佑くんは15さい!   作:浪人生の米

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今回はオリキャラ(モブのくせによく喋る)が入っておりますので、若干会話文がよみづらかったら申し訳ありません。


佑くんえんかうんと

僕の夢は冬彦の人生の癌な訳だが、さしあたってそのためにはある程度の経済力と社会的地位が必要だ。

 

大人になるにつれ嫌がらせは陰湿に執拗にアップグレードする必要があるからな。

 

大人になってもスライムをバッグに入れとくのもなんかあれだろう?

 

そういうわけで僕はこうやってファミレスで一人粛々と勉学に励んでいるわけだ。

 

ここだとやつが現れないのがいいな。最近家にも現れるからな、たまったもんじゃない。

 

「ふーっ.......」

 

少し肩がこったな。

 

大きな伸びをして手元にあったコーヒーをすする。

 

今はちょうど二時ぐらいか、昼食を摂るには遅い時間なせいか人はまばらだ。

 

ちょうど夏休みだし、多いかとも思ったがそうでも無いみたいだな。

 

辺りに少し目をやっていると、学生の3人組が入ってきた。

 

一人は少し茶色がかった髪の快活そうな男子ともう1人は黒髪を後ろで結んだ少し痩せ型の男子だ。

 

そして残る一人はと言うと、背の高いツリ目が特徴のって説明するのもあほらしい。

 

もうやだ。佑くん、なんで君は僕の行くところにことごとくいるんだ!?

 

GPSでもつけているのか?

 

全く、それにしても部活帰りとは青春だな。

 

まぁ、僕も一応はJKな訳だが、普通の青春などとうに捨ててしまっているからな。

 

件の三人組は僕が座っている角の席、よりにもよってその真後ろに通された。

 

神様僕がなにか悪いことをしたのかな?

 

.......悪いことしかしてないな。

 

とはいってもこの罰の当て方はないだろう。

 

三人は部活かなにかの道具とエナメルバッグをソファに下ろして、メニューを手に取る。

 

唯一の救いはまだ僕の存在がバレていないことだな。

 

友達が一緒だろうと彼には何をされるかわかったもんではないからな。

 

僕がそんなため息とは裏腹に、後ろの席では楽しそうにメニューを選んでいた。

 

「俺これ、ミックスグリル定食にするわ」

 

「タケちゃんいつもそれじゃない。そろそろ飽きない?」

 

そう言うと黒髪の子が少し笑う。

 

タケちゃんと呼ばれた茶髪の子の方は若干不服そうに言い返す。

 

「そういう武田だってどうせ焼き鯖定食だろ」

 

「焼き鯖は頭にいいからお前も食べた方がいい」

 

「どういう意味だよそれ」

 

軽口を叩いて二人は笑い合う。

 

にしても武田とタケちゃんって分かりづらいな。

 

武田もあだ名か下の名前で呼んでやったらいいんじゃないか?

 

そして一言も喋らないのな佑くん。

 

そう思った矢先、佑くんが口を開いた。

 

「じゃあ、俺ペペロンチーノで」

 

「佑もいつものやつか、俺ら三人頼むもの全然変わんねーな」

 

「いいじゃないかわかりやすくて」

 

「まーな」

 

結局3人は特にいつものからずらしたりすることも無く注文を終えたようだ。

 

すると突然、タケちゃんが腕を組み重い雰囲気を醸し出す。

 

「今日ここに来たのには理由がある。それは佑、お前の尋問のためだ。なぁ武田」

 

「あぁ、今日はお前の好きな人のことを根掘り葉掘り聞かせてもらうぞ」

 

思わず口に含んでいたコーヒーを吹き出しそうになる。

 

なんだって?

