PSO2ロールプレイセッションリプレイ「変わらぬ日々の出来事」   作:月見城郭

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イツミを救出して半月が経った。
123chan`s BARは静まり返り、常連になっていたアークスたちは、かつての日常へと戻っていった。

そんなある日、二人のアークスへ任務が届く。
それぞれが、持ちうることでしかできないこと。
そして、自分たちの持つモノがある。
それはきっと、何物にも代えがたい大切なものである。

それはきっと、壊れていくものを押しとどめようとする何かの抵抗にも見える。

彼らが得たことで、迎える明日とは。

Phantasy Star Online2を題材に、ロールプレイをセッション形式で行い、リプレイを小説風にまとめた本作の第二話。

どうぞお楽しみください。

――それは、いつもの日々にたどり着くために。


よくあるお仕事(Change the little world)

Information 「調査報告書-file02-」

地球暦 2020年3月28日

・市民区のニュース

昨今の市民区でのダーカー出現による行方不明者が報告されており捜査が継続されている。

有事の際はARKS各部署への緊急連絡をお願いします。

 

・市民区の噂

市民の間に「ダーカー出現は秘密組織の陰謀である」との噂が流れている。

一部の市民からは「秘密組織に通ずるアークス」に対して不信感が芽生えていた。

 

・研究部からのお知らせ

先日研究部より新種の鉱石が発見されたと発表があった。

その鉱石はラピスラズリに酷似しており、発見された森林と合わせて「森林ラピスラズリ」と名付けられていた。

現在も研究が進められているが、新種のダーカーの侵食の可能性もあるため、発見された際は最新の注意を払うように。

なお、この鉱石の成分に酷似したものとして、かつてアークスシップに出現した第六使徒の欠片が挙げられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Scene5「いつものお仕事」

地球暦 2020年3月28日。

 

イツミが市民区へ降りる2週間前のこと。

依頼遂行のため、オニキスは一人キャンプシップに乗り込み目的地へ向かっていた。

その途中で通信が入る。

「本日は雨模様になっていますね」

ディセットの間抜けな声だった。

「雨はイヤねー。ボディが濡れちゃうじゃない!」

「ははは。防水じゃないですか」

「ま、そうなんだけどねー」

他愛もない会話をしながら、オニキスは愛刀のカタナを手に素振りをしていた。

「さてさて」

ディセットが話題を変えるように言う。

「この度は任務の受諾ありがとうございます」

「どういたしまして。楽しそうな任務だし、断るのもアレかなって!」

オニキスは相変わらずな調子で応える。

「本当であれば人数も増やせれば良かったんですがね。なにぶん環境がよろしくなく」

「で、俺が選ばれたわけだ。選ばれたのはオニキスでした」

「ですね」

「数あるアークスの中から俺が選ばれる……いやー!嬉しい!照れちゃうねー!」

「暇人なあなたにはうってつけといったところでしょうかね?」

「これは俺がアイドルを目指しても悪い結果にはならないのでは!?」

「それは無理でしょう」

「アッ、ハイ」

オニキスも流石に黙る。

「さて。今回の調査に赴いてもらう場所ですが、もし一般のアークスを見つけた場合は救助もお願いしたく。というのも、人体に被害を及ぼす細菌をばら撒いているというあまりに愚か……んん、非人道的な対策がされてまして」

「バイオウェポンか……」

「救助後は専門のチームを派遣する予定ですので、何卒よろしくお願いします」

「オッケーオッケー!俺にドーンと任せてください!」

「頼りにしてますよ。では、そろそろ目的地ですかね」

「はーい!それじゃあお仕事がんばろっと!」

「それでは、くれぐれも用心なさってくださいね」

そう言ってディセットの通信が終了する。

「……雨か」

オニキスはキャンプシップの窓から見える景色に一言呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Scene6「ありきたりな調査」

