鋼鉄の咆哮_AZUR BREAKER 作:Bligh_Drunk
とりあえず、ボチボチやっていくつもりではありますが、モチベがかなりの不安定さなので完全に趣味領域になります。
その点についてはご了承ください...
Z-0.虚空にて
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もしこの世に本当に神様なんて奴が存在したなら...
…いや、そんなもの初めから在る筈がなかった。
あるとすれば... そいつは如何にもくだらなく、汚らしく、醜い輪廻を未だに繰り返す奴らだけか。
無縁の地に在って、初めて俺は唯一存在としての自らを自覚した。
心は枯れ、器も無くし、唯そこに「在る」だけとなった形なき何か...
さあ、再び進む時だ。
俺には相応しい"可能性"があるからな...
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~XXX年前
某区住宅街 A.M 3:03
もうどれだけ自分を傷だらけにしてきたのかも分からない...
ただの人として、俺は充分貢献してきた筈だ。
だというのに...
自身は何の変哲もない、ただ普通の人だった。
平均的で凡庸で、これといった取り柄も示したことはなかった。
群れることに居心地の悪さを感じ、それ故に一人でいることが多かった。
特に角が立つ謂れなど、無いと思って気にしてすらいなかった。
"ただ一人でいたから爪弾きにされた"
実に腐れた世の中だと、幼いながらに思わずにはいられなかった。
それだけの為に、俺の生涯は苦汁に満ちたものになった...
社会という集団の外側に居ながら、それでも懸命に進み、がむしゃらに足搔き続けてきた。
そのひたむきな姿を評価してくれた人々に、ようやく俺は迎え入れられることとなった。
おそらく、それが俺にとっての最盛期だったと思う。
元より輪の外に居た人間にとって、あまりにも酷な現実を見せつけられた。
---日々を生きるだけで苦しい
---相互の理解もままならない
---希望すら忘れかけている
それでも...
それでもと、生きることだけはやめなかった。
今思えば... 何に躍起になっていたのか... 思い出すことすらできないが...
「…あと、すこしで...」
辺りは薄暗く、鈍い光だけが家路へと続いている。
今日は、流石に疲れた...
早く帰って休もう...
そうすれば、明日には何もかも忘れて......
「…ッおっと...」
「…ッ!」
唐突に、暗闇から現れたものに左肩から吹っ飛ばされそうになった。
妙な違和感はあったものの、辛うじて踏ん張り体を支える。
……全くふざけた野郎だ... 今日最大の悪態をつきながらも再び帰路につこうとしたが、そこである重大な変化に気づいた。
左の肩、つい先程までそこにあった所有物のカバンが無かった。
舐めやがって...! 幸いにも此処の地理は知り尽くしている、まだ遠くへは逃れられていないはず...
走れば追いつく!!
「やろう…ッ! …ぅあ...」
…だが、俺はその一歩を踏み出したところで地面に倒れ伏した。
なにがおこった…? よく見れば、俺の腹、ナイフが、深く、刺さって、手が、あかく、あかく、
今更になって、事の重大さを理解した。
なんてこった... 命の次に大事なあれを取り戻す前に、一番大事な命を失いそうに、なってるなんてな...
この路地、この時間帯で、助けが来る見込みは... 絶望的だ...
おわったな... なにも、かも...
不思議なことだが、死への恐怖は微塵もなかった。
俺自身、既に狂っていたのか...
はたまた、その世界に生きる意味を見いだせなかったからなのか...
かくして、一人だった男の生涯は、その夜に人知れず幕を下ろしたのだった。
~???~
≪死んだ気分ってのはどんなもんだ、human?≫
"……誰だ…お前は?"
見えざる何かに声をかけられた、何処かとも知れない場所にいる...
実に変なものだが、居心地は悪くない。
ただ言葉で言い表すことができない、本当に"なにも無い"のだ。
≪一から語ったところで意味はない。便宜上、君の世でいうとこの『悪魔』とでも思ってくれ。≫
"…悪魔が俺に何の用だ..."
≪なんてことはないさ、君の"理想"が手に入るのだよ。≫
"理想...?"
分からない、こいつはいったい何を言っている?
得体の知れない何かと会話しているというのに... なぜか俺は不信感は持たなかった。
≪お前が最も欲してたものさ。勿論、ただではないがな...≫
"『悪魔』の言うことを信じろと?"
