達也と深雪と真由美はバスから、降りて会話をしていたのだ。
「では、あれは事故ではなかったと・・・。」
「ああ、小規模な魔法が三回ほど行使されていた。」
「そんな・・・。」
先程の事故の原因を探っていた達也からの報告を聞いている深雪と真由美は自爆攻撃だったと伝えると、深雪は眉をひそめた。三人の近くで、孝一がリーナとスバルと英美と花音に達也と同じ報告をしていた。
「孝一、あれは事故じゃ無いって事?」
「ああ、そうだ。小規模な魔法が三回だがな。」
「孝一君、それって本当?」
「それにしても卑怯だね。」
「にしてもそんな事までして何がしたかったんだろう。」
達也達3人と孝一達は5人と近くに立っていたリムルと合流してホテルの中に入ったのだ。見知った顔が、手を振っている。
「一週間ぶり、元気にしてた?」
すでに夏休みに入っているのでエリカとは、達也と深雪と真由美はえらく久しぶりに会った気がする。一方、孝一達は直々会っていたので、そこまでは無かったのだ。よく見れば美月もいる。思いがけない友人の登場に深雪達は落ち着いたようだ。
真由美は幹部達とミーティングがあるからと自分に喝を入れる。安心した達也はエンジニアのメンバーとの打ち合わせに向かい孝一とリムルは七武海と八星魔王がホテルに来ている事を知り彼等の元に向かったのだ。
「待って!そこから先は君達は入る事は出来ない!」
孝一とリムルが歩いていると、一人の軍人が二人に話しかけたのだ。孝一とリムルは顔を見合わせると、二人は懐からある物を取り出したのだ。孝一が喋ったのだ。
「お前さん、これを見て同じ事を言えるのか?」
二人が見せたのは、懐中時計なのだが、その懐中時計に描かれて居た模様を見た軍人は驚いたのだ。
「これは失礼しました。七武海の方でしたか、お通り下さい。」
軍人は、そう言うと孝一とリムルを通したのだ。
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会場のホテル内にある一室の前に孝一とリムルがやって来ていたのだ。すると孝一が部屋のドアを開けて、喋ったのだ。
「おい!お前ら来てやったぞ!」
「おいおい、入って来て、いきなりその言い草は無いだろ?」
孝一の発言に赤髪の男性が反応したのだ。
「そうか、ギィ?そもそも、お前達が八星魔王がワルプルギス以外で全員、揃う事自体が珍しいからな。」
「まあ、それは否定はしないが俺達だって、集まる時は集まるぞ?」
「そうか?」
孝一とギィがそう言った会話をしていると一人の帽子をかぶり自分の背丈と同じくらいの剣を背負った男が口を開いたのだ。
「相変わらずだな、狂犬。お前の性格は変わらんな。」
「やんのか、鷹の目!」
孝一が、鷹の目と呼んだ男の名前は鷹の目、ジュラキュール・ミホークで孝一とは常に世界最強の剣士の座を争うライバル関係、かつ何故だか、孝一とミホークは顔を合わせる度に、口喧嘩もしくは斬り合いを始めてしまう。殆どの場合は後者の斬り合いである場合である。二人が喧嘩をおっ始めようとすると夏が止めに入ったのだ。
「兄貴!鷹の目!ここで喧嘩すんのは辞めてくれよ!止めに、入る俺の身にもなってくれ!それに祖母さんに怒られるからしな、今日の九校戦の懇親会だから、ここで喧嘩すんのは辞めてくれよ。」
「ッチ、分かったよ、夏。鷹の目、テメーとは、いつか決着をつけてやるよ!」
「ッフン、良いだろう狂犬。貴様とは決着をつけてやるよ。」
二人が、そう言うやりとりを、していると銀髪の女性が口を開いたのだ。
「お主達は、いつもこうなのか?」
「そうだ。常に顔を合わせる度にこうだからな。」
銀髪の女性の名前は、ルミナス・バレンタインでルミナスの問いに答えたのがフードを被った骸骨の姿をした者が答えたのだ、骸骨の名前はアインズ・ウール・ゴウンである。彼等は色々会話をしてから孝一とリムルは部屋を後にしたのだ。
