忍と灰と焚べる者と狩人とダンジョン 連載編   作:noanothermoom

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常識
人が生きていくうえで知っているべき知識
これを知らなければ社会で生きていくことは難しい
だがこれを知ることで知らぬものより選択肢が狭まることもある

手段を選ぶことこそが人である証拠になりえるのかもしれない




常識と非常識の狭間

 「ベル、今日はダンジョンへ行く。用意をしておけ」

 

 「えっ!ダンジョンに行ってもいいんですか?」

 

 僕がホームの地下で朝食をとっていると部屋から現れた狩人さんがそう僕へ伝えてくる。

 灰さんたち先輩が地上に帰ってきて数日、僕はホームの地下にある先輩たちの部屋で戦闘訓練を受け続けていた。

 ダンジョンにはいかないんですかと尋ねたこともあったけど返ってきたのは本来ダンジョンと言うのは一人で潜るものではないという真っ当な意見だった。

 

 そうして毎日日替わりでそれぞれの部屋で指導してもらいながら、僕は戦闘経験だけでなくいろんなことを先輩たちから学んでいた。学んだことはこれからの僕の冒険者としての生活に役立つものばかりで、それでもダンジョンに潜りたい、モンスターと戦いたいという欲求は日に日に強くなっていた。

 そんなある日に急に言われたことでダンジョンに行ってもいいんですかと聞いてしまう。

 

 「...今日ダンジョンへ行く理由は

 一つ私たちと実際に戦ってはいるが私たちの戦闘はかなり特殊だ、このままではお前に変な癖が付きかねない

 二つ今日お前に教える技術は実際体で試してみるなんてできない類のものだ、ダンジョンのモンスターを相手にするのが一番早い

 三つお前はかなりダンジョンに行きたい、潜りたいという欲求をため込んでいるように見えた、その発散も兼ねている

 こんなところだ。まあ行きたくないとい「行きます!」...そうか 」 

 

 狩人さんは三つの理由を挙げて僕にダンジョンに潜る理由を教えてくれた、そして行きたくないなら別にいいと続けようとした言葉を食い気味に否定し、準備を始める。こうして僕は久しぶりにホームの外へと足を踏み出した。

 

 

 

 

 

 「お久しぶりです、エイナさん」

 

 「ああベル君、本当に無事だったんですね。大丈夫ですか?何かされていませんか?」

 

 僕は久しぶりに訪れたギルドでエイナさんと挨拶をしていた。

 僕がホームに缶詰めになる前に灰さん達が僕の知り合いにあらかじめ話をしておいてくれるから、急に見なくなって死んだと思われるようなことは無い、と言っていたけれど本当にちゃんと話が行っているのか心配だった。

 僕を見て安心したように胸をなでおろすエイナさん、話は本当にしておいてくれたみたいですけど...これダンジョンで死んだとかじゃなくて灰さん達の訓練についての心配されていませんか?そう思っていると狩人さんも同じだったようで

 

 「どういうことだ、エイナ・チュール」

 

 そうエイナさんへ詰め寄る。

 ホームで狩人さんからいろいろ教わっているときに気が付いたことだけど、狩人さんは外見と言葉は怖いけどそれは言葉足らずだからと言うか、言葉が一言多いと言うか、とにかく狩人さんが意図したところとずれた受け取り方をされることが多い、今もそうだ。

 放たれた語気の強さとその瞳の鋭さ、その上で狩人さんの言葉を聞くと何か文句でもあるのか、そう言いたげに聞こえる、だけど本当はそうじゃない。

 

 「なら言いますけど、信用なんてものが貴方達にあると思っているのですか」

 

 「...そうだな」

 

 エイナさんの言葉に気まずそうに肯定する狩人さん。

 さっきの言葉もきっと言葉通りの意味しか無くて、【何か問題でもあったか】そう言いたかったんだろう。

 だけど狩人さんはエイナさんの言葉で狩人さん────というよりヘスティアファミリア全体────がうまく新入りを指導することが出来るとは思われてなかったことに気が付いて、その評価が妥当だと自分でも思ったから気まずそうにしているんだろう。

 

 「えっと...、僕は今日ダンジョンに潜りたいんですけど何か最近ありましたか?」

 

 「最近のダンジョンには特に大きな異変はありませんね、モンスターの大移動もあれ以降見受けられませんし、ああただ...」

 

