真剣で?私に?恋しなさい?→それはちょっとわからないです。   作:みょーん

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一応書き溜めているので修正しながら上げていきます


Battle:1 やってきました川神学園

「天気がいいなーとりあえずもう帰りたい」

 

季節はすでに夏を迎えようとしていた。

ジメッとした風が肌をなでる感覚がまたそれを強く感じさせる。

いや、そうは言ってもまだまだ先なのだろうが。

その中で学生服を着崩した青年がガラガラとキャリーバッグを引きながら歩いていた。

時間からすればそろそろ学校が始まるであろう時間なのだが…急ぐ訳でもなくのんびりと目的地を目指して歩いている。

紅色に光る髪をなびかせその合間から見える黒い瞳、そして二の腕にはバンダナが巻かれていた。

そのバンダナには黒い下地に三日月の紋章が入っているだけのシンプルなものだ。

見た目からすればどう見ても不良なのだがその顔にはなんというべきだろうか…うん、怖い。

不良ではなくもっとこう・・・チンピラみたいな感じだ。

彼は一つの建物…いや、学校の前で足をとめた。

そして溜息をつきながら学校を見上げる。

 

「やだなぁ…ここってアレだろ…壁越えしたやつらばっかりな所」

 

いま俺が立っているのは学校の正門と思われる門の前。

ここにたどり着くのにどれだけ歩いたと思ってるんだ!

大体あんな田舎からこんな都会にいきなり来ても何もわかるわけないだろ!

地図だってとんでもない代物だなこれ…なんだよ駅から学校の方へ歩けば着くって。

その学校が何処にあるか分からないからこんなに苦労してんだろこん畜生!

何故こんな所に来たのかといえば…まぁ手元にある一通の手紙が原因とでも言えば良いのだろか。

内容を簡単にまとめればかくかくしかじかしかくいムーブって内容だ。

 

「うん、帰ろう」

 

 

さようなら転校先、ただいま転校元。

 

 

 

完!

 

 

 

と言うわけにもいかず…

 

「ふぉっふぉっ、待っていたぞい八神真吾よ」

 

「あー人違いじゃないですかね?俺ただの観光客デスヨー」

 

学校に背を向けて引き返そうとした瞬間に声がかかった。

気配も何も感じなかったんだが…いつの間に湧き出たんだよこの人…

とにかくやべぇ…一番見つかってはいけない人に見つかってしまった。

リアルに汗がだらだらと垂れてくる…

 

「ふむ、確かに一般人と変わらん気の量にしか見えんのぉ…表面上は」

 

「…」

 

「残念ながらわしは騙せんよ。よく来たの真吾」

 

「…はぁ分かりましたよ鉄心さん、諦めますわ。お久しぶりです」

 

見つかってしまったのだから仕方がない、頭を下げてあいさつをする。

こういうときは諦めが肝心だってじっちゃんも言ってたからな!

 

「とりあえず中に入りなさい。話はそれからにしようかの」

 

「あい、んじゃおじゃまします」

 

こうして俺、八神真吾(やがみ しんご)は川神学園の門をくぐり新たな学園生活を送ることになるのだった。

 

 

 

んでそんなどうでも良さそうな締めくくりの後に俺がやってきたのはモチのロンで学長室。

ソファーに腰掛け対面に座る鉄心さんを見ながら以前会ったときとまったく変わってないなと思った。

俺がこの人と会ったのはもう8年ほど前、ちょうどうちの親父がこの川神に来た時だった様な…

そのときに俺は少しばかしこの場所に留まったことがあるからなー。

んでちょうどいいからって川神院で一緒に修行させられたんだっけ…いやぁあの時は死ぬかと思った。

確か同世代位の女の子も居たとは思うんだけど全然覚えてねぇや。

名前、なんて言ってたっけか?

 

「それで真吾よ、父親の件は残念じゃったな」

「いや、仕方ないですよ。人間いつかは死ぬもんです。それが少しばかし早かっただけですから」

 

そう、俺がここに来た理由は親父が死んだから。

そしてその後遺書と一緒に残された手紙に自分が死んだらここに行けと書かれていたから。

知らない土地へ行けという訳でもなかったのでちゃっちゃと手続きを済ませて来ただけだ。

コンコンとドアをノックする音の後に`失礼します`と誰かが入ってきた。

 

「学長、転校生の件ですが…彼が?」

 

「おおそうじゃった。彼が八神真吾、今日からさっそく2-Fに入ってもらう予定じゃの」

 

「分かりました。それでは…」

 

入ってきた担任と思わしき女性教師がこちらを向く。

 

「私が2-Fの担任を受け持つ小島梅子だ。よろしく頼む」

 

「あーこちらこそお願いします」

 

「それでは学長、さっそく彼を…」

 

「そうじゃな、後のことは先生にお任せしようかの」

 

`分かりました`と一言残して俺について来いとそのまま外に出た。

俺もその後に続いて後ろをついていく。

誰も居ない廊下を教師の後に続いて歩いて行くと何故か悪いことをした気分になるのは気のせいだろうか?

そして目的の教室の前で立ち止まると`呼んだら入って来てくれ`と言って先に教室へ入って行った。

しばらくすると静まり返っていた教室がざわめき始めたのでそろそろかと思っていたときに`入って来てくれ`と声が聞こえた。

ドアをくぐり中に入ると教室にいる人間がみんなこちらを見ている。

 

「彼が今日から新しくこのクラスの仲間になる」

 

「えーと八神真吾、一応ここに来たことがあるので全く知らない訳じゃないけど知らないことの方が多いんでよろしくお願いしますわ」

 

決まった…無難な自己紹介!

これで俺がここで浮くことはなくなるだろう。

その後、彼女が居るのかとか何か武術をしているのかとか聞かれたが先生の一喝でその場はおさまった。

そのまま指定された席へと移動して隣の人と軽く挨拶を交わす。

 

「八神真吾、真吾でいいぜ。まぁ何かの縁だしよろしく頼むわ」

 

「直江大和、じゃあこっちも大和で。初めは大変だろうけどよろしく」

 

しっかりと握手まで交わし席に着く。

そうして一息ついたところでクラスの中をぐるりと見回す。

しかしまぁ…キャラの濃さそうな連中が多いなこのクラスは…

なんだよあの真っ黒…今時あんな奴いるんだな…

カメラ常備してるやつもいるし、ボディービルダーみたいな身体も居るし。

やっぱり変わってるところだな此処は。

そんなことを思っていたらさっそく一限目の教師が入ってきた。

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