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九校戦は毎年、開始の前々日に懇親会という名目のパーティーが行われるが孝一とリムル達以外のメンバーは、既に会場に入っていたので、孝一とリムルが懇親会のある会場の前に向かうと、タイミング悪く鷹の目、ジュラキュール・ミホークが居たのだ。
「鷹の目、何でテメーが此処に居るんだ 」
「ッフン。貴様も此処で何をしてるんだ?」
「おい、お前ら。此処で喧嘩すんのは辞めろよ?」
「「邪魔するな!」」
二人が喧嘩を始めようとしたので、リムルが間に入るが二人が圧をかけて、リムルに言ったのだ。そして孝一は最上大業物12工『星斬丸』を抜いて、ミホークが最上大業物12工『夜』を抜いたのだった。一方、懇親会の会場に達也達は会場入りしたのだ。
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「ひえぇぇ、すごい人。」
「エンジニアを含めれば、ザッと400人はいるからな。」
「この中で競い合うんですよね・・・なんか緊張して来た。」
「・・・ほのか、私たちの出番は、まだまだ先だよ。」
「雫の言う通りだよ、僕たちの出番はまだだからね、ほのか?」
「スバルの言う通りだよ、私達はまだまだ、だからね?」
「でも、気持ちは分かるよ。全員、各校から選ばれた強者だからね。」
上から、エイミィ、達也、ほのか、雫、スバル、リーナ、鋼である。達也と鋼は一年女子に囲まれるように立って居た。
「お客様方、お飲物はいかがですか?」
「エリカ!?久しぶり、どうしたの、こんな所で。」
「久しぶり、ほのか。ここに泊めてもらう代わりに、お手伝いしてるのよ。」
「そうだったんだ。」
エリカの登場に日頃、仲良くして居るB組の生徒や友好的な者は話しかけている。仕事中なので、すぐに行ってしまったが、皆の緊張は大分、解れたようだ。そんな時、何気なく横を見ると深雪とリーナに話しかけようとしている、三高に女生徒が目に入った。
「お久しぶりね、深雪、リーナ。」
「ええ、そうね、愛梨。」
「そうね、愛梨。貴方も相変わらずね。」
「貴方は相変わらずね、リーナ。」
師補十八家・一色家の令嬢、一色愛梨。通称『エクレール・アイリ』。リーブル・エペというフェンシングに似た、魔法競技において中学時代から数々の大会で優勝し、移動魔法を使った剣さばきの鋭さから『エクレール』と称されるようなった。※前回、彼女を紹介できませんでした。すみません。
お互いが話をしていると愛梨の後ろに控えて居た二人の女性を紹介する。十七夜栞、四十九院沓子、どちらも名家の者である。深雪も傍らに居た、ほのかと雫を紹介する。愛梨は、エレメンツの末裔であるほのかと大企業の社長令嬢の雫に興味を持ったのだ。深雪とリーナと愛梨は自分達の出場する試合を話たのだ。
「私は新人戦クラウド・ボールと本戦ミラージ・バッドに出場するの。」
「私は新人戦アイス・ピラーズ・ブレイクに出場するは。」
「私は新人戦クラウド・ボールに出場するの。」
彼女達は、そう会話をしているが、実際は会場についた時点で、どの選手がどの競技に出るかは知られている。すると愛梨がリーナにある事を、言ったのだ。
「ねえ、リーナ。そろそろ私に第一夫人の座を譲ってくれないかしら?それと、孝一は何処かしら?」
「それは、出来ないは。第三夫人の地位で満足しなさい。孝一なら別の場所に居るは教えれないけど?」
「二人とも、そこまでにしたら?」
二人が、そうやって言い争いを始めると深雪が仲裁に入ったのだ。そして彼女達は自分達の高校の一角に戻って行ったのだ。
