忍と灰と焚べる者と狩人とダンジョン 連載編   作:noanothermoom

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火の無い灰の酒

火の無い灰が持つコレクションの一つ
今は失われた貴重な品が保管されている

実の所不死者である灰達にとって食事は必要な物でもなく
その舌は味を感じなくなって久しい

だが酒は良い
酔いこそは生きる上での憂いを忘れさせてくれるのだから
己の記憶すら失いながら偽りの生にしがみつく不死者もまた酔いを求めるのだ
生に意味はなく、憂いばかりが積もるのであれば何故生きているのだろうか
その問いを忘れる為に



戦争遊戯の話
宴への招待状


 

 

 僕達が18階層から帰って来た後は大変だった。

 エイナさんには怒られるし、シルさんにも怒られるし、いろんな知り合いにも怒られた。

 まあ、無理した僕が全面的に悪いのだが。

 

 特にエイナさんには「あれほど無茶をしてはいけないと言ったのに!!」とお説教が始まる所だったのだが、灰さん達が報告した黒いゴライアス(漆黒のゴライアス)の発生を聞くとすぐに仕事に戻っていった。

 分かってはいたことだが、やはりあの黒いゴライアス(漆黒のゴライアス)はイレギュラーな存在だったようだ。

 

 僕達がダンジョンから帰ってきてしばらく経ち、黒いゴライアス(漆黒のゴライアス)によってギルドとダンジョンがドタバタしていたのが落ち着いて来た頃、僕は廃教会(僕達の家)でリリに怪我を治療してもらってた。

 

「しかしベル君が酒場でケンカをして帰ってくるなんて...」

 

「クックック。ベル、お前もやっぱり男だったんだなぁ。まあ、負けたのはいただけんがな」

 

「いや、一応ケンカを売ってきた小人族(パルゥム)には勝ったんですよ」

 

 僕が怪我の治療をしてもらうのを楽しそうに眺めている二人(神様と灰さん)に負けず言い返すが、返って来たのは「ひっひっひ」とより嬉しそうな二人の笑い声だった。

 

「最近、ベル様はちょっと乱暴になってます。これもヴェルフ様からの悪い影響に決まってます」

 

「ちょっと待ってくれよ。悪影響って言うのなら身近にもっと酷いのが居るだろ!?」

 

 僕と同じく怪我を治療してもらっていたヴェルフが黙っていられないと叫ぶが、リリに「灰様達の影響ならあんなので済みませんよ」と一刀両断されていた。

 

「酷い事言うなおチビ、何が酷いって否定できないのが酷い」

 

「全くだ、もし灰君の影響だったなら今頃その酒場は更地になっているだろうからね」

 

 ドッと神様と灰さんが笑いだす。

 嫌な所で仲がいいというか、なんと言うか。

 まあこの話の一番嫌な所は神様の言葉を否定できない所だけれど。

 

 やるか、やらないか。

 その二つなら間違いなく灰さんは酒場を更地にする(やる)

 

「それで?

 ケンカを売って来たと言っても、まさか何も言わずに殴りかかられたわけでもないだろう?

 どんな感じで売られたんだ?」

 

 灰さんが訊ねてくる。

 

 僕達の怪我を【大回復】で治してくれないことから分かってはいたが、完璧に面白がっている。

 というか僕の話を肴にするつもりなのかお酒まで開け始めた。

 思わずジト目で睨みつけるが、そんな物灰さんが気にするわけもない。

 まあ仕方ない、灰さん(この人)が無茶苦茶なのは今に始まった事でもない。

 

「えーっと最初は僕が嘘を吐いてLV.2になっただとか、自分なら恥ずかしくて人前に出られないだとか言われました」

 

「ふぅん?」

 

 僕の言葉に灰さんが疑問の声を上げる。

 それはそうだろう、僕は──こんな言い方をするのはどうかと思わないでもないが──灰さん達と比べればかなり理性的な方だ。

 確かに悪口を目の前で言われてちょっと思う所がなかったと言えば嘘になるが、こんなことだけでケンカを買ったりはしない。

 

「まさかそれでケンカを?」

 

「いいえ、リリとヴェルフにも「あんなの僻みだから無視しておけばいい」って言われましたし、我慢してました。

 そうしたら今度はリリとヴェルフの悪口を言い出しました」

 

「ふん、ふん」

 

 あんなチビしかサポーターに雇えないだの、仲間外れの鍛冶師しか仲間にならないだの。

 正直かなり頭にきたが、言われているリリとヴェルフが何でもないような顔をしていたのだから僕もぐっと我慢した。

 だけど...

