魔法科高校の狂犬   作:Rain one

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この作品は前作、雷帝の英雄譚のリメイクです。


前作の反省点を生かして書きますのでなるべくは原作通りに進めようと考えて居ます。


後、今回の話はプロローグと入学編を兼ねて居ます。


https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=272401&uid=318815


入学編
プロローグ&入学編STORY1


1945年昭和20年皇紀2605年2月7日

 

 

この年、大日本帝国とアメリカ合衆国で行われていた太平洋戦争と呼ばれた戦争が両国の講和条約で(日本側の事実上の敗北)終結したのだ。

 

 

講和条約の内容としては以下の通りである。

 

 

日本側は1910年以降に取得した領土を独立又はアメリカならびに他国に割譲する事と民主化する事と中国大陸及びアジアからの撤兵が講和条約の条件である。

 

 

アメリカ側の条件は排日移民法の廃止そして日本に間接的に民主化の指導そして第二次世界大戦後に経済的、軍事的な支援をするそして満州国の独立を認める事が講和条約の条件である。

 

 

その後1945年3月1日に講和条約が正式に結ばれて日本は講和条約に締結に伴い。朝鮮半島の北部をソ連に南部をアメリカに割譲して委任統治領の太平洋諸島をアメリカの信託統治領に移譲したのだ。

 

 

そして日本は大日本帝国憲法を大幅に改正した天皇と国民が共同の主権者として地方に政府の権限の幾つかを割譲した連邦制と軍部の暴走の反省から議会の権限を強くして議院内閣制を明記して文民統制も明記さらに帝国議会の名称を皇国連邦議会の名称にして下院にあたる衆議院の優越を認めるが貴族院と華族制度は残して衆議院の暴走を阻止と知恵伊豆としての役割を持たせると同時に貴族院の選出方法が華族と勅選そして多額納税以外では地方から国民の直接選挙で選出される事になった。そして憲法も日本皇国憲法として連邦制民主主義の立憲君主制として憲法が1945年5月3日に公布そして一年後の1946年の5月3日に正式に発布されたのだ。

 

 

そして日本は連邦制の導入に伴い都道府県と台湾総督府を廃止して州に移行にしたのだ。

 

 

内訳としては北海道州、東北州、関東州、甲信越州、北陸州、東海州、関西州、中国州、四国州、九州、沖縄州、台湾州になったのだ。しかしその後1949年に中国大陸から中国共産党との争いに負けた蒋介石率いる中国国民党が亡命して来たのだ。その後彼らは日本皇国の台湾州の住民は殆どが日本皇国からの分離独立を望んでいないので蒋介石は日本皇国連邦政府に台湾にさらなる自治権として台湾自治共和国をする様に提案して政府も住民の意思を尊重するとして住民投票を行なった結果、台湾自治共和国移行を賛成が78%となった為に政府もそれを承認して台湾自治共和国として設立して外交と安全保障そして国に関わる権限以外は台湾自治共和国に移譲されたのだ。

 

 

さらに軍制も陸海に加えて陸軍航空隊と海軍空母打撃群所属の一部が統合、独立して空軍として発足してさらに海軍陸戦隊が独立して海兵隊として独立したのだ。陸海軍省が統合されて国防省が設立されたのだ。国防省傘下として皇国軍情報局と内閣総理大臣直属として皇国中央情報局が設立されたのだ。ちなみに核兵器を落とされて居ないので五大国のアメリカ、イギリス、フランス、ソ連、中国以外で唯一の日本皇国は核兵器を保有をNTP条約によって認められたのだ。

 

 

そして日本では国内で魔法と思われる物が1920年代からで始めたのと世界でも同様の事が起きたが世界では彼等が差別と迫害を受けたが日本は彼等の保護及び亡命を認めたのだ。それを知った世界はヨーロッパではマルタ、アイスランド、アイルランドがアフリカではマダタスカルとモルティブが太平洋諸島の国々がカリブ海のキューバ、ハイチ、ドミニカが住民投票の結果、日本の自治共和国として編入されたのだ。

 

 

話は逸れるがアメリカとソ連に統治された朝鮮半島がそれぞれ北部と南部で北部が社会主義の朝鮮民主主義人民共和国、通称北朝鮮として独立して南部が資本主義の大韓民国、通称韓国として独立するがそれぞれが独立の経緯が経緯なだけに特に韓国の方は反日感情が異常なレベルで高い為か日本に対して挑発行為を行っており韓国が領土問題で北朝鮮は拉致問題と核武装、そして中国とも領土問題で対立して居るので日本の仮想敵国になっている。

 

 