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深雪とリーナと愛梨が対峙して居る時、真由美と摩利は三高の生徒会長と話をして居た。第三高校の生徒会長、水のエレメンツの末裔、水尾佐保。水のエレメンツは、水流移動系の魔法を得意とする家系だ。今回の九校戦もバトル・ボードとミラージ・バッドの水場が用意される二種目にエントリーしている。
「いや、うちの一年が申し訳ない。」
「気にしないで、水尾さん。毎年多かれ少なかれ起こることよ。」
「そう言ってもらえると助かります。」
すっかり腰が引けてしまっている会長をよそに三高一年の集まる一角では、チョットした騒ぎになっていた。
「あの娘達、超可愛いな。一色さんと話してる娘達。」
「止めとけ、お前じゃ相手にされなぇよ。」
「分かってるよ、でも一条なら可能性があるかもしれないだろ?」
その一条はというと、深雪を見て動きを止めたのだ。
「珍しいね、将輝が女の子に興味を持つなんて。」
「そうじゃないよ、ジョージ。」
苦笑い気味に否定する将輝を吉祥寺真紅郎は面白そうに見ていた。しかし、将輝が急に真剣な顔になり、ある方向に視線を固定するのを見て、吉祥寺も真剣な顔つきになる。そして二人は、その視線の方向に向かったのだ。
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「久しぶりだな、達也。」
「ああ、そうだな。将輝。」
「達也、一条のプリンスと知り合いなの?」
二人の会話で、二人の関係性が気になった鋼が尋ねて達也が答える。
「ああ、そうだ。一度だけだが会った事が、あるからな。」
「まあな。」
「相変わらずだね。四葉の『冥王』と初めましてかな十三束の『レンジ・ゼロ』に会えるなんて光栄だよ。」
「僕の方もだよ。『カーディナル・ジョージ』に会えるなんて光栄だよ。」
達也達、四人が話をして居ると将輝が、達也にある事を尋ねたのだ。
「そう言えば、孝一はどうした?」
「ああ、アイツは少し別の用事で、遅くなる。」
「そうなのか?」
二人が、そう会話して居る。何故かと言うと、愛梨とリーナが常に第一夫人の座を争っており、孝一が居ないと収まらないからである。四人は、そこで会話をして居たのだ。
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来賓の挨拶が始まった。達也も、入れ替わり立ち替わりに現れる魔法界の名士を見て居た。達也が最も注目したのは約二十年前まで世界最強の魔法師の一人と目され十師族という序列を確立した人物であり、かつての母達の師でもあり、孝一の恋人の一人であるリーナの大伯父にあたる人物でもある。
十師族・九島家先代当主、九島烈。
最強の名を保持したまま第一線を退き、以来、ほとんど人前に出てくることのない、この老人は、何故かこの九校戦にだけは毎年、顔を出すことで知られている。
直に見たことは無い。映像で知っているだけだ。歴史上の人物を直接目にするに等しい興奮を自分の中に見出していた。司会者がその名を告げた。息を呑んで、達也は思わず、その息を吐き出すのを忘れてしまう。眩しさ和らげたライトの下に現れたのはパーティドレスを纏い髪を金色に染めた、若い女性だった。
ざわめきが広がった。衝撃を受けたのは、達也だけではなかった。もしや、何らかのトラブルがあり、彼女が名代として派遣された。
(ーーいや、違う。)
彼女の背後に、一人の老人が立っていた。
(ーー精神干渉魔法。)
目立つものを用意して、人の注意を逸らすという「改変」は改変と呼ぶまでもない繊細なもの。何もしなくても自然に発生する「現象」。