 

「それも無視してたら今度は、あいつ神様の悪口を言い出したんです」

 

「ほぉ?」

 

 「それでケンカを?」と言う灰さんの言葉に頷く。

 

 僕への悪口なら我慢できた。

 僕が活躍して噂になれば僕のことを悪く言う人もいるだろう。

 それにリリとヴェルフが言うようにあんなのは僻み、相手にするのも馬鹿らしい。

 

 仲間(リリとヴェルフ)への悪口も我慢しよう。

 どれだけ頭に来たとしても言われている二人が流していたんだ。

 傍から聞いている僕が怒るのは筋違いと言う奴だ。

 

 だけど、神様への悪口だけは我慢できなかった。

 

「神様が、ヘスティア様が駄目な女神だからいつまでたってもファミリアを大きくできないんだとか、あんなみすぼらしい【拠点(ホーム)】ちっぽけな女神にはお似合いだとか、本当は僕もあんな女神が主神なのが恥ずかしいんだろうとか...」

 

 今こうして思い出しすだけでも腹が立つ。

 だが神様はそんな僕を見て優しく微笑む。

 

「ベル君がボクの為に怒ってくれるのは嬉しいよ?

 けど、そのせいでベル君が怪我をしたのならその何倍も悲しい」

 

「ご、ごめんなさい...」

 

 神様の声は悲しみに満ちていた。

 

「まあ気にすんなよ。

 自分への誹謗も、仲間への誹謗も我慢できたとしても、主神への誹謗だけは我慢できない冒険者ってのは多いからな。

 と言うか俺もよくやってケンカになった」

 

 謝った僕へと灰さんが元気付けてくれる。

 ...くれたんだよね?

 多分そうだろう...きっと。

 

「それで?さっきケンカを売ってきたやつ()()勝ったと言っていただろう?

 まさか援軍でも来たのか?」

 

「えっと...僕が我慢できなくて怒ったら、ヴェルフが手が滑ったって言って、コップを相手の顔に投げつけたんです。

 そうしたらその人と一緒のテーブルにいた人達が襲ってきて...」

 

 戦い自体は始終僕達が有利だった。

 ヴェルフと僕は互いの背中を守り襲ってくる人達を倒して、リリはそんな僕達を仕方がない物を見るような目で見ていて。

 風向きが変わったのはある一人の人が参戦してきた時だった。

 

 重い何かが床にぶつかる音、そして聞き覚えのある呻き声。

 びっくりして後ろを振り返るとそこには、床に倒れ伏したヴェルフと一人の人がいた。

 

 ヴェルフへと駆け寄ろうとした僕へとその人は襲い掛かってきた。

 その動きは今まで戦ってきた人の中で一番早い──もちろん灰さん達を除いてだけれど──もので、辛うじて反応した僕の抵抗など気にも留めず、僕は叩きのめされた。

 そのまま僕の首を掴んで持ち上げたその人はボクにとどめを刺そうとしたが、その時酒場に大きな音が響いた。

 

 首を絞められた僕と、首を絞めているその人が音のした方を見ると、狼人が椅子を蹴とばしていた。

 不機嫌そうな瞳でこちらを射抜くその人こそ、ロキ・ファミリアの主力の一人、【凶狼(ヴァナルガンド)】ベート・ローガさんだった。

 

「ふぅん?つまりお前はベート・ローガ(ロキの所の冒険者)に助けられたという事か」

 

「ええ、そうです。...不味かったですか?」

 

「いや?狩人の奴が嫌そうな顔をする以外は特に問題はないな」

 

 僕のファミリア(ヘスティア・ファミリア)アイズさんのファミリア(ロキ・ファミリア)は仲が悪い。

 だからひょっとすると何か問題があるかとも思ったが別にそういう訳でもないようだ。

 うん、中でも特別仲が悪い狩人さんの機嫌は悪くなるだろうけれど...まあ、僕にはどうしようもない事だ。

 

「しかし...今のお前はLV.2でもそれなりに強い方だろ?

