ゾーマを倒してアレフガルドに閉じ込められたオルテガを女勇者が迎えに行くみたいです   作:銀河ノ光

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さぁ……今作もついに最終話(実はこのあと本当の最終話である番外編があるのですがストーリーとしてはラストです)


最終話 光と闇あるところに笑いと感動あり

「くっくっくっ……勇者の娘だろうがその嫁だろうがかつてヒドラを倒した女だろうが、《魔人組総長》でありながらも《攻防魔速万能王》と呼ばれていた俺の敵ではない……」

 

という何やら凄い二つ名をお持ちの大男……しかし、当然そんな難しい単語を言われたマリが当然理解できるはずがないはず……

 

「《マシングミチョウチョウ》だか《ゴボウマズクガンコノオウ》だか知らないけどそんなの知ったことではないけれど、私とリノの愛で打ち勝ってやる!あと、ついでに鎧のお姉さんもいるからあなたに勝ち目は無いの!」

 

と、これまた訳の分からないことを言ったのであった

 

「貴様……この私を馬鹿にするとは、いい度胸だな……いいだろう、その度胸に免じてこいつを使ってやるよ……」

 

それに対して大男はそこまで憤慨することなく、ポケットから邪悪な力を放出する珠を取だした……するとそれを聞いた鎧人が

 

「まずい!あれはかつてこの地で行われた戦いによって死んだバラモスの魂の欠片を元に作られた《やみのたま》という秘法で、あれを身体と融合させることでかつてこの世界から消え去った魔物たちの力を丸ごととまではいかないが、その身に宿すことができる……」

 

「それってつまり、少なくともかつてこの世界に存在した魔物全員の力が使えるって……こと!?」

 

若干ふざけているように聞こえるが、これがマリの驚き方なのを知っているリノは口出ししない

 

「そうだ、これは元々この世界から魔物が消えたことで悪事を働く奴などに天罰を下すことを目的に作ったものだ……この組織がつくられた理由もこれを作って世界をより良くする為だ、だが……こいつは組織を己の欲望の為に使っていたんだ!私に常日頃ずっと門番をさせていたのは悪事を悟られたくないから……そうだろ!」

激昂しながら鎧人は言い、それに対して

 

「あぁ、そうだとも……君以外のメンバーはそれを知ったうえでも私に付いてきた……だが、女な上にまじめな君に悪事がバレると面倒だからね

 

だから君に門番をさせその間に色んな女の子をみんなで堪能したよ……まぁ、最終的に目的を達すれば君は愚かこの組織ごと私は消し去り、世界を支配するつもりだ……」

 

と答える大男

 

「そうか、なら……そんな貴様を今ここで倒す!」

その一言を合図に3人はそれぞれ《ギガデイン》《バギクロス》《メラゾーマ》を唱え大男に放つ……すると、すさまじい爆発音と共に壁や天井があちこちに吹き飛び外の夕焼けが露わになる……

 

「やった……のかな?」

疑問気に白煙を凝視するマリ

 

「さすがにこの距離で最上位の呪文を3つも食らったんだ、まだ人間状態のクーアなら耐えられないはず……」

 

そういった矢先に白煙からさっきより大きなシルエットが見え、息をのむ3人……そして白煙が消えたそこに立っていたのは、人を刺せるほどの一本角に髪がなくなったテッカテカの額と第3の目……大きな尻尾に長く鋭い爪と牙、人間の2倍ほどの体格を持つクーアの姿であった……

 

「残念だったな……あと1秒早ければ間に合ったのにな……まぁそんなことはどうでもいい、それよりどうだこの圧倒的な姿!これが全魔物を終結させた魔王級の究極形態だ!」

 

そんな自慢げに自画自賛するクーア……だが、どんな場面でも天然ボケ……それがマリなので当然こんな時でも

 

「ちょ、ちょっと!いくら究極形態だからって、せめて服は着てくださいよ!そんな体の割に小さいの見せびらかしてそこだけは魔王級じゃないんですね……あと、セクハラで訴えますから覚悟してください!」

 

という場違いで焦点がおかしいことを言うのであった(そもそもどこに訴えるんだ)

 

「ちょ、こんな時にどこ見て何言ってるんだ!貴様のせいで恥ずかしくなったし、せっかくの緊張感という名のいいムードが台無しじゃないか!」

 

と、さすがの魔王級の方でも驚いたようで、指摘されて恥ずかしくなったのか

 

「ちょっと魔王の間で着替えてくるから、5分くらいしたらそこに来て」

 

そう言ってあろうことか敵に背中を向けてこの場から大急ぎで立ち去ろうとした……(いやなにしてるの)

 

しかし、それがまるで狙いだったかのように(そう信じたい)マリが《まじんぎり》で尻尾を切り落とす……それに続いてリノが《ギガスラッシュ》を腰に、鎧人が《はやぶさぎり》を両脛に命中させる……渾身の同時攻撃を食らい、たまらずクーアは悲鳴を上げながらこける……そしてそこに容赦なく叩き込まれる一斉メラゾーマ……無慈悲な攻撃をもろに浴びたクーアは体のあちこちを黒焦げにしながらも、なんとか魔王の間に急ごうとあのGのごとく速さで逃げて行った

