鋼鉄の咆哮_AZUR BREAKER 作:Bligh_Drunk
なお、世界観的にはアプリ版ぐらいしか知らんので基本はそれに沿っていくつもりではいます。(確約はしない)
~???~
何処とも知れぬ、生きている者には認知すらできない謎の空間。
闇の中では、何も存在していないように錯覚する。
しかし、そこにはいた... おおよそ、表現するには例えるものが無い未知なる"何か"が...
おぞましくも巨大な眼を見開き、その場に音もなく集った"異形"達にそれは発言する。
≪接触の時は来たり; 狂気と無法の果てに,"鋼鉄"は目覚めたり; 悪魔達を誘導せよ.暴君を焚きつけよ.進化の果てを見るであろう; 接続せよ,接続せよ,接続を開始せよ:≫
………
……
…
空間は再び静寂に支配される。眼の存在も、いつの間にかこの場に無く、残ったのは場に居合わせた3体の人型をした異形の機装を持つ存在のみとなった。
内1体が、口火を切って双方に問いかける。
「さて、我らの"頭脳"の語る通りこれから接続実験を開始するわけだけど、何か他に言いたいことはある?」
「…特に無い。私は、私の役割を果たすだけ。それ以上に何か必要?」
「まぁ、貴方には愚問でしょうけど... そこの猪がことを理解してないようだから一応ね。」
「はっ! なぁにが悪魔だよ!! あの脳味噌野郎の命令に、素直に従うなんてつまんないね! 暴君だろうが、何だろうが消してしまえば同じだよ!!」
「分かっているでしょうけど、"彼"もあの"頭脳"と同等の兵器であるのよ? 下手な真似をすれば、実験場ごと無駄になりかねないわ。」
「では、[接続実験]を行うにあたり、規模を大型に固定する。…既存の実験場では足りないか...」
「なら、南の"廃棄場"を使いましょう。あそこなら、何かあっても問題無いし。」
「では設定を開始する。」
「あーあ、つまんないな。まあ、いいや。その内、釣られたエサもやってくるだろうし。」
異形達は各々言葉を交わすと、同様に闇の中へと消えていった。
…今この場で、言葉に表すことはできないが... 世界にとって重大な何かが起ころうとしていたのは確かだった。
それは、その世界に"生きている"者達でさえ、予期することはできなかった...
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~南太平洋 洋上補給基地周辺沖
” 南極海周辺におけるセイレーン勢力に動き有り ”
対セイレーン対策に追われるユニオン本部にて、その報告が届いたのがつい先日のことだった。
セイレーンとの戦いも幾年が過ぎ、対セイレーンの主要組織たるアズールレーンが戦闘方針の食い違いにより新設されたレッドアクシズとの対立が始まって以来から約数年...
幾度もの苦難に見舞われたが... 有力なKAN-SEN達と、セイレーン戦最前線における戦闘指揮とレッドアクシズ対抗及び陣営間での交渉に多大な貢献を果たした境 零次の活躍により、セイレーン勢力は大きな後退の動きを見せていた。
又とない好機であるが故に、本部に届いた報告は不安の芽となったのである。
セイレーン作戦により続々と集結した戦力が太平洋側のセイレーン勢力を攻撃しているが、その隙を突いて南側から奇襲を仕掛けられる可能性が出てきたのだ。
そこで、この南極方面に展開しているセイレーン主力部隊の掃討並びに海域における目的の調査が発令され、零次の特務混成部隊もこれに参加することとなった。
「しっかし、南極海のど真ん中に一体何があるんだろ?」
「報告から、海域周辺では異常な高エネルギー波が観測されたらしい。おそらく、大規模な鏡面海域があると見て間違いないだろう。」
「問題は、そんな場所で何のおかしな実験をしているかだねー」
「今までも奴らは様々な実験をしていたが、今回は何かが違う気がする... 勘でしかないが...」
「まあ、これからそれを調べに行くんだし? ついでに南極海のセイレーンも倒してやろうよ!」
「そうだな、よし! これより、南極海の調査任務を開始する、出撃ッ!!」
この時は、後に世界の破綻すら招きかねない存在が現れるなど... 異形の存在、あるいはセイレーン以外の存在には思ってすらいないことであった。
プロローグとしてはこのぐらい...
次回から多分、本編にはいっていく...と思う。