 そんなお前を一蹴するとは相手もそこそこの冒険者だな」

 

 灰さんが首を傾げながら語り掛けてくる。

 確かに、僕達が18階層から帰って来た後、何度かタケミカヅチ・ファミリアの(みこと)さんをパーティに加えて中層へと潜った。

 命さんは前に出て戦えるうえに、魔法も使える凄い冒険者で、命さんを加えたパーティ(僕達)は難なく中層を進み、幾度となくモンスターと戦った。

 

 中層で何度も戦った甲斐あって僕のステイタスもかなり上昇したし、ヴェルフに至っては先日めでたくLV.2へとランクアップを果たした。

 そのお祝いを兼ねて僕達(用事があったらしい命さんを除く)は酒場で飲んでいたのだが、顛末はさっき灰さん達に話した通りだ。

 

「ヒュアキントス・クリオ。

 【太陽の光寵童(ポエブス・アポロ)】の二つ名を持つLV.3の冒険者だそうです」

 

「アポロ...?じゃあそのヒュアキントスとやらはアポロン・ファミリアの冒険者(アポロンの所の子ども)なんだね」

 

 どうやら僕達のケンカを見守っていたリリはあの人がいったい誰なのか分かっていたらしい。

 リリの言葉(ヒュアキントスの二つ名)を聞いた神様が顎に手を当てながら呟く。

 

 アポロン・ファミリア。

 リリ曰く、LV.2の冒険者をそれなりに有する探索系派閥であり、なんでも17階層の階層主(ゴライアス)を自身のファミリアだけで撃破した記録を持つ中堅派閥だそうだ。

 

「という事はベルにケンカを売って来た小人族(パルゥム)と言うのもアポロン・ファミリアの冒険者か?」

 

「ええ、彼にも同じアポロン・ファミリアのエンブレム、太陽に弓矢のマークがついた服を着てました」

 

 「まさかLV.3の冒険者様ともあろうお方が無関係のケンカに首を突っ込む訳もないだろう」と灰さんが言った言葉をリリが肯定する。

 ついでに「ヒュアキントス様はアポロン・ファミリアの団長だそうです」とも補足する。

 

 一通り情報が出そろい皆考え込んだことで、部屋に沈黙が訪れる。

 

 僕も強くなったつもりだったが、中堅どころの団長ならもっと強い人達が当たり前にいる。

 足踏みしている暇はない。

 自分で慢心を諫めていると灰さんが明るい声を出す。

 

「そのヒュアキントスとやらも不幸だな。

 まさか酒場で団員がケンカを売った相手がベル(俺達の後輩)だとは思うまい」

 

 げらげらと笑いながら灰さんが瓶に残ったお酒を一気に呷る。

 

 僕が相手の立場だったらと考える。

 酒場でのけちなケンカの相手が灰さん達の後輩(ヘスティア・ファミリア)だった、なんてそれこそ酔いもさめる悪夢だ。

 自分で言う事でもないが。

 

 神様と僕が曖昧に笑いながら頷いているとリリが首を傾げていた。

 

「それ...なんですが、ヒュアキントス様が立ち去る前に気になることを呟いていまして」

 

「気になる事?」

 

「ええ、「後輩がこの程度ならば、噂の灰達と言うのもたかが知れるな」と」

 

 リリの言葉に僕達は固まった。

 灰さん達の後輩とは僕のことだ。

 そして噂の灰達と言うのは間違いなく灰さん達の事だろう。

 ならばヒュアキントス達アポロン・ファミリアは僕がヘスティア・ファミリアの冒険者だと知っていながらケンカを売って来たという事になる。

 つまりは最初から灰さん達へと喧嘩を売るつもりだった?

 だけど、そんなの。

 

「いや、いやいやいや。

 幾らなんでも()()はないだろう?

 灰君達だぞ!?ヘスティア・ファミリアだぞ!?

