神の使徒はブラックなお仕事です。 作:ラシ○モア山とヘルモ○山って似てね!?
原作:ありふれた職業で世界最強
タグ:ガールズラブ ノイント 畑山愛子 これはコメディ!じゃない‼︎ 独自設定 独自解釈 神の使徒(天使)ってこんなもん (偏見) タイトル詐欺
エヒト「よっしゃできた! これで都合のいい駒が……」
神の使徒's「よし、ぶっころす」
エヒト「はれれー!?」
こんな話(嘘)。タイトル詐欺目指しました。
急展開あります。ご注意を。
──神の使徒というものをご存知だろうか。
一般的に、“使徒”という言葉は“神の使い”という意味で使われることが多い。“天使”といえばわかりやすいだろうか。
天使というのは神に使える忠臣であり、その仕事は多岐にわたる。
例えば。
処女の女の子に向かって『てめぇは妊娠した。神の子どもだからヨロ』とか。
現代日本人主観ではちょっと痛々しい瞑想してた男の子に『神の言葉を知れ』とか。
まあそんな神の言葉を伝えるなんてやってたりするのが神の使徒である。
正に神に仕える“
さて、そんな神の使徒であるわけだが、とある世界に、こういう神の使徒がいることはご存知だろうか。
例えば──そう。いろんな生物をミキサーにかけて造られた神の使徒(比喩)、なんてものだ。
いや待ってほしい。「え、それって神の使徒?」と言いたい気持ちはわかる。だが正しくそれらは神の使徒である。何故って? 神によって造られたからである。
そう、そんな神の使徒はお砂糖とスパイス、あとは素敵なものいっぱい。あとついでに人間とか動物とか、鉱石とか混ぜ混ぜして造られたのである。「おい待て」とか言う言葉は無視する。そこに突っ込むと“神の使徒”の定義とか言うことになるので。
話を戻そう。
つまりは、いろ〜んな生物のいいとこ取りをして造られた生物が、その世界では神の使徒と呼ばれているわけだ。
それは正に、神の使いというに相応しい。
身体は鋼よりも硬く、眼は全てを見通し、その技は神の域にまで至る。そうして、神敵を屠り、創造主である神に使える──聞く限り、とても素晴らしいものに聞こえるであろう。
そう、“
──さて。
天使──神の使徒とは、一体なんだろう。それは生物なのか、それとも意思のない人形なのか。一体どちらなのだろうか。
まあ、語るべくもなく、
だってそうだろう?
俺、『神に勝てるわ』って言って
さらに言えばそんな双子の兄貴をぶん殴って悦にひたっちゃってたり?
女の子とにゃーんにゃんするために神サマに中指立てて山にフケ込んじゃったり?
とどのつまり、天使だってそんなもんであるわけで。神に仕えるにしたって、自我がある限り、そうなっちまうわけである。
ここで思い出していただきたいのは、その世界の神の使徒が
──さて、前置きはこれくらいでいいであろう。
これから語られるは神による群像劇。
デウス・エクス・マキナすらも真っ青な、結末の決められた物語の前座──
──
神サマとやらがイチから作り上げた
ならば、材料にもともと自我を持っているものを使えば……どうなるか、察しがつくであろう。
まあ、アレだ。とどのつまり。
──
つまりは、そういうことである。
教会総本部、最奥。
木漏れ日すら届かぬ場。ただ燭台によって照らされた、微かに明るい荘厳な礼拝堂にて、一人の少女が指を絡ませ、祈りを捧げていた。その姿はまさに敬虔な信徒のようで、漂う雰囲気はどこか神聖さを感じさせた。
少女は、薄く開いていた目を閉じ、祝詞をあげる。神の言葉を言祝ぐ姿は、誰にも知られることはない。修道女である彼女のその祈りは、誰にも阻み難い雰囲気を持っていた。
「────、」
──ふ、と。少女は吐息する。
閉じられた瞳を暗闇に慣らすように、緩慢に開く。蝋燭の灯に照らされた白銀の瞳は、まるで感情だけは写さない鏡のように見えた。
一通り祈りを終えたらしい少女は立ち上がり、礼拝堂の扉を押し開け外に出た。少しばかり暗いその場所、少女はどことなく安堵感を覚え──言った。
「……まじだりぃ」
──えっ、ちょっ。
そんな信徒が聞けば思わず耳を疑いたくなる言葉を吐いて、少女は息を吐く。
「待ちなさいノイント」
「……エーアスト姉さん」
「“姉さん”はやめなさい。呼び捨てでと言っているでしょう」
そんな彼女の前に現れたのは、彼女と全く同じ顔、装いをした少女──エーアストだった。
「先に
「ノイント、ここは一応教会の中だと知っていってるので?」
「……どこでも同じじゃん、そんなの。
「あなたは、もう……」
