ガンダムビルドファイターズAMBITIOUS Alternative 天翔ける夢 作:八咫ノ烏
第二話です。どうぞ!
「さーて。スサノオ使ってくるたぁ予想外だったな…トランザム使われる前に仕留められればいいが…あんなこと言ったとはいえ俺に付かれたら困る」
そうぼやいて隕石の裏に機体を隠すレンと後輩二人組。スサノオにはトランザムという機能が搭載されており、それを発動させると機体性能が大幅に上がるのだ。いくらクロスボーンが高性能だとしても、攻撃を当てることさえ難しい状態になる。
「おいエリー。お前エクシア乗ってんだしスサノオの相手してやれ。どうせブシドーより弱いし、あれくらいならお前の今の実力でもトランザム使うまでもねぇだろ」
「原作再現とか言うんじゃないでしょうね」
あと僕はエリヤですと付け足し、レンに尋ねた。スサノオとエクシア…正確にはダブルオーライザーだが、両機は劇中で激しいバトルを繰り広げているため、それを再現したいという意図があるのではと感じたのだ。しかしレンはバカかお前と辛辣な一言を返す。
「俺とアオイの機体じゃトランザム使われるとオワオワリだからよ。適材適所ってやつだ。代わりに他の奴らは俺たちが叩きのめす」
そう言って周囲を見回すレン。今はかなり静かで悠長に話していられるが、交戦し始めたらそんな余裕はないだろう。
レンの言葉を聞いたエリヤは苦笑いして
「あー、今使ってるやつ初出撃だから使えるかわかりませんよ? 一応作り込んだつもりだから使えるとは思いたいですけど…」
「え? 見た目変わってなくないか? 前使ってたのもエクシアだろ?」
エリヤの操るエクシアの側に寄ってマジマジと見つめる。元のエクシアの特徴的な青いカラーリングがエクシアダークマターを彷彿とさせる紫色と赤色のカラーリングに変更されていること以外は、特に変わった点はないように思える。
「そこまで大規模な改造したわけじゃないですけどね。別のガンプラからちょっと武装を剥いでこいつにつけただけですし」
そう言ってGNソードを構え敵の接近に備えるエリヤ。むむむ、とエクシアを見て唸るレンの耳に微かに小さい何かが動く音が聞こえた。
「散開ッ!!」
そう叫んで隕石の影から全員が飛び出した。直後、何もないように見える場所から複数のビームがその隕石に発射され、隕石は爆発して残骸が辺りに散らばる。
「透明なファンネル持ちのキュベレイとかまんまパピヨンじゃねぇか!」
パクリかよ!とそう言って、隕石のあった空間に向かってザンバスターを向け乱射する。見えない以上はこうするしか対処のしようがないのだ。
彼の撃ったビームが何発かがファンネルを掠めたようで小さな爆発が起きた。エリヤはそれを見て思わずおぉ、と嘆息を漏らす。
このままだと透明なファンネルに打ち落とされる可能性が高い。そうなる前にファンネルを操っている大元を叩く必要がある。そう考えたレンは焦って怒鳴った。
「おい! 敵の姿は見つからねぇのか!」
「真後ろに二機! キュベレイの姿はありません!」
その報告を聞くなり機体を反転させ、スサノオとケンプファーが迫ってきているのを確認するなりレンは舌打ちをした。
「芋ってんのかよクソが…汚ねぇ野郎だ」
「どうします先輩! ファンネル処理しないとマズイんじゃ…うおっあぶな!!」
何もないはずの空間が光ったのを見て、咄嗟にGNソードの腹でビームを受けたエクシア。それをそのままビームを撃たれた方向に振るいファンネルを切断する。
「ビーム撃つときは発光するみたいなんでそれでなんとかするしかないっぽいです!」
そう報告するとえ?マジ?と反応したレン。しかし、いやぁと言うと