ただそれを、全員に、一斉に引き起こす為の、大規模ではあるけれども微弱で、些細な、それ故に気付くことの困難な魔法だ。
(これが、かつて最強、いや『最高』にして『最巧』と謳われた『トリック・スター』九島烈の魔法か・・・。)
達也の凝視に気がついたのか、女性の背後の老人が、ニヤリと笑った。それは、悪戯を成功させた少年のような笑顔。達也は目立たぬように目礼を返す。老人の目は、上機嫌そうに笑って居た。ライトが老人を照らし、大きなどよめきが起こる。ほとんどの者には、九島老人が突如、空中から現れたように見えたことだろう。
「まずは、悪ふざけに付き合わせたことを謝罪する。今の一寸した余興だ。魔法というより手品の類だ。だが、手品のタネに気付いた者は、私の見たところ五人だけだ。つまり。」
皆が興味津々の態で耳を傾けていた。
「もし私が君たちを鏖殺を目論むテロリストで来賓に紛れて毒ガスなり爆弾なりを仕掛けたとしても、それを阻むべく行動を起こすことが出来たのは五人だけだ、ということだ。」
会場が、今までと別種の静寂に覆われて居た。
「魔法を学ぶ若人諸君。魔法とは手段であって、それ自体が目的ではない。私が今用いた魔法は、規模こそ大きいものの、強度は極めて低い。魔法力の面から見れば、低ランクの魔法でしかない。だが、君たちはその弱い魔法に惑わされ私がこの場に現れると分かっていたのにも関わらず、私を認識できなかった。魔法を磨くことは大切だ。魔法力を向上させる為の努力は、決して怠ってはならない。しかし、それだけでは不十分だということを肝に銘じて欲しい。使い方を誤った大魔法は使い方を工夫をした小魔法に劣るのだ。魔法を学ぶ若人諸君。私は諸君の工夫を楽しみしている。と言いたい所だが、真夜、いい加減、出て来たらどうだ?それに外が少し騒がしいようだが。」
九島烈が、そう言うと孝一達の母親である、犬塚真夜が現れたのだ。会場に居たほとんどの者は驚いたのだ。そして、隣には夫であり孝一達の父親であり犬塚公爵家32代目当主の犬塚総一も居たのだ。会場に居た者は四葉家の当主の妹と名門貴族の当主の二人がいる事に驚愕して居た。
「お久しぶりです、そりゃそうですよ先生。せっかく、子供たちの晴れ舞台を見にくるのは当然ですよ?」
真夜の子供発言にその場にいた、ほとんどの者は驚くと同時に咲とリーナが真夜の隣に立ったのだ。すると、烈が口を開いたのだ。
「久しぶりだね、リーナ。」
「お久しぶりです、大伯父さま。」
リーナに話しかける烈にリーナは挨拶をすると烈が尋ねたのだ。
「そう言えば彼は何処に居るのかね?」
「ホテルに入ったところまでは見てますが、そこから先は見てないので分かりませんが外の騒がしいのは多分、孝一が原因だと思います。」
烈が、そう聞くと咲が答えると会場の外の方からキン、キンと何かの金属が、ぶつかる音がしたのだ。すると総一が咲にある事を言ったのだ。
「咲、外を見て来なさい。」
「分かったは、お父さん。」
咲は言われた通りに、外を確認するために、会場の扉まで行き扉を開けると、リムルと騒ぎを、聞きつけた夏が居たのだ。すると孝一とジュラキュール・ミホークは鍔迫り合いをして居たのだ。そして咲の気配に気づいた夏が咲に話しかけたのだ。
「あ、姉貴!」
「あら、夏。どうしたの?また?」
「ああ、まただよ。兄貴と鷹の目が斬り合いを始めやがったんだよ。」
二人が、そう会話して居ると、すると真夜が話に入って来たのだ。
「貴方も来ていたの夏?あら、またなの?咲、扉を開けなさい。」
「分かったは。夏、リムル君、扉を開けるよ?」
「良いぞ、姉貴。」
「良いですよ。」
二人が了承すると、咲が扉を開けると、孝一とミホークは扉が開いたのも気付かず、斬り合いを続けており、二人が鍔迫り合いから、お互いの距離を取るとミホークが懇親会の会場内に入る。
