しばらくはガンプラ紹介から、ステータス開示に切り替えようと思っています。
感想、評価をいつでもお待ちしています!
イメージOP『Invoke(機動戦士ガンダムSEED 第1クールOP)』
イメージED『tears(機動戦士ガンダムSEED DESTINY ED)』
翌朝。
朝食を終えたハジメ達は訓練場に集められ、そこに2人の男性が歩いてくる。
一人は色黒の逞しいガタイの中年の男性で、もう一人は鎧に加えて兜まで被っているため素顔は見えないが、長く白っぽい金髪をした色白の青年。
「はじめまして、だな。俺はメルド・ロギンス。ハイリヒ王国の騎士団長をしている」
騎士団長が新兵の訓練につきっきりになるのはどうかと思われたが、対外的にも対内的にも『勇者様一行』を半端な人間に預けるわけにはいかないらしい。
むしろメルドは『雑事を副長に押し付ける理由ができて助かった!」と笑いながら語り、ハジメ達は内心その副長にエールを送った。
「団長…私も挨拶を」
「お、そうだったな!一応お前達が接しやすいように我らの騎士団で腕の立つ若い騎士を1人教育係として連れてきた!歳は18だから、お前達と近いはずだ」
そう言われ男は兜を脱ぎ…
ハジメ達模型部員と宗一は思わずギョッとした。
「はじめまして。俺はこのハイリヒ王国騎士団に所属する―――――
『レイ・ザ・バレル』だ。年齢はさほど変わらないはずだから、気軽に接してもらえると助かる」
そこにいたのは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するレジェンドガンダムのパイロット、レイ・ザ・バレルと全く同じ顔、声の青年だったからだ。
――――――――――
十二センチ×七センチほどの銀色のプレートを配られるハジメ達。
先程のレイの挨拶に衝撃を受けたものの、特に大きな反応をしなかったためかその後はスムーズに進んでいた。
「よし、全員に配り終えたな?これはステータスプレートと呼ばれる道具で、文字通り自分の客観的な能力を数値化して示してくれるものだ。登録者しか数値化したステータスと名前を開けないから、信頼度の高い身分証としても扱われている。これがあれば迷子になっても平気だから失くすなよ?」
フランクな語り方をするメルド。
続いて、レイが説明を行う。
「プレートの裏に魔法陣が刻まれている。そこに一緒に渡した針を使って指に小さな傷を作り、魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それ以降は『ステータスオープン』という言葉を発せば自分のステータスを開けるようになる。因みにこれは俺たちがこの世に生まれる遥かに前から存在した魔法技術による道具『アーティファクト』だ」
「アーティファクト…?」
光輝がレイの言葉を復唱する。
「アーティファクトっていうのはな、レイの説明したとおり、俺達が誕生する前に存在した神代の魔法道具だ。現在の俺達では再現できないもので、まだ地上に神やその眷属達がいた頃作られたものがほとんどだ」
どうやらアーティファクトは国宝扱いがほとんどだが、ステータスプレートは複製に使えるアーティファクトがいくつか存在するため、例外として国民に多く広まっているとのこと。
ハジメも大翔もしかめっ面をしながら針で小さな傷を指に作り、血をプレートに垂らすと…
――――――――――
南雲ハジメ 17歳 男 レベル:1
天職:錬成師
筋力:10
体力:10
耐性:10
敏捷:10
魔力:10
魔耐:10
技能:錬成・S.E.E.D・●●ウ●●ー・言語理解
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龍峰大翔 17歳 男 レベル:1
天職:調整者
筋力:30
体力:60
耐性:100
敏捷:110
魔力:20
魔耐:10
技能:身体強化・空間認識・S.E.E.D・毒耐性・衝撃耐性・言語理解
――――――――――
「これが…僕のステータスか」
ハジメ達の登録が終わったのを見計らい、レイが説明を再開した。
「全員、名前、年齢、性別の項目が事実と異なっている場合は挙手を………いないなら話を続ける。まず、『レベル』という項目についてだ。レベルはそれぞれのステータス向上に応じて引き上げられ、上限は100。それが本人の潜在能力を全て発揮させたということになるが…まあそこまでたどり着けた人間はまず存在しない」
どうやら、レベルアップ=ステータスの上昇というわけではなく、ステータスの上限値をレベルが表しているらしい。
「ステータスは自分の技能を磨き上げる、日々の鍛錬で上昇するし、魔法や所謂魔道具で一時的に上昇させることも可能だ。また、魔力が高い者ほど身体能力も上がりやすい傾向にあるらしい。あと…仮に今ステータスが低くても、それはあくまで『スタート地点』でしかないということを忘れるな」