オニキスが到着した地点は、お世辞にも研究施設と呼べる場所ではなかった。

洞窟のような見た目をしたその光景。所々に何か、戦闘後のような痕跡が見受けられた。

「先に来ていた連中のか?ここで何と戦ったんだ……ガードマンか?」

「それにこんな洞窟が研究所……?なんか掘ってんのか?」

辺りを散策すると、大きなガラクタが見つかる。

オニキスがガラクタに近づくと、破損状態が酷いため最早原型もわからない。だがそれに似たものが辺りに散らばっていた。

その中で、比較的形を残したものを見つける。

オニキスがソレを手に取ってみると、見慣れたものだった。

ファウマ・ヘッド。

ARKS内では比較的流通の多いパーツにあたるであろう代物だった。

表情部分のパーツはひしゃげてしまっている。何かぶつかったのだろうか。

オニキスは、もう生きちゃいないだろうとそれを投げ捨てる。

辺りに散乱しているものも、おそらくそれに近いものだろう。

「あーあ。これって俺より先に来た連中?そうだとしたら勿体無い使い方してんなぁ……」

気になったオニキスはディセットへ通信を繋ぐ。

「何かありましたか?」

「何かあるってもんじゃないぜ。なんだここ、研究施設か?」

「えぇ。研究内容までは特定できていないですが、間違いないです」

「どう見てもここ洞窟だぜ?何か掘ってたのか?」

「ふむ……採掘の可能性は現状では否定できないですね……」

ディセットは少し間を開けてから言葉を続ける。

「最近、危険物指定された鉱石の発見報告もあります。もしかすればそれを狙っている可能性も考慮しなければ……とはいえ、まずは一通りの調査ですね。緊急の際はキャンプシップからのテレポートの使用も検討しましょう」

「へいへい……」

オニキスはめんどくさそうだなと察した。

「あ、そうそう。ここにキャストの残骸があるけど、俺より先に調査に行ってたアークスか?」

「え?」

オニキスの報告にディセットの様子が変わる。

「えっ?」

オニキスもつられて声が漏れる。

「待ってください。キャストの残骸ですって?」

ディセットは明らかに動揺を見せたため、オニキスが先ほどのファウマヘッドと辺りの光景を改めて見せると、ディセットは考え始める。

「……少なくとも、あなた以外に今回の依頼をお送りしていないことは間違いないです」

「じゃあこれってなんだ……ここの職員?」

「情報が漏れていた……?いや、アークスがここに来ているとなると……」

ディセットの呟きが聞こえる。

「すみません。まだ情報が不足していて確固たる答えを出せませんが、もしかすれば、思っていた以上に事態は深刻かもしれませんね……」

「ふーん、そうなのー?」

推し量れない事情でもあるのだろうとオニキスは匙を投げた。

「このアークスの所在についてはこちらで調査を進めますので、引き続きそれらはお任せします」

その言葉は聞き流しながらオニキスが壁を調べる。

(宝石とか埋まってないかなぁー)

だが、壁には銃弾やテクニックの痕跡が残されているばかりで、めぼしいものはなかった。

「ケッ、しけてやがる」

悪態をつきながら辺りを散策していると、奥に大きなパーツを見つける。

散乱していたものより形もよく、原型は留めているもののオニキスが見上げるほどに大きかった。

それに近づくと、その手前に倒れている人を見つける。

「おい大丈夫かー?死んでるかー?」

オニキスが声をかけながら近づく。

倒れた人物は呻きながらオニキスへ顔を向ける。マスクを装着しているのが確認できた。

「生きてるじゃーん!ディセットくーん!」

オニキスが通信をつなげて知らせる。

「人が!?状態は!」

「ガスマスクがうーうー言ってるぜ。ほらこれ」

ディセットへ倒れている人物を映す。

「すぐに特定します」

そうしていると、倒れた人物がもぞりと動く。

「た……」

「次にお前は助けてと言う」

「たす、け……」

ブーン、と、何かが起動する音が聞こえた。

「あ?なんだこの音……」

「あぐっ、うぁっ!」

突如、倒れていた人物が呻き始め、奥にあるパーツに引き寄せられ始める。

「い、嫌だ!僕はもういやだぁ!」

体が持ち上がる。

オニキスはその声に聞き覚えがあった。

「おい、待て!」

その手を取ろうとして腕を伸ばす。

だが、オニキスの伸ばした腕は、巨大なパーツによって阻まれてしまった。

「チッ、邪魔すんじゃねぇよ!」

そして人間を飲み込むように、それは立ち上がる。

「特定できました!今あなたの前にいる人物はアークス所属の――」

「――スイップ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side「いつかの任務で」

 

