転生特典が最恐で最高のロリババアの弟子でした   作:gpアナガキ

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このアンケートで多かった方を次の話から採用しようと思います。


2章 最高貴族のドSで兄思いのバケモノ当主は俺の妹でした
勘のいい子供は苦手だよ


俺と師匠はあれから師匠の孫の孫がいる王都のサンクへ向かった。サンクでは魔導士達の故郷と言われる程色々な魔道士の卵が勉強している。そこの学舎に師匠の孫の孫もいるらしい。

 

サンク

 

「へえ、サンクって意外と小さいんですね。魔導士の卵がいるって聞いた時もっと大きな大都市かと思いましたけど、見たところ古い伝統を今でも受け継がれている田舎のような感じがします」

 

「まあ、そう見えるのも不思議ではないだろうな。何しろ私の代の12賢人の1人であるエンデ・ブランケットがこの街の学舎の一番権力のある教師でもあるからな、アイツなら自分好みに街を魔法で変えるのは容易いだろうし」

 

「ん?師匠の代の12賢人?グールになってまで此処の教師してるんですか!?」

 

「アホか、エンデは元宮廷魔導士でAの称号を持っている最強の魔導士なんだぞ。寿命を200年以上長引かせる事くらい朝飯前という事だ」

 

「あの、ツッコミたい所がいくつかありましたけど、Aの称号ってなんの名誉で付けられたんですか?」

 

「過去の12賢人の中で最も優れた人物の1人だって事だよ」

 

「さっき言った200年以上寿命を長引かせるってのはその人の魔法で!?」

 

「それは魔法というよりポーションとしての作用だった筈だ。アイツは魔導士を副業にして薬師を本業にしているからな」

 

「魔導士を副業!?」

 

「ただアイツは興味を持った人や物は歓迎するが、逆はそれ以上に無関心なんだよな。それにあんまり外へ出たがらない、いつも図書館で資料を見ながら未だ研究をやり続けるヘンテコな爺さんだと考えたほうがしっくりくるぞ」

 

な、成る程……変人だという事は分かった。

 

「まあ、その話は置いといて私の孫の孫……アイナのいる場所はこっちだ」

 

師匠に連れられて小さな一軒家へと訪れた。

 

「おーい私だ、開けてくれないか」

 

師匠が呼び鈴を鳴らさずにそう言ってドアの向こうにいる住民に声をかける、すると綺麗なピンクエプロンの若奥さんが迎えてくれた。

 

「あら、お久しぶりですね。アイナも会いたがっていたのでどうぞ此方に………あら、貴方はどちら様で?」

 

「嗚呼、コイツは私の弟子のアラークだ」

 

「初めまして、アラークと言います」

 

俺が頭を下げて挨拶をすると続いて目の前の若奥さんが慌てたように返してきた。

 

「あ、いえいえ!遠くからご足労様でした。私はデイン・ハルバートと言います。わざわざ遠くから足を運んでまでこんな偏狭な土地まで大変だったでしょう。どうぞ、中へお入り下さい」

 

そんな中俺は師匠にこそっと耳打ちをした。

 

「ねえ師匠、デインさんとアイナちゃんはどんな関係なんすか?」

 

「はっきり言えば里親だ」

 

「里親?」

 

「嗚呼、少し複雑な事情があってな。それより中に入るぞ、待たせるのは失礼だからな」

家の中に入ると机に頭を突っ伏して寝顔を此方に向けている小さな女の子が玄関の鏡から映った。きっとこの子がアイナちゃんなのだろう。

 

「アイナ、貴方にお客さんよ。起きなさい」

 

デインさんがアイナちゃんの肩を軽く叩いて起こし、ぼーっとした顔で玄関へと足を運ぶアイナちゃんの目は閉じかかったまま移動してきた。なんという事でしょう、師匠とアイナちゃんの顔と体型がほぼ見た目一緒だ。

 

「アイナ、久しぶりだな」

 

師匠が声をかけた瞬間アイナちゃんの目はおもちゃを貰った子供のようにパッチリと目を開いて興奮していた。

 

「テレサちゃん来てくれたんだ!?ずっと会いたかったんだ!ずっと話したい事が山程あるから早く私の部屋に来て!……ってあれ、隣にいるその男の人誰?テレサちゃんって年上好きなの?」

 

ん、年上?俺の聞き間違いではなかったらこの子師匠の実年齢知らないのか?

