ホロシセ会   作:ツーと言えばカーな私

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ししろんバイオはまだ…少し……ではないでずか待っていてください。

今回は短く済ましてしまってすみません…。


ネフィリムさんの世界線〜主人公が余命宣告されたら~
雨降り


 悲しい時〜には雨が降る!あるある探検隊!

 

 …と、ついさっきまではふざけて言っていたものだが今の状況じゃ洒落にならない。

 近年稀に見る集中豪雨に叩きつけられている地面を見ながら、さっき医者に言われた事を思い出した。

 

五月七日(つゆり)さん。残念ながら既に我々の手には負えない状態になっています…余命も多く見積もっても8ヶ月…最低でも6ヶ月でしょう』

『え……あ、はい。そういうドッキリですか?』

『いえ、これはドッキリでも何でもない真実です。現実を見てください』

 

 普通に考えて世界でも五本指の名医が集まると言われている大病院で、そんなドッキリが行われる事なんて無く、俺の病は漫画とかでよくある不治の病というものだった。悪魔とか天使とかドラゴンとか超常的存在すらいるのに未だ解明されていない病ってなんだよ。ふざけんな。

 

 一応、これでも平静を保っているつもりだ。現実逃避したい気持ちでいっぱいなのに、無理に前を向いて平静を保つのはこんなに難しい事かと思い知らされている。

 つうか、魔法化学が合併されてから医療技術も飛躍的に進歩しているのにも関わらず治せない病気があるって何?どんな最強ウィルスだよ。リョーツGPXでも持ってこいとでも言うのか。出来るもんなら欲しいわ。俺の全財産でも叩いてやるからさ!……まあ、そんな大した額じゃないけど。

 俺の金なんて、両親の生命保険金とアルバイトの金がほぼ全てだし、そこまで大きな出費は出来ない。

 バイトも色々と掛け持って、あの妙に縁のある少女たちからも生活支援物を貰ってなんとか今まで必要最低限の生活をして生き永らえてきたのだ…我ながらなんで親戚を頼らなかったのか分からない。まあ、頼りたくないのも事実なんだが。

 

 

 常に激痛が走る胸になんとなく手を当てた。

 心臓はトュクントュクンと動いていて、まだ命が動いていると感じさせる。

 

「……しょうがないのかもな」

 

 我ながら頑張った人生だったと褒めてやりたい。

 あと8ヶ月…又は6ヶ月もすれば死ぬ身。今更どうこう言ったって仕方のない事……と割り切れないのが俺という人間だ。

 というか、死を割り切れる人間なんてこの世にいるのだろうか、誇り高いドラゴンとかそういう覚悟ガンギマリな連中だったらあり得るかもしれないが、俺は矮小な人間でしかない…つまりめっちゃ死にたくないし、めっちゃ怖いってこと。

 

「つっても、医師からの言葉じゃあなぁ…」

 

 これから俺の主治医になるあの人はさっき言った世界の五本指に入る内の一人だ。そんな人から無理ですと言われれば無理としか思えない。

 因みに絶対安静でなくてもいいらしい。逆に運動した方が余命が伸びるという。

 これは魔法検査を受けた結果からの情報で、詳しい説明とかもされたが……正直言って、言われても何言ってるかよく分からなかった。多分、かなり分かりやすくされてたんだろうけど、どうしても専門的な言葉が混じってしまうのか、頭の中で整理がつかなくなって途中から聞いてなかった。ごめんなさい先生。

 シオンやちょこ先なら分かったかもしれない…魔法関係してたし。

 

 助かる方法が無いんじゃ仕方ない。取り敢えずなるようになれだ。

 悔いのないよう生きるしかねぇ!!…と言っても残り8ヶ月…か6ヶ月。出来れば8ヶ月であって欲しいが…まあやれる事は多い方がいい。

 取り敢えず何をしたいのかまとめる事にしよう。急に決まった事だからやることも何も定まっちゃいないからな。

 

 と言ってもこういつもと雰囲気が違う病院じゃそういう事もまともに考えちゃられないから、一旦家に帰ることにしよう。

 

 雨雲が何故だか和らいでいるような気がした。

 

 

 

 

 

 

「ただいま」

 

 …と取り敢えず言ってみたがどうやら今日は不法侵入者は居ないらしい。一体いつから合鍵なんて持ってたんだと彼女たちに言ったのは実は半年前の事だったりする。

 まあ、好都合だ。今日は流石に一人でいた方が楽だからな。

 

 心の中でこんな喋くっているが実際に声に出してみると自分でも驚くぐらい声が低い。彼女達からしたらいつもと調子が違うことぐらいすぐに分かってしまうだろう。まあ、体調が悪いと言っとけば誤魔化せそうだが妙に勘が鋭い奴が多いから正直どうとも言えない。それに実際はどうか知らないけど一人明らかに『死』関連の魔法操ってる人いるし。トリコのココみたいに死相とか分かっちゃたりしたらどうしよう。

 

 いや、でも流石にないか?死相って近いうちに死んじゃいますよ的な印だし。流石に死ぬ直前の8ヶ月後ぐらいには分かるかもしれないけど、今の状態じゃ流石に分からんだろ。

 

 はぁ……なんでここに居もしない彼女たちのこと考えてんだ俺は…やっぱ感傷的になってんのかなぁ。

 

 まあ、取り敢えずやってみたい事並べてみるか。

 

 

 案外出にくいもんだが取り敢えず出た。

 リストに纏めるとこうなる。

 

・誰でもいいから大人数で海に行ってとにかく遊ぶ(絶対)

・同様に夏祭りでも楽しむ(絶対)

・お泊まり会で騒ぎ散らかす(絶対)

・雪で遊ぶ(希望)

・ぼたんから銃を教わる(希望)

・なんのゲームでもいいから世界一位になってみる(絶対)

・漫画とかアニメ知ってる限りを全部見返す(希望)(長期連載ものは流石に無理)

・何かドデカイ事に金を使って人を喜ばせてみる(観測的希望)

・世界一周(希望)

・魔法を簡単なものでもいいから一つは習得する(絶対)

・何とか余命より長生きしてみせる。目指せ一年!(希望)

・恩返しをする(絶対)

・ラオウの様な悔いのない人生にする(絶対)

 

 ……結構頑張って捻り出して書いたはずなのに、なんだか確認した後だと数が妙に少なく感じるのは何故だろう…。まあ、取り敢えず最終目標は人生楽しむって方向性でいいだろう。

 

 もう少し増やしてみたいとは思うが、やっぱり落ち込んだ気分ではそこまでアイディアも浮かばないのか、ちっとも思い浮かんでこない。正直言って、かなり気怠い。人生楽しむといっても…今の気持ちじゃちっとも楽しめない。やっぱり死って存在は恐ろしいものだ。明るくおちゃらけたはずのキャラだった俺がこんなに乱れるなんて…恐ろしい子っ!……やっぱりキレが悪い。いつもだったら小さな『つ』だって、カタカナだったしビックリマークも三点リーダも一個多くあるのに…本調子が出ないな。

 

 

 この暗い気持ちのまま考えすぎて気が病む前に今日は寝るか。

 おやすみ。

 

 

 

 




主人公の苗字は五月七日でつゆりと読みます。なんか変わった苗字持たせたいな…と思い結果調べてみたら実在しました。

あと、思ったより主人公がポジティブに仕上がってしまった…。
ですが、希望には添うつもりです。

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