――。

「おい紫の、ちょっと来い」

いつかの任務の待機中、オニキスは不意に声をかけられる。

「ん?なんだいリーダー?」

「ふん、わかってはいるようだな」

オニキスの前にいるのは、自分の肩よりも低い小太りな少年だった。

「今日は僕の指示についてきてもらうからな。勝手なことするんじゃないぞ」

「アイアイサー!リーダー!」

偉そうに言う少年に対してまるで気にならない様子で、オニキスが挨拶を返す。

「そういえば、お前のその武器」

「ん?」

スイップがオニキスの持つ武器をまじまじと見る。

「はん、今時そんな旧式の武器なんて使ってるなんてな。古参気取りでもしてんのか?」

「まっさかぁ、他に変えがねぇだけですよぉ」

いたっておちゃらけた様子でオニキスが返すと、スイップはハァとため息を漏らした。

「お前も僕と同じで、配給の武装が微妙な奴かぁ……」

「そんなため息つくなよリーダー。不幸に肩たたかれるぞ」

「うるせぇ!」

この時、オニキスはスイップのアークスとしての監査官として、秘密裏に任務を受けていた。

態度は偉そうだが実力の底上げのための努力を積んでいる彼が、オニキスに関心を持たせることとなっていた。

「ほらほら~、そろそろ時間ですよーリーダー」

「わ、わかってる!言われるまでもない!」

そうして、彼らは任務へと赴いていった。

……。

「態度はでけぇ、実力はついてこない。だがあいつには光るものがある。それに騒がしくって面白いしな」

オニキスはそんな評価をしていた。

――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Scene7「代えのない意地」

巨大な腕を持つ、3mを超える巨大装甲のロボット、とでも言うべきか。

キャストの規格から逸脱した兵器が、オニキスの前に立ちふさがる。

オニキスは愛刀を抜き、臨戦態勢に入る。

「ディセット!見えてるか!?あいつが取り込まれちまった!」

「なんてことを……人体を原動力に動かすなんて……」

ロボットが動き出し、右手を振り回す。

すかさずオニキスは距離を取り腕から逃れる。

「如何にも非合法、って臭いがしますねぇ!どうしますー!」

「このまま放置するわけにもいきません。やれますか?」

「そうだな、行っちゃいますかぁ!」

腕を振り上げたロボットの動きを見て、素早く間合いを詰めて懐に入り込む。

(狙いは、足の関節!)

如何に重装甲といえど、関節への被害を被れば動きも鈍る。

外側に回り込みながら、刃を膝に突き立てる。

――ボシュッ!

瞬間、噴射音が響く。

「!」

狙いすましたロボットの足が視界から消える。

勢いのまま転がりぬけて、体勢を立て直したオニキスの前に。

ジェットブーツで浮き上がったかのようなロボットが映り込んだ。

だが、オニキスは冷静に相手の脚部を観察する。

「見っけ」

噴射口を特定し、構えを取ろうとした時、巨体が猛然と突撃をしてくる。

「うおぉお!?」

予想以上に速い動きにオニキスはカウンターをあきらめて横へ転がり、バックスステップで距離を離す。

ロボットは空中で姿勢を制御し、そのまま着地をする。

「ったく、ゴリラパワー型はこれだから……」

悪態をついて、オニキスは砂を払う。

「おい!スイップ起きてるか!」

呼びかけてみるものの、当の相手は反応を返すことはない。

ロボットの様子も変わらない。

「はいクソー」

スイップの精神状態に左右されるものかと思ったが、アテが外れて愚痴をこぼす。

(さて、どうっすっかな……)

オニキスの狙いはあくまで機動力を奪う。

だがあの巨体で機敏な行動の可能性もある。うかつに近づこうものなら動きに巻き込まれる可能性もある。

そうして、オニキスは待った。

ロボットが動きを見せる。

「ヘイヘイ、カモンカモーン」

武器を握りながら、相手へ手招きをして見せる。

直後、ロボットがその巨体ごとオニキスへぶつけるように突撃をする。

「そのスピード、見切ったー!」

バッと大きくオニキスが横へ跳ぶ。

「オラァッ!いつものくれてやるぜ!!」

そして握りしめたカタナを噴射口めがけて投擲。

十八番の技が炸裂し、ロボットのブースターが爆発する。

だが。

「あ」

ブースターを破壊された巨体がバランスを崩す。

足元にはオニキスの放ったカタナ。

「アー!!テメーッ!」

咄嗟にオニキスが腕を伸ばす。

カタナはオニキスのフォトンと連動しており、この合図で再び手元へ戻る。

はずだった。

ズンッ、と巨体が地に落ちる。

オニキスの手元に戻ってきたのは、見るも無残にひしゃげてしまった自分の愛刀だった。

「この野郎……」

ロボットが態勢を立て直し、オニキスへと向き直る。

「せっかく、人が丁寧に事を済まそうとしてやったのによ……!」

怒り心頭のオニキスの背中に、一本の武器が発現する。

「あぁ見せてやるよ、てめぇが言ってた旧式の武器でよぉ!」

ロボットの右腕がオニキスへ迫る。

刹那。雷のごとき轟音が洞窟内に響き渡り。

オニキスの背丈ほどになるロボットの右腕が、根元から吹き飛ばされる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――。

