346プロの雑用バイト君 作:焼肉定食
タイトルですぐバレると思いますけど今回はあるアイドルの弟が出てきます。
ただ公式の方では年齢や見た目に名前などは全く情報が無いので、本小説では勝手にキャラ付けをして登場させてますので予めご了承ください。
「アー、コウキは兄弟いますか?」
「俺? 俺は1人っ子だよ」
「そうですか……アーニャと同じですね!」
とある雨の日、バイト終わりに事務所の中を歩いていると、偶然出会ったアーニャさんと新田先輩に声をかけられた。
それにしても、2人とも相変わらず顔がいいぜ。
「突然どうしたの? 兄弟の話なんて」
「今、ミナミィの弟クンの話をしていました」
「えっ、新田先輩弟いるんですか?」
「そうだよ。 1人だけね」
マジかよ。姉が新田美波とか前世でどんな徳を積んだら実現するんだ? だって家の中に常に新田美波がいるんだぞ。毎日眼福じゃん。
「てことは新田先輩、お姉ちゃんだったんですね。 なんというか……イメージ通りっすね」
「えっ、そうかな?」
「はい」
「ダー! ミナミィのようなお姉さん、アーニャもほしいです!」
「ふふっ、私もアーニャちゃんなら大歓迎よ?」
そう言ってアーニャさんは新田先輩に抱きつく。そしてソレを受け止めて優しく頭を撫でる新田先輩。
その光景はまるで大型犬が飼い主にじゃれついているようで……うーん、これまた眼福。
「じゃあ俺も新田先輩の弟に〜」
「………」ジト-
「あっ、嘘です冗談です。だからそんな目で見ないでください」
呆れたような視線を向ける新田パイセン。流れで俺も弟に立候補しようと思ったけど流石に無理だったか。
はぁ……でも、俺も新田先輩みたいなお姉ちゃん欲しかったなぁ〜
〜〜〜〜〜
じゃれ合う新田ーニャを邪魔してはいけないので、俺はあのあとすぐに事務所を出て自宅までへの道を歩いていた。
それにしても今日は雨風が強い。傘をさしているのに肩が濡れる。
「ん?」
その時だった。俺の少し前を歩いていた男の子のポケットから何かが落ちた。それなのにその子は気がつかずに歩みを進める。
俺がソレを拾い上げるとどうやら財布のようで……これはちゃんと届けないといけないな、ということでその男の子の背中に声をかけた。
「おーい! そこの君〜!」
「……えっ、俺ですか?」
「そうそう君。 これ落としたよ」
「うわっ! ま、マジか! すみません、ありがとうございます!」
男の子は自分のポケットを何度か叩いて自分の財布が落ちていることを確認すると、綺麗なお辞儀を披露しつつ俺に礼を言った。
普通にいい子で良かった……ヤンキーとかだったらヤバかったけど。
「全然気づきませんでした……何やってんだオレ…」
「ははっ、まぁ俺が後ろにいて良かったよ」
「本当にありがとうございました!」
「いいよいいよ礼なんて」
ここまで感謝されるとは……やっぱり人助けはするもんだな。気分が良いぞ。
と……まぁそんなやり取りもそこそこに、俺とその子はその場から再び歩き出そうとしたのだが、背後から大きなトラックが3台連続で走ってきたのが視界に入った。
そしてそのトラックが俺たちの横を通り過ぎる時、丁度そこにあった大きな水溜まりをタイヤで激しく擦った。
バッッシャァァァァ!!!
「ぶふぉっ!?」
「うわっ!」
水溜まりの水が激しく飛び散り俺たちに直撃する。さらに背後から続けてやってきたもう2台のトラックからも同じような攻撃が連続で繰り出された。
バッッシャァァァァ!!! バッッシャァァァァ!!!
