ーーー第2戦線司令部ーーー
第2戦線部隊長「よく来てくれた。"歩く大砲"は第2戦線部隊付きで第1戦線に向かう。出発は2日後だ。明日に第3部隊がこちらに到着する。第3部隊に戦線を交代する。これからは私たちが家族だ。ようこそ歓迎する。」
?「やあ、大砲君よろしく。」
青年の声が後ろからする。
歩く大砲(小隊名)「!?」
第2戦線部隊長「今から"歩く大砲"の上司になる。神通だ。」
神通「よろしく大砲君。」
まーた上司変わんの?名前覚えられねーわ。
ーーー第2戦線宿屋ーーー
申し訳程度の小屋に"歩く大砲"は休んでいる。
"風読み"だけは別の小屋だ。世界存亡の危機なのに、女性優遇するんだって。余裕だな。
ーーー夜ーーー
おかしいと思われたのはその日の日没前だ。
定時連絡要員が帰ってこなかったからだ。
至急第2警戒体制と先遣隊が第1戦線に向かった。
神通「森が騒がしい」
はずっ!なんか厨二的なこと呟いているよ。この人。
神通「いやいや、私は森の声が聞こえるんでね。」
あー、だから渾名が神通か。聞くにこの人は"森の声"で魔獣の居場所を索敵していたらしい。それが
神通「近い!私は司令部に向かうよ。"歩く大砲"は防衛戦で待機。」
この人の索敵範囲は15km。それに引っかかってことは
大砲「第1戦線は落ちた?」
足が震える。
ーーー明朝ーーー
魔獣は攻めて来なかった。
神通が索敵してた魔獣の反応も消えていたらしい。
考えられるのは
・第1戦線は健在で撃ち漏らした魔獣を先遣隊が潰した。
・魔獣が引き返した。
後ろから大きく動く気配があった。
?「第3部隊だ!」
見張りの声が響く。
予定繰り上げで第3部隊が夜間行軍で来てくれた。
先遣隊2が組まれ、"歩く大砲"も組み込まれる。といっても、指揮官1名と2個小隊だけだ。
25km先まで前進だ。
いつもなら第2部隊丸々移動するらしいが、今回は例外だ。先んじて中継地で"神通"よる索敵が始まる。
しばらく前進するが、
大砲「なんも起こらないな。」
目的地、中継地まで難なく進んだ。
神通「こ・こ・ぉ⤴キャンプ地とする!」
戦線部隊がローテーションで動いているため、中継地もある。
先遣隊1の書置きもあった。
どうやら、魔獣とも遭遇せず、第1戦線に向かっているみたいだ。
風読み「神通さんの“読み”は外れたんですかね~」
神通「おっかしいなー?確かに感じたんだが。うーん。」
首が千切れそうなくらいに捻ってる。こわっ。
風読み「魔獣って飛んだりするんですか?」
よせ、やめろよ。
神通「まだ確認はされていないが、もし飛行能力のある魔獣が現れたら、大砲君の出番だな。」
ほら来た。
神通「まぁ、いまのところ魔獣はA型とB型しか確認されていない。」
A型がパワー型。B型が素早さ型だってよ。