それから時が経ち2008年に韓国が竹島に武力侵攻を行なったが結果的には日本皇国側が防衛に成功して韓国側の敗北で賠償金を支払う様に条約を結ばされてしまい世界からは侵略国家と看做されて信用が無くなったのだ。

 

 

その2年後の2010年に由古丹国と秋津国と山城国と沿海国と瑞穂国と龍獣王国と水魚島と精妖島と魔夢幻島に加えてジュラ・テンペスト連邦国とミリム領が島となって日本皇国の太平洋側を中心に出現してジュラ・テンペストとミリム領以外とは戦争になり日本側が勝利そしてそれら全てが日本皇国のジュラ・テンペストとミリム領と龍獣王国と水魚島と精妖島と魔夢幻島以外は州として編入してジュラ・テンペストは大公国としてミリム領は公国として残りは皇王国として日本皇国に編入したのだ。

 

ここだけの話だがリムルとミリムそしてテンペストに居たラミリスとディーノ以外の魔王も偶然にもジュラ・テンペスト連邦国に居たのでテンペストの転移に巻き込まれて残りの魔王達も基本的には用向きが無い場合はテンペストに居る。閑話休題。

 

更にそこから時が経ち2年後。

 

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2012年平成22年皇紀2672年4月5日

 

 

日本皇国関東州八王子市

 

 

日本皇国国立魔法大学第一高校

 

 

この日この学校に六人の男女が入学する為にやって来ていたのだ。黒髪の三本の猫髭と額に布を巻いた少年が口を開いたのだ。

 

 

「しかしこの国も変わってんな。」

 

 

「仕方ね〜よ兄貴。」

 

 

「そうだそうだ。」

 

 

「やれやれね。孝一は。」

 

 

「仕方ないよ。昔からこうだから。」

 

 

「確かにそうだね。」

 

 

「ふん。」

 

 

 

犬塚孝一は学校の校門で愚痴を漏らしながら口を開くと弟の赤髪で癖っ毛で紅音と桃色の紅音同様癖っ毛の夏がツッコミを入れて孝一の恋人の金髪のリーナとオレンジ色に近い赤毛のエリカと栗色で腰までの長髪の奏が三者三様の反応をするが本人は気にせずにスルーしたのだ。すると孝一が彼等に言ったのだ。

 

 

「お前ら少しこの場を離れるが良いか?」

 

 

「別に良いけど、どうしたんだ兄貴?」

 

 

「ああちょっとな。」

 

 

「そうだあたしもちょっと離れるから。」

 

 

紅音が聞くと孝一は話をはぐらかしてその場を離れると何処かに向かったのだ。エリカもそう言って何処かに向かったのだ。そして校内のある人が全く居ない場所にやって来たのだ。すると何か青白い魔法陣が出現したのだ。そしてそこから青みかがった銀髪で長身の中性的な人物が現れたのだ。孝一はその人物に話しかけたのだ

 

 

「リムル大公殿下、ご入学おめでとうございます。校内では私が護衛につきますので。」

 

 

「リムルで良いぞ。それに俺は此処では俺の本来の姿を隠して入学して居るからな。それにその呼び方は辞めてくれないか?」

 

 

「分かったリムル。さすがに俺もこっちの方が良いからな。」

 

 

「そうだな。じゃあ彼等の元に行くか?」

 

 

「ああそうだな。」

 

 

彼の名前はリムル=テンペスト。ジュラ・テンペスト大公国の大公で竜魔粘性星神体(アルティメットスライム)であり彼の居た世界では八星魔王の一人でもあった存在であるが彼の正体は元人間の日本人で転生者らしくその為即座に高度の自治権を引き換えに日本皇国に編入されたのだ。

 

 

そして本人の強い希望により国立魔法大学付属第一高校に入学したのだ。そして実は彼にはもう一つ肩書きがあり皇国七武海の一人であり聖魔混世皇(カオスクリエイター)である彼はこの第一高校に入学したのだ。その為、皇国連邦政府の要請でスライムの姿にならない事を条件を出したのでリムルは気にせずに了承したのだ。因みにリムルはスライムのため無性だが本人の話し方や前世が男性だった為に本人と政府と学校の協議により男性として学校に通う事になる。

閑話休題

 

 

「あ、兄貴!どこ行ってたんだよ!ってそいつ誰?」

 

 

「ああ、こいつはリムル・テンペスト。ちょっと訳あって彼の護衛に就くことになった。くれぐれも彼の正体を言うなよ?」

 

 

「リムル・テンペスト?てかリムルってまさか!?」

 

 

