もしも転生者が緑谷と爆豪を仲良くさせていたら 作:かっちゃ
ころすぞ
あ、色付いてました。ありがとうございます。もっと赤くしてくれても、ええんやで?(調子乗ってる)
区切る場所を見失ってちょっと長めです(8500字くらい)
「最下位除籍って……入学初日ですよ!? いや初日じゃなくても……理不尽すぎる!」
「自然災害……大事故……身勝手な敵たち……。いつどこから来るか分からない厄災、日本は理不尽にまみれてる。そういう
「放課後マックで談笑したかったならお生憎。これから三年間雄英は君たちに苦難を与え続ける。
"Plus ultra"さ。全力で乗り越えて来い」
「あの、先生」
「なんだ雲渡」
「おれの個性、圧倒的にこういうのにむいてないんですが……」
「Plus ultraだ。頑張れ」
……………………………………はぁぁぁぁぁああ!!
やってやらぁ……! 何をしててでも上位に入ってやるよ……妨害してでもな……!!
「一応釘さしておくが妨害行為とかした瞬間除籍な」
「嫌だなぁせんせぇ、この優等生な僕がそんなこと考えるわけないじゃないですかヤダー」
「誰もお前のこととは言ってない」
「あっ……」
「見ろよデク、あのバカ自分で墓穴掘ってやがる」
「うん、まあ……うん。そうだね」
「そこ聞こえてんぞゴラァ! シバくぞ馬鹿どもがよォ!」
「おい」
「イエスマム!!」
ふっ……この短時間で相澤せんせが何を言いたいのか理解できるようになってしまった……。やはりおれは天才なのかもしれない。あっふざけるの辞めるのでこっちチラチラ見るのやめてください死んでしまいます。
そんな茶番を挟みつつ始まった個性把握テスト。どうせこんな個性でいい結果残せるわけないので結果だけ。50m走6秒53、握力53kg、立ち幅跳び253cm、反復横跳び65回、ソフトボール投げ55m、持久走4:39、長座体前屈42cm*1。
ふっ……
「この個性どう活かせと?」
「雲渡、久しぶり。お前も個性活かせない感じなのか?」
そういって話しかけてきたのはしんそーくん。うかってたのか、よかった! まあ、雲渡のおかげだよ。なんて会話をして行くうちに話は自然と個性の方へ。
「しんそーもダメだった?」
「ああ。自分に洗脳をかけて力を引き出したんだが、体を鍛えてなかったからか知らんが伸びなかったな」
「おお、そんな使い方も出来るのか。その時自意識どうなんの?」
「残ってる。なんというか、FPSのゲームをしてる気分だ」
「なるほどね、その使い方面白いな。おれにもできない?」
「多分無理だ。少なくとも今は自意識残せない」
なるほどね、なんて会話をしつつ心の中では大発狂。おれの脳内ぐっちゃぐちゃ。
というか普通のスポーツテストならかなり優秀だから許して? おれの個性こういうの向いてないの。ね?
「んじゃパパっと結果発表」
「ちなみに除籍はウソな」
!?!?!??????!!?????????!??????!?
