引退してお先真っ暗のライスシャワーを買った。   作:エタノールの神様

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閑話 ライスシャワーと花の栽培

ライスシャワーはやっと就職できた。山奥の大川牧場という農家である。

 

この大川牧場、酪農、養豚などの畜産だけでなく、稲作や畑作もかなりの面積で行っている。一家で操業しているとは思えない数だ。

 

ライスシャワーはついてまず部屋に案内された。家を見て思ったのは一部だけ露骨にお宮っぽいこと。そのお宮っぽいところの屋根のてっぺんには金閣寺の鳳凰よろしく「は~じめて~」ポーズの金ぴかライスシャワーがそびえている。とてもはずかしい。

部屋に入るとまず目に入ったのはふすまである。ライスシャワーのライブのポーズをかたどった模様が帯模様に沿ってたくさん描かれている。

 

なぜこうなったのか。ライスシャワーは熱心なファンというものも困り者だと改めて思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

ライスシャワーがここで住み込みで働くようになってから数ヶ月。労働力がウマ娘一人分増えたところで農地を拡大してしまえば一人あたりの労働量はさして減らない、むしろ増えることがわかった。

一応経営には余裕があるので借金をすること無く事業拡大が出来た(具体的に言うと花の栽培を始めた)。これに対応するために従業員の募集を掛けたのだが、かかったのが推しウマ娘様のライスシャワーだとは思いもしなかった。ボーガンから電話を受けてから宮大工を呼びその分の部屋を増築してもらってよかった。推しウマ娘様になにかあってからでは遅いからね。仕方ないね。

 

ライスシャワーの勤務態度であるが、ものすごく良い。これ以上の人材は存在しないだろう。

花に対しての知識が十分すぎるほどあり、また花屋での勤務経験を活かして今後売れるであろう花を取り入れてはどうかとアドバイスをいただいたりもした。(この時はライスシャワーファンという立場を捨てて次期経営者として反対したが、ライスシャワーの予言はすべて的中し、うちでの花の栽培においてライスシャワーは責任者的存在になるが、これは後の話。)父はこれほどの人材に逃げられるわけにはいかないとして、正社員昇格となった。(非正規雇用は要らなくなったら解雇しやすいという特徴があるが、退職されやすいという難点もある。正社員にすれば退職届はそうそう出てこないだろう、という考えだ。)そもそもライスシャワーは先行型のウマ娘である。逃げるものを追う側である。(違うそういう話じゃない)

 

しかし父はそれでは飽き足らぬようで、ライスシャワーをうちに取り込んでしまおうとした。しかし生憎私はすでに既婚者である。鬼嫁がいる。どうするのかと父に聞いた。

 

何のことは無い。中央トレセン学園にいる(あんの狭き門をいとも簡単に潜り抜けた)私の兄(種違い)とライスシャワーを引っ付ければ良いのだ。

私はもうものすごく反対した。彼女の幸せは彼女が見つけるべきである。我々が口を出していい訳がない。

 

しかし父の

「これほど優秀な社員を手放せというのか」

には勝つことができず、やはりお見合いが決まってしまった。

 

我が父とライスシャワーの両親にどのようなつながりがあるのかは知らないが…

 

しかし話はトントン拍子に進み、ライスシャワーのご両親(ライラックポイントさんと駅伝か何かでみたことのある人)とライスシャワー、我が父母と兄という構図が出来上がったそうだ。

 

従業員一同がふすまに隠れて聞き耳を立てる。両家ご両親が退室して二人だけになって、ライスシャワーの第一声。

 

「……お兄様?」

 

 

 

 

皆考えていなかった。寿退職という可能性を。

 

 

 

 

 




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今後のパートについて

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