「そのまさかだ。俺と夏と同じで皇国七武海の一人で聖魔混世皇にしてジュラ・テンペスト大公国の大公であるリムル=テンペストだ。だから絶対にコイツの本来の姿を言うなよ?」

 

 

「分かったよ兄貴」

 

 

孝一とリムルが彼等の元に行くが紅音と夏以外は誰も居なかったが孝一は気にせず居ると紅音が孝一に話しかけてそしてリムルの存在に気づき尋ねるとリムルの正体を紅音に言うが口外しない様に伝えて紅音が了承するとリーナと奏が戻って来たが二人の女子生徒が居たのだ。

 

 

一人は赤髪の小柄の少女ともう一人はリムル同様中性的だがリムルとは違い女子生徒の制服を着て眼鏡を着用した少女なのだ。

 

 

「英美とスバルか?」

 

 

「君も相変わらずだね?」

 

 

「久しぶり〜孝一君!ニッパ!」

 

 

「ふん。いつもの事だ。」

 

 

「そうだね。そう言えば彼は何者なのかね?」

 

 

「俺はリムル・テンペストだ。宜しくな。」

 

 

「僕は里美スバルだよ。宜しくね。」

 

 

「私は明智英美だよ!フルネームはアメリア=英美=明智=英美、エイミィで良いよ!宜しくね?」

 

 

彼女達の名前は明智英美と里美スバルでスバルは里美伯爵家の長女で犬塚公爵家の分家の出身の人物で孝一と紅音と夏は犬塚公爵家の出身で孝一達とスバルは本家と分家の人間と言う関係であるが孝一とスバルは恋人関係でもある。

 

 

英美は母方がイングランドの名門一族ゴールディ家の血を引く日英のクォーターが英美で英美の父と孝一の父が幼馴染でその関係で孝一と英美は幼馴染で孝一の恋人との一人である。

 

 

「そろそろ行こうか?」

 

 

「ああ、そうだな。」

 

 

 

そして彼等は入学式が行われる体育館に向かったのだがその道中で騒がしいのでそれを見るためにそこに行くと二人の男女が何か言い争いをしていたのだ。

 

 

「どうしてですか!何故、お兄様が首席では無いのですか!?」

 

 

「仕方が無いだろ?この学校の入試試験の実技試験は俺とは少し相性が悪かったんだ。文句を言うな深雪。」

 

 

「ですがお兄様。私は納得出来ません!それに本来であれば入試試験のトップのお兄様が新入生総代になる筈ではありませんか!」

 

 

「お前がどうやって試験結果を手に入れたかは置いといてさっきも言ったが俺よりお前の方が魔法力は上だから我慢するんだ。それにお前が総代を辞退しても俺が総代になる訳もないんだ。それにお前の印象が悪くなるんだ。良いな深雪?」

 

 

「それに可愛い妹の晴れ姿を駄目兄貴に見せてくれないか?」

 

 

「分かりました。お兄様。それとお兄様!お兄様は駄目兄貴じゃないですから!それでは行ってきます。」

 

 

「ああ、頑張って来い。」

 

 

「うん?」

 

言い合いをして居たのはどうやら兄妹だった様だがどうやら入試の一件で少し不満があったらしいが兄の方が妹を何とか宥めて妹を見送ったのだ。すると兄の方が孝一達に気付いて孝一に話しかけて来たのだ。彼の名前は四葉達也で十師族の四葉家の次期当主筆頭で先程の妹の四葉深雪どある。

 

 

「お前達に何をして居るんだ?」

 

 

「何して居るって言われてもよ達也。お前のシスコンと深雪のブラコンは相変わらずだな。」

 

 

「それに関してはノーコメントだ。それとその銀髪の奴は誰だ?」

 

 

「ああ、こいつは。」

 

 

「俺はリムル=テンペストだ宜しくな。」

 

 

「俺は四葉達也だ。宜しく。」

 

 

「入学式に遅れるよ?」

 

孝一と達也が話をして居ると達也がリムルの存在に気づき孝一に尋ねると孝一がリムルに目を向けるとリムルが自己紹介をして達也も自己紹介をしたのだ。孝一達が話をして居ると後ろから女性の声で話しかけられたのだ。

 

 

「真由美さん。」

 

 

「あら達也君じゃない!入学おめでとう!どう?制服似合ってるかな?」

 

 

「ええ、2年前の入学式に見せてもらって以来久しぶりです。」

 

 

達也と真由美が話をして居ると孝一が口を開いてそれに気付いた二人が孝一と会話し始めたのだ。

 

 

「あーお取込み中悪いがお二人さん。俺達の事を忘れちゃ居ないか?」

 

 

「ああ、すまない。」

 

 

「孝一君じゃない。久しぶりね?いつ以来かしら?」

 