「君らの最大限を引き出すための合理的虚偽。これにて終わりだ。教室にカリキュラム等の書類あるから目ぇ通しとけ」
なんかおっぱいおっきい女子があんなん嘘ってわかるやろバロスwみたいなこと言ってたけど多分がちだったぞ。だってちゃんと心"見てた"もん。嘘ついてない色だったよ。ってことは気が変わったってこと? うーん、わからん! 帰って寝よ。
雲渡見斗 16位
帰り道、入試の時に助けた少女に声をかけられた。
「あ、ねぇ雲渡くん。あーんと、入試の時に助けてくれたよね?」
「お? おぉ、君は……えーっと……名前、なに?」
「ウチは耳郎響香。でさ! 入試の時にありがとうって、ちゃんと伝えたかったの」
「そか。つっても救助はしんそーに任せ切りだったからな、そっちに伝えてくれ。なんかむず痒い」
「ウチがやりたかったんだからこれでいいの。で! 明日さ、学食行かない? お礼ってことでウチが奢るよ」
「マジ? 助かるわ」
「心操は渋ってたんだよね。雲渡くらいさっぱりしてればいいのに」
「ま、普通は女子から奢られるとかヒモみたいでいやよな。おれは貰えるもんは貰っとくけど」
なんていうくだらない雑談をしながら駅へと向かう。どうやら耳郎も駅、というか静岡らしい。静岡あるあるを話しながら新幹線をまっていた。
いずくんもなんかかわいらしいおにゃの子とカクカクした男子と話していたし、まあええやろ。ばくごーくんはあまりにも惨めだったからLINEで『ぼっち乙wwwwwwwwwww』って送ってあげた。睨まれた。ジロちゃんビビってたけどLINE見せたら苦笑いしてた。何故だ。爆豪も大変だなぁって顔やめろや。(ばくごーくんを)シバくぞ。
ちなみに新幹線はいずくん、おれ、ばくごーくんで座った。流石に初見の女子と話す度胸ないて。まあいずくんは寝ててばくごーくんは教科書読んでたからおれはスマホいじるくらいしかやること無かったんだけど。
そういえばなんでスマホなんだろうね。スマートフォンならスマフォじゃないのかな。まあええか。
さあ突然ですが始まってまいりました雲渡見斗の今日の晩御飯。本日作っていくのはこちら、味付きハラミです。
まずはスーパーで味付きハラミを買ってきます。ちなみにおれが1番好きな肉の部位はハラミです。
そんなことはおいておいて、まずはフライパンを用意します。そして焼きます。ハイできあがり。口の中を整える用のサラダを用意して終わり。作ろうと思えばちゃんとしたのも作れるけどめんどくさいのでパス。肉は焼けば美味いんだよ!! ってことで今日の晩御飯おわり。
そういえば──帰る時に相澤先生から聞かれた白雲という苗字の人に心当たりはあるかってなんだったんだろう。父さんも知らないらしいし。
次の日
「んじゃ次の文法のうち間違ってるものは?」
「おらエヴィバディヘンズアップ盛り上がれー!!」
(((普通だ)))
(くそつまんね)
(寝みぃけどこの音圧じゃ寝れねぇ)
午前中は普通の授業を行った。そう、普通の授業を。折寺三人衆は普通に成績がいいから2/3は眠そうにしてた。いやだってつまんねーもん。おれは個性のおかげで脳の処理能力めっちゃ高くなってるしだいたいわかっちゃうんだよね。天はおれに二物も三物も与えた。頭、顔、性格の全てが完璧なおれに隙などなかった。でも中学の時は彼女なんてなかった。なぜだろうか。
そしてお昼。あのランチラッシュが作ってくれる飯だ。サイコー。
約束のジロちゃんに奢ってもらう話である。ただでさえ美味いのに人の金だともっと美味い。しんそーはいやでも……なんて言っていたけどおれが「じゃあ後でこっそり返せばええやろ」って言ったら納得……というか渋々奢ってもらってた。おれ? 貰えるもんはありがたく貰っとくよ。感謝感謝。
そして、待ちに待ったこの時間。ヒーロー基礎学。担当はこの人。
「わーたーしーがー!!」
「普通にドアから来た!!」
そこに現れたのは筋骨隆々、平和の象徴、コミックから飛び出してきたような、だけどじつは偽筋、オールマイトだった。画風が違う。
初日のヒーロー基礎学は……Battle! 戦闘訓練らしい。マ? いきなりこれかいな。そして、オールマイトがなにかボタンを押した瞬間、壁がガコンッと動きだしてコスチュームが出てきた。胸が膨らむね。みんな騒いでるし楽しみなんなな。ワイもやで。
個性把握テストと同じく更衣室で着替える。と、ふといずくんの方を見た。
「ぶふっ」
「え、どうしたの見斗くん!?」
「いや、いずくんのそれよ。明らかオールマイト意識しとるやんけ」
「え、いやその……」
「ああごめん、格好笑ったわけじゃないんだよ。ただあまりにも予想通りすぎてさ。似合ってるぜ、ヒーローって感じ」
「っ、ありがとう!!」
ちなみにおれのコスチュームは脳の疲労を回復するためのチョコを入れてくポーチ、そして壁越しでも物を動かせるからちょっとしたトラップだ。戦闘スタイル的に正面戦闘だと負けなので煙玉も付けてもらった。あとは麻酔の塗ってる投げナイフ。おれ本当にヒーロー?
