佑くんは15さい!   作:浪人生の米

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最近、名前のごとく勉強が忙しくてですね、、、、積分祭りでしたよ笑
もう少し投稿ペース挙げられたらなと思います。
では僕の性癖のハッピーセットみたいになってますがどうぞ。


佑くんのでーと

つまらない。夏休みというのは実につまらない。

 

「奏ちゃんと冬彦は旅行中だしなー」

 

特に行く場所も友達もいない僕は時間をもてあましていた。

 

宿題はものの数時間で終わってしまったし、どうしたものか。

 

そんなことを考えていると、玄関のチャイムがなる。

 

なんだろう。この前注文したギャグボールが届いたのだろうか。

 

それにしては早い気がする。とはいっても僕を訪ねて来るようなやつはいないしな。

 

不思議に思ってドアを開けると見知った顔。

 

「こんにちは、愛佳さん会いに来......」

 

バタン

 

僕としたことが失策だ。

 

そうだあのラブターミネーターは来るに決まってるじゃないか。

 

これはもう居留守は使えないな。

 

ドンドンとドアを叩く音が響く。

 

「愛佳さーん、開けてくださいよー」

 

「ああもう、わかったよ何の用だい」

 

「いや、どうせ暇してるかなと思って逢いに来ただけです」

 

「はっ、残念だったね。あいにく僕は忙しいんだ」

 

「でも、愛佳さん宿題もとっくに終わって友達もいないし暇ですよね?」

 

「君は大概失礼だな」

 

当たってるけども。人から言われるのはちょっと違う気がするな。

 

とはいえ、たまには佑くんの相手をしてやってもいいかもしれない。

 

暇だしな。

 

「まぁ、せっかく来てくれたんだ。お茶でも飲んでくかい?」

 

「あ、いえ実は僕行きたいところがあって」

 

「ただ会いに来ただけじゃないのか君は」

 

そう言って佑くんは一枚のチラシを取りだし、掲げてみせる。

 

「この店の『カップル限定らぶりぃパフェ』が食べたくて一緒に行きません?」

 

この男に恥じらいという概念がないのか?

 

「なんで僕が行かなきゃいけないんだ!同級生の女の子といけよ!」

 

「どうせなら愛佳さんといきたいじゃないですか」

 

全く、表情を変えずにこんなこと言って......この男に僕はずっと振り回されてないか?

 

なんか癪だなそれも。

 

「お願いします愛佳さん。今度うちに卯之木さんが来た時連絡しますから」

 

ぐっ、夏の間はあの二人の動きが不規則だからちょっかいをかけにくいからな。

 

かなり心惹かれる提案だな。

 

ただ佑くんと出かけるとなると、何をされるかわかったもんでもないからな。

 

うーん、、、、

 

しばらく考えていたが、僅かに奏ちゃん達を引っ掻き回したい欲が上回った。

 

「わかった。その条件を飲もう。準備をするかちょっと待っててくれ」

 

佑くんの顔が一瞬で輝き始める。

 

この男は無表情なのにわかり易すぎるな。

 

三十分後、、、、

 

「またせたな。行こうか」

 

目的の店は二駅ほど行ったところにあるショッピングモールの中にあるらしい。

 

駅までの道のりは炎天下だ。

 

「にしても、暑いな。こんな日に外に出るとはまともじゃないな」

 

そういって汗を拭っていると横から佑くんがパタパタと団扇で仰いでくれる。

 

少しは暑さが紛れる。

 

にしても思ったより佑くんが普通だな。

 

最初からなにかしかけてくると思っていたがこれなら案外、何事もなく終わるかもしれない。

 

それからそんなに人の多くない電車に乗ってしばらくするとショッピングモールに到着した

 

初めて来たが結構大きいな。

 

僕は買い物にもさほど興味が無いし、ショッピングとか来ないんだよな。

 

店内はよくクーラーが効いていて涼しい。

 

「予約の時間より少し早く着いてしまいましたね。」

 

「そうだな。じゃあ本屋にでも行くか。買いたいものがあるんだよ」

 

そういってかなり大きめの本屋に入った僕らは迷いなく少女漫画の棚へと足を運んだ。

 

この組み合わせで少女漫画を選んでいるのはかなり奇妙なんじゃないか?