「んな面倒なことしなくともあの二機に接近すりゃ撃てなくなるだろ。もし撃ったら仲間ごとおじゃんだ。俺とエクシアで突っ込むからアオイはとりあえずキュベレイの捜索を頼む。見つけたら場所を報告してくれ。んで交戦して撃破しろ」
と二人に指示を出した。アオイは了解!と心強い返事をすると機体を翻してどこかへ飛んで行った。レンはそれを見送ると、操縦桿を握り直してビームザンバーを取り出してから
「覚悟しろォォ!!」
と雄叫びを上げ、二機に向かって突進していく。
それを見たエリヤはへぇ!?と素っ頓狂な声を上げると
「ちょっ先輩! こういうのって息を合わせて突撃するもんなんじゃ…」
と抗議するが、そうこうしているうちにレンと二機の距離は縮まっていき、ケンプファーの持つライフルの射撃がレンを襲い、ついでとばかりにエリヤにロケット砲をお見舞いする。エリヤはGNソードをライフルモードに切り替えてそれを撃ち抜いて破壊すると、
「あぁ! もうどうにでもなれ!!」
と何かが吹っ切れたように叫び、GNソードをソードモードに切り替えて一直線にスサノオに向かって飛翔した。スサノオも突っ込んでくるエクシアを確認すると強化サーベルのシラヌイを抜き、同じくエクシアに向かって飛翔する。
ぶつかる寸前まで接近した両機はほぼ同時に剣を振りかぶり、気合いを放ちながら振り下ろす。
「俺のスサノオにお前のエクシア如きが敵うわけないだろ!!」
鍔迫り合いをする中模型部員が叫ぶ。劇中ではエクシアの上位互換であるダブルオーライザーと互角の戦いを繰り広げた機体であるため、設定上は確かにそうだ。しかし、ガンプラバトルは劇中の設定だけでバトルの優劣が決まるわけではない。
「敵うのかどうかを決めるにはまだ早すぎると思いますけどね!! ついでに言うとここは僕の距離だ!!」
エリヤはそう叫び操縦桿を動かしmissileと書かれているスロットを選択。改造されて少し長くなったフロントスカートが展開し、中からミサイルハッチが現れた。
「はぁ!?」
模型部員はそれを見て驚く。本来その武装はエクシアではなくデュナメスの積む装備だからだ。それに基本エクシアの遠距離武装はビームライフルだけだ。驚くのも無理はない。
「なんでエクシアがそんなもん積んでんだよ!」
「僕が思いついたからだ! この距離なら逃がさない!! 喰らえ!!」
「こいつッ! グアァ!!」
空いている左手でスサノオの腕をガシッと掴んで逃げ場を封じ、躊躇することなくGNミサイルを至近距離で放つ。スサノオは掴まれた腕をパージして全弾被弾するという惨事はなんとか避けたものの、右足とパージした右腕を完全に破壊され、その手で持っていたシラヌイを奪い取られてしまった。
「クソッ! このままじゃ負けちまう…!!」
そう声を荒げて一旦退却しようとした模型部員。しかし後ろに下がるだけで既にフラついているスサノオ。それを見て逃すまいと距離を詰めたエクシア。スサノオの体を掴むとそのまま小惑星に押し付けて説得する。
「半身がない状態で戦うなんて無茶ですよ! それ以上壊されたくなかったら降参してください!!」
「アァ!? んなもんするわけねぇだろうが!!」
そういうと腹部を展開してトライパニッシャーを露出させた。
「こいつを撃てば俺もろともお前の機体が木っ端微塵になるぜェ!!」
「なんッ!? …チィッ!!」
それに驚いたエリヤはその腹にGNソードを突き立ててそれを破壊するとその場から離れ、GNソードをライフルモードに変えてスサノオの胴体に何発かビームを撃ち込んだ。結果として爆散するスサノオ。
「…終わっちった」
そうため息を吐いて首を振るエリヤ。あれだけ威勢が良かったのにこの程度で終わってしまうとは思ってもいなかったのだろう。拍子抜けだ、と吐き捨てて身を翻してレンの援護に向かおうとしたエリヤであったがその必要は無かった。