「格好から入るってのも大事な事だぜ少年少女! 自覚するのだ! 今日から自分は……ヒーローなんだと!!
さあ始めよう有精卵ども!」
「いーいーなーいーいーなー ヒーロー科っていーいーなー」
「お前にも分かるのか。お前……こっちか?」
女子を眺めて眼福眼福なんて思いつつ歌っていたらクソチビブドウが話しかけてきた。こっち、というのは恐らく
そばに居るのは明らかチャラそうな金髪の男。2人はこちらを品定めするような目付きでこちらを見てくる。
「ああ。……いいよな」
「わかるか! 見ろ、あのやおよろっ」「ストップだ」
「声がでかい。感情が高まるのは分かるがあまりにガッツリ行き過ぎると引かれるだけだ。こういう話をする時は声を抑えて、だろ?」
「なんてこった……おいら、大事なことを忘れていたぜ。ありがとなた
「ああ、いいな。目に見えるデカさって言うのはいい。だがな
「なにが
「はぁ……こちらも心底失望したよ。お前とは分かり合えると思っていたのに……残念だ。しね!!!」
ちなみに全部聞こえていたらしいばくごーくんはめっちゃくだらなそうにこっち見てきた。いずくんは……なんか麗日さんとお喋りして照れてる。草。ばくごーくんはボッチだ。草。おれは兄弟と別れて聞こえてた人から軽く引かれてる。ちなみにジロちゃんもいる。なんか複雑そう。草。なにわろてんねん!
ちなみにおれと兄弟……名前なんだっけ峰……峰元? わがんね。兄弟がおしゃべりしてる間に説明終わってた。屋内訓練らしい。二人一組なってヒーロー側と敵側に分かれる、んでヒーロー側は核兵器をタッチすれば勝ち、敵側は制限時間まで守り着れば勝ちらしい。1つ三人になっちゃうけどそうなったら制限時間で調節するらしい。
おれは……Hか。どうやら三人チームらしい。カエルっぽい子となんか鴉みたいなかっこいい人。ソシャゲに出てきそう。
「ん、あなたは見斗ちゃんね。こっちの彼は常闇くん。私は蛙吹梅雨。梅雨ちゃんと呼んで」
「常闇踏陰だ。よろしく頼む」
「梅雨ちゃん、常闇、よろしくね。おれらは出番までまだらしいし、お互いの個性についてでも話さない?」
「それはそうね。私の個性は蛙。跳躍とか壁に張り付いたり、あとは舌を伸ばせるわ。最大20mくらい」
「俺の個性は
そういった常闇からは黒い影が出てきた。そして『ヨロシクタノムゼ!』と挨拶してきた。かわいい。
「自意識ある個性とかなにそれ面白い。おれの個性は視認。物理的、霊的問わずに目に見えないものが見えるよ。壁越しとか。あとは自分でもなんで出来るかわかんないけど見たものは触れる。クッソ疲れるけどね」
この作戦は他の人には聞こえないくらいの声量で話しております。そして、話し合いが終わった辺りで戦闘訓練が始まる。
初戦はいずくん&麗日さんvsばくごーくん&いいんちょくん。順当に行けばばくごーくんが勝つけど、いずくんたまにとんでもないこと思いつくからな。
「ねえ、見斗ちゃんはあの二人と同じ中学出身なのよね? どっちが勝つと思う?」
「んーとね、タイマンならまず間違いなくばくごーくんが勝つ。2対1でもばくごーくんが勝つ。なぜならあいつは才能マンだから。そして努力もしてるから。
でもこれは勝利条件が決まってる。バンドを巻くか核兵器をタッチする。それならまだ勝ちの目がある……と思う。正直麗日さん次第って感じ?