(DQ2でのシドーパルプンテもこんな感じなのだろうか)

 

それから3人は奇襲に警戒しながらもかけ足で魔王の間に向かったのであった……そして、無駄にデカくてゴージャスな扉を開いて意外と質素な部屋の中に乗り込む、すると奥の王座の前でせっせと着替えているクーアの姿があり、「きゃ~」と言って両目を塞ぐマリをよそに呆れる2人なのであった

 

そして、ズボンがうまく入らないのを無理やり入れようとしてバランスを崩し転倒したのを合図に、最後の戦いは火ぶたを切ったのであった(こんな始まり方ある?)

 

先行はマリの手を引っ張りながら突き進むリノたちで、遠距離からベギラゴンを3人で交互に打って絶え間なく叩き込む……そして、距離を十分に詰めたところで一斉攻撃をしようと飛びかかったが、クーアから放たれたいてつくはどうの衝撃波により、呪文が吹き飛ばされてしまう……

 

「よくもオーダーメイドのズボンを木端微塵にしてくれたな……意外と高かったんだぞ!お気に入りだったんだぞ!しかも5分まってないし、絶対許さん!!」

 

この発言から、2人(マリ以外)はクーアをマリと同類だと判断したのであった……

 

「魔王級とか言い張ってたのになに言ってるんですか!」

 

と指摘するマリだが、2人は内心「お前が言うか!」とツッコんだのであった

 

そして、改まって双方が向かい合い第2ラウンドの開始と思いきや……突然天井に大きな魔方陣が現れ、そこから全身を豪華な武具装備の男性が1人双方の間に降り立ったのであった……

 

するとその姿を見たクーアは全身を震わせてながら

 

「そ、そんな馬鹿な!なぜ貴様がこの世界に……一体どうやって地下世界から戻ってきたというのだ!」

 

と言って後ろに下がろうとする……しかし、男性が右手の剣を振り払ったことで引き起こった竜巻で下がるどころか王座の椅子に押し付けられたのだった……その様子を見た鎧人が「まさか」と口にした後、クーアが両目をくわっと開き

 

「どうやって……どうやって戻ってきた……答えろ、オルテガ!!」

と、男性に問いかけた

 

それを聞いたリノはクーアの言葉の意味を理解できず、しばらくぽかーんとしていた……一方マリは驚きを隠せず両手で口元を押さえ、鎧人は勇者の帰還に涙を浮かべている

 

「どうやって?そうだな……娘に、家族に会いたいっていう思いで戻ってきた……っていう答えじゃだめだよな……正直に答えると、ルビス様とお散歩ついでにしんりゅうという神様と戦い勝ったから、なんでも一個願いをかなえてくれるってことでここに戻ってきた」

 

するとオルテガは感動的な一文を含んだ冗談を交えながらも、目にもとまらぬ速さで剣劇を繰り出し、クーアを圧倒しながら問いに答えた……

 

「しんりゅうにルビスだと…………ふっ、これで計画はすべて台無しだ、いくら魔王級と言えども大魔王は愚か神すら倒した貴様に勝てるわけがない……だが、せめて貴様らでも殺してやる!!」

 

そう言ってクーアは体内の邪悪なエネルギーを暴走させ始めた

 

「まずい、クーアは《メガンテ》を使って城ごと私たちを葬り去るつもりよ!」

 

悲鳴交じりに珍しく慌てる鎧人

 

「な、なんですって!?」

 

一方で目が飛び出るほど驚いているマリ

 

「嬢ちゃんたち、俺の後ろに隠れてな……愛する娘とお友達は俺が守るッ!」

 

そして、めっちゃかっこいいセリフを言ったオルテガ……ちなみにリノは初めて目にする父の姿に大泣きしている

 

「これで、終わりだ~!!」

 

そう言ってメガンテを発動するクーア、すると体内から放たれた邪悪なエネルギーが周囲を巻き込み、城ごと吹き飛ばす……しかし、全身ひかり装備の防御状態のオルテガには全くと言っていいほど効かず、邪魔なお城と鎧人の部屋に隠してあった下着が消え去ったのであった……(隠してたんだ)

 

こうして、思わぬ助っ人に助けられた3人はオルテガを連れてアリアハンに戻り、親子は王様と母に会った……

その翌日、勇者親子の帰還を祝して国を挙げた盛大な宴が行われ、鎧人は宴の最中にいい人を見つけて電撃結婚、第1話のマリの策略にハメられたリノは相変わらず無言でリノと唇を受け入れ、夫婦は永遠の愛を再び約束……

こうして世界には長きに平和が訪れました……

 

めでたしめでたし




はいどうでしたか?感動のラストというのを目指して執筆いたしました!
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