機動戦士ガンダムForce   作:狼牙竜

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お待たせしました!今回から原作に突入していきたいと思います!


何とか原作に入ることができましたが、むしろ本番はここから

応援、よろしくお願いします!

あと、今回から次回予告を導入してみました。

感想、評価が作者の力となるので何卒よろしくお願いします!


第1章 異界の機人
第8話 異世界の扉


地球ほど発達した文明を持たない世界。

そこで様々な人型兵器が凌ぎを削っていた。

 

 

砲身を背負ったモビルスーツ『ザク・キャノン』の砲撃を避けているのは漆黒のボディを持った『ガイアガンダム』。

ガイアは素早く四足歩行の『モビルアーマー形態』に変形すると、背部のビームブレイドでザク・キャノンを両断。

 

 

迫り来る『ティエレン地上型』の軍勢に挑むのは、鳥に似た姿のモビルスーツ『キュベレイ』。

ティエレンを撃墜させるべく、遠隔誘導兵器『ファンネル』を10基展開すると、次々とファンネルがティエレンを破壊していく。

 

石造りの町で続く激しい激闘。

やがて崩壊した町に降り立ったのは…

 

 

 

白いボディに赤く光る内部フレームが露出した『ユニコーンガンダム』と、他のモビルスーツを超える巨体の『Ξガンダム』がぶつかり…

 

多くのモビルスーツが互いを壊し合う中、中央に降り立った白いガンダムは…

 

 

『蝶のような美しい光の翼』を広げていった…

 

――――――――――

 

 

月曜日。

大抵の人は憂鬱な気分を抱えながら学校や職場に向かうと言われているこの日だが、ハジメは少し早起きして気合を入れるように髪型などの乱れがないか確認していた。

 

 

「…よし」

 

「「は、ハジメが身だしなみを気にしているだと!?」」

「ちょっと2人とも普段の僕をどう見ているのかその一言だけで嫌というほど伝わったよ」

 

 

大分失礼なことを言う愁と菫に対して冷静にツッコミを入れるハジメ。

 

「まあわかってるよ。ようやく香織ちゃんに告白するんだろ?」

「…うん。とりあえず部活もあるから、いつもの時間には帰ってくるつもり」

 

カバンに筆記用具をつめ、インパルスとデスティニーをそれぞれのケースに入れたハジメは『部活用』の予備の小さいカバンに入れて家を出る。

 

 

 

――――――――――

 

ハジメの移動手段は大翔と一緒に選んだバイク通学であり、ヘルメットにはこだわりなのか小さくザフトのエンブレムが入っている。

 

約10分の道を走って学校の駐輪スペースに停めたハジメ。

直後、同じデザインのバイクが横に停車し、オーブのマークが入ったヘルメットを外した大翔が挨拶をする。

 

「おはようさん、ハジメ」

「大翔もおはよう。行こうか」

 

部室が遠いため朝に荷物を置くことはできず、ハジメと大翔は二つのカバンを持ちながら教室に向かう。

 

「おはよう、ハジメ君!」

「香織さん!おはよう」

 

校舎に入るとちょうど登校してきた香織がハジメに声をかけてきた。

 

「雫も一緒か」

「ええ。今日は珍しく香織のほうが朝早くてね…」

 

雫と大翔も朝の会話をしながら教室に向かい、教室の扉を開けるが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(…あぁ、またか)

 

教室の男子生徒の大半から舌打ちや睨みを受け、ハジメは内心小さくため息をつく。

その対象はハジメだけでなく大翔にも向けられており、慣れた顔でスルーした。

 

 

香織達も不安な顔になるものの、本人達が『何言っても気にすることない』と言い切っているため、彼女達もそれほど強く出られないのだ。

 

「やあ、香織、雫。おはよう、また二人の面倒を見ているのか?」

 

4人が教室に入るなり、一人の男子が香織と雫に『だけ』挨拶をする。

 

「…おはよう」

「おはよう、天之河君」

 

一瞬無表情になる雫と、愛想笑いをしながら挨拶をする香織。

 

そう…話しかけてきた人物は『天之河光輝』。

180センチほどある高身長に完璧とも言える整った顔。そして剣道部の実力者ということもあってか、細身ながら引き締まった体躯。

まさに容姿端麗、文武両道を地で行く完璧超人だった。

 

だが…

 

 

「龍太郎から聞いたけど、まだ模型部なんかで活動していたのか。雫…そろそろ剣道部にちゃんと顔を出してくれないか?ずっとここまで続けていたのに、高校に入ってからプラモデルなんかに手を出すなんて雫らしくもない」