おそらくだが、全員がレベル1なのは自分達がこの世界の魔法に触れたばかり…つまり、この世界に来たばかりだからレベルが低くなっているのかと推測したハジメ。
「次は『天職』だ。それはいわば本人が持つ最も濃い『才能』だ。基本的に天職と技能は結びついていて、それに関係する技能について『天才』とも呼べる能力を目覚めさせる。基本的にこの世界では天職無しが多く、次に多いのが戦いに対して大きなアドバンテージを持たないとされる非戦闘系天職、そして最も少ないのが戦闘系天職で、こっちは千人に1人、数万人に1人の割合でしか見つからない場合もある」
ここでメルドが説明を変わる。
「あと、各ステータスは見たままだな。大体レベル1の平均は10くらいだ。まあ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな!全く羨ましい限りだ!あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容を決める参考にするからな!」
その言葉を聞いて、ハジメがフリーズする。
(…え?僕の数値、オール10…)
そう。ハジメのステータスはまさに平均のオール10ピッタリだったのだ。
ショックを受けるハジメだが、続けて光輝が自身のステータスを明かす。
―――――――――
天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適正・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
ハジメの10倍ものスペックに、所有する技能の数も全員が共通で持っているという言語理解を除けば12種とかなりのチートぶりを披露していた。
「ほお~、さすがは勇者様だな。レベル1の時点で既にステータスがオール100とは…技能も普通なら二つか三つなんだがな………規格外な奴め、頼もしい限りだ!」
メルドの賞賛に照れたように頭を掻く光輝。
なお、メルドのレベルが現在62でステータス平均は300前後。
レイのレベルは11で魔力が低いものの、そのステータスは平均値が大体200と少し。
だがそれに次ぐスペックの高さを光輝はレベル1の段階から叩きだしており、それが彼の規格外さをより顕著にしていた。
それから次々と生徒達がステータスを明かしていくが、もれなく全員が高いスペックを持っていたことが判明。
香織は治癒魔法のスペシャリストである『治癒師』で、雫は剣術に優れた『剣士』。
優花は投げナイフなどの投擲武器の扱いに才能があった『投擲師』で清水は対象の精神に強く感応する闇属性魔法の天才、『闇術師』(なお魔力関連に限って見ればこのクラスの誰よりも高い才能を見せたが、その分運動方面にやや問題が残っていた)、遠藤は気配遮断などによって対象に気付かれず攻撃を行う『暗殺者』。
優翔に至っては平均値が光輝に次ぐオール90という驚異的なスペックを叩き出していた。因みに彼の天職は『戦士』だった。
(嘘でしょ…僕、一番下…?)
「なるほど…調整者とはまた珍しい天職だな」
「そうなんですか?」
ハジメが悩む一方、大翔は自身の天職についてメルド達から聞いていた。
「ああ。調整者の最大の特徴は身体能力を引き上げることに優れているという…技能を見る限り、様々な病などに強い性質を持っているのかもしれないな」
大体のことを説明し、最後…ハジメがステータスプレートを見せる番になった。
すると、これまで嬉しそうだったメルドの顔が固まり、見間違いか?というようにプレートをコツコツと叩いたり光にかざしたりする。
やがて、物凄く微妙な表情になってプレートをハジメに返却した。
「ああ、その…なんだ。錬成師というのは、言ってみれば鍛冶職のことだ。金属を変化させ、加工させるのに便利な能力だが…」
歯切れが悪そうに天職を説明するメルド。
それを聞いて、ハジメをある理由から目の敵にしていた生徒の代表格でもあった『檜山大介』がニヤニヤしながら声を張り上げてきた。
「おいおい南雲、お前もしかして非戦闘系か?鍛冶職なんかでどうやって戦うんだよ?メルドさん、その錬成師って珍しいんすか?」
「………いや、鍛冶職の十人に一人は持っている。国お抱えの職人は全員が錬成師だ」
「ぎゃははっ!おいおい南雲君よ~、お前そんなんでまともに戦えるわけ?」
檜山の性格は一言で言えば『小者』。
香織に片思いしており、彼女と常に一緒にいたハジメを目の敵にしている。
実際、1年前には彼とハジメの間にかなり大きな騒ぎが起きており、その時点で香織からの評価は0を通り越してマイナスに突入しているが本人は幸か不幸かそれを知らない。
だが、そんな檜山の態度に周囲は嫌な顔をするどころか模型部員やハジメと交流のある人物以外ほとんどがニヤニヤと嘲るような視線を向けている。
