忍と灰と焚べる者と狩人とダンジョン 連載編   作:noanothermoom

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灰のヘスティアメダル

灰の持つヘスティアメダル
所々欠けている

灰達不死者にとって誓約とは様々な恩恵を得られる誓いであり
無意味な生に、無価値な戦いに意味を持たせるものである
だが最初から意味などない不死者の生き死にに誰が意味を求めるものか

少なくとも灰達はそれをヘスティアの誓いに求めた


18階層の死闘 下

 

「ベル君!ベル君!!ベルく...うわぁ!!」

 

「何をやっているんですかヘスティア様は...」

 

 神様に抱き着かれてそのままの勢いで倒れてしまう。

 僕ごと倒れこんだ神様をリリが白い目で見る。

 

「ご、ごめんなさい神様。僕もうくたくたで...」

 

 激闘だったうえに【人間性(ヒューマニティ)】の溜め(チャージ)を2度も使ったんだ。

 今こうして立っているのだけで精一杯。

 

「確かまだ回復薬(ポーション)が有っただろ。持って来い!!」

 

 僕の言葉を聞いて誰かが言う。

 俺が俺が、と我先に走り出す冒険者達。

 戦いの音とはまた違う賑やかな音に、本当に勝ったことが実感できて気が抜けてきた。

 

 その時小さな音が響いた。

 

 戦場とは違う人々の音で溢れている。

 なのにその音は不吉なまでに響き渡り、その場にいた誰もが()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 見るべきではない、知るべきではない、きっと後悔する。

 無意識のうちに()()が何かを理解しながら、自分の内から湧き出る制止する声を振り切り見てしまう。

 そして後悔する。

 

 ピシッ...ピキピキピキ

 ドオオォォォン

 

 18階層に響き渡る、大きなものが落ちてきたような音。

 いや大きなものではない。

 

 先程死力を尽くしようやく倒した黒いゴライアス(漆黒のゴライアス)

 それが再び産まれ落ちた。

 

「「ゥオオオオォォォ!!」」

 

 ()()()()()

 

「は...?」「なんだよ...それ...」「嘘...だろ」

 

「ふ、ふざけ...んな...」

 

 あまりの出来事にみんな呆然として立ち竦む。

 もう僕達は疲労困憊。

 戦いの備えなんてとっくに絞りつくした後だ。

 それだけ死力を尽くしてようやく一体倒したと言うのにそれが二体。

 

 ズシィィィィン

 

 ゴライアスの足音が18階層に響き渡る。

 

「に、逃げるぞ!!」

 

「か、勝てる訳がない...」

 

 その音でようやく正気に戻った人々は急いで逃げだす。

 一体でもぎりぎりだった相手が二体。

 しかもこっちは立っているのもやっと。

 どう考えても勝てる訳がない。

 

「ベル君、逃げるよ。ベル君!!」

 

「ベル様!!」

 

「“べる”!!」

 

「ベル!!」

 

 神様が、リリが、九郎が、ヴェルフが。

 他にもたくさんの人が僕を引っ張って逃げようとする。

 だけれど僕の体は動かない。

 

 戦えるわけがない。

 僕の心は折れてしまった。

 逃げるべきだ。

 逃げなくてはいけない。

 頭では分かっているが、もう指一本動かす力もわいてこない。

 僕を見捨てて先に逃げてと言うべきなのかもしれないが、それだけの気力もない。

 ただ馬鹿みたいに口を開けてこっちへとやってくる絶望(ゴライアス)を見上げる。

 

 ふと爽やかな風が吹いた。

 

「...か...ぜ?

 うわっ!?」

 

 あまりにも場違いなそれに疑問が口から零れると同時に、風は目も開けられない嵐へと変わり。

 僕は飛ばされないように地面にしがみついた。

 

「ベル君!!」

 

「ベル様!?」

 

「“べる”!!」

 

 神様が、リリが、九郎が、僕にしがみついて飛ばされないようにするが凄まじい風の前では意味をなしていない。

 一塊になって転がっていく。

 

クソ!こんな所....死な...ぞ!?

