私が意識から回復するとそこには顔面ドアップで心配そうに見ていたゴンズが目に写った、驚いて声を上げてしまった。
するとゴンズがそんなに驚かなくても良くないかと言ってきた。その上で気を失っている自分をここまで連れてきてくれたのはゴンズらしい。すると私は失礼な事をしたと感じて謝罪をした。
「せっかく助けてくれたのに失礼な事をしました、ごめんなさい。お詫びに今度、踊りますので許してください」
「別に気にするな、こちらも近づいていたことも確かだし・・・と言うかお前はいつも踊っているだろう。お前についていけば勝手に踊りが見られるからお詫びにならないだろ」
確かにそうかもと感じてならば何が欲しいですかと聞いてみるとゴンズはこおりのやいばが欲しいと言ってきた。現実主義過ぎませんか!
いくらドラクエ5で一番ダメージを与える事ができる武器だけどお金で買えることができる武器だけどそれで良いのですかと思っていた。
でも助けてくれたから後で魔界に行ったら人間の街に向かって買い物をしようと決めた。それはともかく今は気になることがあったことを思い出してゴンズに問い掛けた。
「そうだ、状況はどうなっていますか。ゴンズが分かる所までで良いので教えてくれませんか」
そうお願いするとゴンズは答えてくれたのであった。ゴンズがこの世界に来てまず物凄い衝撃波みたいなものが繰り広げられていたのですぐに身を隠したらしい。
ちょっと待って下さい、ゴンズ!ゲマの幹部ですよね、一応ですけど数年前まで双璧としてやっていましたよね。それが危ないからと言って隠れていたなんてそれで良いのですかと思っていた。
でも私も全然人のことが言える立場ではないけど、それでも一応は戦おう、戦って勝てそうもなかったなら逃げても仕方がないと思うけど。
でも逃げたい気持ちは分かるけどあの強さではしかもゴンズの話だと正体も見えなかったということらしいので敵は未だに分からない状態な訳だ。
この近くにいる可能性もある、それなのに助けてくれた事だけは嬉しいかなと思っていた。それとリーザス村はどうなったと聞くとゴンズはお前の部下のおかげで無事だと言っていた。
それを聞いてホッとした、するとゴンズがどうしてそこまで人間を守ろうとするのかが理解出来なかったらしいので私にその真意を尋ねてきた。
私は素直にハッスルダンスをあの村の出身のゼシカという女性から教えてもらう為に恩を作っておけば教えてくれると考えてから必死になって守っていたと返答するとゴンズは笑いながら返してきた。
「なるほどな、それを聞いて納得した。確かにお前ならばする行動だったな、俺の考えが足りなかったな」
でしょと言ってから私はゼシカや村が無事ならばそちらに向おう、更にゴンズに対してお願いをした。ここはゴンズが統治する事になるだろうからそこからリーザス村の人々だけでも貰っても構わないかとお願いをした。
しかし、そう簡単に承諾はできないとゴンズが言ってきたので私は笑みを出しながらゴンズに伝えた。
「そうですか、分かりました。いきなり無理なことを言ってすみませんでした。この事はしっかりとゲマ様に報告しますね。ゴンズはうまく隠れて勇者と暗黒神が相打ちまで待ってから世界を取りましたと間違いないように伝えますね」
そう言ってから立ち去ろうとしたらゴンズがいきなりものすごい速さで近づいてきて、分かった俺たちは昔からの友だもんな、それぐらいはやるよだから俺が暗黒神と勇者を倒したと報告してくれと泣きながら言ってきた。
あまりにも情けない姿で少しばかり唖然としていたけど譲ってくれるという事ならばこちらも少しばかり嘘を言っても助けてあげることにしますかと言って交渉は成立した。
そう言えば私が女性になったことを伝えていないからもしかして攻撃をしてくるのかなと思いながら踊りをしてリーザス村に向かった。
まさかの踊りのおかげで私がジャミと言う事が信用されて通してくれた。すみませんが踊りが好きだからと言ってジャミとは限りませんからねと思いながら幹部たちと合流した。
「久しぶりね、シュプルにサイス!良く、私が戻ってくるまでリーザス村を守ってくれた」
するとサイスがはい、目的の場所に向かってもいなかったので仕方がなく戻ってきてシュプルとともにリーザス村の守備についていました。と言うか大将が女性になっていますよと言われた。
ですよね、分かるよ。私も女性になった時は本当にびっくりとしたからね。とりあえずサイスは急に襲ってくることはしなかったけど顔が真っ赤になっていた。