会場に居た者は驚き、騒然とする。ミホークの姿を見た達也、深雪、真由美、リーナ、エリカ、愛梨、花音、英美、スバル、啓は察しって心の中で「またか。」と思ったのだ。そしてミホークが会場内に入ったのを視認した孝一が刀を左手に持ち帰ると、深く腰を落とし、星斬丸の切っ先をミホークに向けると孝一が『牙突』をミホークに向かって放ったのだ。
それを見たミホークが構えると、孝一が凄まじい勢いで、ミホークに『牙突』で突進すると、それに気付いた真夜が魔法を発動したのだ。
それは真夜の固有魔法『流星群』である。会場が暗く夜の如く包まれたのだ。孝一は気付くと、すぐに『牙突』を辞めると魔法を発動すると、それは『流星群』で『流星群』を『流星群』で相殺したのだ。
「何すんだ!」
「それは、コッチのセリフよ、孝一?貴方も何してるのかしら?」
孝一が真夜に噛み付くと、真夜が尋ねると、孝一とミホークが同じタイミングで同じ事を言ったのだ。
「「挨拶!それ以外に無い!」」
「兄貴!それは挨拶じゃなくって、ただの斬り合いだ!だから斬り合いをするのは辞めてくれ!」
二人がそう言うと、夏がツッコミを入れた上で、斬り合いをするのを辞めるように言うと、孝一がこう言ったのだ。
「知らん!そんなの俺には、関係は無い!」
「だからってよ兄貴、俺が怒られるんだからよ!」
「そんな物、俺には関係無い。」
孝一の発言に夏が食ってかかるが、二人が言い争いをして居ると、真夜が二人の近づいたのだ。
「孝一、貴方は何をしてるのかしら?」
「つーか、なんで、いるn、痛い、痛てえーーーーー。」
真夜が孝一に近づくと、真夜が孝一の頬を、つねると孝一が痛がって居ると、会場に居たほとんどの者たちは、その光景を見て驚き固まって居たのだ。すると、烈が爆弾発言をする。
「相変わらずだな、お前たち親子は。」
「「「「!?」」」」
「先生、仕方ないじゃないですか。この子はいつも奇想天外な行動を起こすんですから。」
「ッフン。」
孝一は相変わらずの態度だが、その場に居た者たちは何が何だが分からずに、混乱して居ると、十文字が代表して真夜に質問したのだ。
「真夜殿。犬塚達とは、どの様な関係なのですか?」
「ええ、この子達は私の実子、何ですよ。」
それを聞いた瞬間、会場に居た者達は特に第一高校の生徒たちは孝一達、犬塚姉弟の正体を知ると驚愕して、更に総一発言をして、烈が追加で爆弾発言を投下する。
「真夜、仕方がないだろ?孝一は昔から、こうなんだからな。」
「そうかしら?総一さん?」
「ハハハハハ。相変わらずだな、お前たち夫婦は。」
「「「「「「え?えぇぇーーーーーーーーーー!」」」」」」
その場に居た者は固まり、真由美は笑い堪えるのに必死で、達也はため息をついて、深雪は冷静に見て居るが、孝一達と付き合いの長いもの達はやれやれと見ていて、それまで黙って居た孝一が食ってかかる。
「って、親父、お袋、ご隠居殿。それは秘密なはずだろ?何でバラすんだ!」
「あら、何時も自由奔放に動き回ってる、あなたには、少し大人しくして貰った方が良いかなと思って?」
「だからってよ!」
「兄貴は何時もそうだからな〜〜。言われても仕方ないと思うぞ?クレイジーサイコキラー!」
「ブッチ。夏!もう一回、言ってみろ!」
「すんません!それを纏うのは辞めてくれ!」
「分かれば良い。」
孝一の言葉に真夜が、そう言うと夏が余談みたいな事を言うと、赤い尾獣チャクラを纏った孝一が睨みつけ居て言うと夏が謝罪をして、孝一がすぐに静かになる。すると烈がリムルの方を見たのだ。そして烈が口を開き尋ねたのだ。
「そこ銀髪の君は、見た事が無いが知り合いかね?」
「あ?あ〜コイツはリムル=テンペストだ。」