 オラリオを恐怖のどん底に落とした狂人集団だぞ!?

 それを知っていてケンカを売るなんてありえないだろう!?」

 

 錯乱したように叫ぶ神様の言葉が僕達の総意だ。

 確かにヒュアキントスが、アポロン・ファミリアが、ヘスティア・ファミリアにケンカを売るつもりだったとすれば、酒場でのケンカを売っているような態度も納得がいくという物だ。

 文字通りケンカを売っていたのだから。

 

 だけれど相手は、灰さん達だ、ヘスティア・ファミリアだ。

 悪夢と狂気と絶望と闇を混ぜ込んだような()()の正体を知りながらケンカを売る!?

 普通ならばあり得ない。

 だが状況は僕と灰さん達の関係を理解していながらケンカを売って来たとしか思えない。

 

「...そもそも本気でケンカを売ってきていたのかもわからんのだ。こうして考えていても、らちが明かん。とにかくしばらくはアポロン・ファミリアの動向に注意するしかないな」

 

 悩みぬいた先に灰さんが結論を出す。

 わからん、と。

 あまりにも分からないことが多すぎる、いや今分かっていることだってどれだけ正しいのかも分からないのだ。

 そんな中で正しい理由を見つけようとしたところで無理でしかない。

 とにかくこれから僕達がするべきことはアポロン・ファミリアへの警戒だ。

 

「なら、ギルドに、エイナさんに今回の一件について報告した方が...いいですよね?」

 

 しなくてもいいという言葉が返ってくることを願いながらの言葉に返って来たのは、そうだなと言う同意の言葉だった。

 うう、怒られる。間違いなく怒られる。

 相手からケンカを売ってきたとはいえ、僕がケンカを買ったのも確かなのだから、怒られるだろうなぁ。

 

「心配するな、エイナ嬢はああ見えてベテランのギルドの受付嬢だ。

 ケンカや乱闘ぐらいであわてる様なタマじゃないさ」

 

 打ちひしがれている僕へと灰さんが声をかけてくれる。

 だけど...

 

「それって、灰さん達の所為ですよね!?」

 

 灰さんは目を合わせてくれなかった。

 

 

 

 

 

 

「...という訳でアポロン・ファミリアとケンカをしました。ごめんなさい...」

 

 僕達がケンカをした翌日。

 僕はギルドでエイナさんにこれまでの経緯を説明した。

 僕の話を聞いたエイナさんは頭に手を当てて、しばらく固まっていた。 

 向こうからケンカを売ってきたとはいえ、先に手を出したのはヴェルフ(こっち)だ。

 担当者としては思う所があるに決まっている。

 

 できればあんまり長くお説教しないでください。

 そんなことを思っているとエイナさんが再起動した。

 

「...ファミリアの先輩(灰さん達)主神(ヘスティア様)はなんと?」

 

「ケンカはあんまり褒められたことじゃないと言われました」

 

「そっか。ちゃんと叱られたんだね。なら私もしつこく言うつもりはないけれど、出来ればベル君からは聞きたくない報告だったな...」

 

 何時もハキハキとしたエイナさんらしくない落ち込んだような様子だった。

 それだけ僕の報告がショックだったんだろう。

 エイナさんの期待を裏切ってしまったことに強い罪悪感を感じる。

 

「すいませんでした。エイナさんにもご迷惑をおかけして」

 

「過ぎたことはどうしようもないからいいよ...と言うか久しぶりにケンカの報告を聞いて寧ろ安心したというか、落ち着いたというか。

 そんな私がいる事に気がついてちょっと落ち込んだだけだから気にしないで」

 

 ...うん。何時も家の先輩達(灰さん達)がすいません。

 もう一度頭を下げる。

 

「本当に気にしないで。ただ、これからは気を付けてね。

 ベル君はもうLV.2の上級冒険者で、ファミリアの団長なんだから。

 君の行いはいろんな人が見ているし、君の行い一つでファミリア同士の戦争が始まるかもしれないの」

 

 そうだ未だ半年も冒険者をしていない僕だけれども、LV.2にランクアップした以上上級冒険者として扱われている。

 そしてヘスティア・ファミリアの団長の責任も背負っているんだ。

 浅薄な行動は慎まなければならない。

 僕は気を引き締めなおす。

 