 

僕はよりいっそう聞き耳を立てる。

 

「クラスの女子から聞いたんだけどよ、お前好きな人いるらしいじゃん」

 

「それも年上のお姉さんなんだろ、どんな人か気になってな」

 

佑くんは少し間を置いて答える。

 

「一言でいえば、姉さんの彼氏を付け回してる人」

 

「「大丈夫なのかそれ」」

 

きれいに二人がハモる。良かった彼らは良識のある人間みたいだ。

 

佑くんこれが普通の反応だぞ。

 

「ちょっとやばい人なんじゃないのかそれ」

 

「僕も最初はクソ女さんだと思ってたけど、話してみたら全然違って、人の幸せを願えるヒロインみたいな可愛らしい人だってわかったんだよ」

 

誰の話をしてるんだ彼は?

 

そしてそこの2人もフーンみたいな感じで頷くんじゃない。

 

一から十まで嘘だぞ。いや、クソ女なのは否定しないが。

 

「雄の顔や、佑が雄の顔をしとる」

 

「確かに獲物を狙うハンターの目だね」

 

そう言ってしみじみと佑の方を見ていると料理が運ばれてきたみたいだ。

 

三人とも各々が頼んだものを食べながらも会話は続く。

 

僕としては早く帰って欲しいんだけどな。

 

「そのお姉さん美人なん?」

 

「そうだ、写真とか持ってないのか?」

 

「この前、姉さんの彼氏の卯之木さんから貰ったやつならあるよ」

 

勝手に僕の写真を天敵に提供したのか?冬彦にはきついお灸が必要だな。

 

「なんかこの写真のお前の姉ちゃんの彼氏、やけにボロボロだな......あーこういう感じか」

 

「美人だね。ん?でも僕この人見た事あるぞ?」

 

そう言うと、武田くんがおもむろにスマホを取り出す。

 

「えーっとどれだっけ。あーあったあった、ここに写ってるメイド服着てる人だろ?」

 

そう言って画面を佑くんに見せているようで、僕も全員が画面に釘付けになっているのをいいことにこっそりと覗き見る。

 

するとそこには確かに僕のメイド服姿が写っていた。

 

偶然映り込んでしまったみたいだな。

 

「は?なにこれ聞いてないんだけど」

 

佑くんが見た事のないような憤怒の表情を見せる。

 

「急にキレんなよ、怖いわ。僕の兄もこの学校だからここの文化祭に行ったんだよ。佑とタケちゃんは誘ったけど来なかったから一人でね」

 

「俺も行けばよかったっ........」

 

そういって思いっきり机を叩く。

 

周りの人も何事かとそちらをむいている。

 

いや、そもそも君その頃僕のこと口説いてないだろ。

 

「なんだよ佑がこんなに悔しがってるの初めて見るな。試合で負けた時より悔しがってんじゃねーか」

 

まぁ、彼のことだしお姉ちゃんに気を回してこなかったんだろうがな。

 

少しいい気味だとも思わなくもない。

 

悔しがっている対象が自分のメイド服姿というのが少々複雑な気分だが。

 

「佑はその高校に行くんだろ?チャンスはまだまだあるよ」

 

「いや、愛佳さんはきっと俺がいたら着てくれないと思う」

 

正解。

 

君の前で着たら襲われそうだしな。

 

「え、そうなのか?」

 

タケちゃんがキョトンとした顔をする。

 

「お前、その先輩と両思いなんじゃないの?」

 

ふるふると佑が首を振る。

 

「俺の片思いだよ今のところは」

 

今のところはじゃない未来永劫そうだ。

 

「そうなの!?話の流れ的になんならもう付き合ってるのかと思ってたわ」

 

「その人は姉さんの彼氏のことが好きだから。でも付き合いたくはないらしいから、俺が幸せにしても問題ない。何年かかっても手に入れてみせるよ」

 

「なんだその欲しいものは手に入れる魔王みたいな発想。佑意外と肉食系なんだな」

 

「え、俺焼肉よりスイーツバイキングの方が好きだよ」

 

「「そういう意味じゃない」」

 

2人揃って呆れ顔だ。

 