 エイナさんと狩人さんの間に流れた気まずい空気を変えるべく、僕はギルドに訪れた目的(情報集取)を果たそうとする。

 エイナさんもまた空気を変えるべく、そして仕事を全うするべく手元の書類に視線を落としながら最近のダンジョンについて話してくれる。

 僕はそれを聞きながら視線を感じて狩人さんの方をこっそりと見ると、感心したような目つきでエイナさんと僕を見ている...その目つきが鋭すぎて傍から見たら睨んでいるようにしか見えませんよ狩人さん。僕はそう思うがよそ見しているのがエイナさんにばれたらお説教されてしまうだろう、再び意識をエイナさんの方へと向ける。

 

 

 

 

 

 

 「えーっと狩人さん、僕ダンジョンに行く前にちょっと寄りたいところがあるんですけど」

 

 「【豊穣の女主人】か、好きにしろ私はここで待っている」

 

 エイナさんから最近のダンジョンの情報を聞いた後、最後にダンジョンは危険が常に付きまといます十分にお気をつけて、という言葉を受け取り僕たちはギルドを後にした。

 さあダンジョンへ行くぞ...という前に僕にはもう一つ行きたいところがあった、そのことを狩人さんに話すと目的地を言う前に当てられる。

 お前の友好関係まで口出しする気はない、そう言って狩人さんは腕を組んで壁に寄りかかっている。すぐに戻りますからそう言って僕は【豊穣の女主人】への道を走り出した。

 

 「久しぶりですシルさん」

 

 「ベルさん、久しぶりです、いったい何があったんですか?」

 

 【豊穣の女主人】にたどり着くとちょうどシルさんが入り口を掃除していた、久しぶりですと声をかける僕にシルさんは大きく目を開き何があったんですか、そう聞いてくる。

 何でも数日前────つまり僕がホームに缶詰めになった日だ────狼さんが急に現れ、明日よりベルはしばらく来れなくなったとだけ言い残して去っていったらしい。

 ...伝言役を間違えてませんかねそれ、いや他の人が伝言役をできるイメージもわかないし狼さんが適任なのかな...?

 

 とにかく僕はシルさんが引き留めてくれたのに急に立ち去ってしまったこと、食事の料金はあとから来た狩人さんが支払ってくれたと言っていたけど食い逃げをしてしまったことを謝る。シルさんは少し微笑んで大丈夫ですよ、ミア母さんも気にしていませんし、只どうしても気になるならまたお店にお客として来てくださいねと言って許してくれた。

 

 その後これ...要ります?そう言ってお弁当を取り出す。

 狼さんからの伝言じゃ僕がいつ来られるようになるかも分からないのにお弁当が用意してあるということは、僕が来ないと言われてからも毎日お弁当を準備して待っていてくれたのだろう。

 とてもうれしくなると同時に申し訳なくなった僕はもう一度頭を下げてシルさんからお弁当を受け取り、狩人さんが待つ別れた場所へ向かう。

 

 「狩人さん、ごめんなさい、終わりました」

 

 「...そうかなら行くぞ」

 

 僕が狩人さんと別れた場所につくと狩人さんは青い何かを手の中で遊ばせながら考え事をしているようだった...あれは瓶だろうか何か飲んで待っていたのかな?

 僕が狩人さんに声をかけるとその瓶をコートのポケットにしまい僕の顔をじっと見つめた後行くぞ、そう低い声を僕にかけて狩人さんはダンジョンに向けて歩き出す。僕もまた狩人さんに置いて行かれないように歩き出す、とうとう訓練の成果を出す時が来たことにワクワクと少しの恐怖を感じながら。

 

 

 

 

 

 ダンジョンの入り口、僕が最後に見たときは広い空間にほとんど人がいなくてがらんとしていた場所はいつものようにダンジョンに潜る人とダンジョンから出てくる人でごった返していた。エイナさんから話は聞いていたけれどこうしていつも通りの光景を見ると、ダンジョンにも日常が戻ってきたことを感じ心の荷物が下りていく気がする。

 

 「...?」

 

 「どうした」

 

 気が楽になっていくのを感じているとなんだか見られているような気がした僕は周囲を見回す。

 忙しそうにダンジョンの中に潜っていく人達、嬉しそうに或いは疲れ切ったようにダンジョンの中から出てくる人達、そしてギルドの職員さんと幾人かの警備の人がいるだけで僕の方を見ている人はいない。

 きょろきょろしていたのが気になったんだろう、狩人さんからどうかしたか尋ねられてしまう。どう答えるべきだろうか、「誰かが見てたような気がしたんです」なんて答えるほどしっかりと視線を感じたわけでもないし...僕は少し悩んだ後

 

 「何か視線みたいなのを感じた気がしまして」

 