「ちょっ! ぶふっ!」
「ぐわーっ!」
狙い澄ました水攻撃3連続を受けた俺と名も知らぬ少年は全身がぐっしょりと濡れる。髪の毛も衣服も搾ったら水が溢れ出てくるくらいぐしょぐしょだ。
なんだかついこの間、ほたるちゃんに会った日のことを思い出す。
「………」
「………は、はっくしょい!」
「大丈夫?」
「は、はい……へいきで……はっくしょい!」
男の子は大丈夫だと言うがその体は小刻みに震えている。ただでさえ冷え込む日なのに、こうも全身が濡れてしまったら寒いのは当然だ。
「うぅ……さむっ」
このままだとこの子は風邪をひいてしまう。俺は頭を少しだけ悩ました結果、まぁ同じ男子同士だし問題無いだろうという結論に至った。
「よければちょっと俺ん家来ない?こっから近いんだけど」
「……えっ?」
〜〜〜〜〜
「今風呂沸かしてるからちょっと待っててね」
「は、はい。すみません」
「いいから、いいから」
いつも通りの部屋にいつもと違う光景。今日初めて会ってまだ名前も知らない男の子が部屋の真ん中にちょこんと座っている。
自分で連れてきておいてなんだけど、そりゃあ居心地は悪いよな。
「急に連れてこられて、そりゃあ気まずいよね。ごめんね」
「い、いえ! そんな事ないです」
「でもあのままだと確実に風邪引きそうだったしさ、ほっとけなくて」
「……優しいんすね、お兄さん」
「俺の体は半分が優しさでできてるからね」
「ははっ、なんですかソレ」
少しだけ張り詰めた空気が和んだ気がした。
見たところ俺の方が年上だしちゃんとしてあげないとな。
「俺は白石幸輝、18歳ね。大学生でここには一人暮らし」
「あっ、お、俺は新田涼介って言います。15で中3です」
「新田くんね、よろしく。俺のことは好きに呼んでいいよ」
「涼介でいいですよ。えーっと……白石さん」
ようやく自己紹介ができた。というか中学生だったのか……まぁ身長も顔つきも確かに大人って感じではなかったけど。
「おっ、風呂沸いたな。涼介くん先に入ってきなよ」
「い、いやいや! 白石さんの家なんだから白石さんが入ってくださいよ!」
「気にしなくていいって、そっちの方がびしょびしょなんだから先入りなよ」
「で、でも……」
向こうは譲る気が無いらしい。でも俺よりどう見ても涼介くんの方がびしょびしょだから先に入ってもらいたいんだけど……
「うーん、それならもういっそのこと2人で入る?」
軽いジョークのつもりでそんな提案をする。まぁ断られるだろうけどそれが嫌なら先に入りなさいと言えばいい。完璧な流れだ。
「……じゃ、じゃあそうしましょう」
「…………えっ?」
〜〜〜〜〜
カポ-ン
「ふぅ……」
「よいしょ……っ」
なんだこの展開はたまげたなぁ……
軽いジョークのつもりだったのに、なぜか今俺は涼介くんと裸のお付き合いをしている。
とは言っても2人とも湯船に浸かってる訳ではなく、俺は髪や体を洗っていて、涼介くんが今は湯船に浸かっている。
今日初めて会った子と家の風呂に入ってるってのも中々面白い展開だな。
まぁ、ウホッ♂イイ男! なんて展開にはならないので安心してほしい。
ふっ……そういえば男子校時代はよく友達と銭湯とか行ってたっけ。
まぁこうして裸の付き合いをする事で深まる男の絆もあるしな。せっかくだしここは涼介くんと交流を深める事にしよう。
「白石さん、なんで笑ってるんですか?」
「ん? あぁいや……昔はよく友達と一緒に風呂とか入ってたっけな〜って思い出してね」
「へぇ……俺、学校行事とか以外のプライベートで、家族じゃない人と風呂入るの初めてです」
「俺が初めての相手か……」
「変な言い方しないでください」
ジト目で俺を見ながら一息つく涼介くん。それなりに打ち解けてきたかな?