 

 大きなナニカにぶつかる。

 風音で途切れ途切れにヴェルフの声が聞こえた。

 ヴェルフが僕達を受け止めてくれたようだ。

 だけれどその時さらに風は強くなり。

 目を閉じて耐えること以外何もできなくなった。 

 

 

 

 

 

 

「止ん...だ?」

 

 どれだけ耐えていただろうか。

 気がつけば嵐のような風は止んでいた。

 僕の声に反応するようにあちらこちらから蹲っていた人達が顔を上げる。

 

「一体...何...が...」

 

 まさかこの風もダンジョンの異変の一つなのだろうか。

 顔を上げた僕は絶句する。

 黒いゴライアス(漆黒のゴライアス)

 僕達を追いかけてきていた強大なモンスターの上半身が消失していた。

 

「一体何が、だぁ?」

 

 いやそんなことはどうでもいい。

 一人の人影がこちらへ歩いて来ていた。

 

「そりゃあこっちの台詞だぞ」

 

 鎧を纏い、大剣を肩に担いだその人は、ゴライアスなど目にも入らないと言わんばかりに悠々と歩いてくる。

 

「ダンジョンの中でゴミ共(闇派閥)を探していたら、ベルの奴の反応が中層にある、ヘスティアの奴の反応もダンジョンの中にある、九郎の反応もダンジョンの中にある」

 

 ああ、そうだ。

 あの人ならそうだろう。

 僕達が必死になって倒したゴライアスなんて片手間に倒せる。

 目も開けられない嵐だって起こせる。

 

「おまけに急いで戻ってきたらデカブツが二体もいるわ、18階層はぼろぼろだわ。

 あれ17階層の階層主(ゴライアス)だろ。

 何があった?」

 

 僕の目の前に立って疑問をぶつけてくる人。

 それは僕の先輩。

 僕の家族。

 僕の...憧れ。

 

「灰...さん...」

 

「おう!

 なんかボロボロだな。【大回復】いっとくか?」

 

 火の無い灰さんがそこには立っていた。

 

 

 

 

 

「灰...?」「火の無い灰か!!」

 

 悲鳴とも、歓声とも取れる声があちらこちらから上がる。

 そんなのを無視して灰さんはタリスマンを取り出し、祈りを捧げようとする。

 

「灰君!!まだだ!!まだあれは死んでない!!」

 

「ああ?

 ...マジかよ。

 ストームルーラーの一撃。嵐の王を食らってまだ生きてんのかよ」

 

 その時神様が叫ぶ。

 見れば無くなった上半身から煙が立ち上り、ゴライアスは徐々に再生していっていた。

 それはそうだ。

 僕の死力を尽くした一撃で上半身を吹き飛ばしてもなお倒し切れなかったんだ。

 同じように上半身を吹き飛ばしても倒せない。

 

 流石の灰さんも驚いたような雰囲気を出す。

 だが一瞬で落ち着いて。

 小さく笑う。

 

「ま、どうでもいいがな。

 一発で死なねえなら「死ぬまで殺すだけ」...あ?」

 

 武器を振りかざし、灰さんの持つ半ばから折れた大剣に風が集まっていく。

 だがその途中で灰さんの言葉に誰かの言葉がかぶさった。

 灰さんが首を傾げたその時。

 ゴライアスが縦に真っ二つになった。

 

 

 

 

 

 

「...は?」

 

 灰さんではない。

 灰さんはまだ武器を振り下ろす前だった。

 それに灰に還っていくゴライアスを見て呆然としている灰さんを見れば、振りかぶっていた武器以外で攻撃したと言う可能性も消える。

 

 ゴライアスを縦に両断した。

 それは凄まじい攻撃だ。

 灰さんの攻撃に匹敵するだろう。

 

 いや或いはそれ以上かもしれない。

 ゴライアスが両断された時、()()()()()()

 

 灰さんの攻撃の様に嵐のような風を引き起こすこともなく。

 全くの無音で、湖の水面に波も立てなかった。

 それは隔絶した技量を示している。

 

 僕の知る限りそんなことが出来る人は一人だけだ。

 その人の姿を探して辺りを見回す。

 いた。

 九郎の前に跪き、転がっていた九郎を立たせている。

 

「お迎えに上がりました。我が主」

 

「狼よ...」

 

 狼さん。

 九郎の忍びがそこにいた。

 

「おいおい。狼、さっきのは何だ?」

 

「【秘伝・狼閃】俺が見出した、巨大な相手へ対抗するための技だ...」

 

「いやいやいや、そうじゃねえよ!

 今の俺の獲物じゃん!?