 「...まあ久しぶりのダンジョンだ、気が高ぶって敏感になっているのかもしれないな。だが訓練の成果をだそうだとかを考えずいつも通りすればいい」

 

 視線を感じたことを正直に話す。

 狩人さんは僅かな間考え込み、気が高ぶって視線に敏感になっているのかもしれないと僕に落ち着くように言う。

 それと久しぶりのダンジョンだからと言ってはしゃぎ過ぎないようにとも、狩人さんに言われたことで僕は自分の肩に力が入っていたことに気が付く。幾度か肩を回すと肩の力も抜けていく、よしなかなかいいコンディションじゃないかな。久しぶりのモンスターとの戦闘だ頑張るぞ。

 

 ダンジョン上層でモンスターを探していると曲がり角の向こうにモンスターの気配、音を聞く限り3匹ぐらいだろうか。

 偶然とはいえ僕が狼さんに連れられてきたダンジョンでの初めての戦闘と同じ条件だ、振り返り狩人さんを見ると狩人さんは無言のまま頷く。

 

 僕は息を整え狩人さんから教わった【ヤーナムステップ】で角から飛び出す。

 地面を強く蹴りジャンプするように、けど地面に吸い付いているような低い軌道で進む僕の目に、無防備に背を向けているゴブリンがうつる。

 買ってからずっと使い続けて僕の手になじんだナイフを振るい一番近い場所にいたゴブリンの足を切りつける。ギャギャッそう悲鳴を上げて倒れこむゴブリンに目もくれず足を狙った低い姿勢から飛び起きる様に二番目に近い場所にいたゴブリンのお腹を引き裂く、ギイイイそう悲鳴を上げて後ろによろめくゴブリンからステップを使って一番遠いところにいたゴブリンへと向かう。

 襲い掛かってきた僕を見て驚いているその懐へもぐりこみ魔石のあたりめがけてナイフを突き刺す...どうやら()()()()()()()()()()()()()

 灰になっていくゴブリンからお腹を押さえて丸くなっているゴブリンへと狙いを変えてその頭を蹴とばす、動かなくなったゴブリンを放っておき倒れこんでいるゴブリンの魔石のあたりを今度は当てないように気をつけて突き刺す...うまくいったようだ。

 

 「どうでしょうか」

 

 僕は倒れているゴブリンから魔石を取り出しながら狩人さんに尋ねる。

 なかなかうまくいったんじゃないだろうか僕の初めての戦闘と比べればよく体が動いたし、相手のこともよく見えていた。

 そう思いながら狩人さんの評価を待っていると魔石に当てたなそう短い返事が返ってくる。

 そうだ三匹分の魔石を得るつもりで戦っていたにもかかわらず一番遠くにいた一匹の魔石に当てて砕いてしまった、そう反省していると、だが狙いはよかったそう狩人さんが続ける。

 

 「私達にとって最も恐れることは囲まれることだ、足を狙い動きを止め、腹を狙い動きを止め、最後の一匹の急所を狙い素早く倒す、各個撃破の形だな」

 

 【相手が自分よりも強くても一個体なら恐れる必要はない、真に恐れるべきは弱くとも群れる敵だ】狼さんからも同じようなことを習ったが灰さん、狩人さん、焚べる者さんもまた同じように口をそろえて僕に忠告した。

 どれだけ相手が強大でも単体ならば相手の攻撃を避けてこちらの攻撃を当て続ければいずれ倒すことが出来る、だが群れを相手にすればこちらが倒れるまで嬲られる、とは灰さんの言葉だが同時に対処法も習った。今回僕がしようとしたことはそのうちの一つ各個撃破だ。

 狩人さんの言葉に失敗しちゃいましたけどねと僕が付け足すと狩人さんは軽く頭を振り僕の肩をたたく。

 

 「戦いにおいて失敗とは取り返しのつかない結果()だけだ、そうでないのなら幾らでもやり直せる」

 

 そう珍しく柔らかな口調で語る狩人さんは少し待てそう言ってこれから【銃パリィ】を見せると自分の腰に下げている銃を指さす。

 銃とはオラリオにおいてかなり珍しい武器だ。火薬で鉄の球を飛ばす(威力に使う人のステイタスが関係ない)と言う関係上レベルが高い冒険者にとっては石でも拾って投げた方が手っ取り早く強力な攻撃になる。

 ではレベルの低い僕のようなルーキーにはどうかと言えば扱いが難しくその上火薬があまり流通していないせいで高価でとても手が出ない代物だ、何より撃つたびに大きな音がするせいで周囲のモンスターを呼び集めやすいという欠点もある。総合すればダンジョンでは使いにくい武器であり、オラリオでは需要が無い武器だ。

 ホームでの訓練で灰さんに武器を一通り触ってみるのも悪くない意外な出会いがあるかもしれないからな、とコレクションの一部を触らせてもらった時もその中に銃はなかった。

 

 しかし【銃パリィ】?

