真剣で?私に?恋しなさい?→それはちょっとわからないです。   作:みょーん

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Battle:2 対馬領?あぁ津島寮ね

人間観察やら外で授業をしていたクラスを見ていたらあっという間に授業が終わって行ってしまった。

そこまで成績が悪いわけでもないので授業には普通についていける。

まぁ以前の学校と大して変わらないからなんだけれど。

さて、とりあえず荷物を取りに行って今日からお世話になる寮に出向かないとなー。

席を立ちあがり行動に移そうと思ったら後ろから声がかかる。

 

「真吾、今日から寮で生活だろ?昨日大量の荷物が来てたからうちの寮だと思うんだけどよかったら案内しようか?」

 

「まじかーそれは助かる。ちょっと荷物取ってくるから待っててくれ」

 

「じゃあ先に下に降りてるよ」

 

「おー」

 

どうやら初日からついてるようだ。

同じ寮生が居るとは…これで道に迷わず一直線に帰れるぜ!

急いで学長室に荷物を取りに行き昇降口へと走って向かう。

すると大和の周りにはクラスの連中が何人か集まって来ていた。

そのまま歩き始めて帰路につく。

 

「えーとなんだ…みんな寮のやつらか?」

 

「自宅生も居るよ、みんないいやつらさ」

 

川沿いの道を歩きながらぞろぞろと帰る。

周りに遮るものがないためか風が吹き抜けていき、これがまた心地よい。

 

「なんだぁ大和!お前もう転校生と仲良くなったのかよ!俺も混ぜろよ!」

 

「ごめんごめん、キャップ。そういえば紹介してなかったね。真吾、こっちは---」

 

「風間翔一ってんだ!よろしく頼むぜ!」

 

「おう、よろしくな」

 

なんともまぁテンションの高いやつだ。

 

「ようし!お前らも全員自己紹介だ!」

 

「じゃあまずは俺様からだ!」

 

無駄にデカイ声でまたデカイ図体の男がこちらにやってきた。

おぉ…あのボディービルダーの彼じゃないか。

 

「俺様は島津岳人、趣味は体を鍛えることとナンパだ!いいお姉さんが居たら紹介してくれ!年下は却下な」

 

「お姉さんはあんま知らんがよろしくな」

 

「しょっぱなから飛ばすねガクト。僕は師岡卓也、よろしくね」

 

「あぁよろしく、んでそっちの彼女が…」

 

「ん…椎名京」

 

「おう、よろしくな」

 

物静かな奴だな。

何と無くだけど壁というか距離があるというか…そんな感じがするな。

 

「はいはい!私は川神一子!好きなことは鍛えることで夢は川神院の師範代!」

 

「川神院…ってことはあそこの…」

 

ポニーテールが元気に揺れてムードメーカーだなこの子は。

しかしまさかこんな近場で知り合いに遭遇できるとは…本当に今日の俺は運が向いてるわ。

 

「えーと川神さん?俺昔川神院で修行してたことあるんだけどもしかして会ったことない?」

 

「うーんそれってもしかしたらお姉さまじゃないかしら?」

 

「お姉さま?」

 

「そうよ!とても素敵でかっこよくてものすごく強いわ!武神って呼ばれるくらいだから」

 

武神…か…確かに聞いたことある気がするわ。

なんでも世界中から挑戦者が後を絶たないとか。

 

「へぇーでも、あー、川神さん?も強いでしょ?」

 

「一子でいいわよ!残念ながら私なんかお姉さまの足元にも及ばないわ」

 

「うわぁ…もしかしたらそんな人と知り合いかもしれないのかよ…」

 

どうしよう戦闘狂みたいな人だったら…なるべくいざこざとか起こさないようにして過ごしたいなぁ…

今は居ないようなので大丈夫だが鉄心さんみたいに鋭い人だったら一瞬で見破られそう…

他にも軍人の娘さんのクリスさんや剣聖の娘の黛さんの自己紹介もあり今日だけでなんかすごく友達が増えた気分。

途中で一子と別れ、話しをしているうちに寮へとついた。

 

 

 

 

 

「みんなおかえり!あれ?そっちの人は…」

 

「ただいまクッキー、彼は八神真吾、今日からこの寮に入る転校生だよ」

 

「なるほど、いらっしゃい真吾。僕の名前はクッキー。荷物は全部部屋に運び込んであるよ」

 

「え、あ、お、おう。ありがとう…ございました?」

 

え?最近のロボットってこう…普通に話すの?

