インセクター羽蛾「え?オレが聖杯戦争に召喚されたんだって?」   作:妖怪もやし

3 / 3
3話 昆虫王の末路

side羽蛾

 

 

 

「まったく、シケた王様たちだよなぁ~。 あの後はあっけなく解散しちゃうし、城で何かコソコソとやってたみたいだし」

 

「貴方は行かなかったんですか?」

 

「カワイイ虫たちに探らせたけど、酒の臭いがしたらしくてさぁ。 遠慮したんだよね。 ほら、俺ってこう見えても決まりとかは守るタイプだし。 オレって未成年じゃん」

 

「…そうですか」

 

 

 

 なんか傷つくなぁ、この子の反応。

 ま、別に構わないけどね。

 

 さーて、あの立派なお城で色々あった後、状況が動いたようだねぇ~。

 ま、俺は静観させて貰おうかな…。

 

 

 

「おやおやぁ~? ライダーが逃げていくよ」

 

「羽蛾さん、どこに行くんですか?」

 

「ちょっと野暮用でね。 なぁに、すぐ済むさ」

 

 

 オレは可愛い昆虫たちを引き連れ、その場を去った。

 残された少女の思惑に気付くことも無く…。

 

 

 

「どけキャスター、今は貴様ごときに構っている暇はない!」

 

「ひょひょ~? 貴様ごとき? 驚いたねぇ。 相手を正確に評価できないなんてさぁ。 とても王サマの言葉と判断とは思えないなぁ~」

 

「っ…!」

 

「俺はさぁ、既に二騎のサーヴァントを葬っているんだよ?  騎士王サマ」

 

 

 今、俺はお友達の救出に向かってるセイバーの前に立ち塞がっているよ。

 何故って?

 何となく気に入らないからさ。

 ヒャーッヒャッヒャッヒャ!

 

 

 

「こりゃマスターをさらわれたのがよっぽど堪えてるみたいだねぇ。 まあ無理もないかぁ。 自分の不手際のせいで、何てさ。 どっかの出来事を思い出したりしてるのかな? セイバーちゃん?」

 

「黙れ!」

 

「おっとぉ!」

 

 

 セイバーの剣により、俺の可愛い「カマキラー」が破壊される。

 

 

 

「ごめんねぇ、余計なコト言っちゃったかな? 聞き流してよ」

 

「安い挑発で相手をかき乱すか。 そう簡単に術中にいれられると思うなよ、キャスター!」

 

「まるで正義のヒーローだねぇ。 でもさぁ、俺たちはこうして召喚されて争ってる時点で同じ穴のムジナ。 本質のトコは変わらないくせに、正義のヒーロー面するんじゃねえ。 …なーんて、コレも言うつもり無かったんだよなぁ~」

 

 

 煽り続けているうちに違和感を覚える。

 俺が今している言動も行動も、どこかで行ったモノである気がする。

 そんなコトとは関係なく、口も手も動いていく。

 

 

「セイバー、今日でお前には退場して貰うよ。 なぁに、安心しろって。 お前のマスターちゃんも、ライダーだかアーチャーだかも、俺がみんな殲滅して同じトコに送ってやるからさぁ。 ヒャッヒャッヒャ!」

 

 

 「カマキラー」がやられている間に二体の生贄を用意して召喚した「インセクト女王」。

 俺が信じるモンスターは、かつてランサーにそうしたように、セイバーの首を掻っ切った。

 はずだった。

 

 

「ひょひょー!? な、何で攻撃が通じてないんだよ!」

 

「なにを勘違いしている?」

 

「ひょ?」

 

「お前がそんなに強いわけが無いだろう!」

 

 

 その後、俺はセイバーに惨殺された。

 俺のマスターだった少女は、俺が消したバーサーカーを再召喚して契約し、優勝。

 聖杯を起動させ、なぜか冬木は滅んだらしい。

 ま、俺はもう退場したから、関係は無いけどねぇ~。

 ヒャーッヒャッヒャ。

 

 

 

 おわり

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。