 【パリィ】なら焚べる者さんから教わった、盾を使って攻撃してきた相手の武器或いは腕をはじくことで大きな隙を相手に晒させる技術だ。

 盾を普段使わなくとも咄嗟に使うこともあるかもしれない、そんな時盾とはただ身を隠すだけじゃない使い方では攻撃に出ることもできると予め知っておくことで選択肢は広がる、そう焚べる者さんは言っていた。

 盾で弾くから【パリィ】なら【銃パリィ】は銃で弾くのだろうか。

 頭の中で狩人さんが銃身で敵の攻撃を弾く。いやまさかいくらなんでもそんなことはしないだろう。そう思っている僕を置いて狩人さんは新しく生まれたゴブリンの方へと歩いていく。

 

 ゴブリンが狩人さんに気が付く、狩人さんは何も気にせず歩いている

 ゴブリンが狩人さんに走り寄ってくる、狩人さんは何も気にせず歩いている

 ゴブリンが腕を振り上げる、狩人さんが止まる

 ゴブリ〈ドンッ〉?!

 

 何が起きた?ゴブリンが腕を振り下ろす少し前に狩人さんがゴブリンから少し距離を取った、と思ったらすごい音がダンジョン内に響き渡った。

 びっくりして腰が抜ける、そのまま耳を塞いで目を瞑って蹲りそうになる体を無理やり起こす。

 ダンジョンで目を閉じるなんて自殺行為だ、灰さん達から体に叩きこまれた【目の前の敵から目を離すな】という教えが考える前に僕の体を動かす。

 辛うじて開いた僕の目に飛び込んできたものは狩人さんが腕をゴブリンの体に突っ込んでいる姿だった、えぇ...?

 

 「...ああすまない、あらかじめ大きな音がすることを伝えておくべきだったな」

 

 狩人さんはそのまま突っ込んだ腕を魔石ごとゴブリンから引き抜き、灰になるゴブリンに一瞥もせずに未だ動けない僕にそういった。いやそこじゃない、そこじゃないです、確かに大きな音にびっくりしましたけどもっとびっくりしたことがあります。

 しかし未だ動かない体に何もできない僕は固まったままだ、狩人さんは魔石をコートのポケットにしまい込んで大丈夫か?そう僕に手を伸ばしてくれる。ありがとうございます、だけどゴブリンに突っ込んだ方じゃない方の腕を伸ばしてほしかったです。

 

 「...もしかしてですけど、僕にも腕をモンスターに突っ込めとか言いませんよね」

 

 立ち上がらせてもらってから気が付いた、あれが【銃パリィ】だと言うならこの後僕も腕を突っ込まないといけないんだろうか。

 違うという言葉が返ってくることを願いながら狩人さんに尋ねる。

 

 「違う、必要なことはそこではない」

 

 ええ知っていましたよやれってい...本当ですか!やらなくていいんですか!!...じゃあ何で腕を突っ込んだんですか。

 そんな僕の疑問は銃を振ってこちらの話を聞けとアピールする狩人さんに流される。狩人さんが言うには【パリィ】が相手の攻撃を弾いて相手の力で体勢を崩すのなら、【銃パリィ】は相手が攻撃のために重心を動かした瞬間に攻撃することで体勢を崩すらしい。

 狩人さんが言うにはタイミングを見計らって相手に攻撃することで相手に隙を作る、それが僕に必要な技術とのことだ。

 確かに僕は他の人より腕力がないから少ない力で相手のスキを作ることが出来るようになる必要がある、それはわかりますでも何で腕を突っ込んでいたんですか?!【内臓攻撃】?いや攻撃の名称を聞いているんじゃなくて...そんな風に僕が狩人さんに抗議していると狩人さんはポケットから何か丸い物を取り出す、あれは石?

 

 「いきなり銃を使えとは言わない、代わりにこれを使う」

 

 狩人さんは石を僕に渡しながらそう言ってくる。そして見ていろと石を片手に新しく生まれたモンスターへと向かう。そこからは先ほどまでの出来事が再現されるように狩人さんがモンスターへ近づき攻撃される瞬間に一歩下がり、石を投げ...