≪既に答えは出ているだろhuman。その『悪魔』にすら魂を捧げてもいいと考えてるのによ。≫
"…確かに、そうだ..."
この際、こいつが何かなど関係ない。
本物の悪魔でも邪神でも...
"乗ってやるよdemon、魂だろうがくれてやる。"
≪では、その廃れきった"必要の無い魂"を代償としよう。≫
心が失われた、そんな感覚があったような気がした。
もはや、どんなものだったかも分かりはしないが...
あれはなんだ...?
光り輝くなにか... 意識がそこへ持っていかれるように、引き寄せられて、
≪さあ、第二の幕は上がった。お前の"在り様"、ここで見物させてもらうぜ。鉄塊の悪魔、"steel beast"...≫
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・system check . . . over===⇒all green;
---A.R.M.D Mein unit ⇒ standby;
---force command system link = ONLINE;
---H.L.G 9.9 link = OK;
---“C.S REACTOR” = 67.7%;
---main system . . . . . reboot . . reboot complete;
~??99年 12月31日
極北 氷河地帯
"君の理想が手に入るのだよ..."
…懐かしいもんだ... あれから約10年といったところか...
"この現世"へ流れ着き、俺という存在は全てが変わった。
多くのものを得た。
理想の器を得た、
新たな居場所を得た、
何より『力』を得た。
この極北の地に在って、禍々しくも強大で絶対的な力。
その"力"でもって、悪魔達の部隊は完成した。
機は熟した... 凍土を越え、奴らの世界を壊すときが来た。
時代が終わる、そして始まり... もう誰にも止められない。
それは、何の前触れもなく突然と訪れた。
人類は、来るエネルギー資源の問題解決の為、各国が新エネルギー開発に頭を悩ませていた折のことである。
北極の海域より現れたそいつらは、まるで前時代の死者達が蘇ってきたのかと見紛う程の大艦隊と"巨大な何か"と言わざるを得ない鋼鉄の悪魔だった。
それらの主導者たる者、"アレス"をして奴はこうとだけ言い放った。
<全人類に告ぐ、我々[テュランヌス]は人類の支配を終わらせる。降伏も迎合も認めない、お前らはここで終わる。以上、諸君ら最後の決死の足掻きを見せてもらう。>
その日、人類の歴史が終末へと向かいだしたのである...
---??00年 1月1日 不明組織[テュランヌス]が全世界に対し宣戦布告
---??00年 1月16日 米国,露国の編成部隊が先立ちテュランヌスへ攻撃開始
---??00年 1月17日 テュランヌス側より到来した高速戦部隊と1000を超す航空機群により
先遣隊全滅
---??00年 1月19日 ボフォート海上に展開していた米軍本隊へ向け、
超兵器ヴィルベルヴィント並びにシュトゥルムヴィント急襲、
同時に本国へ向けアルケオプテリクスが空爆を開始
全世界を震撼させることとなる
---??00年 4月29日 長きを経て人類側の部隊再編が完了
その際、サルベージしたテュランヌス側の技術を何とか解析に成功
これをもって、"世界解放軍"を結成
テュランヌスとの本格的反抗戦に臨む
---??00年 8月15日 多大な犠牲を払うも、超兵器ドレッドノートの撃沈に成功
---??00年 9月12日 超兵器ヴィルベルヴィント,アルケオプテリクスを破壊
列島側北極海に展開していたテュランヌス戦力の半数が沈黙
---??00年 10月22日 北極にて静観していたアレスに動きあり
Op.ラスト・エーヴィヒグランツ 開始
ヴォルケンクラッツァー,ルフトシュピーゲルング、列島諸国の破壊を開始
---??00年 11月19日 人類側最終戦力、サルベージ超兵器とともに究極超兵器迎撃へ
超高速巡洋戦艦 シュタルカーヴィント 撃沈
超巨大双胴戦艦 蝦夷 撃沈
超巨大潜水戦艦 レックレス 撃沈
人類側戦力、壊滅
---??00年 12月24日 ヴォルケンクラッツァー級による大陸破壊により地形の90%消失
人類の実質的全滅を確定
テュランヌスによる地球圏の制圧確定
地殻再生計画及び超兵器計画の最終段階を開始...
すいません、この話ではまだあちら側は出てこないんです。
まあ、かなり端折って書きましたが...
とりあえず、一つ目の世界の成り立ちというとこで...