使い捨ての勇者   作:夢見がちなF

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使い捨ての勇者 配置される 1

ーーー魔獣戦線ーーー

ラスタ王国から南西200km地点。最前線。

元はラスタ王国の国境付近。

黒く、黒くどす黒い。もうすぐ日も落ちようとしている。

焼けた肉の匂いが充満する。思わず、吐きそうになる。実際隣の奴は吐いている。

俺ももらいゲロしそうだが、なんとか踏みとどめる。

 

?「隊長ー!」

 

隊長「どうだ?」

斥候1が走ってくる。もらいゲロ君は何もなかったようにピンと立っている。

 

斥候1「はい。足跡と尻尾の引きずりから、魔獣A型かと。しかし.....」

 

隊長「そうだな。なぜ辺り一面が焼け焦げて、小隊が肉塊に。誰が誰だかわからないぐらい損傷がひどい。」

 

もらいゲロ「“火”でも獲得したんですかね?」

 

隊長「とりあえず、彼らを運び出せ。8人渡す。」

 

斥候1「はっ!すでに搬送用意できています。」

いい動きだ。

 

隊長「もらいゲロは指揮所に報告を。」

 

もらいゲロ「あの、隊長?もらいゲロは酷くないっすか?もらってはなく自己放出ですよ?もらいゲロなら隊長がゲロった場合ですよ。」

 

隊長「あと…「揃えています。」」

 

もらいゲロ「炎使いと風使い、バフ使いのリストアップです。」

 

隊長「ご苦労。社畜君。」

 

社畜「それも酷くないっすか?ん。では、隊長!報告にいってきます。」

シュタタタ〜

 

隊長「疑いたくはないんだがな〜。今更身内で揉めても何も生まれんのに。」

 

 

 

 

ーーー国境守備隊ーーー

ラスタ王国南西の国境付近。王都から50km。

 

 

 

守備隊長「来てくれたことに感・謝す・る。勇者。ようこそ国境守備隊へ。」

 

血生臭い戦場と思っていたが、なんか違った。町?みたく活気溢れてる。人の往来もあり、女子供もいる。

 

守備隊長「そらそうだ。国境なだけで、最前線はここより150km先だ。ここでは最前線の勇者達への後方支援と国の守備に努めている。」

 

ほーん。国境ね。他国に派遣してる感じ?でも王様は国は飲み込まれたって言ってたしな。

 

守備隊長「一度はここまで魔獣に攻め込まれてたのだ。ここもかつては最前線だったのだ。世界の滅亡まであと一歩だった。」

 

ラスタ王国はレムリス大陸の北東に位置し北と東が海に面している。

防備には西と南に目を向ければいいから、防衛には余力があったらしい。

また北のラスタと呼ばれていたらしく、レムリス大陸の2大、大国だった。軍事力もさることながら質もよろしかったらしい。

もう一つは南のガスマン帝国。魔獣の初確認はガスマン帝国だ。当初討伐は難なく終わった。問題は魔獣の繁殖力だ。ガスマンは大国ゆえ、魔獣を侮っていたかもしれない。ガスマンの魔獣討伐隊から逃れた魔獣は隣の国ハル共和国で繁殖し、ハルは1ヶ月も持たなかった。ガスマンからのハル支援軍は一瞬で飲まれ、ガスマンもすぐに落ちた。

ラスタはガスマンから遥か遠い距離にあるので防衛力を再編するのに時間があった。それでも…

 

守備隊長「魔獣確認後3年。各地で勇者が召喚されるようになった。勇者達の力で魔獣戦線は元の国境まで戻せている。」

 

勇者達がいなければ世界は滅んでいたらしい。

 

 

 

 

 

 

 




誤字脱字とか勘弁してください( ; ; )
また、指摘させていただいたら、その都度修正します。
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