 

「正月の三ヶ日以来ですから三ヶ月ぶりですよ。」

 

 

「そうね!えっとそちらの銀髪の子は誰なのかな?」

 

 

「ああ、彼はリムル=テンペスト。俺の親友ですよ。」

 

 

「どうも始めまして俺はリムル=テンペストです。宜しくお願いします。」

 

 

「私は七草真由美です。ななくさと書いて、さえぐさって読むんですよ。」

 

 

「あ、はい。」

 

 

孝一と真由美が会話をして居ると真由美がリムルの存在に気づき孝一に尋ねると孝一がリムルの事を紹介してリムルと真由美はお互い自己紹介をしたのだ。

 

 

「会長〜〜。そろそろ時間で、お話し中でしたか?」

 

 

「大丈夫よ、あーちゃん。達也君、孝一君。リムル君。この娘は2年生で生徒会書記長の中条あずさ、通称あーちゃんよ。」

 

 

「会長、あーちゃんはやめてください!」

 

 

あずさの抗議を真由美は無視して話を続ける。

 

 

「はいはい、で、この人は司ば・・・じゃなくて。」

 

 

「はい。」

 

 

「ああ。」

 

 

真由美からバトンタッチされた二人は自己紹介をする事にしたのだ。そして達也が話を始めたのだ。

 

 

「はじめまして、中条先輩。」

 

 

先輩と呼ばれて嬉しそうな顔をするあずさ。

 

 

(なるほど、これはあーちゃんだな。)

 

 

達也と孝一は頭を振り、脱線しかけた話を戻す事にしたのだ。

 

 

「自分の名前は四葉達也と言います。」

 

 

「俺の名前は犬塚孝一です。で、この銀髪の奴は」

 

 

「俺はリムル=テンペストです。」

 

 

「えっ!四葉って、十師族の四葉家ですか!?」

 

 

驚くあずさに真由美がたたみかける。

 

 

「そうよ。それと私の婚約者でもあるのよ^_^」

 

 

「ええええええええええええ!」

 

 

あずさの反応に三人はそれぞれがそれぞれの考えたのだ。達也が

 

 

(確かにその反応は仕方ないな。)

 

 

孝一が

 

 

(こいつの正体じゃ仕方ないよな。)

 

 

リムルが

 

 

(まさか此処ではこれが当たり前なのか?)

 

 

「じゃあ私は生徒会の件があるから此処でお暇させて貰うね?」

 

 

三人がそんな考えをして居ると真由美があずさを引きずりながらその場を立ち去ったのだ。そして残された孝一達は話し始めたのだ。

 

 

「で、どうする達也?」

 

 

「何故、俺に話を振るんだ孝一?」

 

 

「お前ら二人は仲が良いんだな?」

 

 

「リムル、お前の目は節穴か?」

 

 

「ははは、冗談だよ冗談。さて会場に行こうか?」

 

 

「ああ。」

 

 

「そうだな。」

 

 

リムルの発言に孝一が反応するとリムルが冗談だと言い会場に向かう様にいったので孝一と達也は賛成して会場に向かったのだ。そしてその道中である男子生徒に話しかけられたのだ。

 

 

「すんません。会場はどっちでしたけ?」

 

 

「向こうだ。どうせ行き先は同じなんだから案内する。それと同じ一年生同士だ敬語はじゃなくて構わない。」

 

 

「そうなのか?いや、堂々としてるからてっきり先輩かと思ったぜ。」

 

 

(そんなに偉そうだったか?)

 

 

達也がそう思って居るとリムルが小声で孝一に話しかけたのだ。

 

 

「俺達そんな偉そうに、してないぞ。」

 

 

「周囲から見れば俺達はそう言う風に見えてるのかもしれんな。」

 

 

二人がそう会話をして居る達也が二人に話しかけたのだ。

 

 

「お前たちはそこで話をして居るんだ?」

 

 

「いや、こっちの話だ。気にするな。それと入学式に遅れるぞ?」

 

 

「ああ、そうだな。」

 

 

三人がそう言うと話しかけて来た男子生徒が固まって居たので孝一が話しかけたのだ。

 

 

「・・・・・・。」

 

 

「どうしたんだ?」

 

 

「ここに来るまでに一科生の奴らからウィードって呼ばれたから一科生がみんな見下してるかと思ったんだ。」

 

 

「一科生もニ科生も同じ人間だろ?」

 

 

「そもそもそう言う馬鹿みたいに思考して居る奴の頭と言い分は無視した方が良いぞ?」

 

 

「ああ、そうだぞ?」

 

 