「ザックスなんて、お前そんなので何しようってんだよ」

そりゃあ、好きだから使うんだよ。

「今時そんな森林伐採用のただ重たい斧なんて、どのアークスも使ってねぇ」

おぉ、俺だけが使うってのはいい気分じゃねぇか。

「それより見ろよ、この新しい装備!かっこいいよなぁ」

ああかっこいいな。だが俺はこいつがいいんだ。

 

……数カ月前、研修任務ののちのある日。

「すげぇ……オニキス、お前守護輝士と知り合いだったのかよ……」

とあるアークスの会食に参加していたオニキスは、スイップを呼び出していた。

「まぁな^^」

「お前実はすごい奴だったのか?」

「そんなぁ、俺はただのアークスだってぇの」

あっはっはっはと高笑いするオニキスを見るスイップは、なんだこいつやっぱりふざけてるのか、と言いたげな表情を浮かべていた。

「……守護輝士って、本当にすごいんだぞ」

スイップが口を開いたとき、オニキスは静かに耳を傾けた。

「ダーカーだけじゃない、親玉のダークファルスと真っ向から戦えるんだ。それだけの実力に、それだけ見合った装備も用意してる。適性がある。その力で守りたいものが守れる。だから僕は、そんなアークスに憧れたんだ」

「だから、オニキスの武器の話を聞いたとき、悔しかった」

オニキスは黙ったまま、スイップの言葉を待つ。

「森林伐採用のただの斧。当時は物資がないからって作業用の道具を武器に転用してた話は知ってる。これでも勉強したんだ」

「守護輝士を見ろよ。そんな装備じゃない、もっともっと、フォトン効率だとか、アーツの威力だとか、そういうところに心血を注いでる人たちだっているんだぜ?」

「なのに、お前はそんなの気にしないでいるのが、すごいって思えたし、悔しかったんだ」

「僕だって、いつかはあんな装備を持てる、そう思えると、胸が熱くなる」

「でも、それと同じように、空しくもなるんだ」

「僕は、いつまでたっても」

そこで、ガスッと頭に拳を当てる。

「な、なにすんだよ!?」

「そんなこと言ってっと、いつまでたっても前に進めねぇぜ?ほら、憧れの守護輝士が目の前にいんだからよ」

「なっ!?お前!失礼だろ!?」

「そんなこたぁねぇよ。ほぉら、帰っちまうぞぉ。一生に一度しかねぇかもしれないチャンスだぜ?」

「っ!」

打てば反応するスイップが、オニキスは面白くて仕方なかった。

「わ、わかった。いってくる」

「おう」

スイップが離れた後姿を見る。

(あぁ。俺はただのアークスだ。お前のほうがきっと利口になるぜ)

オニキスは帽子のつばを軽くいじった。

――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重量に任せたザックスの横薙ぎをかます。

轟音と激しい金属の引きちぎれる音が響き渡り、分厚い刃がロボットの右足を断裂させる。

その衝撃で、ロボットを洞窟の壁へとたたきつける。

断裂された部位から電気音をたたせながら、ロボットはそのまま抵抗もできず、動かなくなった。

ザックスを片手で振り、担ぎなおす。

一歩ずつ、ロボットの残骸へと近づく。

「おっと」

オニキスの顎をなにかが掠める。

ロボットの左手の装甲からフォトン製の細長い刃が伸びていた。

だが、オニキスは何事もなかったかのように、壁にもたれかかるロボットに対して、ザックスを振り上げ、そのまま左手を叩き潰す。

振り上げる。

最早微動だにしなくなったロボットに残った左足も、ザックスを振り下ろして切断する。

そうして、胴体に眠っているであろうスイップを取り出すため、切断した箇所からこじ開ける。

小さく屈められたような姿で、スイップが転がるように出てくるのを、オニキスは受け止めた。

「ガラクタが、手間かけさせやがって」

ザックスを格納し、スイップにまとわりつくパーツの残骸を丁寧に取り外す。

マスクを外すと、やつれきったスイップの表情が出てきた。

体格もすっかりやせ細っている。見る限り、過剰なフォトンの消失に、ここら一体の細菌にむしばまれて危うい状態であった。

軽いその体を抱え上げて、ディセットへ通信を送る。

「もしもーし!要救助者を発見したから、なんとかしてくださーい!あと面白いもん見つけたから回収しまーす!」

通信を入れた後、辺りは静まり返っている。

おそらく自分たち以外、ここには誰もいないであろうと踏んで、オニキスはパーツの残骸を手に取れる範囲で回収してから、洞窟を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Scene8「よくある任務」