 

「あ、嗚呼…紹介してなかったな。コイツは旅のお供をさせているアラークだ、っていうか私はこんな若造より年下な訳あるか!私は前も言った通り200年以上生きているって……」

 

「うん、それ何回も聞いてるから大丈夫だよ。本当は私と同じくらいの年齢なのに無理しちゃって…プププw」

 

「んな訳あるか!いいから早く中に入らせてくれ、昨日まで面倒事に巻き込まれて散々だったんだ」

 

この2人を一緒にさせると双子に見える。多分同じ服装にするとどっちがどっちだか見分けが付かなそう

 

「ちょっと待って!」

 

その瞬間アイナちゃんは俺を睨んで師匠の腕を掴み距離を置かれた。

 

「貴方、本当にテレサちゃんの旅をお供した人?見た目は貧相だし髪の毛と目の色もあまり見ない藍色だし、本当は旅っていうよりかは別の関係でテレサちゃんと一緒にいたんじゃないの?」

 

なんという事でしょう。師匠は体をビクつかせながら大量の汗を頭から噴き出しているじゃありませんか。

 

「そ、そんな訳ないだろう…仮にそうだとしてもアイナにはなんの問題もないだろう?」

 

「テレサちゃんって口が震えてる時は大抵何か問題がある時動くんだよね。という事は私に問題がなくてもテレサちゃんには何か問題があるって事だよね?」

 

師匠は本音を突かれたのか焦って目を此方へ向けてきた。なんすか?こっちで対応しろって事ならめっちゃ嫌なんだけど。師匠はロリでもババアだからいつもの"アレ"は許されているのであってこんな小さな子にいつもの"アレ"な目で見た瞬間俺は御両親に殺されるぞ。という訳で自分でなんとかして下さいと俺は師匠の目を見ずにその後の説明を任せた。

 

「テレサちゃん?」

 

「あ、ええとだな………あ、そう!アレだ、前からアイナが会いたがっていた暗殺者(アサシン)のスペシャリストを連れてきたんだよ。お前の好きな"あの童話"の話を再現する為にも必要だと思ってな!」

 

え、もしかしなくてもそれ俺の事?

 

「へえ、こんな弱そうな男がねえ」

 

弱そうで悪かったな。

 

「という事でアイナ、今からこの男に色々と教えてもらうといい」

 

「あの、ししょ…「支障が起きないように気をつけて行ってきなさい!」………あ、はい」

 

俺とアイナちゃんは師匠の発案により、外に出て特別講師をする事になった。移動の途中、アイナちゃんからずっと疑いの目を向けられている。さて、どうしたものか……

 

「ねえ、アンタ本当は暗殺者《アサシン》なんかじゃないんでしょ?」

 

「一応本物の暗殺者《アサシン》なんだけど、そう見えない?」

 

「全然見えない」

 

こんなに否定されたら普通に傷つくな。

 

「じゃあ本物の暗殺者《アサシン》を名乗るんだったら私から見つからないように姿を消して見せてよ、私はその間ずっと貴方を見てるから」

 

「あ、それで信じてくれるの?」

 

「信じるか信じないかは私が決めるのよ」

 

「ふーん、じゃあ俺は隠れるね」

 

その瞬間アイナちゃんの目の前で初心者狩りのねこだましを決めて怯んでいる内に近くの建物の影に隠れた。

 

「……あ、あれ?さっきの人は何処に行ったんだろう?まさか、さっきの完璧なねこだまし……あの男の人は本当に暗殺者《アサシン》って事なの!?」

 

そんなアイナちゃんの後ろに二つの影が迫っていた。

 

「標的見つけたであります!」

 

「ご苦労様フルメル、さてと……ようやく会えたわね。私達の因縁も此処までよ、テレサ・ハロメナス!」

 

「はい?」

 

 




次回も楽しみに
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