彼の発言に達也達がそれぞれ自身の意見を言う。ちなみに上から達也、孝一、リムルの順番である。

 

 

「ああ、そうだ名乗ってなかったな。俺は西条レオンハルトだ。親父はハーフでお袋がクォーターで外見は純日本だが名前は洋風で得意な術式は収縮系の硬化魔法だ。レオで良いぜ?」

 

 

「俺は四葉達也だ。達也で良いぞ。」

 

 

「俺は犬塚孝一だ。孝一で良いぞ。」

 

 

「俺はリムル=テンペストだ。俺はどっちでも良いぞ。」

 

 

「ああ、四葉ってあの四葉か!?それに犬塚とテンペストってどっかで聞き覚えがあるんだけどよ?」

 

レオが驚くと達也と孝一がリムルがその反応に答えたのだ。

 

 

「どの四葉かは知らんが十師族の四葉家だぞ?」

 

 

「俺に関しては気の所為だと思うぞ?」

 

 

「犬塚公爵家って知ってるだろ?それ俺の実家。」

 

 

「入学早々に十師族がダチになったは驚きだぜ。それお前まさか犬塚公爵閣下と何か関係があるのか?」

 

 

レオが嬉しそうに言うと孝一に聞くと孝一がレオの質問に答えたのだ。

 

 

「ああ、犬塚公爵家の現当主は俺の親父で俺は犬塚公爵家の嫡男、要するに長男で犬塚公爵家の次期当主でもあるんだよ。」

 

 

「そうなのか!?まじでスッゲー名門貴族が目の前に居るから全然貴族らしく無いから言われるまで気付かなかったぜ。」

 

 

「ああ、よく言われるよ。でも俺はあんまり犬塚公爵家の嫡男としてじゃなくて俺個人として見て欲しいから犬塚公爵家の人間だって言わないんだよ。」

 

 

「ああ、そうか分かったぜ孝一!」

 

 

「さてお前たちそろそろ時間が近いぞ?会場に行くぞ?」

 

 

「おう!」

 

 

「そうだな。」

 

 

「まあ、行くか。」

 

 

孝一と達也とレオが会話をして居るとリムルが時間が近づいて居ると伝えると三人がそれに同意して入学式が行われる講堂に向かったのだ。

 

 

 

 

 

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学校によっては入学式前にクラス分けを発表して居る所もあるがこの学校は国立と言うこともあってかそう言った事を廃止して生徒手帳の代わりにIDカードを交付時に判明する仕組みになって居る。従って、クラス別に自然に分かれると言う事はない。だが、新入生の分布には明らかに規則性があったのだ。

 

 

前半分が一科生ーー『ブルーム』

 

 

後半分がニ科生ーー『ウィード』

 

 

(最も差別意識が強いのは差別を受けて居る者である、か・・。)

 

 

(やれやれだな。だからこう言うシステムは合理的じゃないし人のやる気を奪うことじゃ無いのか?)

 

 

(これ、テンペストに導入出来るシステムじゃ無いな。)

 

 

孝一達、三人がそんな事を考えながらも後ろの三分の一辺りの中央に近い場所空き席を適当に見繕って座りレオも三人の隣に座ったのだ。孝一達の行動に当然周りの生徒達は驚いて居たのだ。

 

 

「一科の制服はそんなに珍しいのか?」

 

 

「ふむ、此処は此処で少し居心地が悪いな。」

 

 

「そりゃそうだろな。」

 

 

「イヤイヤ、そういう事じゃねえと思うぜお前ら?」

 

 

白々しいセリフを言う孝一達にレオがツッコむ。呆れる親友をほっといて式が始まるのを待っていると隣から声が掛けられたのだ。

 

 

「あのお隣よろしいでしょうか?」

 

 

「どうぞ。」

 

 

「ありがとうございます。」

 

 

と頭を下げて腰をかけるメガネをかけた少女ともう一人、孝一にとって見覚えのある赤毛の少女が座ったのだ。しかし、孝一は少し考え事をして居たのだ。

 

 

「あの、私は柴田美月って言います。よろしくお願いします。」

 

 

予想に反した自己紹介。気弱そうな外見。人を外見で判断するのは危険なようだな。

 

 

「俺は四葉達也です。こちらこそよろしくな。」

 

 

「俺は犬塚孝一だ。よろしくな。」

 

 

「俺はリムル=テンペストだ。よろしくな。」

 

 

「四葉!!あの十師族の!それに犬塚ってあの犬塚公爵家の関係者なのですぁ?」

 

 

達也と孝一が自己紹介したら美月が目を見開き驚いたのだが達也と孝一が後何回このやり取りをするんだっと考えるが答えたのだ。

 