オニキスの任務と時を同じくして、一隻のキャンプシップが発進していた。

搭乗員は、青い服の少女一人。

名をネロ。アークスの最高峰の戦力を有する者に与えられる役職「守護輝士」である。

ネロは一人、匿名からの任務遂行のため、ナベリウスに向かっていた。

(私を指名か……なんの理由で、だれが……)

過る疑念を払うように、通信が入る。

「こんばんは、ご機嫌いかがですか守護輝士?」

比較的落ち着きのある、大人びた女性の声。

「ん?あぁ、どうもどうも。コンディションはまずまずってところかな」

平静のまま、ネロが返すと、通信相手はそれならば問題ないという。

「今回はクライアントの希望で、私、イシュルーナがオペレーターを担当させてもらいます」

イシュルーナ。

その名前に聞き覚えがあった。

イツミたちが所属しているHQの一人であったことを、ネロは思い出す。

「ふむ、そうか……それで?そのクライアントってのはいったい誰なんだ?」

「匿名希望とのことですので、その質問への返答は控えさせていただきます」

「ふむぅ……」

納得は行かないまでも、すでに受諾した任務。

ネロは切り替えることとした。

「ま、とりあえずいいや。続けて?」

「はい。今回の任務は、ナベリウスに滞在しているという人物の無力化となります。こちらの再三の要請に返答をせず、我が物顔でナベリウスを荒らしまわる野蛮な存在のため、今回の作戦となりました」

「そりゃまた大層なことで……」

「また、とある鉱石にも関わりのある人物とのことで、慎重に事を進めていただければとの要望があります。」

「簡単に言うと、動きを止めて捕縛すればOKと?」

「そのようになります。方法につきましては、一任するとも」

「了解。可能な限り、生きて捕らえるよ」

「よろしくお願いします」

イシュルーナとの通信を終えようとした時。

「ひとつ、伺っても?」

「ん、なに?」

「昨今、市民区を騒がせている願望機なるものが出回っている話について」

「あぁ、いつぞやの記録で見かけたアレか……」

「今回接触していただく人物が見つけた鉱石が、願望機とのつながりがあるというお話があるそうです」

「なるほどねぇ……?」

「あくまで噂話、ということですけれども」

「んじゃあ、それも頭に入れつつ任務遂行してみますか」

通信が終わるころには、目的地にたどり着いていたようだ。

「それでは、よろしくおねがいします」

「了解、任された」

通信の終了を確認し、ネロは輸送機内のテレプールの前に立つ。

「んじゃ、行くか……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Scene9「再会と再開」

ネロがナベリウスに降り立つ。

周囲を見回すと、一人の人物が川のほとりに座り込んでいた。

「あれは……」

灰色の肌、全身の赤い入れ墨、そして自分よりも一回りも大きな体躯。

ネロは警戒しながら、その背中に近づく。

「あぁ、間違いないか」

いやに低い声のその人物は、座ったままつぶやく。

ぴたりと、ネロが歩みを止める。

「あの日と変わらない気配、となれば」

ゆっくりと立ち上がり、振り返る。

「やつも適当をほざいた、か」

吊り上がり、血のような赤黒い瞳。

口からは巨大な牙があらわになっている。

「久しいな」

「やあ」

きっと人はこれを鬼というのだろう、ふとそんなことをネロは考えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――

数カ月前。

アークス内部での内紛の計画が公安部経由で知らされたネロは、

計画を阻止するため、バルムンク指導の下、偽の襲撃計画に参加していた。

先んじてこちらが襲撃を行い、わざと失敗させることにより黒幕の手管を崩す目的であった。

任務として割り切ったネロの前に立ちふさがったのは、

ギャラエ、という男だった。

巡回していたギャラエを襲撃したネロは、

無尽蔵ともいえるギャラエの耐久に時間を稼がれる。

危うい場面があったものの、間一髪のところで作戦に参加していた仲間の機転により、無事生還を果たした。

この作戦により、アークス内部を暗躍する「ブラックペーパー」の存在が浮き彫りとなった。

――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギャラエとの再会は、あの任務以来であった。

「わざわざ暇つぶしにでも来たか?」

「任務だよ。ここで暴れてるやつを止めろって言うね」

「ふん、大したことだ」

鼻で笑うように、ギャラエが言うも、ネロは表情を変えない。

「そういや、この間ガキが何人か来ていたな。俺の物に手を出した挙句、わけのわからんことを抜かしていたんでな。適当に追い払ってやった。まったく、組織というのは、度し難いな」

