「では、一年一組代表は織斑一夏くんに決定です。あ、一繋がりで良い感じですね!」
山田先生が明るくそう伝える。クラスの女子は盛り上がり、暁もセシリアも納得しているようだが、一夏だけが納得いかないような暗い顔をしている。
「先生、質問です」
「はい、織斑くん」
「俺昨日何もしてないんですけど、何故クラス代表に?」
「それは」
「私が」
「他二人がクラス代表を出来る状態じゃないからだよ」
山田先生の返答を遮って立ち上がったセシリアの言葉を暁が遮る。
「またやりましたわね! 私の言葉を!」
「どうせお前ある事ないこと言うだろ。とりあえず、俺は試合内容と精神面に問題ありで失格。セシリアはこんな状態だから、対抗戦とか無理って話で昨日の試合の勝敗諸共取り消し。それで最後に残った一夏がクラス代表。実戦経験積めば操縦にもなれるだろうから。俺は良いと思うけど、どうかな?」
一通りの説明をして、一夏に尋ねる。
「ま、まあそういう事なら仕方ない……のか。まあ任された以上ちゃんとやってみるよ」
納得のいかない表情だった一夏だが、話を聞いて決心がついたように頷く。そんな後ろで立ち上がったままワナワナと震えるセシリア。
「勝敗は取り消しになってませんわ!」
「なったようなもんだろ」
「訂正してくださる!? わ・た・く・し・の・勝ちですわ!!」
「はいはいそうですね。ところで肋骨の調子はいかがですか勝者のセシリアさん?」
「おかげさまで」
言いかけたところでセシリアの頭に出席簿が落ちる。
「座れオルコット。名瀬、お前も一々煽るな」
「「すみません……」」
黙らされた二人をよそに、教卓の前へと戻る織斑先生。
「クラス代表は織斑一夏。異存はないな」
その一言に一夏以外のクラス全員がはーい。と返事をする。一夏本人も異存は無いようだった。
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そして昼休み。
「貴方のせいですわよ!」
「お前のせいだ。そもそも山田先生の話をお前が遮らなければあんな事にはならなかっただろ」
「あなたが説明の後にいらない事を言わなければ私も言い返したりしませんでしたわ!」
「全部俺の話した通りだったろ! 細かい言葉狩りしてきたお前が悪い!」
「あのー」
「「なんだ!(ですの!)!」」
揉める二人の会話に一夏が割り込む。現在、暁、セシリア、一夏の三人で食堂に向かう最中である。そんな時に二人揃ってどちらが悪いかを言い合っていた。
「俺は何で連れてこられたんだ?」
「「それは」」
二人の声が被る。
「先言えよ」
「そちらこそどうぞ。私は今脇辺りが痛くて話しづらいんですの」
「一々嫌味ったらしい奴だな。まあいいや、いや昨日の事でさ」
「昨日?」
不思議そうに一夏が聞き返す。
「昨日の試合、一夏が止めてくれなかったらヤバかったし、その後のフォローもしてくれたみたいだから。礼として何か奢るよ」
「ああ、そんな事気にしなくても良いのに。まあでも奢ってくれるってんなら有難くいただくよ」
「あと、コレが何でいるのかは知らん。俺に文句言いたくて来たんだろうな」
「違いますわ! 私は、大人気なく怒ったことを反省して、一夏さんに一つ謝罪をしておこうと思ってついてきただけですわ。そしたらまた貴方が私に対して文句を言ってくるからこんな事になっているんでしょう!」
「先に言い出したのはお前だろ。というか俺達を追いかけて来て第一声が「貴方のせいで怒られた!」だったろうが!」
「事実ですからね! 何度でも言いますわよ! あ・な・た・の・せいですわ!」
こんな具合に二人の擦り付け合いは食事を始めるまで続き、仲裁をする羽目になった一夏であった。
やっぱり出番少ないな原作主人公