 

「あーそうそうこれだ。このヒロインのライバルが性悪でな!カエルの卵をバックに詰めたりするんだ思わず共感してしまったよ」

 

「独特な共感ですね。でもそれストーリー自体は面白いですよね」

 

「特に三巻あたりからが面白くなってくるよな」

 

思いのほか共通の話題で盛り上がって、お互いに好きな作品をすすめあっていたが、佑くんの読書量が半端ではないことはわかった。

 

「これはどうだ」

 

「オムレツ作るシーンが泣けますよね」

 

「これは」

 

「ヒロインの上腕二頭筋が見ものですね」

 

「これは!」

 

「主人公の男が三股かけるやつですね」

 

「全部知ってるじゃないか!君は薦めがいのないやつだ.......」

 

ん?ふと思い出した。

 

昔大好きだったけど、マイナーだったあの漫画、、、

 

もしかしたらと思って探してみると一番上の方にあった。

 

でもこれがあるってもう店長の趣味だろこれ。やけに少女漫画の品ぞろえ多いしな。

 

「ならこれならどうだっ」

 

手をのばすが届かない。

 

すると後ろから佑くんが僕に覆いかぶさって手を伸ばす。

 

「これですか?これは読んだことないですね。買っていいですか?」

 

「あぁ好きにしなよ。僕は先に会計してくるよ」

 

そう言ってレジに向かおうとすると突然後ろから手を掴まれる。

 

「愛佳さん少女漫画のベタなシーンみたいでしたね。もう一回やりません?」

 

「やらない!子供じゃああるまいし離せ」

 

「やっぱり可愛いですね愛佳さん」

 

「うるさいぞ早く買え」

 

こう一悶着あった買い物を終えて、僕らは目的のカフェに向かった。

 

人気と言うだけあってそこはなかなかの盛況だったが、佑くんが予約していたのですんなりと入れた。

 

カップル限定とうたうだけあってやはりカップルが多いような気がする。

 

「まさか僕がこんなところに来る羽目になるとはな」

 

ぽつりとつぶやくが、メニューを見て興奮してしているくんには聞こえなかったみたいだ。

 

「どれもめちゃくちゃかわいい。全部頼みたいです.......」

 

「ダメだぞ。目当てのものだけ頼んで早く帰るんだ」

 

でかい図体をしゅんとさせる、なんかこの捨てられた猫みたいな凹み方は奏ちゃんそっくりだな

 

「わかりました。あいかさん何飲みます?」

 

「アイスコーヒーブラックだ」

 

それを聞くとベルを鳴らして、店員に注文を伝える。

 

かしこまりましたと言って店員がはけていく。

 

そういえばカフェに来るのも随分久しぶりだ。このところ冬彦達にビッグイベントが盛りだくさんだったしな。

 

文化祭に奏ちゃんの救出に奏ちゃんの脱ヤンと色々あったな。

 

そう思い返すとほとんどが奏ちゃんがらみだな?

 

「君の姉ちゃんはほんとに面白いやつだな」

 

「そうなんですよねアホですから」

 

「小さい頃からあんな感じなのかい、奏ちゃんは」

 

「昔は今より暴れてましたね。卯之木さんと会って姉さんも随分乙女っぽくなりましたから」

 

「ふーん」

 

「僕としてはいいラブコメが供給されるのでほくほくです」

 

君は本当にブレないなと言ってふっと口角が上がった。

 

その後もしばらく、雑談をしているうちにアイスコーヒーとパフェが運ばれてきた。

 

すかさず佑くんがスマホを店員に手渡すと店員が訳の分からないことを言い出す。

 

「それじゃあ彼女さんと彼氏さんでハートを作ってくださいねー当店のパフェはこれをして頂かないと提供できないんですよー」

 

「は?」

 

佑くんの方を向きアイコンタクトで会話をする。

 

(おい、こんなの聞いてないぞ佑くん!)

 

(だって言ってないですもん)

 

(そういうとこだぞ!やらないからな僕は)

 

(お店の人困らせちゃ行けませんよ。ほら)

 

僕は彼のこういう既成事実を作りに来るあたり人間としてどうかと思っている。

 

まぁ僕も人のこと言えた義理ではないが.........

 

いやでも僕は冬彦と一線は超えてないし、そういう意味では僕よりタチが悪いのでは?