「さあ…一応できなくはないと思うけど…」
「じゃあさ、ちょっとステータス見せてみろよ?天職がショボイ分、ステータスは高いんだろうしな~?」
メルドの表情から内容を察していただろうにわざわざ執拗に聞き、ハジメからプレートを掠め取る檜山。
光輝のように様々な面で強い力を持つ者には徹底的に媚び、弱いと認識した存在には威圧的に出てくる小者感満載の行動はあろうことか檜山が恋慕している香織からの評価を著しく下げていることを彼は気づいていない。
「ひゃははははは!なんだこれ、完全に一般人以下じゃねえかよ!」
檜山が笑い転げ、よくつるんでいる友人達にハジメのプレートを見せびらかしていた。
「お前、オール10ってだっせぇ!そこらの子供にも負けんじゃね?」
「くそ雑魚で戦いに役立たずとか、もうお前必要ねえじゃん!肉壁にもならねえよ!」
ゲラゲラと笑う檜山達に連れられ、他のクラスメイト達も何人かが笑い出し、場の空気が悪くなりかけるが…
「全く、頭が働かない癖に才能だけ持った馬鹿はこれだから扱いに困る」
レイがいつの間にか檜山の手からプレートを奪い取り、ハジメに返す。
「…え?あれ?」
「どうした?お前の探しているものならもうとっくに持ち主に返しておいたぞ?」
檜山はいきなり手元からプレートが消えた事に驚いていたが、レイは気にせずメルドに話しかける。
「メルド団長。幾ら規格外な連中が揃ったからといえど、流石にあの態度は騎士団として…いや、同じ誇りを持った人間として恥ずかしいと私は思います。確かに彼らは戦うためにこの世界に呼び出された存在ですが…戦争をする上で指揮を執るあなたが、彼のように戦いを支える後方支援の存在を軽視する愚か者を叱責、教育するのが当然の摂理でしょう?まさか、雑事をやりたくないがためにこの重要な仕事をしたわけでは…無いですよね?」
淡々と事務的にメルドに語るレイ・ザ・バレル。
その姿に直接言われたわけでもないはずなのに多くの生徒達は彼に叱られたと思えるほど黙り込んでいた。
「うむ…すまなかったな、レイ」
「いえ。謝罪するのは私ではなく南雲少年だと思われますが?」
「ああ…すまなかった。基本的に教育は戦闘天職のものしか考えていなくてな…俺の知り合いに錬成師の教育に最適な場所がある。良かったらそこに…」
だが、そんなメルドをレイが止めてこう言った。
「いや…少し彼を試してみたい。メルド、ちょっと彼を連れて行くぞ」
そう言うとレイはハジメの服を掴むと、あっという間にどこかに連れて行ってしまった。
「お、おいレイ!お前何勝手に………行っちまった」
――――――――――
レイはハジメを自室に連れて行き、机に座らせた。
「えっと…どうして僕を?」
「すまないな。このことはメルドにも秘密なんだが…お前の錬成師としての才能をキチンと見極めておきたかった」
壁に掛けていた絵を外すと、その裏に何やら箱が埋まっている。
それを取り出したレイは机の上に箱を置いた。
「この世界の神、エヒトは幾度かお前たちの世界に干渉してきたと言われている。多くのものはそれを迷うことなく信じていたが…これは、その干渉が行われていた紛れもない証拠だ」
その箱を見たとたん、ハジメは息を飲んだ。
「トータスではこのような精密な武器を創れる錬成師はいない。だが、別世界から来たお前ならあるいは…」
『それ』を見たハジメは、ゆっくりと手を伸ばし…
「これって………アサルトライフル…ですよね?」
魔法文化が発展しているこの世界に余りにも不釣り合いな武器をしっかりと手に取っていた…
「南雲ハジメ。その武器を解析、複製…もしくは類似した装備を錬成できるか?」
次回予告
レイから渡された強大な武器。
その解析と自身の技を磨き続けるハジメに、窮地が迫る。
運命の日が近づく中、彼はどう生きるのか?
次回、機動戦士ガンダムForce
第11話 鋼鉄の魂
愛する者を…守り抜け、エクシア!
ステータス紹介
白崎香織 17歳 女 レベル:1
天職:治癒師
筋力:12
体力:40
耐性:70
敏捷:30
魔力:95
魔耐:45
技能:回復魔法・光属性適正・高速魔力回復・●新●・言語理解
ハジメの恋愛模様はハーレム?それとも香織一筋?
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異世界美少女(ユエ達)のハーレム
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香織一筋を貫け!
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クラスメイトの誰かをハーレムに…
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異世界組とか関係なくハーレム