「えぇ…ケンプファーが跡形もなく破壊されてる…」
時は遡ること1分と数十秒ほど前。ケンプファーの弾丸をビームザンバーで切り飛ばしながら接近し、ヒートダガーを取り出すクロスボーン。
「お前ごときの攻撃でェ!!」
そう叫ぶと左の肩関節目掛けてダガーを投擲した。ケンプファーはそれをビームサーベルを取り出して弾くが、その次の瞬間腕にザンバスターの輝く刃が突き刺さる。
「何ィ!?」
「ダガーなんざ囮に決まってんだろうがこのたわけ!! オッ…ラァ!!」
力任せにビームザンバーを腕から引き抜き、背面から伸びる二つの砲塔を切断し、流れるように胸部に蹴りを入れた。蹴りを入れた胸部には切断面が見えていて、さっき投げダガーと違うもう一方のダガーを足から露出させたことがわかる。
「おいおいこの程度かァ!?暇潰しにもなりゃしねぇ!!」
「野郎!!こいつを喰らえ!」
模型部員がそう叫んで頭部のバルカンから弾丸を発射した。しかしそれをブランド・マーカーを盾にして防ぎ、それをケンプファーの頭部にぶつけて視界を奪うとビームザンバーを構え、胸部に当てる。
「しまっ…」
「これで終わりだ」
そう言ってビームザンバーを振り抜いた。機体が真っ二つにされ、爆発四散するケンプファー。
「初めからお前らに期待なんて全くしちゃいねぇが、にしても弱すぎるぜ」
爆発するケンプファーを一瞥したレンはそう忌々しそうに吐き捨てると、エクシアとスサノオの戦闘を傍観する。
「リアスカにデュナメスのミサイルを移植したのか…それで遠距離攻撃の手段を増やしたわけか。つーかそれでトランザム使えなくなるわけないだろ、心配性な奴め」
感心したようにそう言うとビームザンバーからザンバスターに戻して周囲を警戒する。透明なファンネルを操るキュベレイの撃墜報告どころか、発見したという報告さえいまだに来ていないのだ。
「おいアオイ。まだ見つからないのか」
そうアオイに尋ねるとアオイは切迫した声を出して説明する。
「見つかるわけないでしょ!!こちとら見えるファンネルと見えないファンネルで苦戦してんですから!!」
場所は変わってアオイの操るアストレイ。ファンネルから放たれる無数のビームをかわし、ムラマサと名をつけた日本刀で斬っていく。いくら数が多いとはいえ、無限に出せるわけではないから落としていけばそのうち全滅させることも理論上は可能だ。
とはいえビームライフルを持たない彼の機体でそれを狙うのは至難の技ではあるのだが。
「ほーん…ユニコーン使っときゃ乗っ取れたかもな、うん」
アオイの必死な報告に呑気にそう返すレン。辺りにファンネルがいないことを確信したのだろう。警戒を解いてケンプファーの残骸をばらばらに解体している。
レンの呑気な言葉を聞くとアオイは怒って増援を要求する。
「うんじゃないですよ!! どうせそっち終わったんでしょ!? 援護くらいしてくれたっていいでしょ!!」
「当たり前だ。ファンネルがそれだけお前の辺りにまとわりついてるってこたぁその辺りに潜んでるってこったろ。あいつらにメインカメラ外にあるファンネルを操る技術なんてないからな。周り見渡してみろ。例えば小惑星の裏とか、な」
その言葉を受けて、アストレイは急発進してファンネルの群れを突っ切って付近の小惑星の裏に逃げ込んだ。あのままでは流石に集中力が保たないのだろう。ふう、と一息ついて刀を構え直す。
「ファンネルに構ってたらキリがないな…本体を探し出して叩くしかない、か。分かりきってることだけど難しいことを要求してくるなぁ」