 

「ああ、その四葉だ。」

 

 

「犬塚公爵家の現当主は俺の親父で俺はその嫡男、要するに犬塚公爵家の次期当主って事。」

 

 

「へえ、私は千葉エリカよ。エリカで良いわよ。」

 

 

「千葉って。もしかしてあの百家の千葉家か?」

 

 

「うん、まあ・・・一応ね。それにしても相変わらずね孝一は。」

 

 

「俺は俺だ。」

 

 

(千葉家にエリカと言う名の、しかも同じ年の人間居るとは聞いて居ないが。)

 

 

達也は四葉家の次期当主として魔法師関係の事は逐一調べて居た特に数字付きの事に関してはチェックをして居た。考えて居たら反対から声がしたのだ。

 

 

「痛ッ、、、寝てたは。」

 

 

姿勢が崩れて後ろの背もたれに頭をぶつけたレオ。いったい、いつの間に夢の世界に旅立って居たのか孝一達は内心ツッコミを入れたのだ。

 

 

「ん?なあ、コイツ等、誰?」

 

 

「うわっ、いきなりコイツ呼ばわり?しかも指差し?失礼なヤツ、失礼なヤツ!失礼なヤツ!モテない男はこれだから。」

 

 

「なっ!?失礼なのはテメーだろうがよ。少しくらいツラが良いからって、調子にこいてんじゃねーぞ。」

 

 

「あらっ、ルックスは大事なのよ?だらしなさとワイルドを取り違えて居るむさ男には分からないかもしれないけど♫それにな〜に?場違いなスラングはひんしゅくを買うわよ?」

 

 

「なっ、なっ、なっ。」

 

 

「・・・エリカちゃん、もう止めて。少し言い過ぎよ。」

 

 

「エリカ、お前の言いたい事は分かるが少し落ち着け。」

 

 

「レオも、止めとけ。今のはお互い様だぞ。口じゃ構わないと思うぞ。」

 

 

達也と孝一と美月が止めに入る。

 

 

「美月と孝一が言うんだったら。」

 

 

「分かったぜ。」

 

 

二人の喧嘩を仲裁したので二人はすぐに剣を鞘に収めたのだ。そして司会がやって来て入学式が始まったのだ。

 

 

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深雪の答辞は予想した通り見事なものだったのだ。この程度のことで妹は躓くなどと、達也は考えて居たのだ。孝一は少し答辞の内容に引っかかったはスルーしたのだ。

 

 

「皆等しく。」とか「一丸となって。」とか「魔法以外にも。」とか「総合的に」とか、結構際どいフレーズが多々盛り込まれて居たがそれらを上手く建前でくるみ棘を一切感じさせなかったのだ。

 

 

当の本人である深雪は堂々としていばがら初々しく慎ましく、本人の並外れた可憐な美貌と相乗して新入生、上級生の区別なく男達のハートを鷲掴みにしたのだ。その為、深雪の身辺は明日からさぞかし賑やかなだろう。それはいつもの事だと達也が考えて居た。

 

 

「達也君と孝一とリムルは何組?」

 

 

「俺はB組だ。」

 

 

「俺もB組だ。」

 

 

「俺もだ。」

 

 

「せっかくなのにやっぱり一科とニ科は同じクラスになれないのね。」

 

 

「まあ、仕方ねぇことだろ?」

 

 

上からエリカ、達也、孝一、リムル、美月、レオの順番である。

 

 

「一日中、行動が制限される訳では無いから休憩時間に行動すれば良いだけだ。」

 

 

「そうね。」

 

 

「だな。」

 

 

「こ・う・い・ち!」

 

 

達也とエリカとレオが会話をして居ると後ろから聞き覚えのある声が孝一に近づいて来たので孝一が振り向いたのだ。そこにはリーナが居たのだ。

 

 

「ちょっと孝一!今までどこに行って居たのよ!」

 

 

「ちょっと、リーナ落ち着いて。」

 

 

「孝一の放浪癖は昔からだからね。」

 

 

「ははは。そうだね。」

 

 

「むー少しはこっちの身にもなってよ〜孝一君。」

 

 

「仕方ねだろ。兄貴はこうなんだからよ。」

 

 

「そうだな。」

 

 

上から、リーナ、深雪、奏、スバル、英美、紅音、夏である。そして彼等はそれぞれのクラスを確認し合うとお互い自己紹介をしたのだ。因みにレオ、エリカ、美月はE組だ。そうして居ると生徒会長の真由美がやって来て話をして居たら一人の男子生徒が自分達に睨みつけたのだが孝一はそのままスルーしたのだ。

 

 

