守備隊長「では君の能力を確認しよう!」
ウキウキ顔のオッサンである。
勇者「俺の能力って投擲力UPですよ?たかがしれてません?」
守備隊長「いやいや、遠くから敵を仕留められるなんて最高じゃないか!遠距離勇者は数が少ないんだぞ?」
てっきり使えないと思ったがまさかの即戦力?いやー戦いたくない!
守備隊長「まず表に出よう。」
ーーー国境付近演習場ーーー
守備隊長「まずその槍を投げたまえ。」
勇者「はぁ」
拾って、投げる!
ヒュン!.........
勇者「痛っっっっ!?」
結果は10m。脱臼しかけた。
守備隊長「....」
勇者「あれ?俺弱くね?」
守備隊長「弱いね。それぐらいなら普通の兵士以下だ。威力も地面に刺さらないぐらい弱いな。」
勇者「これは後方勤務?」ワクワク
守備隊長「うーん。なんか違うな。大きさか?勇者、この石ころ投げてくれないか。」
大きさはソフトボール並み。
勇者「ふー、ん!」
ポンッと軽い音。距離は40mぐらいか。またまた一般的。
守備隊長「おっかしいなぁ。せっかくの投擲力UPが意味を成してない。.....無能か?」
ここまでストレートに言われると流石に凹む。
投擲力上がったのに、兵士並?凹むわぁ。ニギニギ
勇者「!?」
持ってた石が急に消えた。消えたのは語弊がある。
持ってた石がプルプル震えだした。
びっくりして手を離したら.....シュバーン!石が勝手に飛んでいった。
ドゴーン!!
クレーターができた。人が数人入れそうな穴ができた。
皆「ほえー」
守備隊長「」ニヤ
実験が始まった。
俺の能力値測定だ。
飛ばせる物は10㎥まで、重さは350kg。
正確に飛ばせる距離は上記の物で1600m。
物が大きくなるほど、重くなるほど精度は狂ってくる。
精度度外視で飛ばせる距離は約5000m。物は700㎏
周りからは「大砲」と呼ばれるようになった。
いいこと尽くめとはいかなかった。物を飛ばすのにかなり集中しないといけない。
飛ばすことに意識を向けてしまうと、棒立ちの無防備になる。また、弾着観測が必要なため、単独行動はナンセンスだってよ。やった。
新たな小隊「歩く大砲」が編成された。
メンバーは
勇者:大砲 (メイン)
勇者:風読み(観測手)
勇者:岩砕き(弾補給兼雑魚狩り)
兵士:兵士1(雑用)
国境守備隊付きから1か月...
守備隊長「そろそろ前に出てもらおうと思う。」
勇者(大砲)「やればいいんでしょ?はぁ...後方で引籠りたい。」
守備隊長「よろしく頼む。第1戦線に向かってもらう。第1戦線隊長には話は通っている。夕方に到着できると伝えている。」
大砲「はあ!?第1戦線まで150kmあるんだろ?」
守備隊長「大砲君の飛ばす能力で君ごと小隊メンバーで飛んでってくれ。前線は常に人不足だ。」ニッコリ
小隊メンバー「ヒィッ!」