そうぼやいて再び飛び立つ。それを追うようにファンネルが飛んできて彼を襲おうとする。アオイはそれを見てやっぱり来るか!!と言い避ける準備をした。しかし、ファンネルはアストレイのいない方向にばかりビームを撃つ。それに違和感を抱いたアオイは試しにと近くにいたファンネルを斬った。途端、ファンネルがその方向に銃口を向けてビームを発射し始める。
「やっぱりか!ここはキュベレイからじゃ見えてない!!死角なんだ!!」
降り注ぐビームの雨の隙間を掻い潜りながらそう確信するアオイ。しかし、この小惑星の裏から出れば一瞬でファンネルの餌食だ。バルカンで落とせるかどうかもわからない。一人では無理がある。
「大体の場所把握しました!!一人じゃヤバいんで誰か来てください!!」
仲間にそう連絡するとレンからこう返ってきた。
「赤い彗星が超特急で向かってる。それまで耐えられるか?」
「狙い撃てないファンネルなんてただの置き物ですよ。まあ姿見せたら撃たれるけど」
レンの言葉の意図を見抜いたアオイはニヤリと笑って勝利を確信した。ムラマサを手放し、背中に装備されたバエルソードを二本とも引き抜いて突撃に備える。
このアストレイは、背中にガンダムバエルのスラスターウイングを移植されており、さらに脚にはヒートダガーが仕込まれているなど、近接戦闘に事欠かないような武装構成になっているのだ。代わりに遠距離攻撃の手段がバルカンしかないので諸刃の剣となっている。
「エリヤの特別急行到着だぜぇぇぇ!!!!」
そうこうしているうちにトランザム状態のエクシアが近づいてきて、アストレイと同じく小惑星の裏に隠れるなりすぐさまトランザムを解除する。
「やけにテンション高いなお前」
「はっちゃけないと先輩のむちゃくちゃな作戦なんて実行したくてもできねぇよ。俺たち二人で突っ込んでこいだとよ」
「んな無茶な…」
適当極まりない作戦に思わず呆れるアオイ。レンも一応この場所に向かって移動中ではあるのだが、着いた頃には決着がついているだろうと見越してのことだ。
しかしそれを知らない二人に彼の真意などわかるわけもなく、ただ後始末を丸投げされたような気分になりながら突撃の準備をする。
「ミサイル打ち込んで手当たり次第に小惑星から炙り出すから発見したら距離を詰めて首を刎ねてくれ」
「言葉のチョイスが物騒すぎるのよそれ」
いやまぁするけどもさぁ、と返して小惑星の陰から飛び出して周囲を見渡す。キュベレイらしき機体の影はない。しかし、さっきいた小惑星の裏が死角になるということだけで大体の隠れ場所は検討がつくものだ。
「エリー!!あの辺りのを頼む!!」
「エリー言うな!!」
鋭くそう突っ込んでファンネルのいる場所にビームを放ち何機か落とすと、再びリアスカートを展開してミサイルを放った。そのミサイルはアストレイの横を通過して複数の小惑星に突き刺さると爆発し、小惑星を揺らした。
「ウオォ!!危ねぇ!!」
そう言いながら小惑星の影から出てくるキュベレイ。アオイはそれを視認するや最大速度でキュベレイとの距離を詰める。
迫りくるアストレイを見たキュベレイは身を翻して逃げ去ろうとした。
「逃がさん!!」
そう叫びバエルソードを一旦しまうと脚部からヒートダガーを取り出し、キュベレイの背面に向かって投げつけた。キュベレイは避ける動作を見せることはなく、ヒートダガーが背面に深く突き刺さる。
それによって機動力が落ちたキュベレイ。逃げられないことを悟ったのかアストレイに向き直ってビームサーベルを取り出す。そしてアオイは再びバエルソードを抜剣し、キュベレイの目の前に迫った。
目と鼻の先まで接近した両機は互いの持つ剣をぶつけ、鍔迫り合いに入る。
「なぜだ!!なぜガンプラの出来は俺たちの方が勝っているはずなのに!!」
そう叫ぶとビームサーベルを押し込もうとするが、アストレイは寸とも動かない。再びなぜだ!!と叫ぶ彼にアオイは叫び返す。