 

そう思っている間にも刻一刻と決断の時は迫る。

 

するべきかせざるべきか、、、

 

「わかりました。そんなに恥ずかしいならいいですよ愛佳さん」

 

そういって佑くんは結局、一人でハートを作っていた。

 

「これでよろしいんですか?」

 

店員は困惑している。

 

そりゃそうだろ。こんなのが一人でハートマーク作って写真撮って貰ってるんだからなんのこっちゃ分からないだろう。

 

「はい、彼女恥ずかしがり屋なので。ね、愛佳さん?」

 

「そもそも君と僕とは付き合っていないだろ」

 

「また、そんなこといって.......」

 

「君のそのメンタルの強さには感服するよ全く」

 

そういって一口パフェを口に運ぶ。

 

桃が乗ったそのパフェは甘くて、口の中でクリームがとろけて美味しい。

 

まぁ、たまにはこんな日も悪くないか。

 

「美味しいですね」

 

「あぁ、美味しいな」

 

2人で黙々とパフェを食べ、そろそろ終わりに差し掛かったところで佑くんがしまったという顔をする。

 

「珍しい顔をしてどうしたんだい」

 

「パフェ単体の写真撮り忘れました.......フォトジェニックだったのに」

 

「なんだそんなことか、うまいパフェが食えたんだし十分じゃないかきにするなよ」

 

「じゃあ代わりに愛佳さんの写真撮っていいですか」

 

「なんの代わりだ却下だ。どうせ待ち受けとかにするだろ君」

 

「しなければいいんですか?」

 

「まぁ、それくらいなら許可してやらんことも無い。ただしここの支払いは君持ちでな」

 

わかりましたと言うと、スマホのカメラをこちらに向ける。

 

あれ、取られると前置きされると恥ずかしいなこれ!

 

赤い頬を誤魔化すように、口にくわえたままのスプーンを上下させる。

 

パシャパシャと連続でシャッター音がなる。

 

「たーすーくーくーん、常識的に考えて連写はダメだろ!今すぐ消せ!」

 

「大丈夫です愛佳さん。これ写真じゃなくて動画なので」

 

「もっとダメだ!消せ今すぐ!」

 

「でも自分でいいって言ったじゃないですか。嫌です」

 

結局、動画は消してその一部を切り取って写真にすることで妥協した。

 

「全く油断も隙もないな君は」

 

帰りの電車の中でそうぼやくと、佑くんが僕の腰を掴んでグイッと引き寄せて顔をちかづける。

 

「そうですよ。だから油断してると食べられちゃいますよ」

 

「公衆の面前でこういうのはやめろよ君は」

 

腕を解いて逃げ出す。

 

「ほら着いたぞ。降りないか」

 

電車をおりて、改札に向かう。

 

駅構内は休日なだけあってそこそこの賑わいだ。

 

「じゃ君はここまでで構わないよ。まだ日も高いしな」

 

「そうですか」

 

「じゃあな佑くん」

 

そういって改札に向かおうとしたところで佑くんに呼び止められる。

 

「あの、またこの少女漫画の感想伝えたいのでまた会ってくれませんか?」

 

「まぁ、気が向いたらな」

 

手をヒラヒラさせて改札を抜ける。

 

夏だけあってまだ日は高い。

 

暇な夏休みよりはましな1日だったかもな。

 

まだ夏は続くと少し残る蝉の声が教えてくれているみたいだ。

 

今度はどこに行くのかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございますー
前回の再現VTRが嬉しすぎて泣いたのと、原作者さんの現行連載が終わったのと、原作者さんの同人誌が届いたので三回泣いたのが、今作執筆中のハイライトですね。
まぁスケジュール調整が下手すぎて、いまいち作業が進まなかったので一週間もかかっちゃったんですけど笑
あとなかなか愛佳ちゃんのブラックさを表現し切らなくてですね、原作を読み直して研究中です。
少し間違えるとツンデレになっちゃうんですよね........
でも前回より上手くかけたと思ってます。まだまだ下手くそですけど。
次はプールとかお料理対決(それたすあいじゃなくね?)とか、愛佳ちゃんにどうにかして剣道してる佑とかみてもらいたいですね。あとエロいこともさせたい(ド直球の欲望)。あとオリジナル作品も描きてえな!
やることいっぱいなのでコツコツ更新していきます!よろしくお願いします。評価と感想よろしくお願いします!
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