もちろん僕も。

 

「でもほんとに好きなんだなってのは伝わったよ。付き合えるといいな」

 

ジュースを飲みながら武田くんが呟く。

 

「そうだな。佑、主将で頼りがいもあるし家事もできて勉強もできるから超優良物件だし大丈夫だろ」

 

大口で肉の最後の一切れをほおばったタケちゃんも同意する。

 

「しかもチ〇コもでかいしな」

 

武田くんが爆弾発言を投下する。

 

思わず僕は手に持っていたシャーペンを落としてしまう。

 

「あー修学旅行のときな、あれにはオスとしての敗北を感じたよな。だって小さいゴーヤくらいあったぜ?入るのかあんなの?」

 

小さいゴーヤというワードが僕の頭の中を駆け巡る。

 

いやいや、何を考えてるんだ僕は。

 

「ちょっと公共の場でそう言うのはよくないよ」

 

珍しく君に同意だよ佑くん。

 

武田くんとタケちゃんはごめんと言ってその話を打ち切る。

 

「でもよ、佑にも性癖の一つや二つくらいあるだろ?」

 

全然うちきってなかった。

 

「それはあるけど」

 

君も素直に答えるなよ。

 

「なになに、教えてよー」

 

ニヤニヤしながら二人が詰寄る。

 

「タイツだよ。タイツ破きたい」

 

「へ?」

 

二人とも鳩が豆鉄砲を食らったような顔をする。

 

「俺の好きな愛佳さんはいつも黒タイツ履いてるんだけど、それをいつも破きたいなって思ってる。5000円で破かせてくれないかな」

 

破かせないぞ。

 

この男には性欲がないと思っていたがそんなことは無かったみたいだ。

 

「つくづくド変態だな.......」

 

ぽつりとつぶやく。

 

二人とも引いてるじゃないーー

 

「「わかる〜」」

 

あれ?

 

「タイツってなんかエロいよな」

 

「そうなんだよ。スカートめくれてもスパッツ履いてるから大丈夫なんて言う女子もいるが、スパッツの方が逆にえろいことをわかってないよな」

 

三人が深く頷く。

 

最近の男子中学生ってのはみんなこうなのか?

 

その後彼らの性癖暴露大会が始まり、小一時間くらい話したところで午後練が始まる時間だとかなんだか言って三人は慌てて席をたち、店を後にした。

 

嵐が去り少し落ち着きを取り戻した店内で僕はまた勉強に戻った。

 

「ありがとうございましたー」

 

結局あの後18:00くらいまで粘って僕は勉強を切り上げた。

 

「疲れたなー。あぁ、でも今日は自炊する日かめんどくさい。スーパーでなんか買って帰るか」

 

そういうことなので僕はスーパーによってフラフラと店内を歩き回る。

 

すると視界の端に少し小さめのゴーヤが目に留まる。

 

思わず生唾をゴクリと飲み込む。

 

そちらの方へと自然と吸い寄せられ、ブツを手に取る。

 

「........バグだろ」

 

素早くそれを元の棚に戻して僕は店を飛び出してしまった。

 

夕食はコンビニで買おう。

 

「次からどんな顔して会えばいいんだ一体。ムカつくな」

 

多分顔が熱いのは夕日のせいだと思う。

 

いや、そうに違いない。

 

-fin-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

b

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございます。
実は愛佳さん幼児退行シナリオ書いてたんですけどそれをボツにしてしまったので次話投稿遅れましたすいません。
今回はモブのオリキャラを入れてみました。3回目ですし少し冒険した感じですね。良かったか悪かったか感想いただけると筆者が喜びます。
これからも懲りずに更新しますのでお付き合いいただけると恐縮です。あと、鹿島先生の別作品「吸血バイト霧島くん」のえるちゃんに霧島くんが序盤調子こいてたら搾り取られるようなのも描きたいですね。
そのまえにたすあいのエロエロ描きたいですけど。
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