というか……今の涼介くんの顔誰かに似てる気がしたんだよなぁ。あのジト目を見たことある気がするんだけど……うーん、わからん。
「……白石さんって、男らしいですよね」
「……俺が!? あははっ、そんな事全然ないよ!」
「そうなんですか?」
「うん、だって俺初対面の女の子と話すだけで緊張するもん」
「えっ……そんな感じ全然しませんでした」
「涼介くんは男だしね、それに年下だし俺からすれば話しやすいよ」
あ〜、それにしても俺って中学生からすれば男らしく見えるのか…? まぁ俺も中学生の時なんかは大学生ってだけで大人に見えてたし、大学生補正も入ってそうだな。
「白石さんって身長はどのくらいあるんですか?」
「えーっと、この前測った時は178とか179とかだったっけな。もしかしたら今測ったら180いってるかも」
「いいなぁ……俺もそんなふうになりたいです」
そう言って少しだけ暗い顔をする涼介くん。確かに涼介くんはあんまり身長が高くはなさそうだけど……気にしてるのかな。
「涼介くんは?」
「……155です」
「そっか。でもまだ中3なんだしさ、これから全然伸びる事もあるよ。実際俺の友達も高校入ってからアホみたいに伸びたやついるし」
「身長だけじゃないんですよ……俺、全然筋肉もつかないし体重も増えないし……顔もよく女っぽいとか言われるし」
そう言われてみれば涼介くんはそれなりに可愛い系の顔をしている。 中性的とでも言うべきだろうか、優しそうなタレ目が印象的だ。
「男の娘適正アリってやつか」
「あの……本気で気にしてるんで」
「ごめんごめん」
拗ねたように湯の中から顔を出してジト目を向ける涼介くん。
うーん…やっぱあのジト目に身に覚えがあるんだよなぁ。
「いいなぁ、白石さんは筋肉ついてて」
「俺なんか全然だって」
「白石さんで全然なら俺なんか無ですよ。無」
「あははっ」
「それに……」ジ-
「……?」
「やっぱり大人だ……はぁ」
俯いて呟く涼介くん。何やら下半身に視線を感じた気がするけど……気のせいだよな。
〜〜〜〜〜
「涼介くん、服それでいい?」
「あ、大丈夫です。……ちょっと大きいけど」
風呂を出た涼介くんに俺のシャツとズボンを貸す。どちらもちょっとぶかぶかだけど、まぁ体のサイズが違うし仕方ない。
「雨、全然止んでないね」
「そうっすね……」
「今出てったらまたびしょ濡れだし、もうちょっと雨宿りしときなよ」
「白石さんがいいなら……」
もちろん俺は全然構わない。なんなら久しぶりに家に誰かがいる状況を少しだけ楽しんでいるまである。
「涼介くんゲームとかする?」
「はい、それなりに」
「よしっ! それじゃあ今からゲーム大会だ!」
「白石さんゲームやるんですか……って、結構持ってるんですね。あっ、俺これやった事ありますよ」
「じゃあまずはこれにしようか」
そんなこんなで俺と涼介くん、男2人だけのゲーム大会が開催された。
1人でやるゲームもいいけど、やっぱり人とやるゲームもいいものだ。
そしてゲームを始めてから数時間……
「あっ! 白石さんそれズルいですよ! 俺が先に目つけてたのに!」
「はっはっは、このゲームは子どもの頃やりまくったからな! 負ける訳にはいかないのさ!」
「くっ……それなら、これでっ!」
「なにぃっ!? そんなやり方が…!?」
「あははっ! 白石さん油断しすぎ!」
うん、めちゃくちゃ仲良くなった。 弟分ができたみたいでめちゃくちゃ俺も嬉しい。
まぁ男同士なんてこんなもんよ。一緒に風呂入ってゲームでもすれば一発でマブダチさ。男子校時代もこんな風によくゲームやって、お泊まり会とかしてたもんだ。
「ふぅ……白石さん大人気ないですよ〜 さっき白石さんのこと大人っぽいって言ったけど、ちょっとだけ撤回します」
「ふっ、俺は誰であろうと手は抜かないのさ」
「そういうところですよ、ははっ」
悪いな涼介くん。俺が勝負事で手加減をするのは小学生以下限定なのさ。
「はぁ〜楽しかった……ってやば、もうこんな時間かぁ」
「あ〜ごめん、つい夢中になっちゃってたね。門限とかある感じ? もしそうなら俺も着いていって一緒に謝るけど……」
「いや、門限とかは無いんですけど……姉ちゃんが結構うるさくて」
「へぇ〜、涼介くんお姉さんいるんだ」
厳しいお姉さんなんだろうか? ……もし怒られるっていうなら俺がちゃんと事情を説明してあげないとな。連れ込んだのは俺だし。
「姉ちゃん、いつまで経っても俺のこと子ども扱いするんですよ。俺もう来年から高校生なのに」
「まぁまぁ、きっとお姉さんも涼介くんのことが可愛いんだよ。だから心配なんだって」
「はぁ……あんなに小言がうるさい姉ちゃんがどうしてあんなに人気なんだろ」
「ん? 人気って……?」
俺の問いに対して涼介くんは困ったようなリアクションを取る。あんまり突っ込まない方がよかっただろうか……
「えーっと……その、姉ちゃんは……弟の俺が言うのも変だけど結構美人なんですよ」
「へぇ〜、そうなんだ」
「はい。だから……すごい人気者なんです」
「ほぉ〜」
美人で人気者のお姉さんか……いいね!
