ラブライブ! スピンオフ A-RISE   作:watton

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 前回のA-RISE!!
 英玲奈です。って前回私の出番なかったわけなのに何で私が……

 何だか私が知らないうちに親睦を深めるあんじゅとツバサの二人!!
 私も早く仲間にいれてくれー!!!


4話 練習時間を確保せよ! 前編

 ツバサは帰宅すると、晩御飯にサラダと豆ひじきを料理し、冷凍してあるご飯をチンして食べた。

 母から教わった作り方で、味が気に入っていた。

 食べ終えて、食器を洗って片付けると、寝室に向かう。

 寝室はキレイに片付いており、床には物が一つも転がっていない。

 女の子らしいピンクの花がらのカーテンに、淡いピンクのベッド。

 勉強机も余計な物が1つもなく整っている。

 使い慣れた座り心地のいいキャスター付きの椅子に座ると、英玲奈に電話をしてみることにした。

 

 

 英玲奈さん、出てくれるかな……。

 放課後交換した英玲奈の連絡先にかけてみる。

 ツバサでも、やっぱり初めて電話する相手は緊張する。

 

 プルルルル、プルルルル……

 

 しばらくコールしてみる。

 でないかな……。

 

 プルル、

 

「もしもし?」

 

 英玲奈と違う高い声が聞こえてくる。

 あれ? 統堂さんに電話かけたよね?

 

「あ、すみません。こちら統堂さんの携帯ですか?」

「私だけど?」

 

 声的に多分、お姉さんかな。統堂さんちは皆統堂さんだもんね。

 あー……緊張する。

 

「えと……英玲奈さんお願いできますか?」

「はい」

 

 かわってくれるみたい。ちょっと待ってみよう。

 しばらく待っていると、同じ声で返事が帰ってくる。

 

「……何の用?」

「あれ、英玲奈さん?」

「だから私よ」

 

 ……あ、そうか!

 統堂さんは、電話に出ると声が高くなるタイプなんだ。

 

「ごめんなさい、気づかなくて!」

「気にしなくていい。それで、何の用?」

「……今日は何か……説教しちゃってごめん」

「……」

 

 少しの沈黙が続く。ツバサは言葉を間違えたか不安がよぎった。

 ここで焦って相手の答えを待たずに言葉を続けたら、自分本位で、ただ自分を守りたいだけになる。

 どんな答えが来ても、受け止めよう。

 そう思って、不安を抱えながらもじっと待つ。

 

「……私の方こそ、ごめん。優木さんにも謝りたい」

 

 英玲奈は既に明日謝る気でいたが、夜に電話で謝って来るなんて、何か裏があるんじゃないかと考えて返事が遅れてしまったのだ。

 疑うのも悪いと思って素直に謝る英玲奈だった。

 

「ありがとう、これで仲直りね」

「仲直りって、私達まだ」

「もう友達だと思ってるわ、私はね」

「……勝手だな、嫌いではないが」

「ふふっ、よく言われるわ」

 

 友達と言われて、英玲奈もまんざらでもない様子だった。

 ツバサは英玲奈の返答に安堵しつつも、本当の目的を言う頃合いを見計らっていた。

 英玲奈は会話に一区切りつくと、まだ何かあるのかツバサに尋ねた。

 

「……用件はもうないか?」

「あ、実は……優木さんがね……」

 

 ツバサがあんじゅの件を一部始終を話すと、英玲奈は大して問題視していない様子で答えた。

 

「何だそんなことか」

「そんなことって」

「……生徒手帳、見たことある?」

「さらっとしか見てないけど……」

「書いてあるよ」

 

 

 

---

 翌朝。

 

 ツバサが電車の外を眺めるとまだ朝焼けがにじんでいる。

 スマホのアプリで昨日のログを見た後、メッセージを打っていた。

 

 

---昨日21:20---

ツバサ

 こんばんは(^o^)

 

あんじゅ

 こんばんはー(*^_^*)

 

ツバサ

 ふっふっふ……Ψ(`∀´)Ψ

 

あんじゅ

 ?

 

ツバサ

 統堂さんがいい方法教えてくれたわ!

 

あんじゅ

 ほんと?!\(◎o◎)/

 

ツバサ

 明日早く学校これる?

 

あんじゅ

 何時ぐらい?

 

ツバサ

 駅に7時集合で

 

あんじゅ

 オッケー!゚+.(◕ฺ ω◕ฺ )゚+.

 

ツバサ

 統堂さんも来るよ

 

あんじゅ

 わかったーヾ(*´∀`*)ノ

 

ツバサ

 それじゃ、明日早いからそろそろ寝るね

 おやすみ~(^-ω-^)Zzz..