多分ばくごーくんは『俺が抑えに行くからお前は核守っとけや』ってオーダー出しに行くと思うんだよね。で、いずくんはそれを呼んで麗日さんを1人で核に向かわせて自分はばくごーくんを抑える。だからどこまで時間稼ぎが出来るか、って感じかな?
ただいずくんはたまに突拍子もないようなことするから正直わからん。ま、ほぼばくごーくん勝つと思うよ」
喋り終わって梅雨ちゃんの方を見てみると気付けばみんなこっちを見ていた。なんだよ照れるじゃねえか。そこから溢れる質問の嵐。同中なの? とか爆豪って緑谷殺したりしない? とか爆豪ってそんな
てんやわんやしながら応えていると、オールマイトが「盛り上がってるところ悪いがそろそろ始めるよ!」と言ってくれた事でようやく落ち着けた。
屋内対人戦闘 開始!
モニターより直で見た方ええやろ。直接みーちゃお。
はい、案の定ばくごーくん独断専行。一応『メガネ! 核守っとけ! 丸顔が来るだろうから物どかしとけや!』って指示はだしてる。えらい。
そして接敵するという所でそれを予測していたいずくんがカウンターパンチを決める。ばくごーくんは空中で体勢を整えていぐくんの方に……じゃない! 麗日さんにバンドをつけに行ってる。
いずくんは咄嗟に走り出して麗日さんを突き飛ばす。
『麗日さん行って!』
『でも、デクくんは……』
『かっちゃんは僕が抑えておくから! 行って!』
『てめぇが俺を抑えるなんて……いい度胸だなぁ!!』
いずくんは仕掛けてきたばくごーくんの右の大振りを回避、そしてそのまま反撃。麗日さんは核を探しに走り出したね。ばくごーくんはそれを追う素振りを見せるもののいずくんが視界に入ってそっちを対応。
「ねぇ見斗ちゃん、爆豪ちゃんはハナから麗日ちゃん追おうとしてなかったように見えるのだけど」
「多分振りだけだよ。それでいずくんが釣れればいいな的な感じだと思う。まあおれらはちっちゃい頃から将来ヒーローになるためにって組手してたんだよね。ただ個性なしだったから個性有りだとどうなるのか気になるんじゃない? ほら、ばくごーくんって戦闘狂だし」
いや個性使って組手してたけど。そもそも組手って言ってるだけで実際はガチガチのガチバトルだからね。まあそんなことを言ったら問題になってしまうから言わないけども。
「へぇ、それじゃあ組手ではどっちが強えんだ? あ、俺は切島鋭児郎。よろしくな」
「よろ。んっとね、まあ1対1ならばくごーくんが勝率10割だよ。2人がかりでも6割くらいで負ける。やっぱおかしいだろアイツ」
「そんな強えのか!?」
「うん。ばくごーくんは正に天才だからね。勉強出来るし個性の制御も感覚でできるらしいし顔も悪くない。その代わりに社交性を失ったからまあ等価交換なんじゃない?」
社交性を失ったという発言で笑った人が一人、二人、三人……多いわ。数えられん。これは煽る時のネタになっちゃいますね、可哀想に。
と、ばくごーくんを哀れんでいるうちに麗日さんは核を見つけたらしい。が、浮かせるものがないようで手出しができないらしい。お、自分も浮かせるのか。これで核にタッチができ……ない。飯田くんの反射神経が上回ったね。
ばくごーくんといずくんにも動きがあった。爆破を器用に使って目眩し、そしてその間に床をぶち抜きいずくんを下の階に落とす。ばくごーくんは麗日さんを追いかけ挟み撃ちにするつもりだね。いずくんは一階分くらいなら飛べるらしくジャンプして戻る。が、そこにばくごーくんはいない。というか所々破壊されてて足止めするという意志を感じる。
っていずくん階段とは逆方向に走り出した。どうした? なんか策でもあるのか?