「じゃ、帰るか。」

 

 

「だな。」

 

 

「おうよ。」

 

孝一達、三つ子とリーナ達はそのまま帰宅したのだ。すると孝一はエリカ達にある事を提案したのだ。

 

 

「なあ、お前達。今日、俺ん家に泊まってくか?」

 

 

「え!良いの?」

 

 

「いきなりだね。」

 

 

「ワオ!」

 

 

「ああ、お袋がな。入学祝いも兼ねて会いたいって言ってたからな。」

 

 

「そうなんだね。」

 

 

孝一達はそのまま会話をしながら歩き続けて駅に着いて孝一達が住んでいる東京特別市の駅で降りてそこから孝一達が住んでいる家に向かい大きな屋敷の前にある大きな門に着いたのだ。すると門が開いたので孝一達は敷地内に入り屋敷の扉を開けると屋敷の中に入ると使用人達が集まって居てある事を言ったのだ。

 

 

「お帰りなさいませ、若様方。」

 

 

「ああ、ありがとう。みんな。」

 

 

孝一がそう言うと一人の執事と思しき老人がやって来て孝一達にある事を言ったのだ。

 

 

「若様。すぐに奥様の所にお向かい下さい。」

 

 

「分かったよ、爺。」

 

 

爺と呼ばれた執事は頭を下げてすぐに立ち去ると孝一達はすぐに彼等の母親の部屋に向かったのだ。そして孝一達は母親の部屋の前に着くと孝一が部屋のドアをノックしたのだ。すると中から声がしたのだ。

 

 

「入って良いわよ。」

 

 

「お前達、少し下がってる。」

 

 

入室を促されると孝一は少し下がる様に一緒に居た者達に言うと一人で部屋に入ると同時に魔法が飛んで来たので孝一は即座に魔法を発動してそれを防いだのだ。

 

 

「お袋、俺か達也じゃなきゃ死んでるぞ?」

 

 

「あら、そうかしら?」

 

 

孝一はそう言うと二十代くらいの女性がそう返して魔法の発動を収めると紅音達がは入って来たのだ。

 

 

「相変わらずだな。兄貴とお袋は。」

 

 

「お久しぶりです、真夜様。」

 

 

「そんなに気を使わなくて良いのよ、みなさん。」

 

 

紅音がそう言うとエリカが代表して言うと真夜と呼ばれた女性が答える。彼女の名前は犬塚真夜、旧姓四葉真夜であり孝一、紅音、夏の三つ子の母でもある。するとドアがノックされると同時にドアが開くとそこに三人の男女は入って来たのだ。

 

 

「あら孝一と紅音に夏じゃない。あらエリカちゃん、英美ちゃん、スバルちゃん久しぶりね?第一高校入試おめでとう!」

 

 

「お久しぶりです!咲さん!」

 

 

「お久しぶりです。」

 

 

「お久しぶりです!」

 

 

「あの。」

 

 

咲と呼ばれた少女がそう答えると上からエリカ、スバル、英美が順番に答えるとすると後ろの方から声がしたのだ。よく見ると黒髪の二人の男女が居たのだ。それを確認した孝一が男の方に近づいて頭を撫で回したのだ。因みに咲は犬塚姉弟の長子で第一高校の二年生である。

 

 

「ちょっ、孝一兄さん、止めて下さい!」

 

 

「良いじゃねーか、なあ、文弥?」

 

 

孝一に文弥と呼ばれた少年が顔を赤くすると孝一の後ろから衝撃を受けたのだが孝一は気にせず後ろを見るとそこには長髪の黒髪の少女が居たのだ。それを確認しやした孝一が彼女に話しかけたのだ。

 

 

「何してるんだ、亜夜子?」

 

 

「お久しぶりです、孝一さん。」

 

 

「ああ、そうだな。」

 

 

亜夜子と呼ばれた少女も文弥同様に顔を赤くしながらも反応する。二人は黒羽亜夜子と黒羽文弥で双子の姉弟である。二人は孝一達、犬塚姉弟とは再従兄弟であり四葉家の分家の一つ黒羽家の人間であり亜夜子は孝一の恋人の一人でもある。

 

 

「孝一さん(兄さん)、紅音さん(兄さん)、夏さん(兄さん)、第一高校ご入学おめでとうございます。」

 

 

「「「ああ((おう))。」」」

 

 

亜夜子と文弥が孝一達が第一高校に入学した事を祝う言葉を述べたので孝一達が反応したのだ。そして孝一達と会話をしだしたのだ。

 

 

「本当は2〜30分後に来る予定でしたけど文弥がどうしてもって言って聞かなかったんですよ。」

 