なるほど、とネロは納得した。

詳細についてはいまだわからないことばかりだが、少なくとも相手が目の前にいることだけは、確信できた。

「出来ることなら手荒なことは避けたいんでね、念のため言っておこう」

ネロがそう踏まえたうえで、言葉を続ける。

「おとなしくここから出ることだ。抵抗するならば、力ずくでも連れて行くがね」

「断る」

一つ返事をして、ギャラエがネロをにらみつける。

「組織にこれ以上身を置くつもりはない。ここが俺の今あるべき大地だ」

「ったく、やっぱりこうなっちゃうか……なら、言うことを聞いてもらう」

そういってネロがコートダブリスを抜刀する。

「あの日は邪魔が入ったが」

ギャラエも担いだポールメイスを握る。

「今度はその面、潰させてもらおう」

「はっ、できるものなら、やってみな!」

そう言って、ネロが地面を滑るように一直線に突撃をする。

ギャラエが左腕を伸ばしたのを見て、武器を地面に突き立てて宙へ舞い上がる。

「せあっ!」

アークスの保有する技術。フォトンを増幅させて放つアーツの一つ「サプライズダンク」。

飛び上がり拳をよけつつ、武器を構えて落下する。

だが、ギャラエもメイスを地面へ突き立て、大地を蹴って武器を軸に回転しネロの攻撃をよける。

「どらぁっ!」

回転の勢いのまま、地面をえぐり取るようにポールメイスで無造作に横へ薙ぎ払う。

「うおっと!」

ネロは後ろへ背を傾け、寸でのところでそれを避けつつ、バク転で距離を開ける。

歯をむき出しにして息を吐きながら、ギャラエの視線はネロを捉える。

「ほんっと、荒っぽい戦い方だこと……」

最初の交戦の際、自分をまきこんでのテクニックを発動し続けたギャラエの戦い方がネロの脳裏に過る。

「戦いに綺麗も汚いもない。最後に立っているかどうかだ」

「それについては、半分同意だね、っと!」

ネロが再び駆け出す。

ギャラエに接敵する間際、大きく屈み脇への切り上げを狙いに行く。

「ふん!」

視界から消えたネロの行動を読んでいたかのように、ポールメイスを再び地面へ打ち込み、ギャラエがネロの攻撃を遮る。

ネロは舌打ちをして、そのまま力押しでメイスを横へと弾き飛ばす。

「っ!?」

瞬間。ネロが武器を捨てて横へ跳ぶ。

ネロのいた場所をギャラエの拳が空を切っていた。

ネロの顔ほどもある拳がせまる瞬間が、ネロの脳裏に焼き付く。

(コートエッジとかで受けるならまだしも、これで受けたらひとたまりもないっての!)

ギャラエの怪力が尋常でないことは、いやほど見せつけられた。

拳一つでシップ内の床を破壊していた光景がよぎる。

ギャラエはすかさず、ネロの武器を蹴り飛ばす。

「これで頼れるものがなくなったな」

そういって、ギャラエが両の拳を固める。

(でも、ただの力ってことなら負けちゃいない)

「なーに。武器に頼ることばかりが戦いじゃない。そうだろう?」

そう言って、ネロも拳を構える。

「女が。よくほざいた」

ギャラエがニヤリと笑う。

「こい。その度胸、見定めてやる」

「なら、遠慮なくっ!」

フォトンを爆発させて、ネロが一瞬で接敵する。

「っ!」

ネロの体当たりで体勢を崩すも、続く右の拳によるストレートを両手で防ぐ。

だが勢いを殺しきれず、ギャラエが後方へ押し出され、踏ん張る足が地面をえぐる。

「ほぉ?」

「素手でもそれなりには、自信があるんでね」

(あの様子、見えてない)

「やはりお前は良き戦士だ」

ギャラエが姿勢を整えようとした時、ネロが動く。

「では、こちらもいこう」

ネロの動くのを見計らって、ギャラエがテクニックを発動する。

ゾンディール。発動地点へ敵を引き寄せるアークスが使用できるテクニック。

「うおっ!?」

足元をすくわれるような引き寄せに、ネロが態勢を崩す。

「つぶれろ!」

態勢を崩すネロへ追い打ちをかけるように右腕を力いっぱい突き出す。

「このっ!」

崩れる態勢を利用してスウェーで避ける。

が、ネロがカウンターでギャラエへアッパーを繰り出すも、体勢が悪くギャラエの顔を横切ってしまう。

「終わりだ!」

ネロのがら空きの胴体へギャラエの左拳が振り下ろされる。

「こいつでお返しだ!」

ネロの空へ突き上げた拳が光る。

刹那。

ギャラエめがけてフォトンの塊が降り注いだ。

 

