引退してお先真っ暗のライスシャワーを買った。 作:エタノールの神様
正月休みが終わり、私はいつも通り会社に出勤した。昼休みに休憩をとっていると後輩からフランスの競馬雑誌の翻訳を頼まれた。
今は帰ってきてとりあえず翻訳しているところであるが、ライスシャワー産駒が2頭紹介されていたので見入っていたら妻が覗き込んできた。
ライスシャワー産駒で海外競馬で走っているのは5頭。
内この雑誌で紹介されているのはイギリス競馬でシルバーコレクターを極める1頭と、フランス競馬で偉業を成し遂げた1頭である。
イギリス競馬で奮戦中、イギリスダービー2着、その他たくさんのG1競走で2着になっている。
道中は馬群後方を進み、ロングスパートを仕掛けてスタミナ勝負を仕掛けながらも、さらに直線で自慢の後脚を活かした鋭い末脚を発揮して押しきるレースを得意とする。
一見、たくさん勝ち星を挙げていそうではあるが、実際は2着続きである。なぜかというと、馬群外側に出る動きが苦手だからである。
Mr.TO-GOは道中馬群後方を進む差しの体勢をとることが多い、となると勝つためには馬群を追い抜かねばならない。しかしMr.TO-GOは横移動が苦手であり、馬群を追い抜くには内を突っ切るか馬群に突っ込むかの二択を迫られるのだ。
小柄なMr.TO-GOでは馬群に突っ込むと抜け出すまでに時間がかかり、抜け出した頃にはゴール板が目前である、何てことがしばしば。特にG1ではそれが顕著である。
なお最初から外枠だったアスコットゴールドカップでは最初から外側についていたため大接戦の末ハナ差2着である。
筆者はこの馬は無尽蔵のスタミナがあるから最初から外、極端な話外柵一杯に走ればこの馬の勝ちは確定であると考える。
…なんだこれ。
これがこの記事を見た私の感想である。サドラーズウェルズ産駒の牝馬が来ていたのは覚えている。確か6月に来ためっちゃ小柄な馬だっただろうか。ニシノフラワーより小柄であったためちゃんと産まれるか不安に感じた記憶がある。あとすこしヘイルトゥーリーズンが濃くないか?
円い流星をみて妻が「かわいい」と一言。同じような流星の馬は日本にもいたはずである。たしかサダムマルイコと言ったか。
しかしかわいいかと言われれば同意せざるを得ない。今年から海外展開を始めた私が勤める会社の動画共有サイト「デジタルチューブ」に最初に投稿された海外の動画がこのMr.TO-GOが夢の中で走り出し、脚が壁にぶつかって目が覚め、背中をみて「Where is my jockey?」と言わんばかりの寝ぼけ顔を見せる様子を撮影したものであったが、厩務員のかたがそんなにすぐ共有したくなるほどかわいいのだ。仕方がない。
なにはともあれライスシャワー産駒が注目されているのは喜ばしいことだ。
続いて雑誌で紹介されていたのはフランス競馬で活躍するライスシャワー産駒である。
主な勝ち鞍は凱旋門賞である。
全体的に柔らかい体をしていて、なおかつ前脚後脚共に発達している。前脚を地面に力強く叩きつけ、後脚で地面を踏みつけて抉るパワー系の走りを得意とする。父ライスシャワーからスタミナを継承しており、その力強い走りを長時間続けることができる。またその力強さから不良馬場を得意とする。しかし良馬場では自制する素振りがみられる。
3歳で凱旋門賞に挑戦、道中最後方で駒を進め、フォルスストレートから仕掛ける常識破りのロングスパートで一気に先頭に立ち、得意の重馬場を力押しで駆け抜け見事一着を勝ち取った。
今後の更なる成長に期待する。
私はこれを訳した時に目が点になった。ライスシャワー産駒が凱旋門賞をとっていたとは。すこし自分が信じられなかったので盟友栗林氏に電話をかけて確認した。すると今まで知らなかったことに驚かれた。
途中から雑誌鑑賞に紛れ込んだ祖父は狂喜乱舞している。日本産馬が凱旋門賞を勝ったのだから当然と言えば当然である。
いや日本産と言っていいのだろうか。たしかそのトウカイテイオー産駒の牝馬は種付けのすぐ後に後継者不在で牧場が倒産し外国へドナドナされていたはずである。持込馬ではなかろうか。
なにはともあれライスシャワー産駒が偉業を成し遂げたのはとても嬉しい。ついでに種牡馬入りして後継種牡馬になってくれたらライスシャワーを休ませることができるのだが。
今後のパートについて
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ライスシャワー(馬)パート
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ライスシャワー(ウマ娘)パート
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セイウンシャワー(ウマ娘)パート
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ヒトシオー(馬)パート
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