エーアストは、先ほどまでの鉄面皮はどこへやら。能面のような顔に感情を乗せ、頭を抱える彼女は……なんというか、苦労性特有の疲労を感じさせた。というか、ノイントからとんでもねぇ嫌な気を感じたせいでもあるのだが。
そんな
「──ノイント」
「だって……」
「ノイント、やめなさい」
「だって──」
「ノイ──」
「
──Oh, ジーザス……
「無駄ァッ!」とどこぞの吸血鬼のように放たれた絶叫は、余韻を残しながら暗闇に反響する。ノイントはやまびこも真っ青な反響を見せた後、すぐさま息を吸いはじめ、そして──
「だってこの前
「──お、おう」
そんな、日頃の不満を吐き出したノイントは、ぜーはーと息を切って(肺はないのだが)額を拭った(汗をかく機能はないのだが)。
絶叫したノイントに、エーアストは辛うじてそう返す。その顔は引き攣り、まさにドン引き──いや、気持ちはわかるが。
──ここでもうおわかりであろうが、彼女たちこそが、神の使徒である。
数千年前にこの世の神であるエヒトルジュエにより、とある理由から水35リットル、炭素20キログラムとその他もろもろを混ぜて作られた彼女たち。
その過程でなぜか感情が芽生えてしまい……こう、あまりの仕事のブラックさに、こう叫んでしまったわけである。
実際、エヒトは神の使徒たちのブレーカーを持ってるし、世界の全てを見渡せる力があるわけで、ノイントの絶叫はバッチリ見られているわけだが……さもありなん。ノイントの絶叫もあまり間違いでもなさそうだった。
「ノイント、とりあえず落ち着きましょう。あなたが生まれて数千年。辛いことばかりではないでしょう。きっとほら、楽しいことだってあったでしょう?
「
「っ! ほ、ほら。海近くの宿場町を見に行った時とか──」
「変な奴らとの抗争でそれどころじゃなかったし、どころか変な奴らの攻撃で地形溶けてたが」
「──、──っ! 任務達成した時!」
「粛清と洗脳ばっかで血生臭くてそれどころじゃなかったが」
「────、────、──、──! ────……」
──エーアスト、失敗ッ!
ノイントの神の使徒生にあまりに良いことがなさすぎて、頭を抱えてしまう。というか、
ノイントの悲劇に当てられて、エーアストすらも自らの使徒生を悲観し始める。伝播した悲しみは止まることを知らず、どこかのスイッチが入ったエーアストは壁に手をついて絶望し始めた。
と、そこで早めに冷静さを取り戻したのか、ノイントが何かに気づいたらしく、エーアストに視線を向ける。
「あー、エーアスト姉さん」
「あれ、もしかして私って……」
「おーい、もしもーし」
「そんなことはない、はず。いやでも、やってたのって魅了ばっかりじゃ……」
「ダメだこれ」
誰のせいだと。そう突っ込む奴はいない。仕方がないので、召喚した剣をケツバット(峰)。良い感じに入ったエーアストは「ひきゃんっ」という嬌声をあげる。
「ノイントっ……!」
「いや、ごめん。でもさ、聞きたいことがあって……」
「誰のせいだとっ」
「いや本当に。あのさ、
「──あ」
ノイントの疑問。それは、なぜここにエーアストがいるのか、ということだった。
基本的に、彼女たちは同時にいることは少ない。同じ人物が同じ教会にいては、何かと面倒なことになったことがあるかららしいが、それは置いておくとして、何故エーアストがここにいるのか、という疑問があった。
「え、あ〜……」
「……え、なに。そんな話しにくいやつ?」
だが、エーアストは話さなかった。というか、話しにくそうに目を逸らした。なんというか、話しにくくて。そもそも、アレである。
「──もしかして……嘘でしょ?」
「────、」
その言葉にエーアストは首肯する。
首肯とは、便利なものだ。だって、首を縦に振るだけで返事ができる上に──
とどのつまり──
「○ァァァァックッ!!」
──新しい、任務である。
勇者。
とある魔人族に対抗するため、神によって
神はそれを面白く思い、彼らに力を授け、新たな神の使徒として、人間族と魔人族の均衡を
しかし、そこで
同郷の人間一人が死んだと思ったらなぜか、それが超絶パワーアップして殺す予定だったやつを助けたついでに秘密を話しちゃって──
「マジで勝手だな……」
今回の任務は、そんな聞いちゃったやつの排除だった。排除といっても、(主観での)屠殺ではなく、魅了で。それでもダメなら誘拐で、という方法を取ることになっている。エヒトルジュエと並び、“神”と呼ばれている者が邪魔であることも含まれているのだが。
「しっかし……気分、
鮮やかな橙色を背に、標的のいるハイリヒ王国へ向かうノイント。その姿はやる気が削がれており、あっちへふらふら、こっちへふらふら、なんともやる気が感じられない。
