■剣の主従、再演   作:ゼミル

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Warning!




キャラ崩壊につき前話までの雰囲気を大事にしたい読者の方はUターン推奨です。


超蛇足:想起・金の湯舟

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……と、映画ならここでエンディング曲が流れて〆られてもおかしくないのだが、生憎スタッフロールまで流し終えてもまだまだ続くのが現実というもので。

 

 

 

 

 

「さて、ではお互いの想いを確認し終えましたので改めて本番に移りましょうか」

 

「なんでさ」

 

 

 反射的に村正はそう口走っていた。僅かに残っていた元の肉体の持ち主(衛宮士郎)の魂がほんのちょっと表に出たのかもしれない。

 

 

「何でとはこちらの台詞です。そもそも先に迫ってきたのは村正の方ですし、私はあくまで恋仲の者同士が行う行為という知識からまずお互いの意思を確認してから行為に及ぶべきではと考えただけに過ぎません。

 それにアルトリア・キャスターとしての私も言いましたが……村正が私に1人の女性として劣情を向けてくれて、私は嬉しかったんですよ?」

 

 

 アルトリアの胸元と腰回りに付いていた鎧部分のパーツが閃光を放って消えた。そのまま村正が止めるより早く、アルトリアは彼の胸元へ飛び込んだ。

 

 鋼の胸当て部分に隠れていたので今まで気付かなかったが、守護者モードのアルトリアが着るドレスは胸元が大きく露出したデザインだった。

 

 鎖骨から程好く膨らんだ膨らみが作る谷間が今、村正の目と鼻の先で広がっているどころか胸元にぐいぐいと押し付けられて形を変えてすらいる。

 

 

「おうっふ」

 

 

 アルトリアのこうげき! 視覚と触覚によるダブルアタック! 村正のきゅうしょにあたった!

 

 

「どうしたのですか村正。私が良いと言ってるんです、遠慮なく押し倒してくれても構わないんですよ?」

 

(そうだった忘れてた! アルトリアの奴、可愛いツラして1度意地張っちまったら止まらねぇ猪頭なんだった!)

 

「誰が魔猪の氏族ですか誰が」

 

「誰もそこまで言ってねぇよ」

 

 

 そこでふとアルトリアは胸を押し付け村正を見上げたまま、怪訝そうに首を傾げた。

 

 

「おかしいですね。聖杯からの知識によれば大抵の男性はこの時点で受け入れてくれるとあったのですが」

 

「そんな教育に悪い知識なんざ忘れちまえド阿呆」

 

「ではこういうのはどうでしょうか」

 

 

 村正の暴言を無視してアルトリアは彼の手を取ると、

 

 

「えいっ」

 

 

 可愛らしい気合の声と共に――――村正の手を己の胸へ押し付けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それは大きくもなく小さくもなければ分厚くもなく、程好い重さで、そして刺激的過ぎた。

 

 それはまさに乳塊(おっぱい)だった 。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――――――――――」

 

「…………………」

 

「――――――――――」

 

「……………………………………」

 

「――――――――――」

 

「………………………………………………………あの、流石に恥ずかしくなってきましたので何か言ってくれませんか村正」

 

 

 その日、アルトリアは初めて妖精眼ですら読み取る事の出来ぬ、真の意味での無感情が存在するのだと知った。

 

 何てことはない、単に手から伝わるアルトリアの胸の感触に、極めて珍しく村正の思考が真っ白になってしまっただけである。

 

 少年の脳内とは正反対なのがアルトリアの顔色だ。村正が沈黙している間に最初は平然としていた彼女の顔は次第に赤くなり、今やキャスターモードで村正に迫られていた(壁ドンされた)時と同じぐらい頬を赤く染めている。

 

 こちらはこちらで実行してみてから時間差で羞恥心が湧いた様子だ。妖精騎士ガウェイン(バゲ子)ぐらい大きかったらまた違ったのかなー、等と成長しても変わらぬ彼女の本質であるお転婆アルトリアな部分が内心で愚痴っていたり。

 

 

 

 

 

 

 

 それから長いようで短い幾ばくかの時間が更に経過して、ようやく村正が再起動を果たした。

 

 アルトリア自ら彼女の双丘を押し潰すように押し付けていた村正の手がゆっくりと離れていく。

 

 

「あっ――」

 

 

 その瞬間、名残惜しそうに小さく掠れた声が彼女の喉から漏れる。

 