そこまで魅力的なのかなと思っていたら急にシュプルがこちらに向かって飛びついてきた。なんだと思って構えていたらシュプルが息を荒くして話してきた。
「ジャミ様!なんと美しく可愛げな姿になってこのシュプルは感激です。それで今までの褒美として一緒に温泉でも行きませんか。もしかしたらジャミ様は気がついていないかもしれませんが自分は女ですから安心して下さい。そんな変なことは・・・するかもしれませんが今までの褒美として大目に見てください。それとこちらにある服もぜひとも着てみてください」
待て待て待て、落ち着いてシュプル。完全に目が極上の獲物を捉えている目になっているから落ち着いて、本当に怖いからしかもその服って踊り子の服じゃないですか。完全に下心が丸出しでしょう。
それとシュプル、貴方は女性だったの本当に今知ったですけど。それにしては男よりもかなり積極的な気がするけど・・・ま、まさかと思っているとそれに応えてくれるかのように回答がきた。
「そうでした、あまりにも女性なのに女ばかりこうして襲っているせいなのか百合騎士とも呼ばれておりますけど・・・それは今は置いといてまさか、大将がここまで可愛く美しくなるなんて・・・この軍に仕えて本当に良かったです。食べても良いですか、よろしければ今後の給料はいりませんから」
・・・やばい、完全に捕食する眼だ!息を荒くしてこちらの服を脱がそうとして来たので私は力一杯に投げ飛ばした。するとシュプルは飛ばされながらありがとうございますと言って山を超えて海まで飛ばされて当分の間は帰って来てほしくないなと落ち込みながらそう考えた。
そして悲報、この軍での一番の常識だったと思っていた幹部は実は一番頭がおかしかった。サイス!あとはお前だけが頼りだ、最後の砦として頑張ってくれと心の中でそう叫んだ。
それはともかくリーザス村の被害は建物などの損害は大きいがサイスと百合騎士・・・ではなくてシュプルの二人の采配で死人は出ていなかった。
二人とも本当に素晴らしい成果だと素直に褒めて上げたかったけど今はサイスしかいないけど感謝は伝えた。さて、ここからが本番だと思って私は助け出した村人たちに交渉を始めようとした。
するとサイスが交渉でしたら自分がやっておきましたと報告された、私ははい?と頭をかしげているとサイスが説明をしてくれた。
説明によるとサイスが私がいない間に既に村人たちと交渉して村人たちは既に廃村に近い状態から建て直すならばサイスの上司の元に移住をしてみませんかと提案を出しらしい。
そしてサイスたちからも支援をしてくれるのであれば受け入れますと返答を頂き、そうなれば村の修理は必要はないと判断して木材の調達や負傷者の手当などして待っていたというのだ。
・・・サイス、あなたが指揮官になってください。物凄く優秀ではないですか、私がいない間にここまでできるものなのですかと驚きを隠せないでいた。
その上で部下の魔物たちから更に信じられないコタも聞いたのである。それは間違いなく十倍以上の相手に5日間、サイスの指揮のもとで戦って防衛を成功したというのだ。
その内容がまず村を囲むように柵を設置してからそれらを存分に濡らしてからサイスのヒャダルコで凍らせて仮の城壁を作りその上で村の入り口には何も設置はしなくて防衛をしていた。
なんで村の入り口にも柵を設置しなかったとサイスに尋ねてみると理由があった。そこならば簡単に突破が出来ると相手に思わせる為ですとそれはそうだ氷の城壁がなければ簡単だわと思っていた。
するとサイスがだからこそそこばかりから入ってこようとする、ですが分かっているかもしれませんが村の入り口は多くて6体ぐらいが限界です。そしてこちらは待ち構えるように兵を集中させて勝ちました。こちらは十人以上で入ってくる相手を一斉に攻撃が出来ます。
この場所、局地戦だけですけど兵力が逆転になるのです。ですからここを必死に交代で守って防ぎました。もちろん飛んでくる敵もいると考えて村から布を集めて濡らしたあとに村をかぶせるようにしてヒャド系の魔法で村をかぶせて、全体を大きな家となりそれで村人たちには地面で掘った場所に避難をさせました。
結果的に人々は助ける事ができましたが想像以上の攻撃で上空の氷は破壊されて建物は破損しましたと報告された。一言、伝えても良いですか・・・天才か何かですか。
サイス!本当に幹部に推薦しなくても良いのと思えるぐらいに優秀な指揮官だった。でも本人からこれを功績と思ってくれるのでしたら村人の安全と自分を門番や伝令役にさせてくださいとお願いされた。
ともかく今は村人を移民させる準備と助け出したゼシカの様子でも見ておこうと考えて行動に移し始めるのだった。