 

「姉さんだって嬉しそうにしてたじゃないか!先に達也兄さん達の所に行ってからこっちに来たんだからさ!」

 

 

「お前達は相変わらずだな。」

 

 

「そう言う兄貴だって人の事言えn「どが」痛て!」

 

 

「黙ってろ。 」

 

 

亜夜子と文弥がそう言う会話をして居ると孝一は呆れながら言うと紅音が言いかけると孝一が紅音の脇腹に肘鉄を食らわせたのだ。そして孝一が口を開いたのだ。

 

 

「そう言うばお前達も来年、魔法科高校の入試試験を受けるんだろ?どこを試験を受けるだ?」

 

 

「ああ、それなんですが深夜様に話をしたら深夜様が第一高校に入試する様に言われたんです。」

 

 

「そうなのか?ま、話は此処までにするか。あ、そうだ。文弥、一緒に風呂入るか?」

 

 

「え!良いんですか?」

 

 

「ああ。」

 

 

孝一の質問に亜夜子が頷くと孝一はそれをYESと言う意味で捉えた孝一は話を途中で切り上げたのだ。そして孝一が文弥を風呂に誘うと文弥は嬉しそうに孝一について行ったのだ。孝一と文弥は風呂場の脱衣所に居て服を脱いで居たのだ。すると文弥は黙りながら孝一をじっと見つめて居たのだ。

 

 

「・・・・・・。」

 

 

「どうした、文弥。」

 

 

「孝一兄さん、羨ましいです。」

 

 

「いきなりどうしたんだ、お前。」

 

 

文弥の発言に孝一が少し困った表情で返すと文弥が答えたのだ。

 

 

「達也兄さんと言い孝一兄さんと言い何でそんなに筋肉がついてるですか?」

 

 

「そりゃあいつも俺もそれだけ鍛えてるて証拠だ。」

 

 

文弥の答えに孝一はそう返すが孝一は文弥の言葉の真意に気付いて居たのだ。何故なら文弥は同年代の男子より身長が小さい上に筋肉が余りついてない上やや中性的な顔と言う容姿をして居るので文弥はそれをコンプレックスにして気にして居たのだ。だから孝一は本人の気にして居る事の為にそこはあえて触れなかったのだ。そして孝一と文弥はシャワーを浴びてから風呂に入ったのだ。

一方その頃、咲と亜夜子は咲の部屋で仲良く談笑して居たのだ。

 

 

「文弥君は相変わらず、その事を気にしてるのね?」

 

 

「ええ、そうですね。文弥は気にしていますから孝一さんに相談して居るとは思いますね。」

 

 

「あ〜、孝一なら相談しやすいしね。あの子は昔から達也君と孝一の事を憧れてるし慕ってるからね?」

 

 

二人はそう会話をしてし居ると咲の部屋のペットドアから二匹の白と黒の猫が入って来て咲と亜夜子の膝上に飛び乗って丸まったのだ。

 

 

「あらヴァイスとシュバルツじゃない。」

 

 

「うふふ、この二匹相変わらず可愛いですね。咲姉様?」

 

 

「そうでしょ?孝一は結構、猫好きだし猫にも懐かれてるからね?」

 

 

「そうですね?」

 

 

「ああ、此処に居たのか。ヴァイスとシュバルツ。」

 

 

二人がそう会話して居ると風呂から出て来た孝一が咲の部屋に入って来てヴァイスとシュバルを見てそう言ったのだ。

 

 

「孝一、ヴァイスとシュバルツを探してたの?」

 

 

「ああいつもなら俺の部屋に居るから居なかったから探してて姉貴の部屋に来たら居たんだよ。」

 

 

「そうね。」

 

 

「じゃ、俺は部屋に戻るよ。」

 

 

「あ!孝一さん待って下さい。」

 

 

「う?どうしt「ちゅ。」亜夜子お前な。」

 

 

「うふふ孝一さんたまには良いじゃないですか?」

 

 

「ま、そうだな。」

 

 

孝一は足にくっついて来たヴァイスとシュバルツを確認して戻ろうとすると亜夜子がキスをしたので孝一は亜夜子の頭を撫でてから戻ったのだ。そして孝一は自分の部屋に戻り机と椅子に座ってある書物を読んでいたのだ。因みに文弥は孝一と嬉しそうに話をして居たが疲れたので孝一は自分のベットに寝かせたのだ。閑話休題。

 

 

「世界の理を超えし者、現れし時、世に動乱が起き世界は変わるであろうか。」

 

 

孝一はそう言いながら自分の部屋の窓に立って外を見ると一瞬だが姿を変わったのだ。

 

 


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