「はっ!」
ちょっと待てよ。 これはまさか……
『あの! 弟をお世話していただいてありがとうございます!』
『いえいえ、困ってる弟さんを見過ごすなんてできませんでしたから』キラ-ン
『あ、ありがとうございます……それで、その……お礼もかねて今度お食事でも…』
『ぜひ、ご一緒させていただきます!』
「なんて展開が!」
「無いですね、姉ちゃんガード固いですし」
俺の妄想は涼介くんに一刀両断されて空気と混ざり合い消えた。
くっ……流石にこんな都合のいい展開無いか。
「姉ちゃん、あんなモテるのに彼氏の1人もいたことないんですよ?」
「……涼介くん、お義兄さんは欲しくないかい?」
「だから無理ですって。ていうか白石さん、姉ちゃん狙ってるんですか? やめておいた方がいいですよ。確かに見た目は……まぁ良いですけど結構小うるさいし、意外と抜けてる部分あるし」
「ギャップってやつだね」
話を聞いてる限り全然素敵なお姉さんだとしか思わないけどなぁ……まぁ1人っ子の俺には実際に姉や兄がいる訳じゃないから分からないこともあるのかもしれない。
「というか姉ちゃんの話やめましょうよ。俺学校でもクラスの男子に凄い姉ちゃんの事聞かれるからウンザリなんです」
「まぁまぁ、男子トークしようじゃないか少年よ」
「実の姉が男子トークのネタにされる方の身にもなってください」
というか涼介くんのクラスメイトに知られるほどの人気者なのか。ぜひ一目会ってみたいな……どんだけの美人なんだろう。
「ん? うわ、姉ちゃんからメールだ……」
「なんて書いてあるか聞いてもいいかな?」
「えーっと、うわ……お父さんとお母さんから姉ちゃんに、俺がまだ家に帰ってないけど知らないかってメールがきたらしいです」
「それでお姉さん直々に涼介くんへ連絡をとった訳か」
「そんな感じです」
そう言って大きくため息を吐く涼介くん。よほど姉に小言を言われるのが嫌なのだろう。
「白石さん、この家の住所って聞いてもいいですか?」
「別にいいけど、どうかした?」
「いえ……姉ちゃんに事情を説明したら、お礼もしなくちゃいけないから迎えにくるって」
「なにっ!? 超美人のお姉さんが俺の家に!?」
「……なにを期待してるんですか、白石さん」
い、いやだって…! これはまさにさっき俺が妄想してた展開じゃないか…! これはいよいよ俺にもツキがやってきたか?
