転生特典が最恐で最高のロリババアの弟子でした 作:gpアナガキ
〜〜その頃サンクにいるテレサ達は〜〜
危ない危ない、全くアイナの奴は勘が良くて参ってしまう。これじゃあ次からの言い訳が思いつかないな。そんな事を考えていると玄関近くから慌てて走るアイナの姿が見られた。
「テレサちゃん!男の人が私の代わりに拐われた!」
「は?」
ドアを勢いよく開けて私に対しての第一声がそれだった。一回落ち着かせて状況を確認するしかないな。
「落ち着けアイナ、その拐った奴等の特徴は何か言ってくれなきゃ理解出来ない」
「あ、そうだね!確か2人組の女性で片方がなんか偉そうな人だった。確か最後にデラホーヤ邸で待つとかどうとか言ってたよ。もう1人はさっきの人からヘルミルって呼ばれてた」
「2人組の女性……デラホーヤ邸………ヘルミル………なんか面倒な事に巻きこんでしまったなアイナ、ちょっと野暮用を思い出したから拐われた私の旅のお供を取り戻してくる」
「あ、ちょっと待って!確かあの人達私の事をテレサちゃんと思われていたらしくて何か怒ってたけど、テレサちゃん旅の途中で悪いことしたの?」
「……嗚呼、取り返しのつかない事をしてしまったかもしれないな。それじゃあ先を急ぐからアイナは家から絶対出るんじゃないぞ」
私はそう言って家を後にした。そこから向かった先はサンクの地下から繋がっている禁書庫だった。此処には私の嫌いな人外が留まっている。
「おい、そこに死んだ魚のような目で私を外から眺めていたのは知っているんだぞエンデ!痛い目に会いたくなかったら姿を表せ」
私の言葉に反応してコツン、コツンとさらに地下へと繋がる階段から足音が聞こえた。そこからひょっこりと顔を出して不気味な笑みを浮かべる見た目が白衣の青少年姿の人と思えない人間に私は睨みながら落ち着いた様子で話す。
「エンデ、お前はどうせ此処から見てただろうが私の弟子のアラーク・デラホーヤが何処かの誰かに拐われたらしい。どうせ相手はあの公爵家のトップである御令嬢だと思うが例のHが何故か向こうに立っている。お前の力を貸してくれないか?」
「嫌だ、僕君に魔力の3分の1を封印されたのにこんな状況で頼みに来るなんて都合が良いと思うんだけど?」
「それは昔の事だろう!今はとっくに魔力は元通りになっている筈だ、それに例のH相手ならお前の好きな
「それなら君にだって実力を測る為のサンドバッグには丁度いいこれ以上ない人材だと思うけど?」
「今回ばかりはあんまり顔を合わせたくないんだよ。特に"アイツ"なら尚更ね」
「だから僕を頼りに来たと、君のしでかした事についての言及はしないつもりだったけど今回ばかりは勝手がすぎるんじゃないの?」
「それを覚悟でお前に頼んでいるんだ、何を言われようと反論する程私は愚かではない。でも、それでもだ!私にはまだ失いたくない奴がいる。その為ならどんな罰でも受ける、例えお前の
「…………へえ、そこまで考えてたんだ。それは失敬、確かに例のH相手だと君は勝ち目がないだろうね。分かったよ、今回限りで僕は足を運んでやるよ。君の身体が報酬で構わないよね?」
「嗚呼、好きにいじってくれて構わない」
〜〜一方囚われのアラークは〜〜
あの後アノンは俺を椅子に石化魔法で下半身を縛り付けて部屋を後にして食事場から全く動けない状態になっていた。そんな中実の母であるアイズ・デラホーヤが途中から見ていたのか面白そうに俺の顔を見てきた。
「懐かしい顔、苦労しているノイズにそっくりだわ」
嘘でもそれは聞きたくなかったな。
「アンタは何をしに来たんですかアイズ夫人」
「そんな堅苦しい言い方は良いのに、"実の息子の姿を見に来ただけよ"」
「一体何を言ってるのか理解出来ませんね」
「そう?なら何故デラホーヤ家特有の藍色の髪をしているのか教えてくれるかしら?まさか頭から取れないカツラなんて言うわけでもないでしょう?髪を染めるにしても色合いの違いくらい分かるわ。それでも何か言い訳はあるかしら?」
「………………」
マジっすか、この人の目を俺は甘く見ていたらしい。
「今度は黙りこんで何を考えてるかは分からないけどアノンには喋らないから安心しなさい」
「…良いんですか?」
「たまには顔を見たいな〜。家族団欒の時間があらば何もなかった事にしても考えてあげなくもないけどどうしよっかな〜」
どっちだよ!
そんな事を考えていると、外から「ドガァン!」と凄い轟音が聞こえた。何やらトラブルがあったらしい。アイズ夫人が使用人さんに確認をとってくれた。
「一体これはなんの騒ぎですか?」
「なんでも2人組の襲撃者が屋敷に現れたと事でした。今現場に出れる騎士達が出動しています」
「ふーん、それってアラークの知り合い?」
「知りませんよ。でも、多分その可能性ありますね」
それにしても2人組って事は師匠ともう1人来てるって事だよな。一体誰なんだろう?