護廷十三隊。山本元柳斎重國が瀞霊廷の守護を目的として設立した、死神の集団だ。
少し前に死神代行黒崎一護が出現し、数々の事件を起こして解決して行った。
元五番隊隊長藍染惣右介による反乱。
破面を率いて戦いを挑んて来たが、黒崎一護の活躍によって解決された。
その代償として黒崎一護は死神の力を失ったが、最近になって力を取り戻したらしい。
俺の仕事も減らしてくれるかもしれないし、ありがたいことだ。
そしてそんな俺、
まあ、別に良いんだけどな。
今日も今日とて、俺は怠けている。
八番隊隊舎の上で寝そべって日向ぼっこするのが、さいっこうに気持ちいいんだ……。
ちなみに仕事はサボっている。当たり前だろ。
「い~い、天気だねぇ~……」
「そうっすね~……」
そして、俺の隣で同じように眠っているのが、八番隊隊長の京楽春水だ。つまり、俺の上司に当たる。
ただ、別に怒られる心配はない。なぜなら、この人も俺と一緒にサボっているからだ。
「いいんすか、隊長がサボっちゃって~」
「いいんだよ~、全部七緒ちゃんがやってくれてるから~」
伊勢七緒、八番隊副隊長だ。
仕事のできて、眼鏡が似合う美人さんだ。
そして仕事が出来過ぎるから、隊長に良く仕事を押し付けられている。
まあ七緒さんに捕まったら最後、倍の量の仕事で殺されかけてしまう。
…………まあ、俺もなんだけど。
でも見つからなければ犯罪じゃないんだよ!
そんな感じで、俺と隊長は二人でいつもサボっていた。
入隊からずっと続いているので、今ではサボり友達だ。
「あっ、そうだった。玄君、仕事をちょっと頼めるかい?」
「え、嫌です」
嫌だよ。
「僕の頼みをそんな風に断れるのは君だけだよ~」
「だって隊長もサボってるじゃないすか」
「じゃあ隊長命令だ! 出来なきゃ除隊とする!」
「それは卑怯っすよ、隊長!」
職権乱用だ! 労働組合に訴えてやる!
隊長は懐からある物を取り出した。
「手紙……?」
「うん。先日死んだ、大草君の遺書さ」
「…………大草の」
「流魂街第七地区に彼の恋人がいるそうなんだ。届けてくれるかい?」
「まあ、アイツには世話になったんで。……いいっすよ」
大草大十郎。先日、虚との戦闘で殉職した男だ。
大草とは同期でずっと一緒にいた。働き者だったから出世も早く、席官昇格間違いなしとまで言われていたほどに強い男だった。
俺の仕事もいつもやってもらっていたし、何度も杯を酌み交わした仲だ。
だからまあ、このくらいの事はしてやらないとバチが当たりそうだ。