だれでも良いから聞いてほしい、俺は現在、こことは別の世界に転生してしまったのだ。死亡は勿論してしまった。原因は過労による不注意事故。無理もない、あんな労働をしていれば不注意の一つや二つぐらいはやってしまうものだ。それが不幸にも死亡と言う形になってしまっただけだ。
俺は意識を失う前に神様にお願いをしたのだ。最近、アプリでウマ娘と言う物が大人気になっていて俺自身も楽しくて長くやっていた。そしてそのために来世はその世界に転生したいと思って神様に祈りを捧げてた。
どうか、来世は白馬系、ウマ娘又はウマ漢でも良いので二足歩行できる馬でお願いします。
確かに願いは叶いましたよ・・・そう二足歩行できる馬になれました。でもそれが斜め上に叶うなんて誰が想像できましたか。これで想像出来たらその人は間違いなく天才ですよ。こんなことあんな天才軍師である諸葛孔明だって想像できない・・・と思いたいけど話がそれてしまった。要は伝えたいことはただ一つ。
そう俺が転生したのはドラクエ5に登場する、ジャミと言う魔物。いやいや、可笑しいでしょう。確かに二足歩行、白い馬、願いは叶いましたけどどんな叶え方をしているのですか。普通にここはウマ娘の世界に転生させてくださいよ。
俺はオグリキャップやタマモクロス、メジロマックイーンなどのウマみたいに転生したかったのに。確かに体は白ですよ、二足歩行ですよ、なんで最後で魔物と言う要らないおまけがついてくるのですか。
しかもこのジャミはドラクエ屈指の悪党で有名なゲマの部下で明らかにぶち殺される運命のボスです。しかもこのジャミ自体も主人公の嫁を誘拐するという外道なことをしますので余計にダメです。
まあ、その分薄い本が出やすいとも言えますけどそれは今は置いといて俺はそんなジャミに転生をしてしまったのだ。どうしよう、このままいけば最後は主人公に殺される運命になる。
それだけは避けたい、と言うかこの死にやすい世界でどうやって生き残ることができるのか。それともう一つは余りにも悲劇的な主人公の手助けをしたいなと思っている。敵だけどさ俺はドラクエ5を何回もやりこんでいた漢だからさ主人公が可哀そうなのよ。
マジでゲマ死ねと何十回思ったことか、今は上司に当たる人物なのですけど。ゲマをボコボコにするために99レベルまで上げて圧倒的に倒すほどに嫌いです。
その人物の配下に生まれ変わってしまうとは。しかも原作の始まる一年前ぐらいにですよ。準備している時間は余りにも少ないですが今からでもできることをしなければならない。
まずは俺自身を鍛えることだ、幸いなことに魔物の中でも俺はエリートみたいだから本編みたいに努力もしないで油断していてもあれほどの実力があったのだ。
死ぬ気で努力をすれば強くなれるはずだ、だからまずはグランバニア城の近くにあるグランバニアの洞窟ではぐれメタル狩りをする。俺の本拠地の塔からも近いからな。
ここは生前でもかなりお世話になった場所だ、ここでかなりのレベル上げをしていた。下手にすればここで主人公を99までしたこともあった。
だってこの先を進めるとヒロインが当分の間離脱するから。すぐに再会させるためにもここで頑張っていたな。離脱後は雑魚戦闘はすべて逃げでボスと戦ってあっという間に終わらせたな。
そしてここで気になるのは主人公がどの嫁を選ぶのか。王道だとビアンカだけどフローラ、デボラもあり得るからな。でもデボラがいるのかは分からない。だいぶリメイクを繰り返して出てきたキャラだから。
そうなるとビアンカ、フローラの二択になるのだが。個人的であるが俺はフローラを選んでいた。
別にビアンカを否定しているわけではない。幼馴染であり一緒に冒険をしたこともある、とても魅力が多い女性なのは間違いない。ドラクエの中でも俺は三本指に入るぐらいに好きな女性でもある。けれど相手が悪かったとしか言えない。あそこまで魅力的なヒロインが同時に出てきたことがビアンカの不幸だと思っている。
フローラは真面目に魅力的な女性過ぎる。説明すると長くなるほどである。だから主人公がどちらを選ぶのかが気になる。王道のビアンカなのかそれとももう一人のヒロイン、フローラなのか。
できればフローラと仲良くなりたい。完全にジャミの姿になっているがやはり生であの姿を見てみたいと思っている。
そのためにも今は強くなり余裕を持つ必要がある。考えた俺は早速、原作が始まるまで修行を開始をするのだった。
幸か不幸か、社畜で鍛え上げた精神力が役に立って長い間、修行を続けることに成功した。けれどもこれで満足してはいけない、本当にぎりぎりまで強くなる努力をしなければならない。元々の運命を変えるのである。
それこそ、魔王とも戦えるぐらいの強さを身につけなければならない。それが最低条件だと思っている、それと魔王軍の立場を上げるためにも天空装備をこちらが奪っておく必要があるのかなと思いで俺は修行を続けるのだった。
これが後に神鳥ラーミア又はレティスが語る、大魔王ゾーマ、天魔王オルゴデミーラ、大魔王バーンに並ぶ最強の魔王ジャミの始まりの瞬間でもあった。
なお、本人であるジャミはあんまり気がついていない様子。今、新たな物語が幕を開けようとしていた。その物語の結末は未だに誰も知る由もなかった。