 

雫を剣道部員として扱っているように語っているが、彼女は別に掛け持ちでもなんでもなく、所属は模型部のみである。

 

「それに香織も…前のように俺達の試合を応援に来てくれないか?もしマネージャーとかになりたいのなら、キチンと俺が顧問の先生に掛け合う。そうだ、そっちのほうが絶対楽しいに決まっている」

 

子供を諭すかのように語っているが、それは要するに模型部を辞めさせて二人を剣道部に…的確に表すなら自分の傍に置いておきたいという願望がにじみ出ていた。

 

 

「悪いけど…私が何をしようが、あなたが決めていいことじゃないと思うけど?少なくとも模型部は昨日のGVR大会で全国に進んだわけだし、香織はその模型部の副部長よ。剣道部に行くつもりはないし、高校で剣道はやらないって、去年しっかり伝えたはずよね?」

 

 

光輝は去年、雫が入学した頃からずっと雫を剣道部に勧誘しているが、彼女はその都度それを拒否し続けていた。

 

「やれやれ…雫も香織も優しいのはわかっていたけど、それにつけこんで二人に興味のないガンプラバトルを押し付けるのはどうなんだ?南雲、龍峰」

 

雫の頑なな対応を今度はハジメ達に気を遣ったものと思い込んだ光輝の矛先はハジメと大翔に向けられる。

 

「いや…僕達一度も強制したことないよ。それに、2人のやりたいことは本人が決めるべきだよ。間違っても、僕達や君が勝手に決めていいものじゃない」

「ああ…てか、お前一度でも雫達のバトル見たことあるの?あいつらの『本気』、見たことないのに難癖つけんなよ」

 

ハジメはハッキリと言い返し、大翔も少しだけ声を低くする。

 

 

「それにさ…お前、家族がハジメに『あんなこと』しでかしといて、それでもまだハジメのこと見下してんの?」

「っ…!あ、あれは美月が―」

 

その瞬間、チャイムが鳴る。

 

 

「…さて、優等生さんも早いとこ着席したらどうだ?」

「…っ」

 

――――――――――

 

その日の昼間。

ハジメと香織、雫と大翔がいつものように空き教室に移動して昼食を食べ終えたあと…

 

 

「南雲!これ、今朝返しそびれたやつだ!」

 

ハジメに紙袋を渡したのは、龍太郎と鈴の二人。

その中に入っていたのはハジメが龍太郎に貸していた漫画『機動武闘外伝ガンダムファイト7tn』と『超級!機動武闘伝Gガンダム』。

龍太郎の琴線に触れるかもとハジメが布教した漫画であり、龍太郎も練習試合などの助っ人でGVRに参加するときは『ゴッドガンダム』や『マスターガンダム』をチョイスすることからハジメが選んでいた。

 

 

「坂上君…どうだった?」

「そりゃもう…最っ高!」

 

どうやら龍太郎にとって熱い漢達の心がぶつかり合うGガンダムはモロ好みだったらしく、しばし二人は語り合うのだが…

 

 

「もう!私達がいつまでもいたらカオリン達のお邪魔でしょ!」

 

鈴に引っ張られ、龍太郎は教室から出て行ってしまった…

 

 

――――――――――

 

 

 

 

 

 

放課後。

最後の授業である6限の世界史が終わり、ハジメ達はそれぞれ荷物を纏めながら部室に行く準備をしていたが…

 

 

(…伝えるなら、この後か)

 

前から計画していた香織への告白を実行に移すためハジメは香織に声を掛けようとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お~い、南雲~?」

 

教室のドアから声が聞こえ、振り返るとそこには宗一がいた。

 

「ロック…三木先生」

「おう。お前と園部にお客さんだ」

 

 

ニヒルに笑う宗一の後ろから小さい影がひょこっと出てくる。

 

「あ、優翔!どうしたのよわざわざ!」

 

宗一の後ろに隠れていた優翔は優花にしがみつく。

 

「うぅ…ごめんなさい、お姉ちゃん…今日、ハジメお兄ちゃんに手伝って欲しいことがあって…」

「あー…そういえば約束してたね。この後ダブルバレットの塗装手伝うって」

 

 

数日前、優翔のお気に入りガンプラである『ガンダムAGE-2 ダブルバレット』の塗装などを手伝うと約束しており、学校が終わった優翔は一度家に帰ってからガンプラを持ってわざわざ来たという。

 

「えっと…先生。今日美術室って、何時まで使えます?」

「ん?そうだな…6時までならいけるはずだぞ。ま、早めの帰宅もオススメだがな」

 