 村正の理性にとどめを刺したのは、そんな意図したものではなく勝手に漏れてしまった女としての甘さを帯びた声だった。

 

 そもそも一度は抑え込んだとはいえ村正の理性は一線を超えて破裂する2歩手前ぐらいまで迫っていたばかりなわけで、放出されずに溜め込まれた熱情が勝手にあっさりと消えてなくなる筈もなく、村正の中の本能が理性を上回る最後の引き金はとても軽くなっていたのである。

 

 

「――――っ! ったくよぉ!!」

 

「えっ、きゃあっ!?」

 

 

 直後である。アルトリアは己の足が地面から離れて浮き上がるのを感じた。

 

 気が付けば村正の両腕によって横抱きに抱えられていた。所謂お姫様抱っこである。胸板とは違う、一見細身でもしっかりと鍛えられ硬く引き締まった腕の逞しい感触を背中と脚に感じた。

 

 

 

 

 

「上等だ。

 そんなに御所望ってんならアルトリアに悪い遊び教えちまった責任、しっかり取ってやろうじゃあねぇか」

 

 

 

 

 

 

 アルトリアの耳元に口を寄せて囁く村正の眼光はさっき以上にオスの本能がギラギラと燃え盛っていて。

 

 さっきは少なからず恐ろしくもあった、飢えた狼を連想させる眼差しを向けられたアルトリアはしかし、恐怖とは違う感情で胸の奥が強く高鳴るのをハッキリと自覚した。下腹部の辺りも無性に熱が溜まっていくような錯覚も感じる。

 

 自然とアルトリアの両腕も村正の首元に巻き付いていて、彼女の方からも膨らみを村正の胸板に密着させたり、首筋に鼻を擦りつけてクンクンと鼻を鳴らしてみたりと勝手に体が動いてしまった。

 

 こういう風に異性に密着して匂いを感じてみるのも、そうしたいという欲望を抱いたのも初めての事だから、酷く新鮮な気分に浸ってしまう。

 

 

「村正の匂いがします……」

 

「野郎の臭い嗅ぎ回ったって面白かねぇぞ」

 

「ちょっと汗臭いですけど何だか癖になってしまいそう……」

 

「青いのとドンパチやって汗かいてそのままだからそりゃぁな。そういうお前さんもそれなりに汗、掻いてるんじゃねぇか?」

 

「っ、そこまでです村正。男性がそのような事を女性に言うのはマナー違反ですよ!」

 

「良いじゃねぇかお互い様なんだからよ。それにお前さんの匂いは食べ頃の水菓子(果物)みたいに甘酸っぱい感じがして、儂も嫌いじゃないぜ」

 

…………そういう所ですよ村正のばか

 で、ではせめてお風呂で身を清めさせて頂けませんか。行為の前の作法だそうですから……」

 

 

 間違いなく見せられない顔になっている自覚が有ったアルトリアはまた村正の体に顔を押し付けて彼から見られないようにしながら、蚊が鳴くような声で懇願した。

 

 顔は隠せても金糸の髪から覗く耳まで真っ赤だったので顔色は推して知るべし。

 

 それに対して村正の返答は――――

 

 

 

 

 

 

 

「だったらお互いで相手を清め合う、ってぇのはどうよ?」

 

「……………………お手柔らかにお願いしましゅ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――ピンポーン

 

 

 

 

「夜分遅くに失礼するわね衛宮君……もしかしてお風呂のところを邪魔してしまったかしら?」

 

「……似たようなもんだ」

 

「?」

 

 

 

 

 

 

 冬木を舞台にした聖杯戦争はまだ始まったばかり。

 

 けれども在り得ざる世界線(異聞帯)を超えた主従の魂はその夜、1つの結実を迎えたのであった――――

 

 

 

 

 




なお2人のパスは無事繋がった模様()


村正:スイッチが入ると押せ押せの強気攻め属性化

アルトリア:キャスター(第1・第2霊基)時はメスガキ風だけど攻められると即ヘタレちゃう、
      でも望まれると割とどんなプレイでも受け入れちゃう健気受け属性
      アヴァロン(第3霊基)時はクーデレ系誘い受け属性。でもやっぱり攻められると弱い




今度こそ続きません。
仮に続くとしたら最低でもGATESSの連載が完結してからになりますので、興味を持たれましたらあちらもよろしくお願いします。

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