『麗日さん行くぞ!!』
え?
床ぶち破って、そこが核の部屋に繋がってて、床の残骸を浮かせて吹き飛ばした。そしてそのまま隙をついて麗日さんが核にタッチ。ばくごーくんは間に合わず。
うん。いずくんむちゃくちゃやりおるな!!
オールマイトが「ヒーローチームWIN!」と宣言したところで訓練終了。そのまま反省会へ。
「まぁつっても……今回のMVPは爆豪少年だけどな!」
「勝ったお茶子ちゃんか緑谷ちゃんじゃないの?」
「何故だろうな~? わかる人!!」
そりゃあれがマジモンの核だったら誤爆怖いしね。あんな雑な攻撃打てるかよ。いずくんも気付いてるっぽいし苦笑いしてる。
え、気づいてるなら発言しろって? 面倒臭いからパス。どうせ誰かが「ハイ、オールマイト先生」ほら出た。おっぱいちゃんじゃん、えっちいな。
「それは爆豪さんの判断が良かったからです。緑谷さんは下の階から床を破壊するといった危険な行為をしています。もしかしたら核が誤爆するかもしれない。麗日さんもその通り。飯田さんは特に問題はなかったですね。ただ、爆豪さんのほうがいい動きをしていた。飯田さんも充分な働きをしていました。
爆豪さんは相手への対応、味方への指示、そしてタイマンと思わせての片方を捕縛しに行くという確実な勝利を手に入れるための動きでしたわ。ヒーローチームの勝ちは訓練だという甘えから生じた反則のようなものですわ」
「まあ、爆豪少年も味方への暴言などがあったわけだが……まあ正解だよ(思ってたより言われた……)」
オールマイトが思ってたより言われたみたいな顔してる。ばくごーくんはくっそ悔しそうにしてる。いずくんは……試合運びに納得いってなさそう。何気に完璧主義入ってるからね彼。
そして、遂におれたちの番になった。
ちなみにこれは三試合目。二試合目はビルが一瞬で氷漬けになってヒーローチームWINなって終わった。
そんなことはさておき、作戦の復習をしよう。
「まずおれがビルの中見て核を探す。で、おれと常闇で正面突破。核が窓際の部屋だったら梅雨ちゃんが確保に向かってそれ以外だったら挟み撃ちだっけ?」
「そうね。常闇ちゃんからは何かあるかしら?」
「いや、問題ない。が、一つ提案させてもらうとしたら雲渡は一歩引いた位置にいて俺ら2人にオーダーを出すというのはどうだろうか」
「なるほど、いいねそれ。梅雨ちゃんは何かある?」
「いいえ、確かに見斗ちゃんは正面戦闘に向いてない個性だものね。司令塔になってくれるとありがたいわ」
「よし、それで決定ね。じゃあ二人にこれを渡しておこう」
そう言って手渡したのは手榴弾のようなものとちっちゃい針のようなもの。
「なにかしらこれ?」
「んとね、スタングレネードと軽い麻痺毒縫ってある針だね。自分で使ってもいいしおれが独断でサポート用に使うこともある。ほら、見てる物を動かせるって言ったでしょ? だから戦闘が膠着状態だったり不利になってる時に使おうかなって」
「スタングレネードだと黒影が弱体化しちゃわないかしら?」
「あっ……。じゃあ常闇には麻痺針だけ渡しておくわ。すまんね」
なんて言ってるうちに準備できたらしい。訓練スタートの合図がなった。
「んーと核は……五階の東の部屋。窓は無い。しょうゆ顔の方の個性でなんかテープ? みたいなのが部屋中に貼らさってる。赤髪くんの方は部屋に居座ってる。がっちり核を守るつもりらしい……いやごめん嘘、一人で部屋出た。まずはこっちから片付けよっか」