そんな会話をする中…

 

 

 

 

 

「え…?」

「なんだ?これ…」

 

ふいに教室の中から声が聞こえてくる。

 

見ると、光輝の足元には純白に光り輝く円環と幾何学模様が出現し、それは『魔法陣』へと形を変える。

魔法陣はあっという間に輝きを増し、教室の床全体に広がっていった。

 

「っ!?」

 

直感的にハジメも、宗一も悟った。

 

―――あれは『危険』だ。このままだと大変なことになる。

 

 

「お前ら、早く教室から出ろ!!」

 

宗一が叫び、何人かの生徒が出ようとするが『扉が空いているにも関わらず、壁にぶつかったように弾かれる』。

 

「な、何だよこれ!?」

「出られねえ!?」

 

クラスメイトが叫ぶ中、ハジメは香織のもとに駆け寄る。

 

「香織さん!」

「ハジメ君!これって…?」

「わからない…でも、なんか嫌な予感がするんだ」

 

数十秒ほど脈動するように点滅を繰り返した魔法陣は、やがて強烈な光を発していく。

 

 

「くっ!」

 

 

それは直感だったのだろうか

 

 

 

ハジメは自分達の身に何が起きるのかわからないながら、咄嗟に自分のカバンを掴み…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日、南陽高校2年2組の生徒全員と社会科教師、数学教師、そして生徒の弟である小学生1人が教室から忽然と姿を消した。

 

この行方不明事件はやがて全国的に報道されていくが…それはまた別の話。

 

 

――――――――――

 

 

 

溢れていた光が消え、ハジメはゆっくりと目を開ける。

 

横には座り込んでいた香織がいて、周囲を見回すとクラスメイト達もいる。

 

(香織さん…八重樫さん、大翔、清水君、園部さんも…)

「ロックオン先生も優翔君も巻き込まれたのか……遠藤君は…うん、ちゃんといる」

 

とりあえずいつもの面々が揃っていたことを確認したハジメは今どこにいるのかを確認しようとして、壁画を見つける。

 

10メートルはあろうかという巨大な壁画には後光を背負った中性的な人物が大きく描かれていた。

長い金髪が輝いており、天使にも見えるその人物の両腕の中には草原や山々が描かれており、その中には人間や動物なども存在する。

 

一見すると描かれている存在が世界に存在するものを慈しんでいる。と取れるかもしれない。

だが、その顔を見た途端ハジメは言いようのない悪寒に襲われた。

 

目を逸らしたハジメは自分達が巨大な広間にいることを知った。

 

大理石のような素材が使われ、美しい光沢を放つ白い石造りの建造物のようで、これまた美しい彫刻が掘られた巨大な柱に支えられ、天井はドーム状になっている。

 

(まるで海外の大聖堂だ…)

 

ハジメ達がいたのは、その最奥にある台座のような場所の上。

そしてハジメ達を囲むように30人近い人々が跪いていた。

まるで祈りを捧げるかのように両手を胸の前で組んだ姿で…

 

 

「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎いたしますぞ。私は聖教教会にて教皇の地位に就いております、イシュタル・ランゴバルドと申す者」

 

現れたのはおおよそ70は超えているであろう老人。

だがそのまとっている覇気が強く、見た目の特徴が薄ければ20は若く見えていたかもしれない。

そんなイシュタルと名乗った老人は、好々爺とした笑みを浮かべるのだった…

 

 

 

 

 

 




次回予告
飛ばされたのは、異なる世界。

未知なる世界でハジメ達は『戦争』という未体験の行為に手を染めなければならないのか?

次回、機動戦士ガンダムForce
第9話 『トータスという世界』

歪んだ世界で…どう生きるのか



登場ガンプラ紹介

クロウガンダム
清水幸利がウイングガンダムを改造した機体で、従来の装備であるバスターライフル、シールド、ビームサーベルはそのまま使えるほか、バード形態にあたる『レイヴンモード』を有している。

ウイングガンダムとの違いは全身がカラスや堕天使を連想させる黒のカラーリングに変更になっている他、バード形態の時に鉤爪になっていたパーツが大型になっており、この武装だけでザクⅡのヒートホークのような熱による切断武器として扱える。

どうやらハジメ達に内緒にしている武装やギミックがあるらしいが…?

ハジメの恋愛模様はハーレム?それとも香織一筋?

  • 異世界美少女(ユエ達)のハーレム
  • 香織一筋を貫け!
  • クラスメイトの誰かをハーレムに…
  • 異世界組とか関係なくハーレム
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