「ガンプラバトルはガンプラの出来だけで決まるわけじゃないんだよ!!この分からず屋が!!」
「後輩のくせに…生意気なことをッ!!」
アオイに言われたことを認めたくないのか必死にサーベルの持つ手に力を入れて押し込もうとするキュベレイ。ファンネルで攻撃すればおそらく落とせるのだが、機体とファンネルを同時に操るのは至難の技だ。一朝一夕でできるような技術ではない故にこうして鍔迫り合いしてなんとか押し込んで斬る以外に、今のキュベレイに勝ち目はない。
「おいアオイ!!ファンネルは全部落とした!!あとはそいつ本体だけだ!!」
後ろからエリヤの声。エクシアの周囲には真っ二つに両断されたファンネルの残骸が漂っている。レンからもやっちまえ!!と連絡が来る。
それを聞いたアオイは息を少し吸い込んで、
「ヤァァァァ!!」
と気合いを放ちバエルソードを押し込んでいく。その剣はさっきまでの鍔迫り合いはお遊びだとでも言わんばかりにキュベレイのビームサーベルをいとも容易く引き裂き、二刀ともが胴体に触れた。
「トドメだッ!!」
アオイがそう叫び、
「あっ…」
と模型部員がそう声を漏らしたのも束の間、キュベレイの体が斬り裂かれ、その機体が爆発を起こす。
そして。
《BATTLE ENDED》
バトル終了の音声が部室内に響いた。
帰り道。
「いやーすまんな二人とも。俺の厄介ごとに巻き込んじまって」
レンが二人の頭を撫でながら言う。
結果として、バトルはレンたちチームアカツキの完全勝利だった。あのあと自分のガンプラを破壊された恨み、などと言ってレンたちに殴りかかった模型部員たちと二人を庇って模型部員たちを殴り飛ばしたレンだが、騒ぎを聞きつけた先生によってレンと模型部員三名が連行されていき、事の顛末を聞くためにアオイとエリヤが学校に残ってちょっとしたガンプラの修理と宿題をしていたのだ。
レン曰く、部長が煽ったとはいえど基本被害者のバトル部にお咎めは無し。喧嘩を吹っ掛けた模型部員三名は部室の設備のメンテナンスをすることとバトル部に関わらないことが決まったらしい。関わらせるとろくなことがないのは入部してから嫌と言うほど学んでいる二人は、これで少しは面倒ごとがなくなると安堵していた。
「これで貸し1ですからね先輩。途中でなんか奢ってくださいよ」
アオイがそう言って冗談ですけど、と言って笑うとレンは真剣な顔をして
「んーそうだな…。この一件で模型部の施設をでかい面して借りづらくなったわけだし部室にブラシとかコンプレッサーとか置いといた方がいいよな?」
「え? でも部費カッツカツなんじゃ…」
「そんなもん俺が出しゃいいんだよ。幸い金なら両親から死ぬほどもらってるのをたんまり溜め込んである。流石に車は買えないけどな」
そう言って胸を叩く。彼の両親が何をしているのかはわからないが、なぜかお金がすごい金額でレンの口座に振り込まれているらしく、部室にテレビやPCを持ち込んで設置したりと部のために色々買っているらしい。流石に維持費は学校頼りだが。
「さすがに塗料とかは僕らが調達するんですよね?」
「当たり前だバカ。個人で作りたい色作れなくなるかもしれないだろそれやるとよ」
「乾燥機!! 乾燥機は!!」
「塗料吹いたやつ乾かさずに持ち帰らせると思うか?」
レンがサラリとそう返すと二人はやったー!!だの先輩神ですか?などと口々に言い始める。
この次の日、部室でゲームをしているレンを叱りつけることになったのはまた別のお話。
「なんで部室でゲームなんかしてんですか!! 怒られるでしょ!!」
「ガンプラバトルもゲームみてぇなもんだしそんなこと言ったらこの部活の意味なくなるぜ」
「屁理屈言わないでくださいよ先輩!!!」