 

あんじゅ

 (つ∀-)オヤスミー

 

 

---今日6:47---

あんじゅ

 おっはー(*^_^*)

 

ツバサ

 おはよう(^o^)

 

あんじゅ

 7時何とか間に合いそう~~~

 

ツバサ

 私もギリギリ~~~

 

あんじゅ

 そういえば、統堂さんのいい方法聞いてなかったよ(´・ω・`)

 

ツバサ

 駅ついたら詳しく話すよ 

 

あんじゅ

 楽しみにしてるね(・∀・)

 

 

---

 午前7時。登校するには早過ぎる時間帯。

 改札を抜けると、セミロングのゆるふわパーマなお嬢様が駅の柱を背にして待っていた。

 ツバサが元気よくあんじゅに声をかける。

 

「優木さーん! おはよう! 待ったー?」

「おっはー、綺羅さん、私も今来たとこだよ。ハターキ先生、電話してみたけど、出なかったよ……」

「多分、まだ頼るレベルじゃないってことね」

「そうなのかな……」

 

 ツバサとあんじゅが話をしていると、スラッとした長身でストレートヘアのUTX高校の制服を着た子が改札を抜けてくる。

 

「あ、統堂さんだよ」

「おーい! 統堂さーん!」

 

 公共の場で名前を呼ぶと、名前が割れて恥ずかしいというのが一般的だが、若さもあって特に気にせず大きな声で呼ぶツバサ。

 いや、これからA-RISEになろうとする3人にとって、それはプラスになることだから問題ないといえば問題ないかもしれない。

 ツバサ達に気づいて駆け寄ってくる英玲奈。

 

「おはよう、綺羅さん、優木さん」

「おはよう統堂さん」

「おっはー、統堂さん」

 

 3人とも、明るい挨拶だった。

 昨日のことを気にしてなさそうな2人だったが、英玲奈は先に謝っておこうと決めていた。

 あんじゅもそれに続いて素直に謝った。

 

「……2人とも、昨日は色々と済まなかった」

「私も……ごめん……」

「許さないわ」

「「えっ?!」」

「なーんて、うっそー! みんなこれで仲直りね! 歩きながら話しましょう」

「……」

 

 ツバサは冗談を混ぜながら空気を明るくさせるよう務めた。

 冗談は受けていなかったが場の空気は和んだのでよしとしよう。

 

「そうだ、統堂さんの教えてくれた方法なんだけど、統堂さんに説明お願いするわ」

「わかった。簡単に説明しよう」

「待ってました、ぱちぱち」

 

 あんじゅは昨日の夜から気になっていた件なだけに、期待がふくらんでいた。

 あんじゅが拍手をすると、英玲奈は少し自慢気に解説を始める。

 

「私達は授業を今週受けずに済むよう学校に申請する。その時間を練習時間にあてる。以上だ」

「なるほど……え? 説明終わり? って授業受けずに済む?」

「そう! 受けなくていいの、優木さん」

「厳密に言うと、授業時間を別の日に振り替えられるシステムがUTX高校にはある」

「ほんと?! それだといっぱい練習できるよ! 統堂さんすごい!」

「すごいでしょう!」

 

 自分のことのように誇らしげなツバサ。

 少し照れくさそうに英玲奈は答える。

 

「私がすごいんじゃなくて、学校のシステムが便利なだけ」

「そんなことないわ。統堂さんのアンテナがなければこんなに早く手は打てなかったわよ」

「おだてても何もでないから」

「ふふっ、ちょっと期待してたんだけど」

 

 昨日のことがなかったように3人は仲良く登校した。

 それは、ツバサの一生懸命な振る舞いが、2人をひきつけたからに他ならない。

 

 

---

 学校につくと、ツバサは教室に備え付けてある端末のパソコンを起動しようとした。

 

「それじゃ、パソコン起動するわね」

「ちょっと待って、パソコンつける必要はない」

「ん?」

「授業振替申請書、特別教室使用許可申請書、イベントコンサートホール予約書……、必要そうな書類は3人分作ってきた」

 

 英玲奈がスクールバッグから取り出したクリアファイル3つにそれぞれ付箋で名前がついていた。

 

「これが2人の分」

「統堂さん、流石ね!」

「ありがとう、統堂さん」

 

 おだてるツバサとお礼を言うあんじゅ。

 英玲奈がここまでお膳立てできたのは、理由があった。

 

---

 時は昨日にさかのぼる。

 

 

 考えさせてくれと言って帰ったが、要はそのままの空気で練習したくなかっただけで、

 既に英玲奈はこれからの練習について考えていた。

 あんじゅの様子だと一週間でやっとダンスが出来るか出来ないかと読んでいた。

 やる気は認めるけど、お披露目なんてレベルじゃない。

 やるなら基本は全て抑えた上での更なるパフォーマンスがほしい。

 

 帰宅後にどうにかして練習時間をもっと増やせないか調べた。

 普段持ち歩いている「生徒手帳」に目を通す―― あった。

 

 

 第12条 生徒が、ライブ、オーディション等、イベントに参加する場合には、校長の許可を得なければならない。

 第13条 第12条で許可を受けた者は、イベント参加準備として、学校から様々な支援を受けることができる。当校のホームページより必要書類をダウンロードして記入の上申請すること。

 

 

 英玲奈は早速UTX高校ホームページを開いて、生徒専用のログインフォームからログイン。

 大量にある書類の中から、練習に使える書類を片っ端からダウンロードしていった。

 

 その途中でツバサから電話がかかってきたのだった。

 

 

 

---

「お披露目ライブは学校公認だから、校長に許可をとりにいく必要はない。後はこれを生徒会に持って行き、受理してもらえばいい」

「さっそく生徒会長に会いに行きましょう!」

「こんなに早くからいるかな……?」

 

 ツバサ、あんじゅ、英玲奈はそれぞれ荷物を片付けると、英玲奈の作ったクリアファイルを持って生徒会長のいる3年生のクラスへと向かった。

 

 

 

 

 




中々話が進まない!

それもこれもSAOホロウフラグメントを始めたせい。
もう少し執筆に時間を割り振ろう……。

1000UAありがとうございます。がんばります!
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