ご了承ください。
あのお方との出会いは、常日頃冒険心に駆られます。
今から50年ほど前の話になりますね・・・。
騎士学校時代の同期なのですが、42歳という年齢で新規入学。
アビリティ無し・スキル無し・ほぼコネクション無しという事前評価もあり、
前代未聞の事でした。
その当時の魔道具類は回想すると酷い有様で
ある数値を超える年齢は下2桁しか表示されない等の欠陥を
後に改修したのも、あのお方でしたね…。
本来の年齢をお伺いした時は驚愕でしたが…話が逸れましたね。
故にあのお方に対して風当たりも強く、入学当初は内外の評価も芳しくありませんでした。
当時
あのお方が唯一公式の模擬戦で披露した召喚魔法には目を疑いました。
まさか根源的な存在とされる龍神の1柱を召喚するとは予想外でしたから…・
対戦相手だったシュウメイギクさんは直立のまま気絶。
私自身はあのお方の龍神を窘めた時に発したオーラとプレッシャーに
耐え忍ぶしかできませんでした。
大半の花騎士は、淑女と言えない有様でしたね…。
当時の主任教官だったジンチョウゲさんは、あのプレッシャーをものともせず
苦言を呈されている様相でした。
後に判明した事ですが、
あのお方のパーティーメンバーとして一時期過ごされた一人だったのですね…。
まさか700年前の伝説として語られる、
義賊キャプテン・プランタご本人とは思いも寄らない事でしたが…
また話が逸れましたね…当時の記憶で鮮烈なものは、
やはりナイドホグルの封印が解けてしまった事でしょうか…。
まさか初の実戦が守護神蟲とは予想外で
私のいた最前線は恐慌状態となり、私自身もシュウメイギクさんも死を覚悟しました。
その時のあのお方は、極冷静に対処し、喝を入れて現場の花騎士達を退避させると
リリィウッドに世界花が移植される前にあったとされる古代王朝「コダイバナ」の
クスノキ様が使用していたとされる秘術を使い、
瞬く間に氷嵐を立ち上げ、目視できる陸地を銀世界に変える程の魔力で
ナイドホグルを再封印してしまったのです。
まるで御伽話の世界と錯覚するほどの光景でした。
鶏群の一鶴のとして、ベルガモットバレー建国伝承の一説に語られる
男性花騎士ベルガモット・オレンジ卿の再来と
シュウメイギクさんは後に語っていましたね…。
本来であれば、他の花騎士と同様退避しなければいけない所でしたが、
一部始終を見届ける責務があると考え、シュウメイギクさん同様に
退避拒否を固持。あの時はご迷惑ながら同行を許可いただいた事に感謝しています。
ただ、この事件に関しては当時緘口令が敷かれ、なぜ封印が解けてしまったかは謎のまま…。
ベルガモットの秘宝を使用したとして、済崩し的に処理されたようですが。
歴史的偉業を達成するほどのカリスマ的存在を各国の騎士団が放っておくはずもなく。
3年の騎士学校養成課程があり、さらに5年の実地経験がなくては
騎士団長に成れないと当時言われていましたが
新設した当年の現地適正審査以来、筆記と実技が短期間であるものの
常時主席という事も加味され、騎士学校史上初の飛び級が適応され
僅か半年で騎士団長叙任という流れになりました。
短期間であるもの、あのお方からの直接ご指導を賜った事も忘れてはならないでしょう。
あの光景の模倣として氷の魔術の研鑽に余念がありません。
封印術に関しては、各地に配置されている禊の欠片に定期的に魔力封入していけば
問題なく稼働するとの事で、女王になった今でもフヴァの氷結湖の監視と同様
怠ることもできませんが。
風の便りで察してくださったのか
女王即位の儀から1年間、日帰りでしか過ごせなかった日々を、一時とはいえ
諸国漫遊出来る様、陰ながら尽日支援してくださった事も忘れてはならないでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
因みに、現在投稿中の
ある物語の補完的な意味を持たせている為
執筆したりしてます。