みんな普通に接してるけどこれ他の人が見たら明らかにおかしいからね?

ぞろぞろと自分の部屋に戻って行くけど俺はどうしたらいいんだよ!

この気持ちをどこにぶつけたらいいんだよ!

そんなことをしていても無駄そうなので自分の部屋に案内してもらい荷物を一旦置いてリビングへと向かった。

 

「あーなんだ…川神には基本お手伝いの高性能ロボが当たり前のように居るのか?」

 

「京はここに来たばかりだから、驚いた?僕は九鬼で作られた人工知能搭載のロボットなんだ。だから僕みたいなロボットが居るのはここだけ」

 

「ですよねー」

 

椅子に座ってクッキーの入れてくれたお茶を啜りながら一人でうんうんと頷き納得する。

 

「大丈夫だぞ真吾、私も初めてここに来た時は驚いたからな!」

 

「そりゃあそうだろうな。でもいいやつじゃん、みんなに大事にされてるだろうし」

 

何と無くだけどそんな気がした。

そこにいて当たり前みたいな接し方だし長い付き合いなのだろう。

 

「ありがとう、真吾もいい子っぽいし僕もうれしいよ。そうだ、部屋の荷物一緒に片付けてあげようか?」

 

「あーいや、そんくらいは自分でやるわ。何でも頼むのはちょっと気が引けるしな」

 

「わかった。それじゃあ必要になったらいつでも呼んでくれていいからね」

 

「おう、サンキューな」

 

他にも手伝いを申し出てくれたが大した量でもないので一人で片づけることにした。

段ボールを開けると出てくるのは服。

服とは言っても私服がちらほらある程度で殆どがジャージと学生服だ。

服にこだわりが特にないためジャージは動きやすいし楽だから。

学生服は以前の学校にいた頃はひと月に一着のペースでボロボロになっていた為多めに用意しておいた。

なぜそんなになってたかと言えば…まぁ色々と事情があるのだ。

後は大量のゲーム。とにかく格ゲーの山が部屋に積まれた。

これは俺の趣味であり参考資料の一つ。

一通り荷物をまとめ終え、夕飯までにはまだ時間があるようなので少しばかり体を動かそうかと庭に出た。

 

「うーんとりあえず…はっ!」

 

右手を拳を固めた状態で前に突き出し、その手に纏わせた闘気を炎へと変換する。

まぁいつもやってることだし問題ないな。

何度かそのままの状態でシャドーをした後に炎を纏った手を地面に向け前方に振り上げ・・・

 

「百八式、闇払い」

 

そのまま腕から出現した炎が地面を這うようにして数メートル移動した後、ふわりと消え去った。

かなり力を抑えたとはいえ地面に残る焼け焦げた跡からして相当な熱量があったことには間違いがない。

 

「あっぶねぇ…もう少し力入れてたら道路まで行くところだったわ…」

 

二、三度手を握ったり開いたりして、縁側へと腰掛ける。

それにしてもこの寮にいる女の子は凄いな…特に剣聖の娘の黛さんか…

彼女は強い。

間違いなく一年生…いや、学校内でも上位に食い込むだろう。

ほかの二人、クリスさんや椎名さんも中々の腕を持っていそうだ。

まぁこの辺りはなんとなくだから確証は全くないんだけどな。

 

「明日からはどうなるかなぁ…」

 

 

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