 何横取りしてるんだよって言ってんだよ!!」

 

 灰さんが狼さんに食って掛かるが、流されている。

 ...あれは流されているのだろうか。

 むしろ狼さんは真面目に答えているようにも思える。

 だからこそ灰さんは更にヒートアップしているのだけれど。

 

 

 

 

 

 

 ゴォアァァァァァァア!!

 

 灰さんと狼さんの気が緩んだ僕達の耳に凄まじい叫び声が聞こえる。

 そうだ。

 ゴライアスは二体いた!

 灰さん達なら問題はないだろうが、気を抜くのには早すぎる。

 

「灰君、狼君。ケンカは後だ。今はあれを倒すのが先だろう!?」

 

「...あそこは」

 

「あ...?あー...そうだな」

 

 神様が灰さんと狼さんにゴライアスを倒すように言うが、灰さんと狼さんにそのつもりはないようだ。

 その顔に浮かぶのは微妙な表情...?

 

「何を言っているんだ。あれくらい君達なら「まあちょっと落ち着けよヘスティア。あれは17階層の階層主ゴライアスだろう?」」

 

 こちらへと向かってくるゴライアスに焦る神様を灰さんは手で押しとどめる。

 そしてゴライアスを指さし確認する。

 

「見ればわかるだろう?一体何が言いたいんだよ?」

 

 神様は怒りすら見える表情で灰さんに食って掛かる。

 僕も口には出さないが、灰さん達がゴライアスを倒さずにいる理由が分からない。

 

 ドゴォォン

 

 首をひねっていると大きな音が響き渡る。

 一体何事かと見ればゴライアスの足が頭の上にあった。

 ...は?

 

「あー...うん...まあつまり...あれは巨人ってことだ」

 

 訳が分からない。

 灰さんが説明してくれている言葉も耳に入らない。

 呆然と口を開けてゴライアスを見る。

 

 ゥオオォォォォォ!?

 

 焦ったように叫ぶゴライアスを見れば自分で足を振り上げたわけじゃないのが分かる。

 何とかして転ばないようにバランスを取っているとまた音が響いた。

 

 ドゴォォン

 

 今度は反対の足が頭の上に吹き飛んでいった。

 

「...へ?」

 

「それはあくまであいつが言っていることだ」

 

 地響きと共に地面に仰向けに倒れこむゴライアス。

 両手を使って起き上がろうとすると、顔に()()が叩き込まれた。

 

「巨人。かつて俺のいた所でもいた存在。

 世界を相手に戦いを仕掛けるほどに勇敢なそいつらは徐々に衰退していった」

 

 両手を振り回し、何とか()()を払おうとするが、邪魔だと言わんばかりにその手もへし折られる。

 

「理由は色々あるんだろう。

 だがそのうちの一つは、ある存在が巨人どもを狩り続けたからだと言う」

 

 ゴライアスの抵抗を文字通り叩き潰したその人は、今度はゴライアス自体を叩き潰し始めた。

 つま先から膝、腰、お腹。

 最後に何度も念入りに頭を叩き潰し、満足したのか手に持つ大きなクラブを肩に担ぎ、その人は綺麗なお辞儀をする。

 

「そいつはその行いからこう呼ばれたそうだ絶望を集め、焚べる者。

 すなわち絶望を焚べる者」

 

 距離があるから声は聞こえなかった。

 だが間違いなく名乗ったのだろう「ミラのルカティエルです」と。

 

 

 

 

 

「ギイギイ」「ゴアアアアア」「キシャアアアア」

 

「モンスターが!?」

 

「逃がすか!」

 

 目の前で行われた戦い、いや戦いとも呼べない物。

 それはいうなれば作業。

 肉屋が肉を解体するように、鍛冶屋が装備を整備するように、迷いなく進んでいく手際はいっそ美しさすら感じる物だ。

 相手が僕達が死力を尽くして倒したゴライアスで無ければ。

 

 あんまりと言えばあんまりな光景に呆然としていた僕達は、モンスターの悲鳴にも似た叫び声で正気に戻る。

 ゴライアスが倒されたからだろうか。

 18階層で暴れていたモンスター達が逃げだしていた。

 

 どうなのだろうか。

 あれは今ここで狩っておくべきなのだろうか。

 またいつ現れてこっちを襲ってくるか分からない存在を見逃すのはどうかと何人かの冒険者がその後を追おうとする。

 

「ちょっと待ちな。巻き込まれたくなかったらそこから動くなよ」

 

 それを灰さんが止める。

 流石に灰さんの制止を振り切ってまで追いかけようとは思わないようでみんな止まる。

 だが巻き込まれるとは何に巻き込まれるのだろうか。

 僕が首を傾げていると傍にいたリリが震えていることに気がつく。

 

「リリ?大丈夫?」

 

「べ、べ、べ、ベル様。

 わ、分かったんです。分かってしまったんです」

 

 ガタガタと震えて、満足に喋れないリリの姿にただ事ではないと気がつく。

 まさかモンスターの攻撃!?