「「了解」」
梅雨ちゃんはビルの外壁に張り付いて外から向かう。常闇は正面からビルに入っていく。
赤髪くんは三階の階段前でドン! と構えている。そこしか四階に行く階段ないもんね。その判断は正しいと思う。
「二人に伝達。三階の階段前にいるよ。近くに窓有り、常闇が先に接敵して隙を見て梅雨ちゃん捕縛テープ巻いて」
『わかったわ』
『こちらからも確認できた。戦闘を始めてもいいか?』
「かまわん、やれ」
そうして常闇と赤髪くんの戦闘が始まった。
先手をとったのは常闇踏陰くん。黒影で相手に詰め寄って仕掛ける。赤髪くんはそれを迎え撃つ。黒影と赤髪くんがぶつかった。
ん? なんか黒影がぶつかった時の衝撃が硬いものとぶつかったみたいな……。
『相手の個性は恐らく硬質化だ! 限度はわからん!』
「やっぱりか。おっけ、硬質化なら麻痺針の支援はないと思って。梅雨ちゃん、後ろから近寄って確保テープ巻けたら巻いて」
『わかったわ』
常闇と赤髪くんの試合は泥沼化。赤髪くんは防戦一方だけど常闇も硬質化という個性に上手く対応出来てないっぽい。
そんなとき、梅雨ちゃんが窓から侵入して後ろから近付いて……。
『切島少年確保!』
確保テープを巻き付けた。というか赤髪くん切島って名前なのか。始めて知ったぞ。
「おれは後から向かう。二対一頑張って」
『わかったわ。もう一人が切島ちゃん救助に来ないか見ててもらえるかしら?』
「了解」
もう一人は多少テンパっているが、核の部屋から動く様子はない。その分テープを多く貼っている。恐らくあれが彼の個性だろう。
バレない用に着くまでちょっとずつ剥がしておく。そして、常闇くんと梅雨ちゃんが核の部屋の前まで来た。
『ようヒーロー。切島が倒されたのは想定外だったが』
「麻痺針投げて」
『おっと危ないなヒーロー。というかあと一人はどうした? この部屋の入り口はここだけだぞ?』
『すまない、外した!』
「ん、かまわんよ。だってこれで終わりだから」
そう言っておれは落ちている針をしょうゆ顔の彼に向ける。1度躱したもの、それも針なんてちっちゃいものを気に止める人なんてほとんど居ない。さらに今は人数差がある。そっちに意識を割くにはキツい状況だ。
つまり何が言いたいかと言うと。
『なっに、が起き、て」
「やほ、おれが三人目の雲渡見斗。常闇が投げたやつは麻痺毒ぬってる針でね、それをおれの個性でちょちょいとやって君にプスって刺したのよ。
……ところでいいのかい? おれとの会話に気を取られてて」
「あっ」
時すでに遅し、常闇と梅雨ちゃんが核に向かっている。それも万一対応されてもいいように二方向から。
『ヒーローチームWIN!!』
これでおれの初めての戦闘訓練は勝利におわった。
この作品では出身地=居住地=中学校、折寺は静岡、雄英は東京となっております。
ちなみに心操は18位で21位は峰田くんです。どんまい。
というかですよ。よく考えたら見斗くんの個性的に葉隠ヒロインの方が良くなかったですか?見えないものを見ようとして的な。まあ筆者は耳郎ちゃん好きなのでこのまま行くんですけど。
サブヒロインとかは……なんとなくNG。
次はUSJですね、楽しみ