――メテオフィスト。拳を掲げることでフォトンを上空から降り注がせるフォトンアーツ。

ネロはその技を、敵の攻撃を避けることで発動させることができたのだ――。

 

「ぐおわっ!」

直撃を受けたギャラエはその衝撃で吹き飛ぶ。

「動くな!」

フォトンの塊に巻き込まれながらも、低い姿勢で逃がしきったネロは、吹き飛んだギャラエに馬乗りになり首元へ隠し持っていたナイフを突きつける。

その時、ギャラエの全身におびただしい銃痕の後を見つけた。

「この傷は……」

銃痕だけではない。刺し傷、そして爆発によるやけどの跡。

(あの時の……)

「……傷など戦火のただ中でいくらでもできる。だがな……」

「この間のハエは、手ごわかったぞ……」

そう言って、ギャラエは諦めたように地面へ腕を下す。

「……このままアンタを連れていく。構わないな?」

「……ああ。だが頼みがある」

「内容は?」

「二人、預かってほしいガキがいる」

「その二人の身の安全を確保できる場所を用意しろ。そういうこと?」

「あぁ……それで構わん」

「わかった。できうる限りで検討するよ」

「頼んだぞ……」

ガキ。一人はネロにも検討がついていた。

ギャラエと常にともにいた少女。

どういう理由があってギャラエが連れているかはわからなかったが、守るべき人間は守るというだけであった。

「笑い話にもならんな……年端も行かぬ少女に元将軍が負けるなど」

「失敬な。これでも19ですよーだ」

「子供も作れんガキが抜かす」

「うぐっ」

ギャラエが鼻で笑い、ネロは思わず言葉を詰まらせた。

「だが、負けは負けだ。連れて行け。あとはル=ロウドの気の向くままに、だ」

「わかった。下手な抵抗をしないなら、こちらとしても助かるよ」

ネロが立ち上がり、拘束を解く。

「……お前の、知り合いに」

ギャラエが立ち上がりながら口を開く。

「ルナという少女はいるか」

「ルナ?あぁ、それがどうしたの?」

ルナ。ネロの記憶でいえば、どこぞの屋敷のメイドだったか。主人がいるとは聞いてたが、まさか目の前の人物とは思いもしなかった。

「自由の身だ。自分のために生きろ。そう伝えてやってくれ」

「ふむ……わかった。次の会ったときに伝えておく」

「あぁ……」

ギャラエが不意に、空を仰いだ。

「よき武人に会えたことを、誇りに思う……」

「……」

ネロは黙ったまま、その姿を視界に入れつつ、通信を送った。

「さて、戻るか……」

 

帰投中のキャンプシップ内。

ネロへ通信が入る。

「首尾はいかがでしたか?」

イシュルーナからだった。

「あぁ。対象の捕縛は完了。どうにか任務完了だ」

服についた泥を落としながら、ネロが伝える。

ギャラエは奥の倉庫に隔離していたが、抵抗もなく静かなものだった。

「結構。流石は守護輝士、といったところでしょうか」

「なんとかなったはいいけど……なーんか忘れてるような……?」

「思い出せないようなら大した内容でもないのでは」

「う~~~~~~ん……」

アイテムパックを確認する。

「……うん?」

「なにか?」

「あっ」

思い出した。

「しまった!武器忘れてる!?そうじゃんあのとき咄嗟に手放しちゃったんだったぁ……!?」

「何の話ですか……?」

呆れ気味のイシュルーナ。

「戻って!忘れ物した!」

「出来ません。対象の護送中ですよ」

「くっそぉ!じゃ、じゃあだれか落し物探してくれそうなのかいる!?」

「はぁ……こちらで手配させていただきます」

「ごめん、助かる……!」

こうして、ネロの任務は終わりを迎える。

後日、コートダブリスもネロのもとへと戻ることとなった。

ネロはまた、いつもの日常へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Interlude「守りたいモノ」