「それで...アポロン・ファミリアについてなんだけれど。

 灰さん達にケンカを売ろうとしているかもしれないって言うのは本当?」

 

 エイナさんが疑わしそうな声で僕に確認をしてくる。

 気持ちは痛いほどわかる。

 

 あの灰さん達だ。

 あのヘスティア・ファミリアだ。

 そんな相手に本気でケンカを売るだろうか。

 そう疑うのも無理はない。

 

「少なくとも、僕の仲間が相手が灰さん達の名前を出していたのを聞いています」

 

「本気、いや正気とは思えない行動だね。...だけれど皆が皆正気を保っているのならギルドの仕事はもっと少なくなるの(訳じゃない)

 ...特に神様はね」

 

 実感の籠った言葉だった。

 ギルドの受付嬢であるエイナさんは、日夜神様達特有の正気とは思えない思い付きと、それに付属して巻き起こる事件の処理をしているんだろう。

 だからこそ正気を失ったかのような行動(灰さん達にケンカを売る)が本当に有るかもしれないと思っているんだ。

 

「ベル君。アポロン・ファミリアの主神アポロン様は欲しいと思った冒険者がいるファミリアへと無理矢理【戦争遊戯(ウォーゲーム)】を仕掛けて何度も団員を引き抜いている神様なの。

 ギルドでも何度も(ペナルティ)を与えているのだけれどその行動を制止できたことはない。気を付けてね」

 

 僕が部屋を出ようとした時、エイナさんが声をかける。

 アポロン様。

 顔も見た事の無い神様。

 灰さん達にケンカを売ってまで、その欲を満たそうとする男神様には一体何が見えているのだろう。

 エイナさんへとお礼を言って僕は部屋を出た。

 

 

 

 

 

「ベル・クラネル...で間違いない?」

 

「そうですが、あなた達は?」

 

「これをアナタの神に渡して」

 

 エイナさんに相談もしたし、これからどうするか。

 命さん、というかタケミカヅチ様(タケミカヅチ・ファミリア)にも相談しようか。

 そんなことを考えていると僕に声をかける人がいた。

 

 見れば燃える様な赤髪の気の強そうな女の人と、おどおどとした夜空の様な黒髪の気の弱そうな女の人の二人組がそこに立っていた。

 その顔に覚えがない。

 僕であることを確認したという事はこの人達も僕のことをよく知っている訳じゃないんだろう。

 

 一体何の用だろうか。

 僕の思考は赤髪の女の人が差し出した封筒、その封の刻印を見ると同時に吹き飛ぶ。

 太陽と弓矢のマーク。

 アポロン・ファミリアからの手紙だ。

 

 僕は自分の目つきが鋭くなるのを自覚する。

 アポロン・ファミリアが一体何の用なのか。

 エイナさんはギルドからの罰でもアポロン・ファミリアの行いを制止できたことはないと言っていた。

 まさかとは思うがギルド(ここ)で戦いを始めるつもりだろうか。

 

「あの、それアポロン様からの宴の招待状...です...

 本当は、来てもらわなくてもいいんですけれど...」

 

 手紙を睨みつける僕へと黒髪の女の人が招待状だと説明する。

 宴への招待状!?

 いやその前に来てもらわなくてもいいとは一体。

 

 僕が混乱していると赤髪の女の人が黒髪の女の人にチョップをする。

 そしてそのまま「確かに渡したからね」と黒髪の女の人を引っ張るようにして立ち去ろうとし、僕の方を振り返り「御愁傷様」とだけ残して去っていった。

 後には何が起きたのか分からない僕と、アポロン様からの招待状が残された。

 

 

 

 

 




どうも皆さま

私です

いただいたお休みから帰ってきました
いや、お休みしていたと言いつつそれなりに投稿していたような?
まあなんにせよ本編の投稿再開です

全く関係ないのですが本文を書いている時に十回はヒュアキントスをヒュアンキトスと誤字りました
こいつの名前めんどくせえ

それではお疲れさまでしたありがとうございました
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