 

「分かるんです、見られてるんです。

 聞こえるんです声が。

 【聞こえるか】って声が...」

 

「リリ...?

 しっかりしてリリ!!」

 

 何処から攻撃されたのか。

 僕がリリに駆け寄るとリリは僕に縋りつく。

 うわ言の様にぶつぶつと呟き続けている姿は正気とは思えない。

 

「リリ!

 リリ!

 どうしたのリリ!!」

 

「こりゃあ、当てられたか?」

 

 どうすればいいのか分からず、リリの名前を呼ぶ僕の姿に近寄ってきた灰さんが呟く。

 【当てられた】?

 それってどういう...

 

「ああ!!こんなの知りたくなかった。知らないで居たかった。

 ああ!!ああ!!

 宇宙は空にある!!

 

 僕が混乱しているとリリは急に立ち上がると大きく目を見開き両手を上げて天井を指さす。

 宇宙?そこには天井しかない。

 一体どうすればいいのか。

 

「空に!!宇宙(そら)に!!

 そ「貴公、目を閉じたまえよ」」

 

「焚べる者さん!?」

 

 呆然と立ち尽くしているとリリの目を後ろから隠した人がいた。

 焚べる者さんだ。

 そのまま落ち着かせるように背を撫でながらリリを座らせる。

 

「目を閉じ、目を逸らし、耳を塞げば無かった事になるなど赤子の考えだ。

 されど貴公は未だ幼少期も終わらぬ身。

 ならば赤子の真似事も許されよう。

 

 ...ベル、こちらに」

 

 ゆっくりと、低い声で焚べる者さんはリリに囁く。

 段々とリリが眠りに落ちていくよう静かになる。

 焚べる者さんは僕を手招きするとリリの手を握るように言った。

 

「く、焚べる者さん?何をしたら...」

 

「リリルカは今あまりにも大きな神秘に触れ自分を見失っている。

 呼びかければいい。何をしたいか、何か心残りはないか。

 それがリリルカをこちらへと引き戻す楔となろう」

 

 リリの手はまるで氷の様に冷たかった。

 紙のように白い顔色、おおよそ体温が感じられない程の冷たさ。

 ともすれば死体と間違うようなリリへと声をかけ続ける。

 

「リリ。灰さん達が来てくれたよ。

 もう大丈夫。一緒に地上に帰ろう。リリは地上に帰ったら何がしたい?

 僕はバベルに買い物に行きたいな。

 装備を見て、本を見て。ああ、ご飯も食べたい。何かいい所あるかな?」

 

「...ベル様一人...では、またぼったくられ...ますよ...」

 

「リリ!!」

 

「しょうが...ないので、リリも...ついて行ってあげましょう」

 

 リリが目を覚ました。

 ひどく疲れているようだけれど、いつものリリだ。

 

「サポーター君ゆっくりでいいから、これを飲むんだ。灰君達のエストだよ」

 

 神様がお皿に入ったスープを持ってきてくれた。

 リリが一口飲むと紙の様だった顔色に赤色が差す。

 見れば灰さん達はいつの間にか熾したたき火でエスト瓶を炙っていた。

 大切なものだって聞いていたんですけれど、そんな扱いで良いんですか!?

 

 ドドドドドドン!!