あ、でもそんな美人さんと上手く話せるか自信ないや……
「お姉さん、車とかで迎えに来るの?」
「いえ、歩きだと思います。姉ちゃんはこの近くでアイド……いや、仕事をしているのでその帰りにここに寄るんだと思います」
「キャリアウーマンか。まいったな……年上の美人さんと上手く話せるだろうか……」
「だからなにを期待してるんですかって」
そりゃあ……ひょんなことから始まるラブなロマンスよ。まぁ実際には普通にお礼言われて終わりだろうけど。
「なんかすごいハードル上がってそうですけどね、姉ちゃん外ではしっかりしてますけど、本当に家では結構抜けてる人なんですよ?」
「例えば?」
「この前なんて、俺が家に帰ってきたらリビングに下着でいたんですよ? そんで、まだ帰ってくると思ってなかったのに〜って。普通リビングで着替えますか? もういい年齢なのに」
「ラッキースケベじゃないか」
「実の姉相手のラッキースケベなんてキツいだけですよ」
いくら美人でも血のつながった姉のラッキースケベは流石に無理なのか。 また一つ兄妹の生態について賢くなってしまった。
「それにこの前なんか、間違って消費期限の切れた牛乳飲んで腹壊してたし」
「それは普通に心配してあげようよ」
「あとこの前は、夜中にアイス食ってました」
「そんなに美人なら色々とストレスを抱えることもあるんだろう……偶の贅沢くらい許してやろうぜ?」
「何キャラなんですか、ソレは」
涼介くんの話を聞いていると結構楽しそうなお姉さんだと思うけどなぁ。俺は兄弟いないし普通に羨ましいぞ。
「あっ、姉さんそろそろ着くみたいです」
「……き、緊張してきた」
「あははっ、白石さん……今日は本当にありがとうございました。それと、すごい楽しかったです」
「俺も久しぶりに人と風呂入ったりゲームしたりで楽しかったよ。こっちこそありがとうね」
一人暮らしをしていると偶に無性に寂しくなる日があるんだよなぁ……そんな時涼介くんと話したりゲームするのは俺も本当に楽しかった。
「あの……また、遊びに来てもいいですか?」
「もちろん! またおいで」
今日1日で相当仲良くなれたような気がする。大学になら男の友人はいるけど、学外での知り合いって仕事柄俺は女の人が多いから男の友達ができたのは嬉しい。
ピンポ-ン
「あっ、姉ちゃんかな」
「落ち着け落ち着け落ち着け、まずは笑顔だ。こういうのは第一印象が肝心なんだ……」ブツブツ
「白石さん、だから姉ちゃんは狙っても無理ですって」
「うるさい! 夢くらい見させてくれよぉ!」
「えぇ……」
心の中で何を言おうか練習しながら玄関へと向かう。そして涼介くんが玄関のドアを開けた。
「あっ! 涼介! もぅ、心配したんだからね!」
「ごめんって、姉ちゃん」
「あ、あの! 涼介のこと、本当にご迷惑をおかけしました。私、涼介の姉で……」
「いえいえ、気にしないでください。困っている弟さんを見過ごすなんてできないので……」
…………あ、あれ?
「「………えっ?」」
「2人ともどうかしたの?」
状況を把握できていない涼介くんとは対照的に、俺とお姉さんはお互いに顔を見合わせて目を見開く。ピクピクと小さく震えながら互いに指を差して確認をした。
「りょ、涼介を助けてくれたのって……」プルプル
「りょ、涼介くんのお姉さんって……」プルプル
「「えぇぇぇ〜〜っっっっ!?!?」」
「うわっ、2人ともどうしたの?」
玄関のドアの前に立っていたのは、俺も知っているあの新田美波こと新田先輩だった。
俺もかなり驚いているが、向こうもまさか俺が出てくるとは思っておらず、今まで見た事ないような慌てふためいた態度を見せている。
た、確かに名字は新田だけど………
「嘘だろ〜〜〜っ!!!」
いや、ほんと……嘘でしょ…?
・新田涼介(ニッタ リョウスケ)
・15歳、中学3年生、身長155cm
女神系アイドル新田美波の実の弟。 本人は身長が低いことや華奢な体つきに加え、顔が美波似で中性的な事がコンプレックス。
男らしくなりたいと思っている。
アイドルの兄妹姉妹の存在って結構明言されてますけど、その中でも新田弟くんは結構人気ですよね。私も好きです。