――。

ギャラエがオラクルと邂逅したのは、とある事件の後のことだった。

ダーカーの影響により、オラクル周辺宙域に異世界と呼べる特殊な領域が生成された。

そこで、ギャラエは目覚めた。

だが、鬼が目にした世界は、自分の記憶にあるものと何一つ合致することはなかった。

唯一、自分が守り抜いた少女の姿だけが、鬼の残された形あるものだった。

かつて身に着けた重厚な鎧も、使えていた皇帝から与えられた武器さえもなく。

すべてを失ったギャラエは、ただ少女を守るために生きることを決めた。

「うわ!すごい!アニメにでてくるオークだ!」

そんな、素っ頓狂な少女の声が聞こえたのは、目覚めてからいくばくかが過ぎた時だった。

気づけば、見知らぬ船に連れてこられ、飯を振舞われ、酒まで出されていた。

「気が済むまでいればいいよ!」

イツミという少女が無邪気に笑顔を向ける。

何が面白いのか、ギャラエにはわからなかった。

だが、ともにある少女――イツミがクルクと名付けていた――が満足そうにしているのを見て、鬼は目を細めた。

「へぇ、笑えるもんなんだな」

ノーリというガキが視界に入り、思わずにらみつける。

「悪かった。まぁ酒でも飲んでくれ。今日はおごりだ」

「え!?いいの!?」

イツミが振り返り、目を輝かせる。

「オーナーのおごりだ」

「やだー!お小遣いなくなっちゃうじゃーん!」

「だったらお菓子の追加注文はやめることだな。まったく、改造してもらったとはいえ、これ以上容量を使わせないでくれるか?」

「いーやーだー。私のお店なんだから私が好きに選ぶもん。だから毎日仕入れとかも……」

店の奥に消えてく二人を見送って、隣に座るクルクに視線を移す。

食べてお腹がいっぱいになったのか、すっかりねこけてしまっていた。

鬼はその頭を優しく撫でてから、席を立った。

「借りを返す、か」

それ以来、鬼はアークスシップでの手続きをイツミたちに任せて、ナベリウスを拠点に滞在することにした。

BARへの食品の仕入れと納入。そして相応の対価を以って、彼もイツミたちの一員になった。

――。

……。

鎖の音で目が覚める。

あれからどれくらいたっただろうか。

クルクとルナは元気でやっているだろうか。

イツミは心配しなくともいいだろう。強い少女だ。

店がなくなってからはナベリウスをずっと放浪していた。

食うものに事欠かなかったが、クルクの服を買い足してはやれなかったか。

判然としない意識の中、靴の音が近づき視線だけ送る。

「もう、充分だろう」

男の言葉。その真意はわからなかった。

だが、不思議と思い至るものはあった。

「……すきにしろ」

「すまない」

鬼が聞いたのは、そんな寂しげな言葉だった。

きっと、泣いていたのかもしれないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Information 「調査報告書-file03-」

・守護輝士の活躍

昨今のアークス内部で発生していたダーカー出現の重要参考人が、守護輝士の手によって逮捕された。

ナベリウスを根城としていた容疑者は、少女を拉致・暴行などを行い、またアークスに対しても攻撃的な反応を示しており、現在、容疑者はアークス管理下で余罪の追及が行われているとのこと。

 

・「森林ラピスラズリ」について

ナベリウス森林地帯で発見された鉱石の研究により、アークスシップに出現した第六使徒を構成していた幻創の濃縮体であり、対象の深層心理を具現化させるものであり、地球で発見されたエーテル体の亜種とされ、具現武装の媒体としての運用が可能であるとされた。

現在、ナベリウスでのみ確認されているが、他惑星での採集については現在調査が進められている。

 

 

 

 




こんばんは。ギリギリ翌日です。
すみません。気づいたら話をだいぶ盛りました。

ロールプレイセッション第二話。いかがでしたでしょうか。
大人数でのセッションとはまた違う、一人一人にフォーカスを当てたものは、キャラクターを深く、魅力的に見ることができることと思います。

見せれてたらいいなぁ。

なお、今回につきましては脱線個所をだいぶ盛りました。
参加者の方が見てたら、あの、盛りすぎてたらすみません。筆が乗りまして(銃声

出来る限りはじめてPSO2に触れる人向けにもなるように文章を調節してますが、読み物として、そしてあくまで多くの協力があることをタイトルで示せて入れればと思います。

正直自分だけじゃ想像しきれないキャラクターばかりで、ロールプレイの面白さを痛感します。

さて、3話での本編完結予定でしたが、1年くらい積み立てた詰め込みたいものをなんとか入れて削ってと試行錯誤の連続です。
ですので、あの、多くなったらごめんなさい。いえ、増えます。とりあえず一話は(
現在書き起こし中の物が如何せんボリューミーになりそうなので、明日何とか巻ければいいなぁ……なんて……思ったりなかったり……

一度投稿し始めたので、完結を伸ばすとまた何年後になるかわからないので、このまま勢いで駆け抜けていきます。

ここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
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