 

 とにかくリリに元気が戻ってきて安心していると連続した破裂音が聞こえた。

 見ると上から光の玉が落ちてきて、逃げるモンスターを撃ち抜いていた。

 

「加減ってもんを知らねえのか。おチビが発狂してたぞ」

 

「モンスターを逃がさないようにするための致し方ない犠牲だ。

 ...どうやら無事のようだな。この指はいくつに見える?」

 

「...3?」

 

 気がつくと狩人さんが立っていた。

 流石に灰さんも思う所があったのか苦情を呈すが、狩人さんは無視してリリの顔の前に手を翳す。

 リリが答えると満足そうに頷き「問題はない」と呟く。

 

「一時的なものだったようだな。啓蒙が多すぎるのなら脳より啓蒙を吸い上げる必要があったが不要の様だ」

 

「あー...そりゃあよかった」

 

 ちゅうちゅうと、まるでストローで飲み物を吸うようなジェスチャーをする狩人さんへと灰さんは投げやりに答える。

 リリもエストを飲み干したようで元気を取り戻したようだ。

 見ればモンスターもすべて撃ち抜かれ、18階層には平穏が戻っていた。

 

 僕は大切なことを忘れていたことを思い出す。

 大変だ!!

 

「灰さん!!」

 

「お?どうした」

 

 灰さんに声をかければ灰さんがこちらを向く。

 狼さんも、焚べる者さんも、狩人さんも集まって来た。

 

 大きく息を吸い、大きな声で言う。

 

「おかえりなさい!!」

 

 灰さん達はちょっと面を食らったようだったが、嬉しそうに微笑み返してくれた。

 

「おう、ただいま」

 

 

 




どうも皆さま

私です

なんとか18階層の死闘を終わりにできました。
よくもまあこんな有様でGWぐらいには終わりにしたいですなんて言えた物ですね
つ、つかれた。
まあ言ったのは私なんですが

兎にも角にもこれにて独り立ちと支えの話終わりです
本当はこの後始末の話とギャグ話があるんですがそれはまた今度にします
気長にお待ちください

日々の誤字脱字報告、評価、感想ありがとうございます
私の書く気力に繋がります
後書きにでも評価、感想を求める文を書くと沢山もらえると聞いたので
ちょっと書いておきます

感想や評価をしてくださってもいいのですよ

...恥ずかしいですね
この話は終わりにしましょう

これ以降は
この話の前書きの候補だった物達です
イイ感じに使う場面がなさそうなので置いておきますね
つまりは見なくてもいい奴です
お暇な方はどうぞ
そうでない方はお戻りください
それではお疲れさまでしたありがとうございました

ストームルーラー

灰の持つ武器の一つ
【巨人殺し】の異名を持つ大剣であり

かつて薪の王の一人ヨームは二振りのこれを持ち
1つは彼を信じぬ人々に与えられ
1つは彼の友に託されたと言う

ついにはその願いは果たされ
二振りの大剣はヨームへと突き立てられた
故にかこの大剣の真価は最早発揮されない

「これは真価を発揮できねえとは言うがな、巨人にも効くような攻撃なら普通の奴が喰らえば死ぬだろ」





【秘伝・狼閃(ろうせん)

狼がオラリオにて見出した新たなる奥義

二度とは会えないはずの主と再会した狼は
二度と敗北しないことを主に誓った

だが仲間となった灰達の話に出てくる敵やダンジョンに潜むモンスター達はあまりにも強大で
如何に狼と言えどもその誓いを守ることは難しかった
故に見出した奥義

かつて若き剣聖一心はひたすらに刀を振るうちに斬撃を飛ばしたと言う
ならば狼に出来ないはずはない

斬撃が飛ぶのであればどれだけ大きな敵にも効く
ならば問題はない

「一度で足りぬのであれば、幾度でも殺す。ただそれだけのこと」






巨人殺しの伝説

焚べる者が語る伝説の一つ

曰く世界を相手に戦いを仕掛けた巨人達
その侵攻が失敗に終わった後ろには
焚べる者がいたと言う

あくまで焚べる者自身が語る
己の武功を誇る物語であり
信憑性は薄い

だがそこにはたった一つ真実が含まれる
この世界において絶望を焚べる者こそが最も巨人を殺すことに長けているのだ

「ならば語ろう、そして知るがいい我が伝説を」





彼方への呼びかけ

狩人が持つ秘儀の中でも最も大規模な物の一つ

かつてヤーナムを治めた医療教会の上層【聖歌隊】は
精霊を触媒に高次元暗黒に交信を求め接触を試みた

これはその失敗から生まれた秘儀であり
医療教会の迷走の象徴でもある

しかしながらその儀式の目的を名付けられたこれを
上位者である狩人が使うのであれば
むしろ【此方からの呼び声】とでも呼ぶべきなのかもしれない

「聞こえるか、聞こえるか。この声が聞こえるか。聞こえるのなら死ぬるがいい




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