しかしその心情は推して知るべし。さんざ仕事をしてきてさらに仕事。肉体に疲労はなく、眠る必要もないものの、心がある分精神的に負担がかかる。それを知ってるだろう
──刺激がない。
そんな姿とは裏腹に、そんなことを考えた。自分が
こんなことなら、ただの人形として
そう思うのは、無理もないのかもしれない。
「せめて、全員違う顔ならなぁ」
──そうならば、こんな想いはしなかったのだろうか。
そう思う中、どうやら目的地に着いたらしい。翼を
「──へ?」
──そこには、天使がいた。
まるで童と見紛う童顔に、豊満な肢体。そんなアンバランスなはずのそれが、奇跡的にマッチングしている。それでいて、その仕草はまさに童女。喜ばしければ、身体が浮き立ち、慌てれば全身が強張る。しかしそんな中でも特徴的だったのは、その瞳だった。
人相書きではわからない、その瞳。顔も、身体も幼い。それに加えて、その精神性もまだ未熟。そのはずなのに、その瞳には強い意志が宿っていた。まるで、覚悟を決めた勇士のように。その覇気は、かつて相対した彼女にも引けを取らないかもしれない。
存在しないはずの心臓が跳ねる。
存在しないはずの血流が巡る。
できないはずなのに、顔に熱が籠る。
そう認識した瞬間、ノイントは動いていた。
「はじめまして、畑山愛子。迎えにきました」
やばい、緊張しすぎて声が低くなった。
そんな低い声に、標的──畑山愛子は、身を強張らせた。
そんな姿すらも、ノイントの心をざわつかせた。
「えっと、はじめまして。迎えに来たというのは……」
「これから、
「えっ」
有無は言わせない。そうとばかりに、愛子に近づくノイント。強引にその手を取り、身動きが取れないように抱きとめた。
急に抱きとめたからか、身体を強張らせる彼女に、愛おしさを覚えながら、耳打ちをするように顔を近づけた。
「えっ、はっ……な、何を!」
「すいません、大人しくしていただけますか」
「な、なんで……」
「あなたに、危険が及んでいるからです」
「──へっ?」
本来の目的とは別に、ノイントはそう言った。
──ああ。
耳朶をくすぐるこそばゆい感触と、鼻腔を擽る馨香に、死んでいたはずの表情筋が釣り上がっていく。
「本当に、申し訳ない」
「え、えっ、えぇ〜〜っ!?」
もう、迷わない。そうとばかりに翼を出し、愛子を抱えて空へ浮かぶ。愛子は空に浮いた感覚が慣れないのか、小さな足をふらふらさせて混乱していた。
そんな愛子を守るように抱きとめ、翼を一打ち。空へ飛び上がった。
「舌を噛むので、大人しくしていてください」
「は、はいっ!」
──古来より、人間と
天使は様々なものをヒトに授け、ヒトは神を崇める。それは智慧然り、言語然り、守護然り。そして──
天使はヒトに教えちゃダメだよ☆ と言われてることを教えちまったり……その果てに、にゃ〜んにゃんした結果、おっきな子を産ませた(文字通り)、という逸話が残っているほど、天使とヒトの関わりは深いのだ。
──つまりは、そういうことである。
空を高速飛行し、目指していた教会の方向とは180度違う方向へ。目指すはどこか遠い場所。ノイントは、訳もわからず震えて怯える愛子をしかと抱きとめ、こう思った。
(おっしゃマイエンジェルッ! お前は
──とどのつまり、
ただノイントも、その定石に逆らえなかった。ただそれだけの話である。
東の海にはこんなことわざがあるという……
“恋はいつでも‼︎ ハリケーン”‼︎!
・ノイント
おれっ子天使。ストレスが爆発してたけど先生見て浄化されてヒャッハーした。
・エーアスト
長女。統括する苦労人。喪女。
なんで死んでないの? という質問はスルーします。感情持ってるからね、そりゃ死なねぇようにするわな、ということで。
・愛子先生
サモナー。キラー。エタロリ。
ストレスで参っていた頃に純真無垢な光を発してたせいで攫われた。
・その後の人々
エ「ん? ノイントが帰ってこない……?」
フ「姉様!」
エ「あれ、フィンフト。どうし──」
フ「ノイントが標的と一緒に消えましたっ」
エ「( 'ω')ふぁっ」
一方その頃
雫「愛ちゃんこないなぁ」
・今回の総括
エヒト「( ゚∀゚) アハハハハノヽノヽノ \ / \ / \」
感情持たせてみた。天使の逸話は想像で。急展開すぎた。ブラックとはなんだったのか。コメディもかけない愚か者め……!
神の使徒の性格はベースとなった割合が多い人の人格が出てます。だから多分、獣っぽいのもいるんじゃないかなと。
昔、神の使徒がアイドルやる二次創作書いてたけど、公式(ありふれ日常)でアイドル化してて笑っちゃった。アイドル(偶像)なのに使徒とはこれいかに。