「俺は、リムル=テンペストです。よろしくお願いします。」
「ハハハハハ。孝一、私に隠し事は無駄だぞ?」
「ッチ、耳に入るの早すぎだろが。」
「え?まさかバレてんか!?」
「ご隠居殿、ここで話すのは辞めてくれ!俺が政府に怒られる!」
「そうか、分かった。」
そう会話をして居ると時間が経って、そのまま懇親会はお開きになったのだ。
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その日の夜、10時。
深雪とリーナはエイミィ達に誘われて温泉に来ていた。ほのかの悲鳴が聞こえたり、自分達に向けられた視線に戸惑っていたが、ほのかの「冷水浴する破目になるわよ!」と言う一言でやっと落ち着いて入浴できた。女の子が恋愛話が好きなのは、今の時代も変わっていない。ここでも話題はやはり、そういう類の話だ。
周囲が深雪と一条将輝との関係を聞かれたりしたのだ。そんな時にその場に居た者たちが、リーナとエイミィとスバルに対して孝一に関する事を尋ねたのだ。
「リーナ、エイミィ、スバル。そう言えば、孝一さんの事だけどいいかな?」
「何かな、ほのか?」
「何、ほのか!」
「何だい?」
「孝一さんって、昔からあんな風なのかな〜って思って。」
「「「う〜ん。」」」
リーナとエイミィとスバルは、ほのかの質問に三人が考えたのである。そして、それぞれがそれぞれの答えを述べる。
「孝一にあれに関しては、昔からって言うよりも、3年前から鷹の目のミホークと、どっちが世界最強の剣士の座を争ってからね?エイミィとスバルはどう思うかな?」
「うーん。私は孝一君は、あの人と関わらなければ、大丈夫かなって、思うよ?」
「僕もエイミィと一緒だと思うよ?」
「え、そうなの!?」
ほのかが、そう反応したのだが、温泉から上がったのだ。
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「ほのかの胸大きかったな〜。」
「お風呂で散々触ったじゃない。もうお終い!」
「もう夜なんだから、あまり騒いではダメだよ。」
彼女達はすぐに自分達の部屋に戻っていたのだ。戻ろうとした際に愛梨がこう言ったのだ。
「どちらにしろ、お遊び気分で来てる人たちに負けるわけにはいかないわ!!優勝は私たち第三高校が貰います!!」
愛梨が、そう宣言すると栞と沓子も頷き、三人は部屋に戻っていたのだ。
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同時刻、同ホテルロビー
孝一とリムルが、ホテルのロビーに居ると、そこには烈も居たのだ。
「ハハハハハ!そうか、お前と同じ七武海で魔王にしてジュラ・テンペスト大公国の大公だったとはな。」
「ご隠居殿、声がデケーよ。これは内密に頼むぜ?そもそも第一高校でも、それで大騒ぎになったんだぞ?」
「ああ、そうですよ?それで政府に俺たちが、怒られたんですからね?」
烈が笑いながら話をして居ると孝一とリムルがそう、突っ込んだのだ。因みにリムルは、本来の姿であるスライムの姿である。
「分かった、分かった。しかし、そのような姿で魔王とは、イメージとは違うな。では夜も遅いから、もう部屋に戻りなさい。」
「分かったよ、ご隠居殿。」
「分かりました、閣下。」
三人は、どうやら会話をして居たのだ。孝一とリムルは烈に、リムルの事を秘密にする様に頼むとリムルを見ながら、魔王のイメージとは違う事を述べると列が二人に部屋に戻る様に言ったのだ。二人は返事をして、部屋に戻って行ったのだ。
孝一とリムルが部屋に戻った後、達也から不審者が施設内に侵入して、達也と幹比古で制圧した言う報告を受けたのだ。孝一とリムルは警戒を強めたのだ。