投擲で移動でなく、普通に馬で移動する。
守備隊長の嘘だったらしい。後々使えるようにしてくれとの強い要望はあったが。
俺は馬術なんてスキル、そもそも乗れないから"風読み"の後ろに乗せてもらってる。女の子の後ろだ。いい匂いがする。
"風読み"は2年前に召喚されたらしい。
能力も「風の流れを掴む」と「言語能力」だけらしい。
能力が低いゆえ、後方勤務に勤めていたらしいが、今回観測手として前線勤務になった。結構喜んでいるみたいだ。
信じられん。
まず目的地は第3戦線だ。道も舗装されて走りやすい。
戦線は国境から50㎞間隔で第3戦線、第2戦線、第1戦線と3つ構築されている。
戦線維持は第1戦線部隊、第2、第3とローテーション組んでいるそうだ。消耗均衡化と経験値の再分のためだ。
難なく第3戦線部隊に到着した。
ーーー第3戦線司令部ーーー
第3戦線部隊長「ご苦労!話は聞いている。君たちはこのまま第2戦線までノンストップで行ってもらう。」
休みなしかよ。
さすが前線の中でも3番手。暇そうだ。兵士達もボケーとなされてる。
第3戦線部隊長「我が部隊も明日から第2戦線に上がる予定だ。兵士達もここでの最後の休みだからな。」
大砲「」
第3戦線部隊長「「歩く大砲」は第2戦線部隊に合流後、そのまま第1戦線に行ってもらう。」
そういうことね。へいへい。行かさせていただきますよっと。
少しの仮眠と軽食をもらって、再出発。目的地は第2戦線だ。
同じく道は舗装されている。案外インフラは重要視してるみたいだな。
兵士1「そらそうでしょ。食事せな人は生きられませんからね。」
大砲「あ?ああ。そうだな。」
風読み「国境守備隊長って、もしかしてリーダーに物資輸送させようとしてません?」
大砲「言ってたけどな。」
岩砕き「国境守備隊長が小隊ごと飛んでいけと言われたときは焦ったな。あの目マジでっせ。」
風読み「物資を飛ばして前線に送り届けるようになったら、それまでの人件費や馬車なんて他に回せませちゃいますよ♪それを狙ってませんかね?あの人。」
物を飛ばせることを簡単に考えるんじゃないか。こいつら。
たとえ、物資を目的地通りに飛ばせたとして、到着先で壊れないとどう保証する?
飛ばすといっても、数kgのものでも、500m飛ばすのに大きな力がいる。
飛ばした物も綺麗に届くわけないだよ?だって大砲の代わりなんだから。
でも、なんか上手い方法ねぇかな?
飛ばして弾着する瞬間にまた飛ばして衝撃緩めるとか?
いやいや、むーりー。
せいぜい、100kgの物体を同時3発飛ばせるだけだ。
岩砕き「それでも十分でっせ?旦那?」
火薬で発射する大砲と比べると使い勝手はいいだろうな。