映し出されたのは心操。敵Pは3P、しかし救助Pは32P。最後の合格者と同率となっている。
「筆記を見る限りは落ちるのは心操ですが……」
「それを補えるほどの個性だ。問いかけに応じた相手を無条件に操れる。今回の試験はロボット相手だから意味なかったが対人だとかなりの強固性になるだろう」
「だがこのロボットたちは体を鍛えていれば勝てる相手だぞ? それ相手に3Pしか取れないのは怠慢じゃないのか?」
「これからの成長を加味すれば伸びるのは心操の方でしょう」
「"これから"で今まで頑張ってきた奴らが落とされるのはあまりにも可哀想ではないか」
議論も白熱してきた中、根津校長が一つ手を叩いた。
「それじゃあ二人とも合格にすればいいのさ! ここは自由が売り、一人捩じ込むくらいなんとかなるのさ!」
それじゃあ……というような雰囲気で最後の合格者が決まった。
その後軽く締めて解散となった。真っ先に退出したのは相澤、それを見てプレゼントマイクが急ぐように後を追う。
相澤から漂う雰囲気はどこかトゲトゲしい。触れてほしくないところに無理やり触れられたかのように。
「おい、イレイザー待てって」
「黙れ」
「おい、待てよ。落ち着けって!」
「落ち着いてられるか!! だってよぉ、雲渡見斗は──
えー、一つ謝罪がございます。私感想欄でさすがにオリキャラぶち込んでるし爆豪と緑谷仲良くなってるしこれ心操もねじ込むの無理ぽみたいなこと言っちゃったんですけど合格の最低点考えてたらギリ合格みたいになっちゃいました。この場を借りて謝罪します。すまぬ~