 

 「あっ...」

 

 「あ...」

 

 石は吸い込まれるようにモンスターの頭へ向かい、そのままモンスターの頭を砕く。

 僕と狩人さんがその光景に小さく声を上げ、その後に続く言葉は無い。ダンジョンには頭を失ったモンスターの藻掻く音だけが響く...どうするんですかこれ、そう僕が思っていると

 

 「...やってみろ」 

 

 無かった事にした、無かった事にしましたよこの人。 

 この空気に耐えられなかったのだろう狩人さんが僕にもやってみるように言う。

 見せられたといっても僕が見たのはその剛腕で石を投げてモンスターの頭を砕いただけなんですけど?!文句を言っていても始まらない、空気を変えるためにも狩人さんの言葉に従う。...が意外と難しい。

 足元を狙っているけど投げた石が思ったところに飛ばないし、タイミングを計るのも早いとただ石で攻撃しただけになるし、遅いとむしろ無防備なところを殴られそうになる。何度も何度もモンスターとの距離と投げるタイミングを投げて覚える、以外と足を狙うよりお腹を狙った方が当たりやすいけど...

 

 「これ普通に石を投げて攻撃しているだけでは?」

 

 「...」

 

 僕が今習得しているものは間違いなく【銃パリィ】ではなく投石である。

 そもそも銃というステイタスに関係ない武器でやるからステイタスの低い僕にも有効な技術なだけで、石投げてたら意味がないですよね。

 そう思いながら狩人さんの顔を見つめると狩人さんは無言で顔を逸らす。

 思わず逸らされた方向に回り込んで視線を合わせる、狩人さんはさらに顔を逸らす。

 

 そんな風に視線を合わせては狩人さんが顔を逸らすことを続けていると下の方から何かを運んでいるような音が近づいてきた。

 

 「あれは?」

 

 「ガネーシャファミリアだな、大方【怪物祭(モンスターフィリア)】のために捕まえたモンスターだろう」

 

 僕と狩人さんがその音に警戒しているとその音が鳴っている原因が現れた、大きなゲージ?それとゲージを囲む幾人かの冒険者。

 壁側に寄って道を譲りながらも何なのか疑問に思い狩人さんに聞くと答えてくれる。

 ガネーシャファミリア、オラリオの中でも大派閥と呼ばれる探索系ファミリア、眷族の最大レベルこそロキファミリアとフレイヤファミリアの二大巨頭に譲るがむしろ眷族の中層の厚さでは他のファミリアより勝っている。

 ガネーシャファミリアについてはギルドの雑誌にそう書いてあった、確か主神であるガネーシャ様は【群衆の主】と呼ばれる神格者だとかそんなことが書いてあった。

 だけどその後は何一つ解らない、【怪物祭】?捕まえたモンスター??そう疑問が僕の頭の中でぐるぐる回っていると狩人さんが、後からさらにガネーシャファミリアが上がってくるかもしれない今日はこれまでだな、そう言って帰る準備を始める。

 

 久しぶりのダンジョン、もっと戦いたかったけど他のファミリアに迷惑がかかるなら諦めて帰ろう。

 

 




どうも皆さま

これより修行編開始ーからの無理...書けない...修行編終了...をした私です

お気に入り登録数200越えありがとうございます
一応この小説を書いている間は自称物書きの端くれなのですが
自称物書きの端くれとしてあるまじき事にこの嬉しさをどう書けばうまく伝わりますかわかりません
評価、感想もとても嬉しいです
感想への返事とかは書けないですけどとっても嬉しいんです
この小説を見に来ていただけるだけでもうれしいんです
投稿直後はUAが増えていくのをにやにやしながら見ています
今後ともよろしくお願いいたします

話がずれました

とりあえず灰達の訓練によってベル君がどれだけ進化したのか書いておきましょうか
ベル君アイ
今までより若干濁った目つきになったぞ
ベル君ハート
今までと違って人を疑うことを覚えたぞ、具体的には【酒場でも癒せない渇き】で強くなりたいんですと言って灰について行ったのがちょっと怪しいなと思いながらついて行くぐらいになったぞ
ベル君戦闘技術
相手の攻撃をかわして肉薄して急所に鋭い一撃をお見舞いするスタイルだ、外見で弱そうだからと見くびっていると凄まじい初見殺しを放ってくるぞ。逆に最初の一撃に対応されると出来ることが殆ど無いぞ
ベル君総評
まだまだ未熟でありようやく駆け出しを卒業位にはなった(フロム世界比)実際覚えた戦闘技術はそれなりにあるもののステイタスがあまりにも追いついてなさ過ぎてその真価を発揮できてないぞ。
こんなところでしょうか

それではお疲れさまでした、ありがとうございました
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